最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」 4→4 改めて、「やっぱりこのタイトル駄目なんじゃないですかね?」。どう考えても、このタイトルでやりたかった話じゃないでしょ。センスの良し悪しは分からんけども、少なくともタイトルで損してる部分は多いと思うよ。 正直、あんまり刺さらなかった作品。特別何が悪いってわけでもないのだが……なんか、普通。一番気になったのは、最初の段階で「これはクトリが短い人生を頑張って生き抜いた物語だよ」って言っちゃったところかなぁ。いや、しばらく見てれば最終的に悲劇になっていくってことは嫌でも分かるんだろうけども、最初から「さぁ! この可愛い女の子が死ぬんです! 可哀相でしょ!」って言われてしまうと、何だか身構えてしまうよね。「この子はどんな人生を生きるんだろう?」よりも「この子はどんな死に方をするんだろう?」っていう見方になってしまうので、「悲劇」と言われても物語がすんなり入ってこない。ここまで事前に煽ってたんだからよっぽど壮絶な物語になるのかと思ったら、どこもかしこも想定の範囲内の出来事だったしなぁ。 いや、この世界設定事態が既に想定の外なのだから「想定内」ってのも変な話なんだけど、結局、「女の子が一途な思いを貫き通すために限られた命を精一杯燃やす話」というくくりにすれば、まぁ、セオリー通りの筋立てでしょう。セオリー通りが悪いとは言わないが、わざわざこの「終末」という独自の世界を作り、絶滅した人間の設定とか、レプラカーンの設定とかを作った割に、「まぁ、女子供の死って理不尽で可哀相だよね」っていう一点にまとまってしまってるからね。確かに女子供の死ならば悲劇の題材だけども、この世界って「死ぬための子供」が作られてしまってるわけでなぁ。どっちかというと世の無常を恨むよりも、こんな設定作りやがって、っていう方に義憤が向かっちゃうのよね。やっぱり「悲劇ですよ」って最初に口に出して言っちゃうのって、あんまり賢い方策だとは思わないわ。 女の子や子供はそれなりに可愛い。特にメインヒロインのクトリはしっかり作り込む意識があり、髪の色なんかも含めて、良い「メインウェポン」になっていたと思う。個人的に「女性の髪型が変わる」っていうお話が好きで、「エウレカセブン」のエウレカとか、そういうのを見るだけでもちょっとキュンとくるので、髪の毛の色の変化で死期を感じさせるクトリの描写は割とクるものがあった。まぁ、最終的にはあんまり細かいトコは関係無くなっちゃうんだけども……。ただ、子供連中のキャラはあんまり個体差を上手く出せてなかったので、「可愛いクトリとその他大勢」みたいな処理になってしまっていたのが勿体ない。ちゃんと個々の「人生」が見えてこその悲劇なのであるから、やっぱり十把一絡げで「みんな幼児」だと悲壮感が薄れてしまうな。あと、やっぱりよっぽどのことがない限り、子供役にリアル子供のキャスティングを任せる必要は無いと思うんだよね……ギャーギャー騒ぐだけのモブとか賑やかしならいいんだけど、小難しくて子供らしからぬ台詞を言う場合はやっぱり「読まされてる」感じが強くなっちゃうからな……。 PR 「ID-0」 6→7 毎週感想書いてたから改めて書くこと無いパターンのやつ。こうして毎週毎週馬鹿ことが楽しめるっていうだけで、幸せなんですよ。 不満をあげるとしたら「この世界観の作品が1クールじゃぁ物足りない」ってことくらいでしょうか。いや、他に何をしたらいいのか分からないけども、せっかくたくさんのキャラの魅力を振りまいてくれたんだから、1話か2話くらいは遊びの話があってもよかったよね。まぁ、今作のキャラじゃ水着回も温泉回も出来やしないけども……。 凄まじいのは、本当に毎回のように飽きずに「掘削」を続けただけということ。そりゃ毎回理由は違うかもしれないが、結局やることは火力をたたき込んでガンガン掘削、オリハルトを掘るところからスタートして、今度はそのオリハルトで消し飛ばし、最終的にオリハルトの中に入っていくという、掘削の、掘削による、掘削のためのアニメだったということ。こんだけ似たようなことだけを延々続けておいて、それが退屈にならずにむしろ尺が足りないとすら思わせるのは、純粋にシナリオラインが楽しかった証左である。かなり豪快なSF設定があったはずなのだが、あまりディティールにこだわるわけではなく、「何となく感じ取れや!」程度で設定をぶん投げ、「何となく気になる」だけで引っ張ってしまうのも、いかにもアニメ脚本らしいけれん味のある作り方である。今期は同じくSFの権化とも言える「正解するカド」があるが、そちらの「設定を語る」デザインとは好対照を成しているとも言えるのではなかろうか。 「なんかわかんねぇけど楽しそう」というのは非常に大事な要素であり、「何か分かんないけど見たくなる」映像を作る必要があるということ。今作の場合、サンジゲンによる3D作画は谷口監督にとっても冒険の1つだったと思うが、見事に持ち味である「アニメ的なCG」を活かし、キャラの魅力を立ててくれていた。ちゃんとアリスやマヤが可愛く見えるのだから、この技術も随分安定してきたのではなかろうか。あとはまぁ、どんだけ脚本で魅力をサポート出来るかっていうのが重要だからね。マヤの不幸体質も、リックの軽口も、メカメカしいデザインと対比的に徹底的に人間臭く描かれているのが面白味。まぁ、根本的に村田蓮爾デザインってつるっとしたCG絵との相性がいいんだろうな。「LAST EXILE」が懐かしい。 1クールという尺をわきまえたシンプルで勢い任せのシナリオラインと、それを彩るどこまでもふざけた演出面。やっぱりこの辺りの谷口演出の馬鹿らしさが好きなんだな、ということが再認識出来た作品。ここから入った人は是非とも「アクティヴレイド」も楽しもう。 「笑ゥせぇるすまんNEW」 5→5 まさか1クールで終わるとは思ってなかった。最後もまさかのリバイバルだったし、なんでこんな中途半端な本数だけ作ることになったんだろうね。元々はアニメシリーズでもそれなりの本数があったと思うんだけども……。 一応現代向けにリライトされた部分が多い「現代版」の作品になっている。原作の記憶も曖昧なのでもうちょっと詳しい奴に確認を取ったところ、原作通りって話はかなり少ないようで、かなりアニメオリジナルの話になっているとか。まぁ、ネット弁慶の話なんていかにもそうだし、小保方っぽい話も割と最近の世相を反映したものになっている気がする。スマホの使い方も割と現代的だったし、そうした細かいツールが変わっても、世界観は変わらずやっていけるもんである。 ただ、それにしたっていくら何でもエピソードが偏ってないか、ッて気がするんですがね。そりゃ毎度毎度同じようなパターンが繰り返される作品ではあるのだが、それでも原作は毎回手を変え品を変え、少しでも変化球を投げようとしていたはず。今作はその辺の「バラエティ」の部分は完全に捨て去っている様子で、序盤なんかは単にサラリーマンが酒飲みたいだけの話がやたらいっぱいあった気がする。「長期シリーズになるならしょうがないか」と思って見てたんだけど、たかだか12本だけなら、もうちょっと毛色の違う話でセッティングしても良かったんじゃなかろうか。 1話目を見た時にも感じたことだけど、やっぱり現代風にアレンジされた(というかそういう作画ツールになった)絵柄はちょっと軽い。もっとじっとりと陰気で影の多いタッチが藤子Aの売りだと思うんだけど、画の軽さでいったら「少年アシベ」と大差無い印象で、どうにも身が入らない。まぁ、ひょっとしたら懐古の情念が強くて新しいものに拒否反応を示す老害的な気分なのかもしれないが……やっぱりそういう部分はある程度維持してほしかったかなぁ。 散々文句はあるのだが、それでも現代に相応の形で甦ってくれたというだけでも一定の価値はあるのだし、今後も思い出したようにちょこちょこ続けてほしいという気持ちもある。どうせ1話1話を正座しながら凝視するような作品でもないのだし、もしこの制作スタイルが楽なのだとしたら、それはそれで良いだろう。是非とも、色んなキャストをゲストに読んで、色んな声優をひどい目にあわせてほしいのですよ。個人的にはやっぱり井上親子回と力ちゃん×柚姉ぇ回が忘れられなくてな。業界全力の悪ふざけが見られるのはここ! っていう作品になればいいのに。沢城姉弟の共演とか、それだけでネタが出てきそうじゃない? 「ゼロから始める魔法の書」 4→4 「スタミュ」に始まって「恋愛暴君」→「ID-O」と繋がり、ここが終着駅の子安地獄でございます(間に「笑ゥせぇるすまん」を挟んでも良い)。日本アニメの最終回の何割かは子安によって形成されている。 正直、あんまり真面目に見られなかった作品なのでシナリオラインの機微とかは判断出来る立場じゃないのだが、少なくとも序盤〜中盤で引き込まれる要素がなく、後半のゼロと13番のあれこれも、なーんかダラダラしてて惹きつけられなかったんだ。「悪い人が悪い人じゃなかったんだよ」っていう話を作ろうとしていて、多分そのために色々と心を砕いているのだと思うのだが、結局「この世界における魔法とは」とか「世界ってどんな広さなの?」とか「獣堕ちの獣って、この世界ではどう見えてるの?」みたいな部分が共通認識として得られないまま話が進んでしまい、細かいネタを評価するところまで掘り下げられなかった。 ただ、これが真面目に見てなかったせいなのかといわれると、多分それだけが理由ではないと思う。シナリオの切り方がラフで、ギミックを組むというよりただ「積む」印象だったこと、そして、何よりもせっかく「世界を作って」いるはずなのに、その世界を見せるためのアニメーションがショボかったことが最大の難点。ラノベのテンプレだから適当でもいいだろ、って思う人もいるのかもしれないが、テンプレだからこそ、しっかりと作品の味を出すためにはキャラや世界観の作り込みって大事なんだよね。「OVERLORD」とか「リゼロ」はそのあたりの意識がしっかり表れていた作品だったんじゃないかな。今作最大の見どころは「獣堕ち」の存在で、これをいかに「異物」として見せるかで世界の正の側面も負の側面も掘り下げやすくなるはずなのだが、この獣堕ちのご面相が本当に適当なデザインなんだもん。多分原作段階では「獣」っていう要素に「人と違うこと」や「恐ろしいこと」を前提として設定してるはずなんだけど、アニメだとそれが一切無く、なんだか教育テレビのアニメを見ているよう。まぁ、おかげでゼロがモフモフして布団代わりにするところなんかは説得力が増すが……そこから傭兵が教育テレビらしからぬ反応になっちゃうしなぁ。ロリ(ババア)っ子がでかい獣といちゃつく内容なのだから、そのあたりがもっと萌えなり燃えなり、画で見られるようになったらもう少しモチベーションが上がったんだろうけども。つまり、エンディングの映像が一番良かったということです。やっぱり「みんなのうた」じゃねぇか。 「リトルウィッチアカデミア」 6→6 とにもかくにも、2クールの長丁場をお疲れ様でした。いや、2クールが長丁場なのかどうかって問題は置いとくとしてね。 今更特に何を語るでもない作品だろう。とにかく初志を貫徹し、やりたい放題な作画を徹底してやりきる。そうして「画の賑やかさ」を最大のセールスポイントにした、アニメーションの原点に立ち返るかのような作品である。無事に2クールを走り切れた、というのは、その間作画のクオリティを落とさずに思い通りの画になっていたということ。それだけでも、満足出来るものになっていたのは間違いないだろう。元々今作は海外で人気に火がつき、資金面なんかも随分と海外のファンから助けられたとのことだったので、シナリオも何だかグローバルな展開になっている。いや、何か広がりを見せたというわけではなく、むしろ無国籍で分かりやすい王道展開になったってだけなんだけども。余計な小ネタで回していくのではなく、とにかくドタバタと、画で見て楽しいネタを仕込んだり、画にしたら盛り上がるシチュエーションだけを盛り込んでいったり。それこそ、無音でも全世界で通じる「トム&ジェリー」みたいな、そういう普遍的な面白さを目指した作品だったのではなかろうか。 王道展開はもちろんきれいに収束して不満などなかろうが、個人的には「もう少しロッテとスーシィに活躍してほしかった」ってのはあるんだ。ルームメイトの2人が1クール終わったあたりから影を薄くしはじめ、言の葉を探しているあいだはほとんど出番が無くなってしまった。スーシィ派としては寂しい限りだ。その分台頭してきたのはダイアナで、最終回を見れば完全にツイン主人公。「ふたりはウィッチMax Heart」みたいな展開になっていた。まぁ、これも「脳天気でアホなアッコ」と対比的に描いた時にバディものとして映えるのがダイアナだから分かりやすい展開ではあるのだけど。出来ればダイアナさんは最後までもうちょっとツンの要素を残しておいてほしかった……いや、でも2クールもあったら流石に「完全に認め合う」仲の方がいいのかなぁ。ダイアナエピソードはストレートに訴えてくるものが多いからなぁ。 理屈抜きでアツいアッコ・ダイアナの友情関係とは対比的に、どこかビターなものが残るのが後半の主軸になったシャリオとクロワ先生の関係性。この2人は「どちらも優秀」というぶつかり合いなのだが、最終的にクロワは「ラスボス」ポジションに回るため、2人のスタンスがこの世界における魔法の在り方を代弁することにもなっている。世界を描き出すために、「魔法とは何か」っていうなかなか触りにくいところまで踏み込んでいき、政治思想と魔法がつながったのも今作の不思議なところ。多分、このあたりの「問題の所在をはっきり描く」というのも、スパッと問題を切り分けて作品を見やすくするための工夫だろう。これもいわゆるジャパニーズ「魔法少女」とはちょっとズレた発想。まぁ、最近は魔法少女も商売だったり罰ゲームだったり、色々な概念になってますけどね。王道展開とは言いながら、こうしてきっちり「ならでは」も出ていた作品である。 今回のシリーズで作品世界の大枠を描ききってしまったので、これまでのように「じゃぁ続きを」と気軽に言えなくなってしまったのは残念だが、逆に言えばこれで描くべき基盤はしっかり固まったとも言える。個人的には、最終的に「セブンウィッチ」に紛れ込んでおきながらその実大してスポットが当たってなかったアマンダたち3人組がもう少し観たいね。特にヤスミンカ。あのデブ、まだまだ何か隠してる気がするんだよなぁ。あと、もう少しコンスタンツェにしゃべらせてあげて。画面には登場してるのにりえしょんが別キャラでクレジットされてたりする、何とも寂しいキャラである。いや、だからこそ個性が立ってるわけなんだが。あとスーシィを主人公にして(略) 「アリスと蔵六」 5→5 幼女は大切にしろよ、っていう話。うん、間違ってないな。 始まった時点では「これはSF寄りになるのか、それともハートフルホームドラマになるのか」と見るべきスタンスを定めかねていたが、どうやら「どっちも」が正解だったようだ。ベースはホームドラマの方。とにかく紗名というメインヒロインを中心に世界が広がっていくので、「可愛い幼女」「大切な娘」がどのように世界と向き合い、成長していくかを描いた育児ドラマだ。しかし、その紗名が単なる幼女ではなく「魔女」であることで大きな歪みが生じ、向き合うべき「世界」は一般的な幼女の見るそれよりも多少ヘヴィーなものになっている。大の大人でもなかなか対処出来ないような厳しい現実を、紗名はどのように乗り越え、学んでいくのか。そんな成長記録を、固唾を飲んで見守るのがこのアニメの正しい楽しみ方だ。 そうして紗名という少女1人の世界が収束するので、作品は非常に見やすい。「ワンダーランド」の存在など、ともすると世界観がとっ散らかってしまうのだが、たとえるなら少女がスケッチブックに適当な落書きをするように、世界は紗名の見え方によっていくらでも姿を変える。そこに他者を巻き込みながらも、他者がその世界をどう受け入れるかを知ることで、更に「関係性」が紗名にフィードバックされていく。そうしてサイクルを繰り返していく作品であれば、とにかく紗名が魅力的であれば全てが解決する。幸い、紗名は見ていて飽きないし、何よりも「良い子」なのである。視聴者は保護者目線からただ彼女を見守り、彼女が健やかに育って行く様子を楽しむ。万一道を誤った時にも、最終兵器蔵六がいるので問題無い。「アリスと蔵六」というタイトルではあるが、最終的には「アリスと、蔵六ほか諸々の愉快な仲間達」である。まぁ、少女の育成を担うのがジジイという組み合わせは我々としても心穏やかに見てられるので良いセッティングですけどね(ローゼンメイデンみたいな設定だったらまた話は変わっていただろう)。 こうしてしっかりとオリジナルな魅力を見せてくれた作品。まぁ、テーマ性は地味であるし、映像面もそこまではっちゃけたものにはならなかったので特別目を見張るようなものではないのだが、派手になり過ぎてもテーマ性からずれてしまうだろうし、このくらいの落としどころで良いのではなかろうか。 中の人については、とにかく紗名役の大和田仁美がいい仕事をしている。紗名がコケれば全てが台無しになる作品であるだけに、彼女が本当に魅力的に見えたことの功績は大きいだろう。周りの面々もしっかり雰囲気がマッチしてて良かったですね。豊崎ボイスは魔性のボイス。 「グランブルーファンタジー ジ アニメーション」 5→5 うん、まぁ、ファンタジーだったな……。ごめん、それ以外の感想はあんまり出てこないんだけども……。 やっぱりソシャゲアニメを新規層に訴える形で作るのは難しいというごく当たり前の結論しか出てこないんだよな。全体を通して、大きなミッションをこなした感は出ているものの、結局最終回が冒険の終わりにはならないわけで、「グランたちの冒険はまだまだ何となく続くぜ!」ってなことにしとかないとソシャゲとしては据わりが悪い。ただ、アニメでしか接しない人間からすると、何だか1つの物語の半端な部分だけ抜き取って見せられたような気分になってしまい、「お話」としての収束性が得にくくなってしまう。「仲間を集めてチームになって」という構造は比較的見やすいので減点要素こそ少ないものの、あんまり今作にこそ期待したい要素ってのはなかったかなぁ。 強いてあげるなら、やっぱりその独特な作画の風合いが注目点といえば注目点。これまたソシャゲアニメのお約束だが、おそらく資金はふんだんにあるのだろう。手の込んだ作画の作り込みは「ならでは」の世界観を醸し出す大きな要因の1つと言えるかもしれない。おそらくゲームのプレイヤーだったら「ゲームに近いイメージのままでキャラクターが動いてる!」ってんで更に印象は良くなるんじゃなかろうか。残念ながら私の場合はそうした副次効果が得られなかったわけだが、「こういうデザインでもしっかり動かせるようになってるのはすごいな」と技術面には素直に感心しました。ただまぁ、それが「このアニメをもっと観たいと思わせる良さ」になっていたかというと別問題ではあるのだが。まぁ、結局対象外の視聴者にとってはこんなもんだよね。でもまぁ、「ディヴァインゲート」とかと違って最初から最後までちゃんと見られたというだけでも、悪いことは無いと思いますよ。 キャストについては……まぁ、ソシャゲあるあるの3つ目は「とにかくキャストは金がかかっている」なので、重戦車みたいなラインナップでしたね。どこぞの船だとコックなのにこっちだと操舵手だから混乱する(しない)。 「エロマンガ先生」 5→4 妹ってそんなにいいもんじゃないからな。いや、うちは幸い妹とはとても仲が良いですし、兄弟の中でも一番尊敬してるのは妹だったりするんだけども。それ故に絶対に性的対象になんかなるはずがないのだよなぁ。 今作における「妹」の扱いの救いようのなさは「俺いも」の時点で分かりきっていたことだが、「俺いも」のヒットで確信を得たのだろうか、今作ではよりダイレクトに、「妹とエロそうでエロくないいけない関係」が加速している。ご都合主義のハイパーな設定は「フィクションなんだからいいじゃねぇか」と言われればそれまでだが、実在妹を持つ身としては受け付けがたい気持ち悪さがどうしようもない。「俺いも」の京介はそれでもまだ他の女性に目を向けていたが、本作の正宗はほぼ妹しか見ていない。まぁ、桐乃と違ってエロマンガ先生は社会不適合者だからな……恋愛とか兄弟愛以前に「介護者」としての保護欲求が先立っているという認識が正しいのかもしれないが……。それが恋愛感情なんかとごっちゃにしてしまっているのがどうにもならない。 そこの気持ち悪さを追求するなら、もう妹一本に絞ればいいのだが、基本的に恋愛もので話を転がすにはライバルを出すしかない、という認識のようで、サブヒロインたちが次々と突っ込んできては玉砕するという不毛な展開が待ち受けている。いや、エルフの方は狙ってる方向性が分かるのでまだいいんだけど、ムラマサは恐ろしく都合のいい「デフォルトで主人公に無条件に惚れている女」というどうしようもない存在なので、これが何とも気持ち悪い。結局、正宗は小説の才能があるのか無いのか。無かったのだとしたら何がきっかけで面白くなったのか。そのあたりの「主人公を形成する背景」がなおざりすぎて、こいつが惚れられる要素がさっぱり分からないから「とにかく出てくる女が全員発情している」という世界が気持ち悪く見えるのだろう。 なお、映像面においてキャラが可愛いというのは認める。特に紗霧はわざわざ専門の作画を設定するなど「萌えキャラ」として全力で作り込まれているらしく、一挙手一投足が「萌え」のエッセンスで構成されているというのは伝わってくる。映像面においては、かなりハイグレードな作品なのは間違いない。あとはその萌えレベルの高い映像でどんな物語を描いてくれるかという部分が大事なわけだが……そこだなぁ。まぁ、こういうラノベもまだまだ元気に売れているということが分かっただけでも収穫ということにしておこう。 「ひなこのーと」 5→5 可愛い(ストレート)。もう、それだけでいいじゃない。 正直、ストーリーの方は二の次、三の次。演劇ストーリーという大義名分こそあれ、「知らない人と出会うと緊張してかかしになってしまう少女」という謎設定から堂々とした舞台演劇まで成り上がるストーリーとしては流石に説明不足。成長要素が「何となくレッスンしていた」くらいしかなく、いわゆる「部活もの」のフォーマットではない。やっぱり本作は「友情物語」よりももっとユルい、いわゆる「女の子がわーきゃーしてる物語」なのである。何となく仲よしになり、いちゃいちゃ百合百合していればその「友情」が燃料になり、メインシナリオのタスクも何となくクリア出来るようになる。そういう方向性なら成長要素を気にしてもしょうがない。まぁ、「うらら迷路帖」あたりも同じコンセプトでしたよね。 そういう作品なので、細かい筋立てで楽しむような部分は少ないのだが……とにかく「可愛い」という分かりやすい鈍器で容赦無く殴りつけてくるだけである。阿漕過ぎる「萌え」キャラによる恥も恐れぬ共演。チビキャラの配置などのバランスも期待通りの仕上がりで、「お前らこういうのが好きなんだろ!」と言われた「まぁ、好きですけどね!」と応えるしかないのである。その上で、高橋丈夫という人は容赦無く性癖を刺激してくる人でもある。元々エロ関係の出身ということが関係しているやらしてないやら、こんな作品なのに遠慮を見せずに煽情的なイラストレーションで攻めてくるんだよなぁ。普通、この手の萌えものが持つ「可愛らしさ」はエロとは別ベクトルであり、相容れない場合が多い(年齢層が低すぎるとか、キャラが寸胴すぎてエロくならないとか)のだが、何故か本作ではイメージを維持しつつそこに「エロ」や「フェチ」をぶっ込んでくる。このエロと萌えのいいとこ取りの姿勢は他の作品には無い罪作りな部分だ。それこそ「うらら迷路帖」は同じ方向性を狙っていたと思うのだが、残念ながらあちらは「エロ」につながりにくかった。一体何が違うのかは定かでないのだが……最初から「こいつらはエロくなる」っていうことを分かった上でキャラを配置していくかどうかで成果も変わってくるってことなのかしらね。 こうして素材のままの「萌えもの」でしっかり「これは萌えだ」という認識が出来たのは、何だか久しぶりな気がする。それだけでも充分な作品。それでよいのではないでしょうか。 中の人要素としては、富田美憂が良いポジションで2つ目の実績を残せたことが嬉しいポイント。あとは高野麻里佳の相変わらずの存在感とかかな。ゆーきちが「大人の女性」をやってるのも新鮮といえば新鮮だ……いや、ゆーきちだったけども。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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