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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんかこぅ……真面目だよね、第2話。あんまり今作に触れる人もいないだろうと思って、せっかくなので触ってみた。

 常日頃「面白かった作品の感想は書きたいし、面白くない作品の感想は書かないよ」とは言っているのだが、この2話目について言えば、別に面白くはない。面白くはないんだけど、なんだか放っておけない愛しさというか、蔑ろにしたくない不思議な感覚がある。多分真ん中にある感情は「なんでこんな売れなそうなアニメ作っちゃってるんだろう……」という憐憫とか畏怖なのだと思うけど。ただ、本当に真面目。なんか、時代劇チャンネルが作りそうなアニメだ。いや、時代劇チャンネルが作ってるんだけど。

 真面目要素その1、風俗の描写が真面目。「時代劇アニメ」にするんだったらそりゃちゃんと描写するのが当たり前なのだけど、これまで私がみてきた「時代劇アニメ」ってだいたいが「なんちゃって江戸」とか「なんちゃって戦国」とかだったもんで、あんまりその背景は気にしなくてよかったのよね。「真面目に江戸文化を見ている気持ちになった作品って何かあったっけ?」と思い出そうとしてもパッと浮かんだのは「さらい屋五葉」くらいだ。今作は本当に「ちゃんと時代の変わり目を描くよ」という意識があり、侍という職業がなくなり、世界が激変する江戸・明治期の町人たちの様子が何となく見えてくる気がする。ただ、それがあまり押し付けがましいものではなく「ほら、これ見て江戸文化の勉強になるだろ」みたいな感覚も一切ないのだ(そういう路線はエルダ様がだいぶ強かったな)。別に教科書を見せるわけではなく、しれっと江戸の公衆浴場が描かれると、「あ、そうか、この時代の銭湯ってナチュラル混浴だったんだっけ」みたいな風俗がチラリと見えるし、町人の娯楽である芝居小屋の風景なんかも、「なるほどこんな風だったかもなぁ」と思える。そういう部分が真面目。

 真面目要素その2、画作りがそこそこ真面目。よく分からないスタジオが作ってるし、1話目から外注バリバリでクオリティは決して高くない画なのだが、それでも何とか「時代劇にするぞ」という意識が見て取れる。描き方のベースは絶対に実写ドラマの時代劇。カメラワークや見せ方の「お約束」は時代劇そのものから取られているが、それをもっとフィクションに寄せたアニメというメディアの中でも不自然にならない程度には咀嚼されている。1枚画がショボい場面が多かったとしても、例えば渡世人がズバッと刀を一閃して腕を切り落とすシーンが凄みを帯びればそれだけでちょいと目を惹かれる。そういう気配りはどこかに感じ取れるのだ。

 まぁ、真面目要素は以上なのだけど……俺にもっと権力があれば、今作を多少はメジャーにできるかもしれないのに。……いや、そこまで応援したいと思ってるわけでもないのだが……なんだろ、この感情。

 
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