モヤモヤにも、いいモヤモヤとそうじゃないモヤモヤがあるのかもしれない、第6話。今作を見て初めてちょっとモヤついたけど、結果的には晴々すっきりですよ。
夏休みがあっという間に終わり、恋愛漫画のド定番、文化祭に突入。それこそどこぞの吸血鬼ちゃんなんて文化祭ネタで相当色々やってくれてたわけだが、今作は文化祭本番より大事な準備期間もあっさり終了していきなり本番に突入だ。ただ、その前にちょっと入れとく要素として前回勃発した山田&西さんの続報が。……西さんマジ西さん……いやぁ、でもコミュ障の人間にとっての「メールとかLINE難しい問題」は永遠のテーマですよ。これってよく漫画やアニメみたいなメディアでも取り沙汰されるってことは、多分そこまで重度のコミュ障じゃない人間でも「ああいうコミュニケーションって億劫だな」って思ってるってことなんでしょうね。そんでコミュ障のめんどくささはテメェらの上をいくからな。ほんとに僕なんか西さんの気持ちが痛いほど分かってね……どうしても1回の文章が長くなりがち。だって小学校の頃から教わったじゃん! 文章の起承転結とかさ! なるべく簡潔に、要点をまとめて、意味のある文章を、相手が不快にならない程度に! そういうことを考えながらコミュニケーションをするから、文字媒体のやりとりはほんとに気が休まらないんだよ! LINEは悪い文化!
という西さんの苦労はさておき、脈なしでちょっと悩んでいた山田から、「リッちゃん」という謎の人物の情報が入る。すでにクラスの中で鈴木と谷の関係性は程よい娯楽となっているため、こんな話題が出てきたらどうしても気になっちゃうし、やたらくたびれた恋愛観を持つ東あたりは自分好みの火種が出てきたかと興味津々だ。空気を読んで触れないようにしてあげるのなんて平くらいのもんである(こいつはこいつで偏ったコミュニケーションだが)。
そして文化祭当日、西さんにいい刺激を与えてあげた鈴木と谷だったが、おかげで山田が西さんに足止めを喰らう形となり、くだんの「リッちゃん」ことリヒトくんと鈴木がなんかヤなタイミングで遭遇してしまうという。……いや、でもほんとに「なんかヤだ」程度なんだよな。別にこの2人にやましいところなんてないし、基本的にリヒトくんはとてもいい子だったし。それでもなお、恋愛ビギナーの高校生たちのこと。ちょっとした関係性にも過敏に反応してしまうのはしょうがない。谷が過剰反応のようにも見えるが、前提として鈴木だってやたら過剰な反応をしているのだからお互い様だ。気にしなくていいと思えば思うほど、気になっちゃうものなのだろう。
男女の友情が成立するかどうかは今作のコアではないので気にしなくてもいいが、少なくとも鈴木にとってのリヒト君は「友情以上には行かない人」。つまり、こういう人間がいるってことはやはり「友情:愛情」の差は厳然と存在しており、「愛情が成立しない関係性=友情と呼ぶしかない関係性」は存在すると思われる。ただ、これも鈴木たちの内面的な話であって、どう足掻いても理屈じゃ説明できない感情。だったら谷がもにょるのもしょうがない……かな。男の嫉妬は格好悪いなんて言うけど、むしろ嫉妬なんて男の専売特許みたいなところがあるんですよ。勝手な思い込みと執着をどれだけ認めたところで、そこでモヤモヤしちゃったという事実は覆せない。だからこそ、谷は1人で反省しようとしたのですね。
ま、結局「この2人なら何があっても問題ないやろ」という絶対的な信頼があるので笑い話で終わりましたが(あとしれっと下の名前が初登場しましたが)、ちょい気まずい空気の中で醸し出される中高生の初心なドギマギは相変わらず楽しませてもらいました。今回は鈴木の性格に助けられましたなぁ。
そういや、鈴木って中学時代黒髪だったんじゃん。ってことはあのピンクはゴリゴリに染めてるということが確定したわけで……アニメ的記号だとすると明るい茶髪くらいの認識なのかなぁ……あの髪色は絶対校則でアウトになるやつだと思うのだが……。
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