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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「恋愛ラボ」 6→6

 安定の太田雅彦作品である。やっぱり太田さんの作る画面の「丸さ」は他では得られない可愛らしさがあって良いなぁ。そういう意味では、今作の女の子きゃっきゃうふふ要素は、実に「向きな」作品だったといえる。

 太田さんの(個人的に思う)ヒット作である「みなみけ」や「みつどもえ」などと違って、この「恋愛ラボ」はそれなりにストーリーがある作品だ。いわゆるきらら系とは若干毛色がことなり、質的には前作「琴浦さん」くらいのストーリー性だろうか。こういうバランスの時にも太田さんの作品作りはそこまで大きな変化があるわけではなく、ギャグはギャグ、シリアスはシリアスで素直にまとめてくる。「琴浦さん」1話で見せたようなハードな展開も、「その周りにある可愛らしさを際立たせるためのツール」と考えると、首尾一貫した「萌えアニメ作り」の手法が完成しているといえるだろう。今作の場合も、生徒会の面々は全員可愛らしく、トラブルメーカーとしてのマキを中心に、「可愛らしさ」と「おかしさ」のマッチングが良いバランスでまとまっていた。「可愛らしさ」と違う部分では、当初一部で懸念されていた男性キャラの存在もあったわけだが、割と「良い奴」度合いの強いキャラが多く、男らしさを見せつつも、女性キャラの底上げをするいい立ち位置でシナリオを回してくれていたと思う。

 強いて難点を上げるなら、今作は割と「シリアス目」の展開が長いのだが、そのシリアスさの要因が今ひとつピンと来ないことだろう。普通の視聴者からすると、マキの至上命題である「恋愛研究」のモチベーションは流石に共感出来るものではなく、新聞部やらサヨを巻き込んでの彼氏騒動やらで彼女たちが必死に戦う姿は、格好いいとか可愛いとか滑稽とかではなく、「よく分からない」が正確なところ。もちろん、シナリオラインは丁寧なのででどころを理解することは出来るのだが、残念ながら共感にまでは至らない。これは流石に性別差とかではなく、「漫画ならではの無茶な設定」だからだろう。あの学校、おかしいのは間違い無いから。

 しかしまぁ、そういう「変なフィクション」はどんなアニメでも程度の差はあれ存在している。今作で最後までその要素が気になったのは、リコという主人公の根幹を成す要素が「恋愛の達人だと友達に偽り続けている負い目」にあり、それがどの程度重要やねん、というのが伝わらなくなってしまうことにある。「さっさとばらせばいいのに」とか「そんな嘘に意味ねぇだろ」とか思っちゃうと、リコの悩みって本当にわけが分からないからね。そこでシリアスを引っ張られてしまうと、可愛らしさや楽しさよりもリコに対する嫌悪感、反感が優先されてしまうのが苦しかった。

 しかし、そこまで文句を言ってみても、結局はあら探しの域を出ない。これだけ馬鹿馬鹿しい話に真面目な突っ込みを入れるのも野暮な話だし、首をかしげながらも、やっぱり今作の女の子はとても可愛らしく描けていた。リコは確かにウジウジしてて情けない部分が目立ったが、それ以上にトバし気味の突っ込み芸や、壊れたときの落差が楽しかったし、マキはこれ以上無いくらいに際だつおかしさがある。エノはここぞという時の可愛らしさが光り、サヨは無体なまでに現実を引きずった攻め気が新鮮である。マスコットとしてのスズは言うこと無しだ。やっぱり、太田絵の作り方は本当に素敵だ。このコロコロしたキャラクターの作り方はもう1つのオリジナルブランドと言ってしまっていいのではないだろうか。何をやらせても可愛く見えるのは本当にずるいと思う。

 そして、そんなキャラを盛り上げた中の人たち。沼倉・赤﨑のコンビが新たな地平を切り開いたことは言わずもがなだが、残る生徒会3人も2人をサポートしながら切磋琢磨していた印象が強い。ここでもまた新しいキャラで一仕事した佐倉綾音を筆頭に、初めての大仕事を見事にこなした大地葉。そしてロリっ子万歳水瀬いのりちゃん。彼女は3年前はまだリアルロリっ子だったから分かるが、いつの間にか高校生になったのに、やっぱりロリっ子であった。本気で声優業をやる気なら、今後伸びてくる期待ががが。

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「ダンガンロンパ The ANIMATION」 5→4

 まぁ、毎週書いてきた通りですよね。原作が楽しかったので最後まできちんと見られたわけだが、毎週毎週「あぁ、時間が欲しい」と延々思いながらの視聴。やっぱりこれ、別に2クールでも問題無くやれた気がするんだけど……流石に間延びするか? 別にネタバレされたからって致命的なわけでもなかろうし、のんびり捜査パートまで含めてやって欲しかった。何が一番辛いって、これによって「ダンガンロンパはアニメ化が完了した」という結果だけが残ること。まぁ、今度始まる「夜桜四重奏」みたいに、もう一回最初から作り直すことも出来るのだろうが……。

 一応、毎回確認していたことだが、アニメになって良かったことについてもフォローしておきたい。やはり最大の違いは「動くか、動かないか」という部分であり、特にモノクマがうねうねと動くカットなんかはアニメになって良かったと思える部分である。他にも、原作止め画では分からなかった、メインシナリオのうしろの方で各々のキャラがどんな掛け合いをしているか、なんて部分もアニメで付加された要素であり、キャスト同士の遊びが増えたのは良かった部分(ゲームだと全員別録りだしね)。また、あまりにも急展開過ぎるシーンしかなかったために、原作で目だった細かい粗も全部まとめて押し流し、「これがロンパ的解決なんじゃ!」と吹っ切れたのも、ある意味では価値ある行為だったのかもしれない。この超特急展開は「どうしても画面がダレてしまうだろう裁判パートを勢いでごまかす」という効果があったので、あながち無駄だったともいえないのである。もしアニメからゲームに入る人がいれば、「ゲームではこんなにきちんとやっていたのか!」と驚くことであろう(まぁ、それでも割と勢い任せなところはあるわけだが)。

 とまぁ、いくつか評価出来る部分がなくもないわけだが、やっぱり原作ファンからすると「コンテンツを食いつぶされた」という印象の方が強くなってしまうのは事実。「もっとちゃんとやれれば」という意見がどう頑張っても無くならないわけで、騎士監督は「デビサバ2」に続き、何ともモヤッとした原作消化作品となってしまった。でもまあ、これはスタッフが悪いわけじゃないよね。どう考えても1クールに押し込めようとした企画の方に無理があるんだから。オシオキムービーであれだけ盛り上がれる作品なのだから、きちんとアニメ化すればきっとウケる要素も多かったと思うのだが……。

 仕方ない、2でリベンジしよう。流石にこれだけの結果が出て、「じゃ、2も1クールでやりましょ」ってことにはならないはず。もし2があるなら、是非ともゆっくりアニメ化して下さい。島に招かれて、全容を把握するまでに2話は使うだろう。澪田のライブでまるまる1話使ったって良いぞ。アイランドモードも加えて4クールでも可。

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Free!」 5→5

 ┌(┌ ^o^)┐ …………。ここまで予想通りのものを予想通りに作って、きっちり結果を出せるってんだから京アニは恐ろしい。リソースの割き方がこっちから見たら「間違ってる」わけだが、見る人が観ればこれ以上ないご褒美なわけで。

 どこまで言っても厳然たる「私の求めているものではない」という壁が立ちふさがるのでこれを手放しで褒めるわけにはいかないだろうが、少なくとも同様に京アニが作った「氷菓」よりも下ということは無いだろう。相変わらずの絵、相変わらずのクオリティ。これを何の臆面もなく繰り出してくるだけでも充分である。なんだかんだで毎週ちゃんと見ていたわけで、文句を言うことは許されない。そして、別に文句を言うつもりもない。(いや、出来ればもう少し見たい物を作って欲しいけどさ……)

 今作で京アニがチャレンジしたのは「男の色気」の開拓。これまで様々な萌えアニメでその牙城を打ち立ててきた強豪が、新たなジャンルとして「野郎だらけ」にチャレンジし、これまで培ってきたあらゆるノウハウがこちらのジャンルでも充分通用することを示してくれた。このアニメの場合、ストーリーなんて本当に分かりきったことをやっているだけのスポ根(?)、ラブコメ(?)なのだから、極論すればシナリオなんてどうでもいいのである。ただひたすら、「男が泳ぐ姿をどれくらい魅力的に描くことが出来るか」という挑戦。また、「男同士がいちゃつく姿でどれくらい引きつけられるか」という挑戦でもある。結果はごらんの通り、やはり「京アニクオリティ」はまだまだ底の見えないフレーズということになる。そりゃなぁ、萌えアニメを作ってあれだけのものが引っ張り出せるなら、充分に勝算のある勝負だったんだろうさ。

 結局、この作品が求めたものが私の理解の及ぶところではないので、多くを語ることはしないし、そもそもその資格も無いのだが、敢えて言わせてもらうとするなら、「それでもゴウちゃんは可愛かった」「明乃、メインヒロインのポジションとか一体いつぶりになるか分からないけど、可愛かったナイス」。男性ヒロイン勢で一番好きだったのは……そりゃツダケンだよ。お茶目で男前って、ホント素敵じゃないですか。ツダケンになら掘(ry

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「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」 6→6

 お見事でしたね。知り合いの中には「キツ過ぎて見ていられない」と視聴を放棄した人間がいますが、そういうダメージが与えられる作りになっているというだけでも立派だと思います。私は観られますよ? ぼっちじゃねーし。違うし、全然共感とかしないし。…………。

 まぁ、「ダメージを与える」部分はおそらく原作まんまの部分ですよ。私が1巻だけ読んで力尽きたように(あれ?)、基本的に原作漫画の方がより直接的なダメージはでかい。それはおそらく漫画の方がフォローに回る要素が少ないということと、絵が雑多なのでもこっちの悲惨さがよりダイレクトに出てくるためだと思われる。アニメ版の方は、まだ視聴者に気を遣っているのか、もこっちが随分可愛いわけだし、音楽やパロディネタなどで明るい方向に持っていくことも出来ているわけで、ある意味ソフト路線といえなくもない。ただ、やはりアニメにして「動き、しゃべる」ことによって生まれる更なる毒々しさというのも存在しており、もこっちがしゃべればしゃべるほどに、世界の黒い部分が広がっていくような印象もある。アニメと漫画、どちらが辛いかは個人差があると思うが、「アニメならではのダメージ」が新たに付加されていたのは事実だろう。

 こうして「アニメ独自のセールスポイント」が産みだされたことは、純粋に功績だと思っていいだろう。大沼SILVER LINKは既にブランドとしても定着しつつあり、独自の方向性から個性の強い画面を提供してくれるわけだが、今作における「いじり」要素にはかなり親和性があった。正視に耐えないような悲惨な現場でも、どこかポップなデザイン性として処理されることで、何とか「ギャグ」のレベルにまで引き上げてもらっているからだ。さじ加減を間違えれば「恵まれない子供をネタにしてあざ笑っている」という浅ましさに繋がりかねない路線なのだが、そのあたりの配分は手慣れたもので、きちんと「ネタをネタとして」まとめるだけのバランス感は心得ているし、「オタク少女」をいじる時に使われるネタ選択なども勘所を外さない。ここ最近、大沼さんの古巣であるシャフトはこういうパロディをメインとした仕事が減りつつあり、デザインの中で見せる奇抜さも次第に薄れているだけに、SILVER LINKがこちらの方向性で先鋭化しているのは非常に喜ばしいことである。是非とも、今後も身も蓋もない作品作りを期待したい。

 本作の憎らしいところは、そうした「悲惨な」話をベースに置きつつも、せっかくのアニメ化ってことでどさくさに紛れて萌え方向にも色目を使っているところ。もこっちが2割増しで可愛くなっているあたりもそうだが、優ちゃんを筆頭に、周りの「いい人達」をフル活用し、もこっちとの落差で阿漕に売ってくる。せっかくもこっちという便利な「比較対象」があるのだから、他の部分は遠慮無く阿漕に作り込めるのである。キャスティングもエグかったし、やっぱり「見せる」部分は多いに越したことはないということだろう。まったくもって同意である。そうした「売り」の1つに様々なテーマソングも含まれており、今期No.1と言ってしまっていいと思うオープニングに加え、細かく入れ替えてきたエンディングテーマの無駄な凝り方も行き届いたサービスであった。結局、あれを歌ってた連中は何者なんだよ……。

 あとはキャストの話だが……もう、今作はいず様オンリーでいいんじゃないかな。この声が聞けなくなるってだけでも残念。まぁ、まったく新しい扉を開けてしまったので、今後こういう役でも活躍が期待出来る……って、こんなひでぇ役はあんまり無い気もするがな……。ただ、ミルキィホームズの番組中にわたモテのCM流すのやめてもらえませんかね。コーデリアさんがいちいち可哀想でしょうがないんですが。今にして思えば、あの人も立派な喪女だった気もしてきたな。

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「銀の匙」 6→6

 いいアニメでした。これ、多分原作を読んで「いい漫画だね」というのとまったく同じことを言っているのだと思うのだが、それでも他に言葉が出てこない。いいアニメでした。伊藤智彦監督にはこういうのをガンガンやってもらいたい。

 原作を読んでいない状態で視聴を開始して、大体噂に聞いていた通りのテイストだったので、「まぁ、受けるのは分かるけどそこまで面白いもんかね」と思っていたものだが、回を増すごとに興味は強くなる一方だった。農業高校という未知の世界を(多分に脚色はあるだろうが)コミカルに描き、その中にきちんと「高校生が学ぶべき事」「一般の人がなかなか考える機会の無いこと」を盛り込み、アニメ1クールの作品なりのけじめを付けている。伊藤監督+A−1といえばなんと言っても「世紀末オカルト学院」なわけだが(ですよね?)、あのときにも感じられた、非常にユーザーフレンドリーな脚本の丁寧さ、きっちり伝えられるメッセージ性など、びっくりするようなものが飛び出すわけではないものの、規範から漏れ出さずに、なおかつちゃんと「アニメにする意味」を持たせつつ映像作品として結実させている。いかにもノイタミナらしい渋さが光るが、やはりこういうアニメが一週間に1回、ちゃんと見られるというのは非常にありがたいことである。まだ2期目もあるのが悩みどころだが、「是非とも原作を読んでみたい」と思わせるだけのものになっていた。

 映像面に関してはひたすらに安定していたので特に言うことも無し。脚本面についても、おそらく漫画原作準拠になっているだろうから、やっぱり「いい漫画」のアニメが「いいアニメ」になったということだろう(それが一番難しいんだけども)。相変わらず「将来の夢が」とか「自分の進路が」なんて話をされると「何でアニメ観ながら苦しまなあかんねん」とは思うものの、こればかりは全て自己責任。八軒という主人公を通して、青春の悩み、「夢を叶える」ことの意味、そして「食べる」ことの意味を考えることになり、軽薄でないテーマ性が嫌み無く立ち上がってくる。もちろん、数々の問題はたった1人の高校生がうだうだ考えても結論の出ないものではあるが、八軒は立派に「考えることが出来る」主人公であり、ウジウジしながらも、一定以上のレベルで視聴者の共感を得ることが出来る。特に「食べる」という悩みについては、この作品のメインテーマの1つでもあろうから、真っ向から描写して八軒らしい解決を与えている。是非とも育ち盛りのお子さんにはこのアニメを見てもらって、「食べること」と「育むこと」の意味を考えるきっかけにしてもらいたい。NHK教育で放送されてもおかしくないようなお話であった。

 もちろん、そうした重厚なテーマ性ばかりでは肩が凝ってしまうので、それを適度に緩める「農業高校ギャグ」も良いバランスで配されている。無駄に濃いキャラクターたちの掛け合いは、恐ろしく騒がしいはずなのに不思議と乱雑さは感じられず、いつの間にかキャラの個性が染みついている。この辺りは原作者の力量もあるのだろうが、画面に落とし込む際のバランスに敏感なアニメスタッフの手柄であろう。これだけ楽しげに生活しているのを見ていれば、「この漫画が始まってから農業高校の志望者が増えた」というまことしやかな噂も本当かもしれないと思えてくる。大変そうだけど、第一次産業従事者が増えてくれるのは国家規模で喜ばしいことですね。漫画から日本の未来が変わるかもしれない(割と無責任な発言)。

 というわけで、いつものようにノイタミナの安定感を堪能しつつ、1クールを楽しませてもらいました。また冬に2期目が帰ってくるようなので、そちらも引き続き期待したい。今作の中の人については、「やっぱり木村君は便利やな」というのが1つ、「やっぱり彩陽も便利やな」で1つ。そして、今作では割と台詞の量が多くて活躍してくれた井澤詩織のインパクトがでかいな、というので1つ。彼女の声のおかしさ(褒め言葉)はやっぱり耳に残る。キャラにぴったり合ってると本当に愉快である。今後、どういう方向にキャラを伸ばしていくことになるのか、実に楽しみですね。

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「神のみぞ知るセカイ 女神篇」 5→6

 次週にまだ特別編の放送を残しているようだが、一応メインとなるエピソードは今週で幕引きなので、ここでいったん区切りを付けてしまっていいだろう。先に結論を書いておくと、予想以上に楽しめたアニメである。

 1話放送時点では、「2期のラストからブランクがあるって、どんな不親切な設定やねん」と不満を漏らしていた。実際、そこがちゃんと繋がっていれば更にありがたかったとは思うが、今作はシナリオのまとまりが非常に良く、「なるほど、これは多少無理してでも1クールに押し込めて放送したいのも分かる」と納得出来るだけのものだった。女神の降臨に始まり、改めて過去に対戦した相手の再攻略、多人数同時対戦、そして行き先不明の女神を捜す犯人当ての要素など、非常に魅力的な要素が多く、作業感が強くなりがちだったこれまでのシナリオとは違い、一段上の楽しみ方が出来るようになっていた。無理に間を埋めるシナリオまでやろうとしていたら、この完成度は達成出来なかっただろう。

 考えてみれば1期も2期も決して悪い作品ではなく、馬鹿げた設定の割には主人公が嫌みにならず、その個性を押し出して色んなヒロインをとっかえひっかえする設定も案外受け入れられる作品だったのだ。それが、今回はいきなりかのんがピンチになるところから始まり、シビアな時間設定の中で桂馬がフル回転する様子が描かれるので、ほとんど中だるみすることがない。多少無茶過ぎるような部分もあるのだろうが、元々の設定(桂馬のギャルゲー脳の設定事態、そして、それを受け入れる周りのヒロインの思考など)も随分無茶だったわけで、今更気にするようなものでもないだろう。むしろ、今作は桂馬の「ギャルゲー脳」による効率化された攻略タクティクスが顕著に表れたお話であり、同時に複数ヒロインを効率的に倒していく展開などは、無闇に熱かったりする。まぁ、「既に一回恋愛関係を成立させた記憶がある」というのだからいくらかイージーモードにはなっていたはずだが、ギャルゲの醍醐味である「色んなタイプのヒロインを立て続けにクリアしていくバリエーション」も充分堪能出来るようになっているし、短い尺の中でもきちんと個々のヒロインに見せ場があり、あまり駆け足だった印象もない。この辺りは、本当に脚本が上手かったんだろうな、と思える部分である。

 そして、いつものように単純な作業として3人のヒロインを攻略した後に残されたのが、ちひろと歩美の2択問題。最後まで限定しきれずに同時並行で攻略を進行させる展開もドキドキものであるが、ギリギリで正体が判明した後の桂馬の選択も無闇にスリリング。きちんと恋愛ものとしても見るべき部分が多く、2人のヒロインはかなりおいしいポジション。特にちひろに至ってはあまりに出来すぎた人間性のためにすっかり正妻ポジションに見えてしまうボーナスがある。作中ではラストの演出を見る限り、残念ながら桂馬との関係性はこれまでと変わったわけではないのだろうが……少なくとも奴の人生観にダメージを与えることには成功したようだ。もしこの作品が完結することがあるなら、是非ちひろエンドを迎えてほしいものである(エルシィはまぁええやろ)。

 というわけで、素直にドラマとして面白おかしく見られてしまった。相変わらずキャラクターは可愛くかけているし、ハクアやリューネといった攻略対象外の女性キャラも抜かりはない。シリーズがぶつ切りだったり色々と面倒の多い作品ではあるが、余裕があればまた1期から見直してみたいものである。こんだけヒロインが多いと中の人もエラい数になっているわけだが……今作の女神ヒロインズは本当にたまらんラインナップが取りそろえられており、「うわー、現場の下野は爆発しねぇかなー」と思う事しきり。いや、桂馬は数ある下野キャラの中でもかなり完成度が高いので、彼無しでは作り得なかった作品だとは思うけども。それにしたってさぁ、この布陣はハーレムなんてレベルじゃないよね。下野お母さんはうはうはですよ(村八分ともいう)。男装の麗人を演じる彩陽や妄想電波系花澤などの飛び道具も多く用意されているが、やっぱり最後まで観ると一番良かったのはちひろ役のアスミスかなぁ。こういう真面目な立ち位置でもテイストがぶれず、きちんと役が作れているのはお見事である。

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「超速変形ジャイロゼッター」 5→5

 ちゃんと1年間観てましたね。そして、無事に観られましたね。それだけでも良かったんじゃないかと思ってます。この時間帯でこの方向性のアニメは、だんだん飽きてきてフェードアウトすることも多いので。

 いや、ぶっちゃけると飽きてはいたんだけどね。流石に毎週毎週退屈せずに見る作品、というレベルにまでは至っていなかったのだが、そりゃまぁ、狙ってる年齢層を考えれば仕方ない部分だ。ある程度「捨て回」を挟みながら、1年というスパンでメインシナリオを少しずつ進めていく。興味を惹かれた時だけでもちゃんと観られて、そのエピソードがちゃんと収束したなら、それはそれで目的を達成したと言えるのではなかろうか。ま、流石にしんどかったので、多分来期からは夕方アニメにはあまりタッチしないようにすると思うけども(ホント、視聴本数減らさないとやばいんだって、マジで)。

 今作で最も興味を惹いた部分というと、多分想像以上に作り込みが面白かったSFパートだと思う。「謎の碑文ロゼッタグラフィーに記された車型変形ロボ」の時点で意味が分からないし、別段そこに理由付けを求めようとも思っていなかったはずなのだが、タイムトラベルものの要素をもって過去と未来が錯綜した救済の物語としての骨子が浮かび上がってからは、個々の人間関係なども割と複雑になり、それを1つずつ解きほぐしていく物語は素直に興味を惹かれた。もちろん、理由付けなどは子供向けなので適当なものであるが、ちゃんとSFとしてタイムパラドクスなんかも活用しており、案外そういった方面への入門アニメとしては出来が良かったんじゃないかと思う。いや、ドラえもん観ればいいんだけどさ。せっかくだから巨大ロボががしゃんがしゃん変形するアニメでそういう素養を培うのも良いではないですか。ロボ戦はCGメインなのであっさりしたものではあるが、決してみすぼらしい印象ではない。作劇同様に作画面も1年を通じて安定していたし、長尺の作品に求められる要素は過不足無く満たしいていたんじゃなかろうか。あとはまぁ、エロ要素だよね。夕方アニメとしては破格の萌えエロ要素をぶっ込んだ英断は評価に値するのである。ここで育った若人たちが、そのまま深夜アニメに流れたり……しないかな?

 唯一残念だったのは、結局メインヒロインだったはずのりんねちゃんが最後に割とモブ扱いになってしまったこと。時空旅行をカケルと一緒に経験したあたりでは「流石のヒロイン!」と思ったものだが、それ以降はあんまりメインヒロインだから、という特別な活躍がなかった。女性キャラが無駄に多いおかげで長い尺の中でも視点は散ってしまったし、終盤の展開だけを観ていたら、間違いなくメインヒロインはハルカしゃんである。悲劇、恋愛、そして克服、全てのヒロインとしての要素が詰まっていたのはハルカさんの方。相手が俊介っちゅうのは気に入らないが、要所要所で可愛かったので良しとする。

 ま、キャラに目が行ったら後は中の人でしょうね。基本的に「麻里奈のショタが観たい」という理由で視聴を開始した作品なので、1年もの長きに渡ってカケルが活躍出来ただけでもある程度満足。これにカケルのママンまで加わり、麻里奈ファンならば是非押さえておくべき作品であると言える。まぁ、同じことは「ヴァンガード」とかそっち系の作品でも言えるんだろうけどね。なかなか手が回らないジャンルなので、今回この作品をしっかり観られたのはラッキーだったかもしれない。その他、ハルカ役の藤田咲、壮太役の田村睦心あたりが聞きどころだろうか。サトリちゃん役の清都ありさちゃんって子も悪くなかったと思うのだが、他で名前を見かけたことはないね。ここからステップアップ出来るだろうか。ゆかちは……いつも通りでした。まる。

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「きんいろモザイク」 5→5

 可愛かった。うん、可愛かったよ。少なくとも「ゆゆ式」を観ていたときみたいに禅問答のような激しい自問自答ループに陥るようなこともなく、「可愛いものだから観ていて楽しいなぁ」と思える作品だった。そして、そこから先は、特には。

 色々と質の高いアニメだったのは事実である。Studio五組も最近はすっかり「萌え作画の安定ブランド」となりつつあり、常に白みがかってほわほわした「きんモザ」ワールドは統一感があって良いデザインだったし、監督の天衝氏によるディレクションも確かなもの。この作品を売るにはこの方向が一番だろうな、というポイントを見事に射貫いた作品作りになっていたのではなかろうか。5人のメインキャラがそれぞれに独自のカラーを出し合い、素直に可愛らしさと可愛らしさが絡んだ結果の世界が構築されている。この「既にある世界を壊さない画面作り」は非常に安定しており、製作スタッフとしても、監督ほか名和氏、名村氏、佐藤卓哉監督や池端監督まで並べて、非の打ち所がない。脈々と流れ続けるきららアニメ文化の1つとして、確固たる地位を築いた作品だろう。

 ただ、個人的にはもう一押しが欲しかったところ。具体的にあげるなら、他の4コマアニメに比べて、どうしても単発ネタのぶつ切り感が強く、「ここからここまでが4コマの1ネタなんだな」というのが分かりやすい。これは悪いことではないのだが、全ての区切りをアイキャッチで固定してしまうと、どうしても統一感に欠け、作品総体としての評価がしにくい。そして、個人的に一番惜しかったのはアリスの心情面について。たとえば、忍は幼い頃から単身イギリスに乗り込むほどの金髪マニアであり、ちょっとしたことでもたがが外れる危険人物として描かれているので、アリスへの過剰な愛情は理解出来る。同様に過剰な愛情がたった1人に向いている綾のキマシ脳も非常に分かりやすく、あざとすぎるとはいいながらも、真っ直ぐな百合模様は微笑ましいカップリング。しかし、唯一アリスが忍に向けている愛情だけが、理由を持たないのである。鬼畜こけしの名をほしいままにする要注意人物大宮忍。幼い記憶を元に彼女に憧れて日本に渡ってくるところまではいいのだが、流石にあそこまでの暴走や裏切りを見てもなお、アリスが忍を偏愛しているのはどうかと思う。あれだけ浮気性(?)の主人公なのだ、アリスはもっともっと壊れていいと思うのだが、その部分だけは何故か「アリスだから」の一言で片付いてしまっていた。理由無き百合も良いものだが、過剰な偏愛レベルにまでなるなら、やはりそれなりのバックグラウンド、惚れられる対象の人間性に説得力が欲しいのである。忍は、流石に、ちょっと……。

 いや、でもこのアニメで最もオリジナリティを発揮しているのは忍である。「重度の金髪マニア」というよく分からない設定のおかげで、モラルを全てかなぐり捨ててでも萌えに走れるその才気。彼女が中心にいるからこそアリスとの関係性もヒートアップするし、脇を固める百合成分もほどよく毒気が抜けておいしく頂ける。今作で一番好きなキャラを選べと言われたら、(からすちゃん先生を置いておくと)忍ということになるだろう。鬼畜こけしフォーエバー。もっとキチガイじみた方向に行ってしまえば唯一無二の作品にもなっただろうが……その方がファンは減る気がするけども。

 ま、余計なことを考えなければ、なるようになって充分ペイのある作品だった。今作は中の人も顔出しで踊り狂う大変な作品であったわけだが、やはりそんなキャスト陣を引っ張り続けた鬼畜こけしの中の人、中の人も鬼畜でこけしっぽい西明日香がMVP。「洲崎西」の放送も同時に始まり、彼女の爆発物としての特性も存分に世間に知らしめられた現在、更なる鬼畜の所業にも期待が高まるのである。サポート陣に配された東山・内山・種田・しゅが美あたりの仕事ぶりも見事なもの。じわじわと若い世代の地固めが進んでいる印象。そして、今作で華々しくメインキャストの舞台に上がった田中真奈美。アリスから解き放たれた後、彼女がどのような活躍を見せるかも注目が集まるところである。問題なんて、何もないね。

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「神様のいない日曜日」 5→3

 一言で片付けるなら、「何とでもなる」作品である。ラノベ原作を評する時に「どうせラノベだし」という言葉を免罪符(というか諦観符?)として用いるのは私の悪い癖だが、この作品の場合、そうした諦観すら飛び越えた、一段レベルがズレた「支離滅裂さ」があった。これは、多少ならば「気にしても仕方ない」と思う事にしている身にも、おののかずにはいられない。

 既に3話感想でこの困った作品については一度触れているのだが、結局第1部「死の谷」でぽかーんとした状況は、最終話に至るまで解消されることなく終わってしまった。勝手な想像であるが、この作品の作者は「物語の設定を作ること」で満足し、「物語を作ること」を放棄してしまっているのではないか。一度舞台設定を整え、その舞台に何となく似つかわしいようなキャラクターを配置するだけで1つの作品を作ったような気になってしまい、実際に「ストーリーを語る」ことに対してびっくりするほどこだわりがない。「死の谷」の場合、「人が生まれなくなり、死ねなくなった世界」という設定を作ったところで満足し、そこに似つかわしい存在として「墓守り」というキャラクターをつくって満足した。主人公を「墓守り」の少女にしてしまえば後はその世界を少女が歩くのを黙って見ているだけで、主人公の父親が誰だろうと気にしないし、父親の生死も、世界設定に関連づけたり、少女の生い立ちに絡めたりもしない。ただ、人が旅をしている場面を書き、面倒になったら「死ぬ」という決着を付けて退場させるだけである。

 その後も「死者の街」という設定を作ったりするが、そこで何が描きたいという目的意識はないため、気付けばシステムとして導入したはずの墓守りが子を成したりするし、問題山積みの「死者の街」を通過しても主人公の少女には特に蓄積する要素がない。「時間がループする学園」に至っては、設定そのものもどこか借り物臭いし、もちろん、そこで描かれる独創的な物語なんかあるわけがない。突如現れる「能力者」なんて設定も、いかにも「思いついた舞台設定」である。とにかくキャラが思いつきで現れ、その思いつきには物語を支えるほどの説得力がないため、特に得るものもなく、自然消滅のように事切れていく。実に不可解な、お話に見えないお話なのである。この「支離滅裂さ」は、目的意識と技術次第で本当に「何とでもなる」大きさはあるが、統率者がいなければまとまるはずもない。駆け足でいくつもの世界を走り抜けた後に、視聴者に残されたのは「一体何のために歩き続けてきたんだ」という至極当然の疑問のみである。今まで散々「しょうもない話」「へたくそな話」「拙い話」はアニメ作品で見てきたつもりだが、「話にならない話」を見たのはすごく久しぶりな気がする。こういう虚無感、何か他の作品でも感じた気はするのだが、あんまり覚えてないもんだね(「神様のメモ帳」が一番近いか?)。

 とにかく、見ていると本当に「期待したい部分はあるのに」とすがりつきたくなる、非常に残酷な作品。なまじっか雰囲気を作っているだけに勿体ない部分が多い。製作がマッドハウスだったので、画面の作り方は悪くなかったと思うし、「織田信奈」の時と同じように、キャラはちゃんと可愛らしく描けていたのだが。あ、そうそう、エンディングテーマが凄く好きだったのは数少ないプラス要素か。みかこしは本当に良い曲をもらうよね。

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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