忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[113] [114] [115] [116] [117] [118] [119]

<アーティファクト・土地>

 

Blade of the Bloodchief 血の長の刃 (1) R

アーティファクト・装備品

クリーチャーが場から墓地に置かれるたび、装備されているクリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。そのクリーチャーが吸血鬼である場合、代わりに+1/+1カウンターを2つ置く。

装備・(1)

 「サディスト的喜び(TMP)」の装備品。似たような装備品に「バンシーの刃(MRD)」もあるが、あちらは装備品自体が強くなっていくのに対し、こちらはあくまで握っているクリーチャー自身が強化される。墓地に行く理由は詮索しないために、軽いコストを活かして適当な場所で適当に張っておけば、勝手にクリーチャーが膨れあがってくれるのはなかなか便利。1マナのカードとしてはそれなりの効果だろう。フル活用するためには自軍で大量のクリーチャーを展開するタイプが向いているが、そこまでしても単体強化が行われるだけなので、むしろ普通のビートデッキにアクセントとして仕込むくらいでいいだろう。装備しているクリーチャーを戦闘に巻き込みたくないという心理が働いてしまうが、そのあたりの折り合いはコンバットトリックなどで自己解決するしかない。そして、名前からして黒の装備品であるらしいことが分かるが、吸血鬼が握ると血の契約によって効果が2倍。吸血鬼デッキは今のところ1マナの有効なカードは特にないので(「脅迫」かな)、これを活用できる可能性は充分にある。っていうか、本当に吸血鬼デッキが来そうな気がしてきた。

 

Carnage Altar 殺戮の祭壇 (2) U

アーティファクト

(3)、クリーチャーを1体生け贄に捧げる:カードを1枚引く。

 コスト設定が変更された「ファイレクシアの蔵(10ED)」。キャスティングコストが軽くなり、起動コストが1マナ重たくなった代わりにタップの必要がなくなった。起動コストが上がったので結局何度も起動できるといううま味は薄くなっているが、全体除去からのリカバリーなど、同時多発起動の選択肢があるのは一応プラスか。「ゴブリンの突撃」などのトークンジェネレーターと組み合わせることで、安定してドローを提供してくれることになる。また、「吸血鬼の貴族」と並んで、今現在は貴重になった自発的クリーチャーサクり手段としても機能する。起動コストは重すぎるが、最近すっかり仕事がなさそうな「サルカン・ヴォル」などに今一度声をかけてみるのもいいだろう。

拍手

PR

<青> 

Archive Trap 書庫の罠 (3)(U)(U) R

インスタント・罠

いずれかの対戦相手がこのターン自分のライブラリを探したとき、あなたは〜のマナコストを支払う代わりに(0)を支払っても良い。

対象の対戦相手1人は、自分のライブラリを上から13枚、自分の墓地に置く。

 「正気の削り落とし」が落ちて、代わりに登場した無体なライブラリ削りカード。マナあたりの削り枚数は「心の傷跡」などに比べれば大したことはないが、「不可視の一瞥」を越える確定13枚はインパクト充分。「4回打てばゲームが終わる」をキャッチコピーに、今後のミルデッキの根幹を成す(かもしれない)。そして、さらなるインパクトを与えてくれるのは、そのピッチコストだろう。相手がサーチしたら、なんとフリースペル。フェッチランドが今後のスタンダードになることを考えると、初手にこれが4枚あれば2ターン目に勝つことだって夢ではないわけだ。あとはいわゆる「ターボフォグ」のデッキ構成の場合、ライブラリを攻撃するカードというのはそこまで多く採用されないという部分をどう乗り越えるか。あと、「吠え猛る鉱山」などのパーツをセットしてしまうと相手は「ライブラリを削るデッキだ」ということにすぐに気がつくので、その後でライブラリをサーチするようなヘマをするかということ。うーん、実は厳しい?

 

Archmage Ascension (大魔術師の昇天) (2)(U) R

エンチャント

あなたのエンドステップの開始時に、あなたがこのターン、2枚以上のカードを引いていたなら、〜の上に探索カウンターを1つ置いてよい。

〜の上に6個以上の探索カウンターがある限り、あなたがカードを引く場合、代わりにライブラリからカードを1枚探し、それを手札に加えても良い。そうしたなら、あなたのライブラリを切り直す。

 大きな夢と、それに見合う対価とは何かを教えてくれる教育的なエンチャント。ミッション達成後の報酬はすごい。何しろ全てのドローが好きなカードに化けるわけで、「朝の歌のマラレン」も真っ青のデッキ制圧力だ。相手が何をしたって最適な対策カードを選択できるし、デッキ自体の構成を考えれば、2枚以上カードが引けるアドバンテージカードをサーチすることで手札はみるみる堅牢になっていくことだろう。だが、そこまでのクエストはシリーズでも最高難易度。初期レベルの陸遜が虎牢関で呂布を蹴散らすよりも難しい。まず、設置が3マナ。ミッションスタートは早くても3ターン目から。そして1ターンに2ドローというタスク。青ならばドローカードを投入することでクリアは可能であるが、「謎めいた命令」も落ちてM10に優秀なキャントリップも見あたらず、選択肢は少ないと言っていい状態。そして、6回以上という悠長な料金設定。6ターンもひたすらドローのためだけに費やしていては、このカードが機能する頃にはライフが底をついているに違いない。となると、あとはひたすら守る為の手段も講じる必要がある。最も相性がいいのは、青のエースである「ジェイス・ベレレン」だろう。彼なら置いておけば半自動でタスクをクリアしてくれるし、相手の矛先がジェイスに向けば多少なりとも生きながらえる可能性も高くなる。あとは追加のドロースペル、バウンスなどの補助スペルをたっぷり詰め込んで……さて、何で勝とうか。もう、ターボフォグ系しか選択肢がないんだけど、ターボフォグは常に紙一重の勝ち手段を追い求めるデッキ。3ターン目にこんなものを置く余裕があるのかどうか。

 

拍手

 全然magic関係のネタを書いていないので少し投下。

○デッキリスト

土地(22)

島×5 平地×3 沼×3

秘儀の聖域(ALA)×4

沈んだ廃墟(SHM)×4

秘教の門(SHM)×1

反射池(SHM))×2

 

クリーチャー(2)

羽毛覆い(SHM)×2

 

その他(36)

思案(LOR)×4

後追いの呼び声(ALA)×2

吠え猛る鉱山(M10)×4

対抗突風(CON)×2

コウモリ翼の霞(EVE)×3

花粉の子守唄(LRW)×4

夢の破れ目(EVE)×3

ジェイス・ベレレン(LOR)×3

蔓延(ALA)×2

地獄界の夢(M10)×4

謎めいた命令(LOR)×4

神話の水盤(CON)×1

 

サイドボード(15)

雄鹿の蹄の跡(LRW)×3

対抗突風(CON)×2

蔓延(CON)×2

ドラゴンの爪(M10)×4

エーテル鋳込みの紙片(ARB)×2

真面目な捧げ物(M10)×2

拍手

 Awakener Druid (2)(G) U

クリーチャー・人間、ドルイド

1/1

〜が戦場に出たとき、対象の森1つは〜が戦場にある限り4/5で緑のツリーフォーク・クリーチャーになる。

 場に出るだけで1/1とツリーフォークが得られるということは「大使の樫(MOR)」と同じである。ただ、あちらは4マナで3/3と1/1だったが、こちらはなんと3マナで4/5と1/1。森を1枚必要とするとしてもかなりのスペック。過去には「生きている大地(9ED)」というカードもあったが、森の力を借りればそれなりにサイズを満足させることが出来るようである。ただし難点が1つ。それは、このクリーチャーが死ぬとツリーフォークも無かったことになる点。つまりせっかく4/5なのに「紅蓮地獄」で死ぬし「放蕩紅蓮術士」で死ぬし、「コショウ煙(LRW)」でも死ぬ。つまり、相手が悪い場合は全く4/5としての体を成さないということだ。まぁ、このコストなのだからそれくらいのリスクは仕方ないと割り切り、うまいこと適合する相手に合わせて使っていきたいところ。リミテッドだと3マナ4/5で疑似速攻クリーチャーになるので結構洒落にならん気がする。

 

 

Borderland Ranger 国境地帯のレインジャー (2)(G) C

クリーチャー・人間、斥候

2/2

〜が戦場に出たとき、あなたはライブラリから基本土地カードを1枚探し、それを公開して手札に加えて良い。そうしたなら、あなたのライブラリを切り直す。

 「護民官の道探し(10ED)」の種族変更再版。基本的に人間になっていいことは何一つないので、エルフでなくなってしまったのは一応マイナス。でもまぁ、まもなくローウィンも落ちるので、この変更は大した問題ではないだろう。ほんの一瞬だけ、緑黒エルフで「光り葉の宮殿(LRW)」をアンタップインさせにくくなり、「レンの地の克服者(LRW)」を出しにくくなるだけである。こうして見ると、結局最初から最後までローウィンエルフは元気だったなぁ。

 

 

Bountiful Harvest (4)(G) C

ソーサリー

あなたは、あなたのコントロールする土地1つにつき1点のライフを得る。

 緑名物の、いらんライフゲインスペルの新作。10版は5マナ8点の「自然の泉(10ED)」だったのでそこそこのスペックだったのに、またもや先祖返りしたかのようなショボ性能。こんな緑に誰がした。

 

 

Bramble Creeper (棘茨の忍び寄るもの) (4)(G) C

クリーチャー・エレメンタル

0/3

攻撃に参加するたび、〜はターン終了時まで+5/+0の修正を受ける。

 「モストドン(ALA)」などを見る限り、緑クリーチャーの5マナの平均スペックは4/4か5/3だ。つまり、このクリーチャーはブロック時に役に立たないことを考えると、ほとんど下位互換と言ってしまっていい。いままでこんな特徴を持つクリーチャーはほとんどいなかったのに、何でこんな形にしてしまったのだろうか。もちろん、この能力が意味を持つ場合もある。一番分かりやすいのは戦闘フェイズが増える場合で、「最高の時」のある状態なら最初のワンパンチが6/4、そして2度目の戦闘ではなんと12/5! なんと夢のあるコンビネーションだろうか。ん? 「ラフィーク」でいいじゃないかって? いやいや、ここは逆に考えるんだ。「ラフィークもいれば2回目のパンチで28点入る」と。

 

 

Centaur Courser ケンタウルスの急使 (2)(G) C

クリーチャー・ケンタウルス、戦士

3/3

 「ネシアンの狩猟者(FUT)」の同型再版。だから同型ならそのまま収録すればいいと思うのだが、「ネシアン」っていう固有名詞が駄目なんだろうか。そもそもネシアンってどこだよ、誰だよ。未だ登場していない次元の言葉をもってこられても困るかもしれないが……とにかく、「訓練されたアーモドン(9ED)」の上位互換なので、リミテッドなら大切なカード。これで未来予知の巨大イラストバニラは2体目の収録ってことになるな。個人的には「第六隊の刃(FUT)」がくればアツかったのだが。

 

 

Cudgel Troll (2)(G)(G) U

クリーチャー・トロール

4/3

(G):〜を再生する。

 「ゴリラの酋長(7ED)」ならびに「スカイシュラウドのトロール(TMP)」の上位互換クリーチャー。パワー4の再生クリーチャーはどんな状況でも非常に強力であり、再生に1マナしかかからないのも有難い。特にリミテッドでは再生を禁止する「火葬」と「恐怖」がそろって退場したので、このクリーチャーの安定感は破格である。10年前ならひょっとしたら構築に混ざっててもおかしくない位のスペックなのだが、今の世の中ではこのコストだとプロテクションと多相とパワー倍増装置が付いていないと出番がない。無念。

 

 

Emerald Oryx (3)(G)

クリーチャー・アンテロープ

2/3 森渡り

 突如現れたクリーチャータイプ「アンテロープ」。これまで「優雅なアンテロープ(ODY)」くらいしかいなかったイメージなのだが、いつの間にやら「暴走するヌー(10ED)」と「暴走する氈鹿(SOK)」の2体もオラクルが出てアンテロープになっていた。一体どんな存在なのだ、アンテロープめ。さておき、緑にはお馴染みの森渡りクリーチャーだ。これまで基本セットに収録されていた森渡りをまとめると「シャノディーンのドライアド(6ED)」(1マナ1/1)、「ラッシュウッドのドライアド(10ED)」(2マナ2/1)、「猫族の戦士(6ED)(3マナ2/2)などがおり、それらと比べるとこのクリーチャーはちょっとコストパフォーマンスが悪い。これをⅠマナ軽くして警戒をつけると「猫族の戦士、ミリー(10ED)」になったりするし、唯一の売りであるタフネス3も、「ショック」が何故か3点与えるようになった世界では何の意味もないだろう。わざわざ出てきたのに、あんまり使えなくて申し訳ないアンテロープ。

 

 

Entangling Vines 絡みつく蔦 (3)(G) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(タップ状態のクリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは、そのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。

 「ちらつき粉のうたた寝(LRW)」の色変更カード。ただし、この仕事は青の方が得意らしく、色が変わった影響で1マナ重たくなっている。確かにカードのイメージは分からなくもないが、何故突然この仕事が緑に回ってきたのかはよく分からない。緑には除去カードが存在しないため、どれだけ重くてもこのカードはそこそこ使い道があるわけだが、よほどどうしようもないカードを出される場合以外は、こうした不得意なことに手を出すよりも長所であるクリーチャーサイズで押し切る戦術をとった方が安全だろう。もしくはちょっとがんばって色を広げて「平和な心」でも使った方がよっぽど強くなるはず。残念ながら、わざわざ使ってやる価値を見いだしにくいカードだ。

 

 

Lurking Predetors (隠れ潜む捕食者) (4)(G)(G) R

エンチャント

いずれかの対戦相手が呪文をキャストするたび、あなたのライブラリの一番上を公開する。それがクリーチャー・カードであった場合、それを戦場に出す。そうでない場合、あなたはそのカードをライブラリの一番下に置いてよい。

 「野生の呼び声(6ED)」の亜種と見ればいいだろうか。あちらは(2)(G)(G)で起動するという形になっていたが、これは相手のスペルに反応して全自動でアタックチャンスしてくれるところが新しい。どんなクリーチャーでもただでプレイできるのだから、弱いカードのはずがない。流石にスペルを1つもプレイせずに戦うデッキなどというものは無いだろうし、放っておいても条件は満たしてくれる。クリーチャーの割合の高いデッキならば、何となく置いておくだけでも元は取れてしまいそうだ。さらに積極的に利用するにはやはりなるべく重たいクリーチャーを使う、という方法があると思うが、その場合、手札に来てだぶついた場合のことも考えなければいけない。手っ取り早いのは「劇的な入場」との合わせ技だが、なんにせよこのカードも6マナと重たく、デッキ全体がヘビーに仕上がってしまうのがつらいところか。うまく使いこなすデッキを考えてみたいものだが。

 

 

Mist Leopard (霧の豹) (3)(G) C

クリーチャー・猫

3/2 被覆

 4マナで猫族といえば「キング・チータ(9ED)」や「忍び寄る虎(10ED)」のイメージなのだが、いまいち猫としてのまとまった能力というのは無いようだ。今回は被覆を持って登場したが、入れ替わりで退場した「トロールの苦行者(10ED)」とのあまりの差別っぷりに涙が出てくる。一方通行でなくなり、再生が消え、そして1マナ重たくなる。これがレアリティの差というならば、私は望んでレアリティなど捨ててくれよう。

 

 

Mold Adder (G) U

クリーチャー・ファンガス、蛇

1/1

いずれかの対戦相手が青か黒の呪文をプレイするたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置いてよい。

 「時のらせん」で復活し、じわじわエキスパンションを浸食していたファンガス軍団だが、ついに新規カードで基本セットに登場だ。現在は「ツカタンのサリッド(CON)」が同じコストで現役だが、あちらは数で、こちらはサイズで勝負。「血の間の軟泥」とかに比べても随分地味だが、基本セットとはそういうものだ。うまいことはまればゆっくりゆっくり大きくなって、僕たちを見下ろしてくれるに違いない。それにしても、今回緑は「Great Sable Stag」とこれで2枚の敵対色ヘイトカードを搭載したことになるのだが、普通に考えるとこちらはいらない子だ。

 

 

Prized Unicorn (3)(G) U

クリーチャー・ユニコーン

2/2

 全てのクリーチャーは、可能ならば〜をブロックする。

 こちらも緑のお家芸であるルアー付きクリーチャー。この部門での有名人は最軽量の「嘲るエルフ(ONS)」だろうか。他にも基本セットなら5マナ2/4の「エルフの吟遊詩人(9ED)」もいた。このクリーチャーは「エルフの吟遊詩人」よりも1マナ軽くなった代わりにタフネスが2減った計算になるわけだが、ルアー役に必要なのは、アタック後にレスポンスで殺されない安定感である。どうせ決め技になるのだから1マナくらいのコスト差は大した違いではないわけで、どちらかといえば弱体化したと考えるべきだろう。ありとあらゆる方法で除去が可能なこのクリーチャーでは、これを囮にして突っ込むのにも結構な勇気がいるのだ。まぁ、リミテッドならそこそこに。一応今回のセットから青には神のスペルである「ジャンプ」が収録されているため、これを使うとルアーをかわされたりもする。その場合は「ジャンプ」をデッキに入れていたプレイヤーにスタンディングオーベーション。

 

 

Protean Hydra 変幻のハイドラ (X)(G) M

クリーチャー・ハイドラ

0/0

〜は+1/+1カウンターをX個乗せた状態で場に出る。

〜にダメージが与えられたとき、代わりにそのダメージを軽減し、その値に等しい数の+1/+1カウンターを〜から取り除く。

〜の上から+1/+1カウンターが取り除かれるたび、そのターンのエンド・ステップの開始時に〜の上に+1/+1カウンターを2つ置く。

 ラヴニカあたりの時代を皮切りに、赤から緑にじわじわ浸食しつつあるのがハイドラ軍団。赤の場合は「カウンターを外すことでダメージを飛ばす」という特性を持っていたが、緑の場合には「黙示録のハイドラ」や「残忍なハイドラ」のようにXコストのファッティとしての性格が強い。このクリーチャーもご多分に漏れずなかなかのサイズを誇り、しかも一撃で仕留めないとサイヤ人のごとく強くなってよみがえるという面倒な能力を持っている。こいつをメインで突っ込んで「紅蓮地獄」や「地震」で相手の場を薙ぎ払いながらハイドラを成長させる「ハイドラバーン」が今後の世界を席巻する夢を、一度も見たことはない。

 

 

Stampeding Rhino (踏みつぶすサイ) (4)(G) C

クリーチャー・サイ

4/4 トランプル

 シンプルイズベスト。現在4/4クリーチャーは「ロウクスの粗暴者」が4マナコモンで実現させたステータスなのでいささか地味には見えるが、ミラディン世界では同じ能力の「ファングレンの狩人(MRD)」が緑のエースヒッターだったのだ。トランプルというのは実に大切な能力である。もっとも、「踏み荒らし」や「野生語りのガラク」を使うなら最初から付いていようがいまいが大して変わらないわけだが……

拍手

 Acolyte of Xathrid (B) U

クリーチャー・フェアリー、ならず者

1/1 飛行

 えーーーーー、青にコモンでいたやつじゃん。黒だとアンコモンって、単なる青の自己満足じゃねーかよ。もう「ベラドンナのとげ刺し」でいいよ。

 

 

Dread Warlock (1)(B)(B) C

クリーチャー・人間、ウィザード

〜は黒のクリーチャー以外にはブロックされない。

 また面倒になってきた。ぱっと見は「切り刻まれた軍勢(10ED)」の種族変更再版なのだが、大きく違うのは能力が「畏怖」では無いという部分だ。今回は「破滅の刃」もそうだが、黒が苦手とするのはアーティファクトではなく黒だけという設定になっている。このため、「畏怖」という能力語を使うことが出来ず、あくまで「黒にだけブロックされる」という能力設定をしなければいけない。せっかく「畏怖」をキーワードとして定義したのに、この方向の改訂が進むと二度と「畏怖」が登場しなくなるかもしれない。まぁ、これが時代の流れというやつなのかもしれないが。ひょっとしたら、近い未来に「畏怖」のルール訂正が出され、アーティファクトではブロックできなくなる日がくるのかもしれない。

 

 

Howling Banshee 吠え猛るバンシー (2)(B)(B) U

クリーチャー・スピリット

3/3 飛行

〜が戦場に出たとき、各プレイヤーは3点のライフを失う。

 4マナで3/3フライヤーというのは、黒ではなかなか無いスペック。それだけでも一応価値は有るが、難しいのは187能力。場に出た時点で彼我のライフが確実に3点削れるというのは、果たしてメリットになるだろうか。もちろん、それは単にメリットになるようなデッキで使えばいいだけの話で、色を考えると赤とコンビを組んだビートデッキなどで可能性があるということになるだろうか。ルーズライフは回避が困難なので、うまくライフを削れるならば「霧への変化(SHM)」や「ミストメドウの魔女(SHM)」のようなブリンク能力を使って出し入れするのもおもしろい。

 

 

Kelinore Bat (2)(B) C

クリーチャー・コウモリ

2/1 飛行

 「薄暮のインプ(10ED)」の種族変更再版。青ならばこれが「風のドレイク」なわけだ。まぁ、仕方ない。こうして「各色のバニラのベース」を提示するのは基本セットの大切な仕事だね。

 

 

Sunguine Bond (3)(B)(B) R

エンチャント

あなたがライフを得るたび、対象の対戦相手1人はそれに等しい値のライフを失う。

 書いてあることはシンプルだが、これはこれで結構壮絶なカードだ。これがあれば、普段ならば使えないカードと評されがちなライフゲインカードが全て必殺技になる。しかもライフゲインの効果を維持したままだ。たとえば今回は4マナで7点の「天使の慈悲」がコモンで登場しているし、お馴染み「台所の嫌がらせ屋」もライフアドバンテージが8点に拡大する。「魂の管理人」はあの「大霊道の信奉者」に変貌し、「アケノヒカリの注入(SHM)」なら11マナで全てのライフを削りきる特大火力だ。また、黒にはライフを「吸う」カードも多数存在しており、たとえば「ヘドロの徘徊者」ならばアーティファクト1つで相手は2点のライフを失うし、「汚れた印章」辺りもこれが有れば使っていいかな、という気にさせてくれる。さぁ、デッキを作ってみよう。っつうか作らせろ。

 

 

Vampire Aristocrat 吸血鬼の貴族 (2)(B) C

クリーチャー・吸血鬼

2/2

クリーチャーを1体生け贄に捧げる:〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。

 「ナントゥーコの鞘虫(10ED)」の種族変更再版。ハスクは色んなギミックに使われる優良クリーチャーなので再録はうれしいけど、ゾンビじゃなくなったのでシナジーは減ったな。まぁ、いいか。とりあえずサクろう。

 

 

Warpath Ghoul (2)(B) C

クリーチャー・ゾンビ

3/2

 全国の黒ユーザ達の吉報だ! あの、基本セット最大のガンといわれていた「スケイズゾンビ(10ED)」がついに皆勤賞を逃し、成仏してくれたのだ! これで黒は「何で同じセットに完全上位互換がいるようなクリーチャーがいるんだよ」なんて文句を言われなくてもすむぞ。今回のセットはそこはかとなくゾンビ押しのようであるし、今後はこのクリーチャーをガンガンデッキに入れて、新たな黒コモンライフを堪能しようではないか! ……まぁ、「ニシキヘビ(6ED)」なんですけど。

 

 

Zonbie Goliath ゾンビの大巨人 (4)(B) C

クリーチャー・ゾンビ

4/3

 「屑肉を引き裂くもの(ALA)」の種族変更再版。そんな微妙な変化はいらないから、「グールの大群(10ED)」の続投でよかったのではなかろうか。パワー5だと何か不都合があるのか? 偉い人の考えることは分からん。

 

 

Act of Treason (反逆行為) (2)(R) U

ソーサリー

ターン終了時まで、対象のクリーチャー1体のコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を持つ。

 「脅しつけ(10ED)」の同型再版。「脅しつけ」は強力なスペルで、現在でも同型の「不本意な徴募」がちらほら赤デッキで採用されているのを見かける。「大いなるガルガドン(TSP)」がいた頃には使用後に使い捨てられるので後腐れがなかったというのも評価された要因だろう。現在は、そうしたサクり装置を見つけるのが難しいのでなかなか出番は無いが、こうして生き残れたのだから、またゆっくり出番を待つのがいいだろう。ところで、同じ能力を持つ「サルカン・ヴォル」が全く見かけないのだが、彼はどこへいってしまったのだろうか。

 

 

Burning Inquiry (R) C

ソーサリー

各プレイヤーはカードを3枚引き、その後手札を無作為に3枚捨てる。

 非常に赤らしい乱雑なスペルで、現在は「ゴブリンの知識(10ED)」が似たようなカードとして在籍している。基本的に、ランダムディスカードが絡むスペルは墓地補充、ライブラリ発掘には使いにくい。何せ墓地を肥やしたところでその墓地を利用するためのカードが落ちてしまっては元も子もないし、マジックという理知的なゲームの中で、必要以上にランダム要素を増やすのは危険すぎるのだ。しかし、ここまで思い切ったスペルならどうだろう。最終的に手札の枚数は減ってしまうので「ゴブリンの知識」よりもさらに自分の恩恵は減っているが、「とにかく墓地に何かを送り込みたい」デッキ、たとえばスレッショルドやフラッシュバック、蘇生などが絡む場合には、とにかく3枚墓地が増えるというだけでも意味がある。そして、そのついでに相手の手札もかき回すことが出来るというのがこのカードの特徴である。どんなプレイヤーでも自分の手札を見てその後のターンのアクションを組み立てているわけで、そこを突然ランダム要素でかき混ぜられて、いい顔をするプレイヤーは少ない。結果的に手札がプラス方向に転じる可能性もあるが、それはお互い様である。自分の方が「墓地が肥えること」でメリットが大きいようにしておけば、これは案外おもしろい効果を生むのではなかろうか。また、エクテンより下の環境ならば「壌土からの生命(RAV)」とのコンボは無視できない。何かおもしろいデッキがくめそうではないか。

 

 

Fiery Hellhound (1)(R)(R) C

クリーチャー・エレメンタル、猟犬

2/2

(R):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。

 微妙に形を変えながらも変化し続けている、軽量火吹きのコモンクリーチャー。過去の基本セットを見ると7版では2マナ1/1の「ピグミー・パイロザウルス(7ED)」と3マナ0/4の「嵐のシャーマン(7ED)」、8版は3マナ1/2の「尾根の憤怒獣(8ED)」で9版は4マナ1/3先制の「砂岩の戦士(9ED)」となっている。10版はアンコモンの「焼炉の仔(10ED)」がいるだけだ。で、今回の3マナ2/2というステータスは非常にまとまった分かりやすいもので、過去のクリーチャーと比べて良くも悪くもない。何が言いたいかというと、こんな地味なクリーチャーでトピックスをのばす必要も無いということだ。

 

 

Jackal Familiar ジャッカルの使い魔 (R)

クリーチャー・猟犬

2/2

〜は1体では攻撃にもブロックにも参加できない。

 赤にたまに登場する、「単体では何も出来ない」シリーズ。過去には3マナ3/4の「くすぶり獣(ODY)」や2マナ3/3「モグの下働き(STH)」などがいた。このうち後者のゴブリンは、当時のウィニーデッキ、通称ステロイドではそれなりの戦績を残した優秀なクリーチャーで、基本的にひたすらクリーチャーを出して殴るだけのデッキならばこのデメリットは非常に小さいものになる。ではこのクリーチャーもそういう使い方をすれば優秀かというと、そう簡単にはいかないのがおもしろいところだ。何しろ「モグ」は2マナだったので先んじて相棒を召喚することが出来たが、このクリーチャーは「1マナにしてはサイズが優秀」というだけなので、序盤にプレイしてさっさと殴りに行かないと存在意義が薄れてしまうのだ。そう考えると、せっかくのサイズも2ターン目に殴りに行くことがほぼ不可能というセッティングではいまいち活かしきれない可能性が高い。まぁ、現状「モグの狂信者(10ED)」が去って赤のクリーチャーは1マナ域が空いているので、もし再びのステロイドが復活するならば可能性はあるかもしれない。

 

 

Magma Pfoenix 溶岩のフェニックス (3)(R)(R) R

クリーチャー・フェニックス

3/3 飛行

〜が戦場から墓地に置かれるたび、〜は各プレイヤーと各クリーチャーに3点のダメージを与える。

(3)(R)(R):〜を、あなたの墓地からあなたの手札に戻す。

 地味に仲間を増やし続けるフェニックスの新作は5マナ3/3。フェニックス界ではなかなかの大きさ。そして地に伏す時には「カルデラの乱暴者」ばりの大地震が巻き起こり、プレイヤーもクリーチャーもぼっこぼこ。加えてフェニックスなので帰還も可能。ものすごく迂遠な「ボガーダンの槌」としてもなかなかの威力だ。まぁ、使うのにはそれなりのコツがいるけど。強いカードなのは間違いないので、今後の環境次第か。

 

 

Viashino Spearhunter (ヴィーアシーノの槍の狩人) (2)(R) C

クリーチャー・ヴィーアシーノ、戦士

2/1 先制攻撃

 ちょいと懐かしい「剣歯虎(8ED)」の種族変更再版。「剣歯虎」が活躍したという話は全く聞いたことがないので、このクリーチャーだってそんなもん。ヴィーアシーノは地味に生きながらえているな。

 

 

Yawning Fissure (4)(R) C

ソーサリー

各対戦相手は土地を1つ生け贄に捧げる。

 ? ? ? ? トチハカイハダメデスカ? シニタエマシタカ? 「石の雨」プリーズ。

拍手

 Angel’s Mercy 天使の慈悲 (2)(W)(W) C

インスタント

あなたは7点のライフを得る。

 10版までは緑に「自然の泉(10ED)」(5マナで8ライフゲインのソーサリー)が収録されていたが、やはりライフゲインの本場は白であるから、この1マナ軽く効率のいいインスタントが新たに作成された。このコストは過去のライフゲインの代表格であった「ジェラードの知恵(7ED)」と同じコストであり、あのカードは手札をフルに維持してようやく7ライフ。このカードはその最大値が保証され、しかもインスタントになっているのだから、歴史的に見ても非常に強力な能力なのは間違いない。ただ、所詮はライフゲイン。現在は「台所の嫌がらせ屋(SHM)」が全盛で、一部のコンボデッキに「捕らわれた陽光」なんかも使われてはいるが、やっぱりライフは得るより先に削るものであるから、「効率がいい」というだけではなかなか手が伸びないのが現状である。

 

 

Divine Verdict 神聖な評決 (3)(W) C

インスタント

対象の攻撃クリーチャー1体か、ブロッククリーチャー1体を破壊する。

 「首のへし折り(LRW)」の同型再版。名前がいかにも白っぽく格好良くなってはいるものの、実際はマーフォークが抗争相手の首根っこつかんでボキッとやってたのと同じ効果なわけだ。白の欺瞞なんてそんなものである。ちなみに10版のこの部門は「糾弾(10ED)」が収録されていたわけで、このセットにしては珍しくカードパワーのダウンした部門である。

 

 

Griffin Sentinel グリフィンの歩哨 (2)(W) C

クリーチャー・グリフィン

1/3 飛行 警戒

 「空狩人の散兵(10ED)」の種族変更再版。見ての通り、破格の地味さを誇る。まだ「鳥・兵士」の方がシナジーを期待できたような気もするのだが、何故か基本セットって細々とグリフィンが生き残ってるんだよなぁ。

 

 

Lifelink 絆魂 (W) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは絆魂を持つ。

 基本ルールの改定により、劇的な変化を遂げた新たな「魂の絆(10ED)」。実際、これまではキーワード能力である「絆魂」と白の古参オーラである「魂の絆」は似て非なる存在であった(「魂の絆」はエンチャントのコントローラーがライフを得るので、正確には絆魂を与えるオーラではなかった)。今回、絆魂の仕様が変更されたことに併せてカード名も調整され、完全に「絆魂を与えるだけのオーラ」として新規採用されたわけである。この変更により、「相手のクリーチャーに張って戦闘ダメージを無効化する」という使い方が出来なくなり、カード自体の強さはかなり落ちたと見ていい。まぁ、別に使わないからいいんだけど。

 

 

Lightwielder Paladin (光帯びの聖騎士) (3)(W)(W) R

クリーチャー・人間、騎士

4/4 先制攻撃

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはそのプレイヤーのコントロールする黒か赤のパーマネント1つを追放してもよい。

 「北の聖騎士(7ED)」「南の聖騎士(7ED)」「ヴェクの聖騎士(10ED)」などの流れをくむ、アンチ敵対色聖騎士の新作。「ヴェクの聖騎士」が落ちたことで白は対抗色への決め手を1つ失ったことになるのだが、流石にこれでは埋め合わせが出来ているとは言い難い。5マナ4/4先制は悪くない部類ではあるが、プロテクションも何も無い状態では除去の前では単なるサンドバッグでしかない。運良く殴れたとしてもチャンプブロッカーを差し出されたらそれでしまいだし、そもそも最近の環境ではパワー4のファーストストライカーでもそこまでのインパクトはない。あらゆる艱難辛苦を乗り越えて本体にダメージを与えて初めて真の実力を発揮できるわけだが、そんな面倒を経るよりはさっさと「天界の粛清」を使った方が早いだろう。まぁ、リミテッドなら充分なアタッカーではあるのだが。

 

 

Place Guard (宮殿の守備兵) (2)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

1/4

〜は好きな数のクリーチャーをブロックできる。

 「フォライアスの介入者(TSP)」のタフネスが1つパワーに移って、コストが1軽くなった。3マナ1/4は「常備軍(8ED)」の昔から白の伝統的なものであるが、それが1ターンだけならアタッカー全てを受け入れることが出来る能力を手にしたんだから、ま、これはこれで悪くない。ただ、別によくもない。コモンだし。「ルーンの母(ULG)」でもいれば神がかるんだけどな。

 

 

Safe Passage (安全な道行き) (2)(W) C

インスタント

このターン、あなたと、あなたのコントロールするクリーチャーに与えられる全てのダメージを軽減する。

 白名物のプリベントスペルであるが、「聖なる日」を差し置いて収録されただけあって、かなり現代風にパワーアップしている。何しろワンサイドで完全シャットアウト。「耐え忍び(EVE)」とか何しに出てきたか全く分からない。「ターボフォグ」みたいなデッキではこの重さがちと気になるかもしれないが、リミテッドなら充分に相手の思惑をくじくことが出来るはず。これ、コモンかぁ。

 

 

Siege Mastodon (4)(W) C

クリーチャー・象

3/5

 バニラ。最近あんまり見なかったステータスだけど、一応「鉄の根の樹人族(5ED)」の色変更クリーチャーか。後は殴れる代わりに飛行を失った「剣の壁(10ED)」っていう見方も出来るな。これで「グールの大群(10ED)」が再録されていれば白と黒できれいに反転図式が描けたのだが、こんなつまらないクリーチャーを入れた目的はそんなところには無いらしい。残念。

 

 

Silvercoat Lion (銀毛のライオン) (1)(W) C

クリーチャー・猫

2/2

 「栄光の探求者(9ED)」が猫になりました。いや、このセットに収録するなら空気読んで兵士を採用してやれよ。なんでここで猫だよ。訳わかんねぇよ。

 

 

Solemn Offering 真面目な捧げ物 (2)(W) C

ソーサリー

対象のアーティファクト1つかエンチャント1つを破壊する。あなたは4点のライフを得る。

 「解呪」→「帰化」事件以来白はアーティファクト破壊を易々と出来ないように設定されるのかと思っていたのだが、結局こういう形で緑と折半してるんだよな。まぁ、今回ラスゴも落ちてちょっとだけ対応力も下がるので、このくらいのサービスはしてあげてもいいのかもしれない。一応効果とカード名からすると「神への捧げ物(5ED)」と「穏やかな捧げ物(TMP)」の合体カードっていう立ち位置なんだろうけど、今の時代にこれが分かる人が何人くらいいるもんかね。

 

 

Alluring Siren (1)(U) U

クリーチャー・セイレーン

1/1

(T):対象の、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャー1体は、このターン可能ならば攻撃に参加する。

 はて、攻撃強制能力は確か黒と赤の領分だった気がするのだが……いつの間に青に来たんだろう。そして青は何か攻撃されてうれしいことがあるのだろうか。そしてクリーチャータイプが謎。謎だらけの新作カードだが、一体何を考えて作られたのだろうか……

 

 

Convincing Mirage (1)(U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(土地)

〜が戦場に出るに際し、基本土地タイプを1つ選ぶ。

エンチャントされた土地は、選ばれた土地タイプになる。

 「幻影の地(INV)」とほとんど同じだが、マナコストの色拘束は若干軽くなっている。「幻影の地」が再録されていたインベイジョンでは、一応多色環境ということで土地事故防止のために使え、という意図があったわけだが、こうして基本セットに収録されても特に使い道はない。一応は土地渡り(青なら島渡りだろう)を活かすために入れるという選択肢はあるが……「アトランティスの王」がいなくなった今、わざわざそんな仕事を見つけてやる必要も無いだろう。

 

 

Disorient (3)(U) C

インスタント

対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで−7/−0の修正を受ける。

 大爆笑必至、奇跡の修正値を可能にした恐るべきインスタント。何せ−7だ。未だかつてこんなとんでもない数字を見たことはない。ただ、これが緑だったら+7/+7なのだが、パワーしか下がらないのが青の悲しいところ。確かにこれをプレイすれば「雲打ち」だろうが「奈落の王」だろうが痛くも何ともないが、次のターンからどうするかというアイディアは何一つ与えられない。おとなしく「送還」を入れておいた方がなんぼか役に立つはず。一応の使い道としては「裏返し」のようなパワー/タフネス交換カードの存在があるが、そこまでするにしても4マナは重すぎる。ネタカードとして何か使い道は無いものか。

 

 

Hive Mind (5)(U) R

エンチャント

いずれかのプレイヤーがインスタントかソーサリー呪文をプレイするたび、他の各プレイヤーはそのスペルをコピーしてもよい。それらのプレイヤーは、そのコピーに新たな対象を選んでよい。

 青名物のカオス演出エンチャント。個人的にこの手のカードの傑作は「嵐の目(RAV)」だと思う。コピーだけでは飽きたらずそれまでのスペルをガンガン累積させるという訳の分からない性能で、いっぺん使ってみたかったんだけどやっぱり使えなかった。で、このカードの場合は単に1回コピーするだけだが、当然、自分がプレイしても一切得はないので、相手がガンガンソーサリーかインスタントをプレイするデッキの時におこぼれに与るのが目的ということになる。現在可能性があるのはフルバーンみたいなデッキとかかなぁ。後はパーミッション相手ならカウンターを事実上無効化出来る。出来るけど……6マナのエンチャント使ってやることかね。

 

 

Ice Cage 氷の檻 (1)(U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは、アタックやブロックに参加できず、起動型能力を起動できない。

エンチャントされたクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、〜を破壊する。

 白が「平和な心」なら青は「凍結(CSP)」あたりのアンタップ抑止カードが常道だと思っていたのだが、割とストレートに「平和な心」系のカードもリリースしてきた。起動型能力も抑えてくれるので、効果としては「拘引(MRD)」に並び、これが2マナというのはなかなかのサービスだ。しかし、対象になるとクリーチャーが砕け散る「凍結」や「結晶化」と異なり、このカードの場合に脆いのはあくまでオーラの方。タッパー、ピンガー、プリベンター、あらゆる手段でせっかく作った檻もパリンと割れてしまう。まぁ、コストとの差し引きで見たらこのくらいで充分なのだろうが……別に1マナ重くてもいいからもうちょっとしっかりしたのがほしかったなぁ。白には「忘却の輪」やら「信仰の足枷(RAV)」やら、ちょいちょいいいカードが出るのになぁ。

 

 

Illusionary Servant 幻影の召使い (1)(U)(U) C

クリーチャー・イリュージョン

3/4 飛行

〜が呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。

 黒に属していた「卑屈な」シリーズを元にした新作イリュージョン。一応「霊糸の幻(PLC)」で黒から青への橋渡しはされていたが、ここでその伏線がようやく回収されたわけだ。3マナ3/4というのは同じ制限を持った「卑屈な脱走者(MMQ)」と同じステータスで、しかもこちらは飛行付きで完全に実力が上。青のコモンクリーチャーなんざ誰も期待してはいなかったが、こいつはなかなかのやり手かもしれない。もちろん脆さも折り紙付きだが、構築レベルまでいってしまえば、対象に取れる=除去という等式がほぼ成り立つため、大したデメリットではなくなるのだ。まぁ、今の環境でこんな「ただのフライヤー」に出番があるとは思えないが、リミテッドレベルでも運が良ければ6点、9点くらいは稼いでくれそうだ。

 

 

Serpent of the Endless Sea (無限の海の海蛇) (4)(U) C

クリーチャー・海蛇

*/*

〜のパワーとタフネスは、それぞれあなたのコントロールする島の数に等しい。

〜は防御側プレイヤーが島をコントロールしていない限り攻撃に参加できない。

 長らく「シー・モンスター(10ED)」が守り抜いてきた「半端Islandhome」クリーチャー枠にもようやくメスが入った。ぶっちゃけ本当にどうでもいい部門なので特に語るべき点も無いのだが、一応1マナ軽くなったことで防御役として投入するときにもいくらか抵抗感は減っているかもしれない。とはいえ、6マナ6/6だった「シー・モンスター」と違ってこいつの場合はほぼ単色でないとコストに見合わない。「このセット限定の」「リミテッドで」「青単に近い構成になり」「地上の防御役がとにかくほしい」という、非常にニッチな要求にのみ応えられる、マニア向けのカードである。

 

 

Tome Scour (U) C

ソーサリー

対象のプレイヤー1人は、ライブラリのカードを上から5枚、自分の墓地に置く。

 青が忘れてはいけない能力の1つが、このライブラリ攻撃である。10版では非常に場違いな「切除するもの(10ED)」が収録されていたし、一応「心の傷跡(10ED)」はそっち方面の要求もあっての収録だろうか。今回は非常にストレートな形で軽量ソーサリーが作られたわけだが……現時点でのライバルは、同じ1マナながら共謀で8枚まで削れる「記憶の放流(SHM)」、青単にすれば可能性は無限大の「精神の削り落とし(EVE)」、そして土地密度が低い相手にはよく効く(かもしれない)「精神の葬送」。クリーチャーでは1枚ずつ丁寧に削っていく「垂れ流しの達人」やマーフォーク一致団結の「秘密を溺れさせる者(LRW)」、そして問答無用の「ジェイス・ベレレン」などなど。「ジェイス」以外はデッキを選ぶが、流石にカード1枚あたりの削り効率は5枚以上にはなるんじゃなかろうか。まぁ、現環境で一番活躍してる削りカードは「吠え猛る鉱山」だけど。結局、よほどマニアックな層でない限りはなかなかお呼びがかからないカードということ。

 

 

Zephyr Sprite 西風のスプライト (U) C

クリーチャー・フェアリー

1/1 飛行

 「空飛ぶ男(TSB)」の種族変更再版。一応「雲のスプライト(10ED)」の完全上位互換でもある。これまでずっと「陽光尾の鷹(10ED)」やら「灯籠の神(CHK)」やら白にお株を奪われてきた1マナ1/1フライヤーであるが、ようやく、フライヤーの本場である青がこれを手にすることが出来たわけだ。でもま、フェアリーの出番はまもなく終わるんですけどね。そもそも「苦花」やら「ウーナ」からぽこぽこ沸いて出るようなクリーチャーをわざわざマナ払ってプレイせんわな。

拍手

 Berserkers of Blood Ridge (血の尾根の狂戦士) (4)(R) U

クリーチャー・人間、狂戦士

4/4

〜は可能ならば毎ターン攻撃に参加する。

 赤もクリーチャースペックはあがっているはずなのだが、何故かこの「5マナバニラっぽい部門」はスペックが下がり続けている。「炎の精霊(7ED)」はデメリット無しの5/4,「フォモーリの遊牧の民(FUT)」はデメリット無しの4/4、そしてこいつはデメリットが明らかな4/4。何が起きているやら。

 

 

Burst of Speed (R) C

インスタント

あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで速攻を持つ。

 速攻付与インスタントってのはほとんど使われることはない。だって、速攻をつけたいってことはそのターンに出てきたクリーチャーってことで、わざわざこのターンにクリーチャーをプレイしたターンにこんなスペルをプレイするマナなんか残ってない。まして「自軍クリーチャー全員が速攻!」なんていわれても、世の中に召喚酔いしてるクリーチャーなんてそんなにいっぱいいるはずもない。まぁ、「歪んだ世界」で世界が歪めば可能性も残るが……

 

 

Goblin Artillery ゴブリン弩弓隊 U

クリーチャー・ゴブリン、戦士

1/3

(T):〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に2点のダメージを与え、あなたに3点のダメージを与える。

 「オーク弩弓隊(10ED)」の種族変更再版。これでオーク達は皆勤賞が途絶えてしまったわけだが、まぁ、利便性を考えたらゴブリンに代替わりした方が分かりやすいからね。相変わらず強いんだけど、この自虐的な感じはゴブリンの方がしっくりくるかな。

 

 

Goblin Chieftain ゴブリンの酋長 (1)(R)(R) R

クリーチャー・ゴブリン

2/2 速攻

あなたのコントロールする他のゴブリンは+1/+1の修正を受けるとともに速攻を持つ。

 あの「ゴブリンの王」もついに基本セットから退場。代わりに採用されたのがこの酋長だ。一応新しいカードだけど、単に「ゴブリンの王」と「ゴブリンの戦長(SCG)」を足して2で割っただけだな。「戦長」は「火花鍛冶(ONS)」なんかと一緒にいた時代は強かったけど、ゴブリンはいつの時代も元気だからまだいけるんだろうか?

 

 

Inferno Elemental (4)(R)(R) (業火の精霊) U

クリーチャー・エレメンタル

4/4

〜がいずれかのクリーチャーをブロックするか、ブロックされるたび、〜はそのクリーチャーに3点のダメージを与える。

 名前だけ見たらありきたりな印象すら与える新クリーチャー。6マナで4/4はぎりぎりのラインだが、戦闘時にはタフネス3以上をなぎ倒せるし、4以上あってもまず確実に相打ちにはなるだろう。イメージとしては「さらに早い先制攻撃」持ちとでも思えばいいだろう。直接戦闘ではこの上ない安心感を与えてくれる。まぁ、それだけなんですけどね。

 

 

Seismic Strike (地鳴りの一撃) (2)(R) C

インスタント

〜は対象のクリーチャー1体に、あなたのコントロールする山の枚数に等しい値のダメージを与える。

 インスタントになった代わりに1マナ重たくなった「大地の飛礫(10ED)」。「大地の飛礫」自体が相当地味なのでマイナーチェンジされても全くインパクトはない。ひょっとして、これが赤の基本土地参照シリーズなのか? 「石の顎」再録しろってのに。

 

 

Deadly Recluse (命取りの出家蜘蛛) (1)(G) C

クリーチャー・蜘蛛

1/2 到達 接死

 パワーとタフネスを入れ替えた「ソーンウィールドの射手(FUT)」。「ソーンウィールド」は強かったが、この蜘蛛も負けず劣らず強い。これまで2マナの蜘蛛といえば単に1/3の「梢の蜘蛛(10ED)」だったので基本的に専守防衛だったが、今度からは確実に相打ち以上の結果に持ち込むことが出来るようになったのだ。相手が「大気の精霊」でも「マハモティ・ジン」でもかまわず相打ちになるし、もちろん、飛行とか関係なしに「喰らうワーム」なんかを相手にしてもかまわない。非常に使いやすい防御要員である。

 

 

Elvish Archdruid エルフの大ドルイド (1)(G)(G) R

クリーチャー・エルフ、ドルイド

2/2

他のあなたのコントロールするエルフは+1/+1の修正を受ける。

(T):あなたのマナ・プールに、あなたのコントロールするエルフの数に等しい(G)を加える。

 7版より再録が続いていた「エルフのチャンピオン」が引退し、代わりに収録されたのがこちらのロード。マナコストとプラス修正部分は変わらずで、森渡りがマナ能力にシフトしている。ローウィンでの大活躍も相まってかなりスポットの当たっていたエルフは「ミラーマッチだとチャンピオンを引いた方が勝つ」という微妙な点があったが、今後はそんな心配はない。ただ、「ティタニアの僧侶(USG)」リスペクトの能力のおかげで、格段に展開力が上がっただけだ。これがいれば重たいカードも大して抵抗無く使えるので、今後エルフデッキを組むならドローを「威厳の魔力」や「魂の尊厳」あたりに求めてみたり、デッキの幅が広がった。まぁ、エルフデッキ自体がローウィン落ちで命運を絶たれるとは思うけどね。

 

 

Great Sable Stag (1)(G)(G) U

クリーチャー・エルフ

3/3

〜は打ち消されない。

プロテクション() プロテクション(黒)

 緑の対抗色ヘイトは、大胆な形で新作カードとして与えられた。10版で採用されていた「カープルーザンの徘徊者(10ED)」は単に非対象なだけだったので、色対策カードとしては格段に性能が上がっている。っつうか、2マナも軽くなったら「スクラーグノス(TSP)」の立つ瀬がない。ほんと、ウィザーズ社は青が嫌いなのか。これ1枚で青単とかは手が出ないだろうに。

 

 

Kalonian Behemoth (5)(G)(G) R

クリーチャー・ビースト

9/9 被覆

 でかーーいっ! 説明不要! 墓地から、もしくは「劇的な入場(SHM)」からどうぞ。

 

 

Master of the Wild Hunt (野生の狩りの達人) (2)(G)(G) M

クリーチャー・人間、シャーマン

3/3

あなたのアップキープの開始時に、2/2で緑の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

(T):あなたのコントロールする狼・クリーチャーを全てタップする。この方法でタップされた各狼は、対象のクリーチャー1体にそのパワーに等しい値のダメージを与える。そのクリーチャーは、その後自分のパワーに等しい値のダメージを、そのコントローラーの好きなように割り振ってその狼に与える。

 緑の神話はテキストが色々ややこしいが、どちらかといえばクリーチャーのイメージで理解した方が分かりやすいだろう。要は狼のトップブリーダーなので、毎ターン新たな狼を雇い入れることが出来るし、命令1つで好きなクリーチャーに手駒を飛びかからせることが出来るわけだ。緑が実質的なアサシンクリーチャーを雇ったのはひょっとしたら史上初かもしれない。暗殺能力を除いても毎ターン2/2が1体は「狼骨のシャーマン」を超えるスペック。エルフデッキに余裕があるなら、投入されてもおかしくないレベルだろう。まぁ、世の中にはコモンで1マナ3点の火力があるわけだけども。

 

 

Oakenform (樫化) (2)(G) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+3/+3の修正を受ける。

 有りそうで意外と無かったカードなので表現が難しいが、えーと……発掘が無くなった「腐れ蔦の外套(RAV)」、もしくはトークンが出なくなった「像の導き(JDG)」。……あんまり強くみえないのは何故だろう。ドラフトではバーパラですら3/4。イッツパワフル。

 

 

Regenerate (1)(G) C

インスタント

対象のクリーチャー1体を再生する。

 ……? えーーと、「再生/Regeneration(10ED)」の再録ではないんだよな。あっちは再生できるようにするオーラだもんな。これば再生してあげるインスタント。でも名前はそのものずばりのRegenerate。……皆勤賞逃しは残念だけど、ついにゴミカードが消えたと思ったらもっと微妙なカードが出てきた時にはどうしたらいいんでしょう?

 

 

Runeclaw Bears (1)(G) C

クリーチャー・熊

2/2

 さらば「灰色熊」。でも、全然さよならな感じがしないなー。なんでかな-。

 

 

Windstorm (X)(G) U

インスタント

〜は飛行を持つ各クリーチャーにX点のダメージを与える。

 「ハリケーン(10ED)」も基本セット落ち。代わりにこんな新作スペルが登場しましたよ。同じコストでインスタントに格上げされた代わりに、プレイヤーにはダメージが入らなくなった。この変更は意外に影響が大きく、本体ダメージも期待して「ハリケーン」を使っていたプレイヤーは他のリソースを模索しなければいけなくなったわけだ。まぁ、あんまり大きな問題じゃないかもしれないな。まもなく「雲打ち(LRW)」も落ちるので、緑ユーザは次の準備をお願いします。

 

 

Gorgon Flail (2) U

アーティファクト・装備品

装備されたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに接死を持つ。

装備・(2)

 すごく差別化が図りにくい強化系装備品だが、こいつは接死付与。現段階での比較対象は「滅消の杭(ALA)」しかないのだが、あっちは良くも悪くもアホなので比べるのもどうかと思う。まぁ、この能力ならこんなもんか、というレベル。「放蕩紅蓮術士」や「散弾の射手(CON)」とのコンビネーションはありかも。

 

 

Magebane Armor (3) R

アーティファクト・装備品

装備されたクリーチャーは+2/+4の修正を受けるとともに飛行を失う。

装備されたクリーチャーに与える戦闘ダメージ以外のダメージを全て軽減する。

装備・(2)

 レアなので割と間違った方向に奮発しちゃった感のある鎧。+2/+4は過去の装備品と比べてもトップクラスの強化であるし、加えて非戦闘ダメージをシャットアウトするのでダメージによる死亡確率はほぼ0になる。ディフェンス面はほぼ完璧なのだが、あまりに重装備過ぎるせいでフライヤーに装備することが出来ず、攻め入る場合は愚直に地上から突撃だし、相手フライヤーに対する防壁の役も果たせない。なんだかよく分からない不便さだ。まぁ、リミテッドレベルならば充分な決め技だ。構築ではとりあえず「ビヒモスの大槌」を使えるかどうかを考えることから始めよう。

 

 

Mirror of Fate (5) R

アーティファクト

(T)、〜を生け贄に捧げる:最大7枚までの、表向きで追放されたカードを選ぶ。全てのライブラリのカードを追放し、その後それらのカードをあなたのライブラリの上に置く。

 ん? テキストの意味がよく分からないのだが、これってプレイする前に何枚かカードをリムーブしておかないと役に立たないってこと? それとも「最後の審判(6ED)」みたいに好きなカード7枚で新たなライブラリを作れるってこと? 後者ならばすごいけど、前者だと意味が分からない。いや、やっぱりどちらでも意味は分からんな。

拍手

 

Divination (2)(U) C

ソーサリー

カードを2枚引く。

 後述するが、黒には強力なドローカードが新たに加わった。そして上記のように白には必殺のフライヤーと優秀なウィニーカード群、赤には有り余る火力が与えられた。では青は? ……どうみても「空民の助言」です。もう、いっそこれをインスタントにするくらいの気概があってもいいと思うのだが……やっぱり青は不必要に警戒されているな。

 

 

Djinn of Wishes (願いのジン) (3)(U)(U) R

クリーチャー・ジン

4/4 飛行

〜は願いカウンターが3つ置かれた状態で戦場に出る。

(2)(U)(U)、〜の上から願いカウンターを1つ取り除く:あなたのライブラリの一番上のカードを公開する。あなたは、このカードをマナコストを支払うことなくプレイしても良い。そうしない場合、このカードを追放する。

 ちょとしたおまけのついた「大気の精霊」。ステータスはアンコモン級だが、プレイした次のターンから、4マナでのアドバンテージを3回も味わうことが出来るようになる。一応この3つの願いは「手札が減らない」というメリットと「マナコストを無視できる」という2つのメリットがあるが、1点目はそこまで大きな利点ではない(カードアドバンテージだけならいくらでも他に得る手段はあるだろう)から、やはり積極的に使うとしたらマナコストの踏み倒しを有効に使いたい。となると、重たいカードをぶち込んで、さらにライブラリを操作してこれをプレイすることになるだろうか。ライブラリ操作ならば「リリアナ・ヴェス」という最適なパートナーもいる。ただし、結局「重たいカードをプレイするためのカード」が5マナ+4マナという時点で現実味が薄いのがどうしようもない。まぁ、デッキに「大気の精霊」を入れているような人がいるなら、これと全取っ替えでかまわないわけだが……

 

 

Essence Scatter (本質散らし) (1)(U) C

インスタント

対象のクリーチャー呪文1つを打ち消す。

 2マナで登場した新カウンタースペル!! ……あれ? 新? どうみても「霊魂放逐(10ED)」です。本当にありがとうございました。何で改名したんだろうね。これも「セットの半分は新録カードです!」の新録部分に含まれるんだろうね。過去のカード資産が使えないのはうぜぇ。

 

 

Merfolk Sovereign マーフォークの君主 (1)(U)(U) R

クリーチャー・マーフォーク

2/2

あなたのコントロールする他のマーフォークは+1/+1の修正を受ける。

(T):対象のマーフォーク・クリーチャーは、このターンブロックされない。

「アトランティスの王(TSB)」「メロウの騎兵(LRW)」に続く3体目のマーフォーク・ロード。基本スペックは前任者達と大差ないが、いかんせんプラス能力が地味なのが難点だ。「アトランティスの王」ならば全軍に島渡りが付くので「高潮の戦士(STH)」などとのシナジーもあったし、「メロウの騎兵」のタップ・アンタップ能力もローウィン産マーフォークと様々なシナジーを生み出したが、こいつの場合はサポートできるのはわずかに1体。一応「ワンダーワインの預言者(LRW)」や「航跡の打破者(EVE)」なんかがいる間は使い道が無くもないが、それもあっという間に終了してしまうだろう。周りに仲間が少ないだけに、ちょっと損してる感は否めない。

 

 

Mind Control (精神操作) (3)(U)(U) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

あなたはエンチャントされたクリーチャーのコントロールを得る。

 「説得(10ED)」の同型再版。名前が「支配魔法(4ED)」の伝統を引き継いでちょっとそれっぽいものに修正された。まぁ、分かりやすくていいんじゃないでしょうか。

 

 

Sleep (眠り) (2)(U)(U) U

ソーサリー

対象の対戦相手1人のコントロールするクリーチャーを全てタップする。それらのクリーチャーは、そのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。

 これはなかなか説得力のあるエンドカードだ。過去にも「大洪水(ODY)」「締め付ける網(ONS)」「万の眠り(GPT)」などの似たような決め技はいくつか存在したが、アフターケアまで含めて2ターンも影響するのは流石に初めて。最悪守りの手段としても使えるし、クリーチャーを対象にとらないのも有難い。リミテッドならば1枚確保しておけばゲームメイクが格段に楽になるはずだ。構築では……まぁ、とりあえず「謎めいた命令」が落ちてから考えよう。流石にソーサリーでは出番がないとは思うがね。

 

 

Sphinx Ambassador (スフィンクスの大使) (5)(U)(U) M

クリーチャー・スフィンクス

5/5 飛行

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリからカードを1枚探し、その後そのプレイヤーはカード名を1つ宣言する。もし、あなたが宣言されなかったクリーチャー・カードを探していたなら、それをあなたのコントロールの下で戦場に出して良い。その後、そのプレイヤーはライブラリを切り直す。

 書いてあることはややこしいが、ダメージトリガーで「袖の下(8ED)」出来るスフィンクスである。ただし、スフィンクスには謎かけをするという属性があるので、相手にこちらの狙いを読まれるとギミックが阻止されたりもする。まぁ、誤差の範囲内だとは思うけど、相手としては最悪でもデッキで一番強いカードを宣言することで最大のダメージを避けることが出来るわけだ。あとは2番目に強いカードを宣言するかどうか、とかの読み合い。多分正着手は決まってるんだと思うけどね。相手のデッキに「熟考漂い」と「エレンドラ谷の大魔術師」が入ってたらどっちを抜くかはなかなか難しいところだ。問題は、7マナパワー5フライヤーが殴ってるんだったら「袖の下」とか正直どうでもいいってところ。

 

Cemetery Reaper (墓所の刈り取り屋) (1)(B)(B) R

クリーチャー・ゾンビ

2/2

あなたのコントロールする他のゾンビは+1/+1の修正を受ける。

(2)(B)(T):対象の、墓地にあるクリーチャー・カード1枚を追放する。2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体場に出す。

 黒の新規ロードはゾンビを強くする。3マナ2/2のロードというのは「アンデッドの王(10ED)」と同じ設計なので、さほど無理せずとも黒単ならばそこそこの能力だろうか。で、今回のもう1つのギミックは、墓地のクリーチャーをゾンビとして蘇生させるというなかなか味のあるもの。起動に3マナはちと重いが、少なくともいちいち手札に戻していた「アンデッドの王」よりは使いやすかろう。こいつさえ維持できれば毎ターン3/3が増えていくのだから、リミテッドレベルならばゲームエンドだ。問題は、今現在ゾンビがやや地味であるという点、今回のセットは何故か吸血鬼と種族が分散しそうな点。

 

 

Disentomb (墓暴き) (B) C

ソーサリー

対象の墓地にあるクリーチャー・カード1枚をそのオーナーの手札に戻す。

 ほぼ「死者再生(9ED)」の同型再版だが、相手の墓地のカードも対象にとれる辺りが微妙に向上している。まぁ、そんな使い方をする機会はほとんどないだろうけど。さらにいえば、このカードを使うチャンス自体がほとんど無いだろうけど。

 

 

Doom Blade 破滅の刃 (1)(B) C

インスタント

対象の、黒でないクリーチャー1体を破壊する。

 なんと、今回の基本除去は「恐怖(10ED)」でも「闇への追放(9ED)」でもなくてこの新カード。抹殺対象は「闇への追放」と同じでアーティファクトも殺せるようになり、コストは「恐怖」と同じ2マナに抑えられた。こいつは完全上位互換?! と思いきや、残念ながら「それは再生できない」の一文が抜けてしまっている。今回の改訂で「火葬」も落ちているので、どうやらウィザーズ社は再生クリーチャーの価値を少しばかり高めたいらしい。まぁ、そんなに大きな差ではないかな。今後は「恐怖」達の代わりにこのカードが新たな歴史を刻んでいくんだろうか。

 

 

Rise from the Grave 墓所からの復活 (4)(B) U

ソーサリー

対象の、墓地にあるクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロールの下で戦場に戻す。そのクリーチャーは、本来の色とクリーチャー・タイプに加えて黒でゾンビでもある。

 1マナ重たくなった代わりに相手の墓地も指定できるようになり、ゾンビ臭を強めた形の「ゾンビ化(9ED)」。今回は「Disentomb」もそうだが、墓地の制限を取っ払うことで黒のネクロマンサー的性格を色濃く表現する意図があるらしい。また、ゾンビ押しなのもセット全体を覆う種族シナジーを意識しての物だろう。「ゾンビ化」が9版で去って以来、リアニ部門は「その場しのぎの人形」というエースカード1枚で支えられていた。そのマネキンもまもなく環境を去るわけで、1マナ重たいとはいってもこれを使わなければいけないシーンもあることだろう。リアニは常に夢がある……けど、これ1枚ではちょっと魅力が薄すぎるかな?

 

 

Sign in Blood (血の署名) (B)(B) C

ソーサリー

対象のプレイヤー1人は2枚のカードを引き、2点のライフを失う。

 ある意味黒の目玉カードといっていいかもしれない、期待の軽量ドロー。青が必死に3マナソーサリーで2枚引くというのに、黒は2マナでそれが実現できる。ウィニーなどのライフが気にならないデッキならば積極的に使っていっていいはずだ。過去には同じく2マナで2ライフとカードを引き替える「夜の囁き(5DN)」があったが、今回は相手も対象にとれるために色拘束が厳しくなっている。相手にカードをプレゼントする道理は無いが、一応最後の決め技として使えるという選択肢は悪くない。再録が決まっている「地獄界の夢」とのコンビネーションなどいかがだろうか。

 

 

Soul Bleed (魂の餌付け) (2)(B) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは1点のライフを失う。

 毎ターン自動で1ライフを奪ってくれるエンチャント……だけど、どうみても3マナもかけてやる仕事じゃない。「汚染された結合(9ED)」とかだってもう少し楽にライフを削ってた気がするんだけどね。

 

 

Xathird Demon (3)(B)(B)(B) M

クリーチャー・デーモン

7/7 飛行 トランプル

 

あなたのアップキープの開始時に、〜以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。その後、各対戦相手はそのクリーチャーのパワーに等しい値のライフを失う。あなたがクリーチャーを生け贄に捧げられない場合、〜をタップし、あなたは7点のライフを失う。

 「奈落の王(10ED)」のバージョンアップクリーチャー。マナコストが1マナ軽くなり、サクり時に相手に直接ダメージをたたき込むという非常にアグレッシブなおまけまで付いた。これをプレイしてパワーの高いクリーチャーを2体もサクれば、あとは7点フライヤーが速やかにゲームを決めてくれるはずだ。これぞデーモン、という素敵すぎる能力である。もちろんサクり不能の場合にしっぺ返しがあるのもお約束。「奈落の王」のようなダメージでは無くてルーズライフになったことでより回避不能の反逆となったが、まぁ、これは大した差じゃないだろう。お勧めは「無謀突進のサイクロプス」からの速攻7点パンチ。 

拍手

Baneslayer Angel 破滅薙ぎの天使 (3)(W)(W) M

クリーチャー・天使

5/5 飛行 先制攻撃 絆魂

プロテクション(デーモン) プロテクション(ドラゴン)

 ……えーと……マナコストがおかしくないですか? 多分(3)(5)の誤植とかだと思う。でないと「天罰の天使(TOR)」とのバランスがとれないからね! ……すげぇなぁ。5マナだったら5/5フライヤーってだけでもおかしいのに、なにやらアクローマばりにべたべたとキーワードをくっつけやがった。正直後ろ2つはどうでもいいわけだが、それでも先制と絆魂の組み合わせは意味不明。がんばって単体で殴りに行った「戦誉の天使」の立場がない。……嘘くせぇなぁ。インフレっていう言葉はあまり使いたくないんだけど、流石にこれはひどすぎる気がするぞ。「ジェラーナ」とか別に大したことないやんな。

 

 

Blinding Mage (目かくし魔術師) (1)(W) C

クリーチャー・人間、ウィザード

1/2

(W)(T):対象のクリーチャー1体をタップする。

 すごく……デコイです……これで「おとりの達人」「ベナリアのわな師(INV)」と同型再版が3種類目か。まぁ、強いよね。

 

 

Captain of the Watch (4)(W)(W) R

クリーチャー・人間、兵士

3/3 警戒

他の兵士・クリーチャーは、+1/+1の修正を受けるとともに警戒を持つ。

〜が戦場に出たとき、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを3体場に出す。

 今回サイクルで各色に新録されているらしい、ロード軍団の白。10版で採用されていた「陸軍元帥(10ED)」の後釜として兵士をサポートしているのだが、これまでのロード達とは、その立ち位置を異にする。「雲山羊のレインジャー」によく似たセッティングは充分6マナ分の強さではあるし、場に出るクリーチャーに即修正が適用されるので実質2/2が3体。これはあの「包囲攻撃の司令官」に近い驚異。さらにこいつの場合は「司令官」と違って複数枚出せば効果は累積するといううまみもある。兵士クリーチャーは選択肢も多いので、「雲山羊のレインジャー」の後継機としての可能性はあるだろう。でもまぁ、やっぱり6マナっていうのはちょっときついかなぁ。「幽体の行列」が落ちた後にGAPPOが存続するかどうかは分からないしね。

 

 

Elite Vanguard 精鋭なる先兵 (W) U

クリーチャー・人間、兵士

2/1

 奥さん、事件ですよ。あの「サバンナ・ライオン(10ED)」がついにアンコモンにまで降りてきた。しかもクリーチャータイプはより利便性の高い兵士になった。確かに10版では「サバンナ・ライオン」は白ウィニーに入ることはなく、1マナといえば「ゴールドメドウの重鎮(LRW)」か「運命の大立者(EVE)」のマナ域。今更2/1に価値を見いだしてレアのポジションに納めておく必要も無いと言うことなのだろう。実に明快なウィザーズの指針が分かる。

 

 

Glorious Charge (栄光の突撃) (1)(W) C

インスタント

あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 1マナ軽くなった「戦士の誉れ」の完全上位互換スペル。これまでも数々の上位互換が登場して立場のなかった「戦士の誉れ」に正当な理由で引退していただくためのカード。これで少しはマナコストのねじれ関係も無くなるに違いない。めでたしめでたし。

 

 

Guardian Seraph (守護の幟天使) (2)(W)(W) R

クリーチャー・天使

3/4 飛行

いずれかの対戦相手のコントロールする発生源があなたにダメージを与えるとき、そのダメージを1点軽減する。

 相手のリソース限定とはいえ、あの「ウルザの鎧(8ED)」を内蔵したクリーチャーがわずかに4マナで手に入る。しかも自身が4マナ3/4フライヤーという充分過ぎるステータスを持っており、ビートクリーチャーとしても文句なし。流石のレア天使である。相手はこれがいるだけでパワー1クリーチャーで殴る意味がなくなるし、数で押す戦略のデッキは片腕をもがれたも同じ。「ウルザの鎧」と違ってクリーチャーなので耐久力は低いが、クリーチャーデッキで攻めながら守りを展開できる器用さは破格。これに続けて「Baneslayer Angel」を展開する天使デッキとか、夢があっていいな。

 

 

Harm’s Way (W) U

インスタント

このターン、あなたの選んだ発生源が次にあなたかあなたのコントロールするパーマネントに与える2点のダメージは、代わりに対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に与えられる。

 これは「治癒の軟膏(8ED)」から受け継がれるプリベントの系列と見ていいのだろうか。かつて定番だと思われていた「治癒の軟膏」は8版で「繕いの手(9ED)」にそのポジションを奪われ、さらにその「繕いの手」も10版では「目かくし(10ED)」に入れ替わった。色の役割を伝えるためには白にはプリベント枠というものが確固として存在していなければいけないわけだが、まさかこれがその新たな代表ということになるのか。キャントリップこそ無くなったが、リミテッドで渋い活躍を見せた「玉突き衝突(DIS)」の2倍の効能。プリベントだけではなくて相手の攻撃を利用した「白除去」として機能するわけで、あの「輝く群れ(BOK)」がおよそ2点で足りていたことを考えれば、これはもう、必須スペルと言い切ってしまって良いスペックでは無かろうか。今は白除去が強いから微妙だけど、今後の環境次第では構築も充分見据えられるカード。

 

 

Honor of the Pure (1)(W) R

エンチャント

あなたのコントロールする白のクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

 いくら「強いカードを突っ込むことで売り上げを伸ばそう」という意図があるとはいえ、このカードはあまりに分かりやすすぎる。何しろ色拘束が軽くなり、相手に影響を与えなくなった「十字軍(6ED)」の完全強化版。最近は赤白トークンなどのおかげですっかり「栄光の頌歌(10ED)」でイメージが固まってしまっているが、1マナ軽いこれも充分構築レベルの素材である。後はうまいこと白でまとめられるかどうかだが……アラーラのカードは多色だから楽だよね。いっそ「新たなアラーラの騎士」もぶち込めばいいじゃない。

 

 

Indestructibity (3)(W) R

エンチャント・オーラ

エンチャント(パーマネント)

エンチャントされたパーマネントは破壊されない。

 日本語だと分かりにくいが、英語表記だと「Enchanted permanent is indestructible」となり、カード名との関係性が非常に明確である。これでいわゆる「ダークスティール化」も能力語として定義されれば話は早かったのだが、まだそこまで優遇されるわけではないらしい。しかもこれまでダークスティール化は緑の能力のイメージだったのに、突然白にこんなカードが与えられちゃったしね。確かに守備的なオーラのイメージは白っぽいんだけど……4マナは重いかなぁ。

 

 

Open the Vaults (櫃の開放) (4)(W)(W) R

ソーサリー

全ての墓地にあるアーティファクト・カードとエンチャント・カードを、そのオーナーのコントロールの下で戦場に戻す。

 なんとアーティファクト、エンチャント版の「死体のダンス(TMP)」である。過去にはこれのエンチャントのみのバージョンである「補充(ULG)」が構築で猛威をふるったことがあるわけで、今後の周りを囲むカード次第では充分に地雷カードとなる可能性を秘めている。っつうか普通にエスパーデッキとかでいやな臭いがするのは気のせいだろうか。6マナは重たいからセーフっていう判断なんだろうけどなぁ。「黄昏の呼び声(INV)」とかも結局使われなかったしね。

 

 

Planar Cleansing 次元の浄化 (3)(W)(W)(W) R

ソーサリー

全ての土地でないパーマネントを破壊する。

 今回のセット改訂の最大の焦点であった「ラスゴの有無」であるが、ついにその審判が下された。マジックの黎明の昔より白を、コントロールを支え続けていたあの「神の怒り(10ED)」も、セット改訂という平等な粛清の前には1枚のカードでしかなかった。さらばラスゴ。10年マジックやってんのに1枚しか手に入らなかったラスゴ。いつ値段を見ても3000円切らないラスゴ。さぁ、世界の常識がまた1つ覆る。ラスゴからこの「アクローマの復讐(ONS)」のパチモンに変わったことで、1つは、全体除去のハードルが大きくあがる。現在は「炎渦竜巻」や「火山の流弾」に「蔓延」とそこそこの枚数の「全体除去」があったわけだが、タフネスの分け隔てなく世界を洗い流すカードは、今後は6マナまでやってこない。これはビートデッキにとっては大きな福音であろう。4マナのカードと違って6マナのカードは4積みするかどうかも難しいところなので、ひょっとしたらコントロールというスタイル自体、大きく見直される可能性もある。そしてもう1つの変化は、これさえ入れておけばプレインズウォーカーもエンチャントもアーティファクトも、分け隔て無く1枚で対処出来るという側面。現在の白は「バントの魔除け」でアーティファクトを割り、「忘却の輪」でその他のパーマネントもあらかた処理出来ているわけだが、今後はさらに、これ1枚で色々とかゆいところにも手が伸びるようになったわけだ。まぁ、実際は「吠え猛る鉱山」や「物語の円」を死守するタイプのコントロールなんかでは余計なお世話にしかならないわけだが……土地が残るから「変わり谷」でがんばるしかないかな? 「樹上の村(10ED)」も「近付きがたい監視塔(10ED)」も落ちるだろうしな。

 

 

Rhox Pikemaster (2)(W)(W) U

クリーチャー・サイ、兵士

3/3 先制攻撃

あなたのコントロールする他の兵士は先制攻撃を持つ。

 今回のブロックで白が企む「ソルジャースリヴァー化計画」の中で先制攻撃を受け持つクリーチャー。4マナ3/3先制攻撃は普通に使えるステータスであるのに加え、自軍の全ての兵士に伝播するわけで、非常に効率のいいカードなのは間違いない。後は下記のパワーを上げる鍛冶屋とのシナジーで完璧な兵士戦線を構築することが可能になるわけだ。本当にスリヴァーみたいだなぁ。

 

 

Stromfront Pegasus (嵐前線のペガサス) (1)(W) C

クリーチャー・ペガサス

2/1 飛行

 完全に「北風乗り(DIS)」の同型再版。元々はデメリット無しの2マナパワー2フライヤーということでアンコモンに設定されていたが、今の基準だったらこれがコモンでもかまわないということらしい。別にかまわないという判断自体はかまわないのだが、だったら別に「北風乗り」の再録で良かったんじゃないかと思うのだが。固有名詞使ってるわけでもないし。謎だ。

 

 

Veteran Armorsmith 古参兵の鎧鍛冶 (W)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

2/3

あなたのコントロールする他の兵士・クリーチャーは+0/+1の修正を受ける。

 ? ?え? ギャグ? 何でコモンクリーチャーが2マナで2/3で、しかも「古参兵の武具士(RAV)」なの? 一応兵士クリーチャー限定っていう縛りはあるけど、「古参兵の武具士」はあの環境では必須の白ウィニー。それがタフネスを上げて死ににくくなったのだから、リミテッドレベルならば神のごとき安定感をみせる。こりゃ、基本セットドラフトはオンスロートなみに種族環境になるのか。これ、クリーチャーカラーのはずの「エルフの戦士(MOR)」の立場がないよな。

 

Veteran Swordsmith 古参兵の刀鍛冶 (2)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

3/2

あなたのコントロールする他の兵士・クリーチャーは+1/+0の修正を受ける。

 上のディフェンダーと対をなすアタッカーだが、何故かコストは1マナ重い。流石に2マナで3/2というステータスは無理があったか。まぁ、普通に考えたら「鎧鍛冶」の方も3マナでいいと思うのだが……とにかく、3マナ3/2という普通に使いやすいステータスに、兵士限定で「刀刃スリヴァー(LGN)」する。リミテッドならば2種類の鍛冶屋を並べればどちらも3/3になるし、本当にスリヴァーみたいな使い方が出来そうだな。

 

 

Wall of Faith 信仰の壁 (3)(W) C

クリーチャー・壁

0/5 防衛

(W):〜はターン終了時まで+0/+1の修正を受ける。

 白といえば鬱陶しい壁。そういう時代もあったのだなぁ。10版でのこの役割は「天使の壁」が担っていたわけだが、今回はコストを倍にして、タフネスが1上がり、飛行を失った。あれ? あんまり強化されてないぞ? 鬱陶しいのは間違いないだろうけど……これを使うくらいならまだアタッカー増やした方がいいよな。同じ環境に「崇敬の壁」っていうスーパースターがいるしなぁ。

 

 

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/30 NONAME]
[01/27 デュッセル]
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
バーコード