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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「わんだふるぷりきゅあ!」 6

 ねぇ待って、最初に追及しなきゃいけないんだけど、種さんがいることは聞いてたけど、うえしゃまは聞いてない。事前に言っといて。だってさ、「ニチアサで幼女に種さん」の時点で割と法律すれすれのラインじゃん。劇場版でギリ許されるラインじゃん。例えるなら「小学生に大学院の院試を解けと迫る」みたいなもんで、違法性はないけどだいぶ無茶な虐待を強いているわけですよ。そして残念ながら上田麗奈ははっきりと違法です。例えるなら覚醒剤を黙って摂取させるようなもんです。日曜とか朝とか関係なく違法です。つまり今作はまとめると「日曜の朝から幼女に覚醒剤を打ちながら大学院の院試を解かせるような作品」となるわけです。我が国の治安はいったいどうなっているんだ。

 (どうやら酷く混乱して話が通じる状態ではないようだ……)

 さておき、今年も新たなプリキュアを迎え入れる季節となった。前作ヒロプリはとんでもないものを出してくるかと思われたが案外無難なところに落ち着いた、良くも悪くも手堅い作品といった印象。プリキュアは戦隊シリーズと違ってあんまり前年度の影響を受けて作風に幅を設けるような印象はないのだが、今作は新たにさまざまなところにメスを入れたチャレンジングな作品になりそうである。まずそうした革新を評価しよう。なにしろ史上初の畜生プリキュアである。まぁ、過去にも妖精だの赤子だの地球の意志だのがプリキュアになっているので今更純正の獣がプリキュアになったところでそこまでびっくりするようなものでもないのかもしれないが、変身第1号のレギュラーから動物というのはやはり興味を引く部分。「飼い主とペット」という関係性があまりに強固であり、おそらく今作も伝統的な「2人キュア」フォーマットになるだろうと思われるが、そこに明確な「主従」があるというのは今後のシナリオ展開には色々な影響を与えそうである。ペットじゃ学校連れていけないし、プリキュアで必須の学校パートとかどうなるんだろう。

 もちろん「ペットは下僕じゃなくて友達なんだから、主従も上下もないよ」というのが基本路線の主張にはなるだろうが、そうした精神性とはまた別に、確実に「人と犬の差」は描かれるであろうし、描かれなければならない。奇しくも同じ日曜日に放送中の「ドッグシグナル」は愛情を持ちながらも非常にクールな視座に立っており、「犬はどこまでいっても犬。その線引きをきちんと理解しない奴がペットを飼う資格はない」という至極真っ当な価値観を教授してくれている。今作はそうした教育的配慮はあまり意識する必要は無いが、近年はペットの扱いなども何かとセンシティブなご時世である。単に可愛い可愛いと礼賛するだけの「ペット関係」で終わらせるわけにはいかない。まぁ、それこそ「種族を超えた友情」ファンタジーを現実レベルを超えて描くことに真骨頂があるのだろうが。是非ともその辺りで上手い処理を見せていただきたい。

 などと鹿爪らしい顔で考えては見たものの、私の脳内では主に「長縄まりあをプリキュアに使おうと思うんですが……」「いいですけど、ちょっと幼くなりすぎますよね……」「……犬、ならどうでしょう?」「犬……ですね」みたいな企画会議があったんじゃないかとまで妄想してしまうくらいに犬キュアの愛らしさが気持ちの良い先制攻撃を見舞ってくれた。興味深いのは、通常1話目なら最大の注目が集まるはずの変身バンクが、思いの外軽かったこと。今作におけるプリキュアの衣装というものは「身に纏う過程」はそこまで重要ではないのだろう。だって元々全裸なんだし。変身アイテムとしてリップが今後フィーチャーされそうなのだが、「でも、どうせ犬だし……」みたいな気持ちになれば、今までと違った部分に注目を集めることになるのかもしれない。

 犬キュアといえば当然思い出されるのはどこぞのショコラさんであるが、あの子はどっちかというと大型犬の愛らしさ(そしてチョロさ)。今回は目一杯小型犬の愛嬌に振っているのでだいぶ印象が違うのが面白いところ。あっちの忠犬は(相棒の凄まじさもあって)充分面白い存在だったが……気になるのは、「犬だし」ってんであの時代に大量に作られたショコラの薄い本の量。……今回の犬も、そりゃなぁ……。今後の展開が楽しみですね(意味深)。

 で、改めて中の人である。うえしゃまの扱いに関してはまだ2、3週は様子を見る必要があるので一旦は経過観察(死の宣告)とするが、やはり見逃せないのは声優アワード2冠声優・種﨑敦美のお仕事ぶり。今更種さんをことさらに持ち上げるつもりもなかったのだが、今回のお仕事、また今までと違うところから声が出てるのを聞いて舌を巻いた。種さんといえば、失礼な言い方になるかもしれないがベースは間違いなく「陰」なんですよ。地声というか、本人のキャラというか、代表役を見ても声のトーンを抑えて聞かせるフリーレンとかみぞれとか、チセとか双葉みたいな役が真骨頂じゃないですか。そしてその逆に「振り切れた萌えボイスジャンルの種さん」という軸があって、その代表がアーニャだし、クルムや、イカレた芥子ちゃんのテンションになるわけです。今までその「両極」は見てきたつもりだったのだが……今回はニチアサ主人公ということで、明確に「陽」の方向で打ち出しつつも、地に足つけた種﨑ボイスを維持するっていう別次元のキャラ作りになっています。多分アーニャしか知らない人間はこの声を聞いても種さんだとは気付けないし、逆にフリーレンだけしか知らなくても気付けない。ほんとに間のラインを見事に撃ち抜いてる。声の高低だけじゃなくて、やっぱり呼吸の持って行き方に「ニチアサヒロイン」の温度がある。ほんと、こういうスキルってどこでもぎ取ってくるものなんでしょうね。

 ニチアサの感想なのにあさっての方向に感想が飛んでしまいましたが……仕方ない、院試レベルなので。世のお父さんお母さんは、きっちり受験対策にプリキュアを活用してください。

 
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