最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
どうとも判断のつかぬ、第3話。今期はなんだろう、むしろ精神的に余裕があるせいなのか、いつもと違って「面白いわけではないのだが」という奇妙な動機の記事立てが発生している。 こちらの作品については、新番チェックの際に「よく分かんなかったから保留」みたいな適当な結論にしていたのだが、一旦そこにちゃんと白黒つけようというのが今回の記事立ての理由である。結論から先に書くと、「どっちかってぇと無い寄り」である。 いい点から先にあげよう。まず、映像制作がちゃんとしているというか、そこはかとない作家性を持ち出した責任ある作りになっている。決して作画状態が良いとは言えない部分も多く、どうにも違和感は混じるのだが、最近の中国アニメなんかでよく見られる不思議なエフェクトと陰影の付け方には目を引かれる部分も多く、決して捨て鉢なクオリティではない。なんなんだろね、機材の流行り廃りでもあるんだろうか、この「どっかソシャゲみたいな不思議なライティングの色彩」は最近そこかしこで見るようになった傾向な気がする。多分見栄えがしつつ作画のコストを(金銭的にも、時間的にも)ある程度抑えられるシステムなんじゃないかと睨んでる。知らんけど。 そしてもう1点は新番チェックの際にも触れたが、既存のなろう文法の完全なコピーだけではない進行。そもそも「最弱」が最弱のままで進行していること自体がレアだし、現時点で主人公に優遇的な措置がほとんど取られていない。辛い物語ではあるが、これはこれで独自性を発揮する要素にもなっているだろう。 その上で何故「無い寄り」という結論に至ったかというと、そうして描かれているドラマにやっぱり説得力が無いからだ。1話目2話目時点で「なんでそこかしこにビンに入ったままのポーションが落ちてるんだよ……」とかいう細かいところが気になってしょうがなかったのだが(どこぞの転生者なんて、ポーションを生成できることを悪用して空き瓶だけで一儲けしようとしてたぐらいやぞ)、まぁ、そこは「本当にスキルという言葉が全てを支配している世界」だと思えば無理やり納得できなくもない。たとえば1つの村に1人くらいの割合で「瓶入りのポーションを生成するスキル」持ちが生まれてくるという世界であれば、そこらじゅうに瓶入り賞味期限切れポーションが転がっていてもおかしくはないだろう(どうだろう)。ただ、そうして「すべての人間が星に規定されたスキルを持っている世界」だとするなら、あまりに描写が杜撰なのだ。世界観の説明のためとはいえ、家族の会話で「お母さんの星2スキルがあるから」みたいなことをいちいち言わんだろ。また、星無しがあそこまで忌み嫌われる世界ということは「星1」と「星2」にも厳然たる差があるはずで、それだけで身分の差があるような扱いを受けて然るべき。その世界で軽口として「お前は星1だからだろ」みたいなことを言い合うのはどうにもこの世界の倫理がイメージできない。 そして主人公がレアな星無しという設定と、星無しが生まれたら親子の縁を切ってでもそいつを村から追放するという過激な文化。こちらに関して、脳内前世記憶から「魔女狩り」というフレーズが出ていたが、どっちかというとシンプルに「忌み子」文化だろう。これも現実世界では近世くらいまでどこのコミュニティにも存在した可能性がある文化であり、ひどいことはひどいが、まぁ、理解できる文化形態である。ただ、もし「忌み子」の文化的背景があそこまでの拒否反応を引き起こすほどに強固なものであるとするなら、まず忌み子に認定された時点で殺すなりなんなりという「規範」が存在して然るべきだろう。殺すことがいいというのではない。ただ突然父親がとち狂って娘を家からおん出すだけ、というのがどう考えても文化の理解度とその対応の未成熟さで釣り合わないのだ。 また、当然作者目線ではこの忌み子の文化を「主人公が受ける理不尽な仕打ち」の描写として表示しているわけだが、残念ながら視聴者目線ではこれが本当に理不尽なのかどうかを判断する術がない。まず、「世界中のすべての人間がスキルを与えられる世界」であるということを飲み込む必要があり、さらに「星無しは家族であろうが幼子であろうが放逐されるくらいに忌み嫌われる」という文化も飲み込むとしよう。であるならば、この世界にはさらに「そこまでの仕打ちを受けるくらいに、過去に星無しが忌み嫌われるような理由を作り出してしまった」という歴史的事実があるはずなのだ。そうでなければあそこまで強固な忌避感は作り出せないだろう。であれば、ヒロインは本当に周囲に「呪い」を与えている可能性があり、彼女の身の上が単なる「不憫」で終わらない可能性が出てくる。もちろん「そんなことはなく、あくまで理不尽な仕打ちを受けているだけなのだ」ということは描写から伝わってはくるのだが、そのことをきちんと理屈として設定してくれないことには納得感が薄い。そこに筆を割く判断が下されないのであれば、やはり今作の脚本には懐疑的にならざるを得ない。 ……というのが現時点での結論、長くなったのでもう一回まとめておくと「無し寄り」になった理由である。…………まぁ「そんなに気張ってみるもんでもないやろ」も結論なんだけども……せっかく他には無い設定で進めてくれている作品なので、もっとうまいことやって欲しいっていう気持ちがあるのだよなぁ。 PR |
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