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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「弱キャラ友崎くん 2nd STAGE」 ―→6

 ほんとに珍妙な作品だよなぁ。でも考えてみりゃ「思春期における人間関係の悩み」って文学作品で描くテーマとしてはおっそろしく真っ当なものだし、当たり前と言えば当たり前の題材。それがこうしてダイナミックに学園青春ものに落とし込まれ、さらにラノベ的けれん味も混ぜ込んで……ただただ「よぅやっとる」という言葉しか出てこねぇや。

 しかしなぁ……この決着なのか……もうさ、1期からみみみ派だった人間からしたら、「ラノベだぞ」って言われたからって納得できない部分はあるよなぁ……いや、決して菊池さんが悪いわけじゃない。なんなら菊池さんだって魅力的なヒロインだし、素敵な彼女になりそうなのは間違いないのだが、どこに着地したところで「ハーレムものって難しいよね」という結論しか出てこない。いや、今作をハーレムものというのも暴論だけどさ。「ここに可愛い女の子が3人いるじゃろ」の状態からどれか1人を選んだら、そりゃ「残り2本のルートはどうなっただろうなぁ」っていう心残りがあるのはしょうがないじゃない。僕はみみみルートが見たかっただけなのさ。

 というわがまま勝手な感想を除けば、やっぱり独自路線を突き抜けた作劇はお見事だと思う。本当に「思春期のあれこれ」をそのまま描こうとすると凄まじく難度が上がるし、受け入れてくれる層もグッと縮まってしまう恐れがある。だからこそ今作は導入を「根暗陰キャの生まれ変わり計画」というオタク層にもなんとか届く設定にし、そこからゲーム感覚を交えて社交術を描いていく。いわば残念コミュ障オタク向けの、作者なりのハウツー本である。もちろん全部が全部正論でもないだろうし、「どうせオタクの考えた妄想やんけ」と言われたらそれまでだが、今作を見てちょっとでも何か身につまされるものがあるとするなら、それはやはり「何か刺さっちゃった」ということなのだろう。

 そうして「どこか説教じみた内容だけど虚言との混ぜ合わせがギリギリのラインを維持している」という作劇を下支えしたのは、やはり日南葵という怪物ヒロインであったのだろう。あの「人間関係計算マシン」が友崎のコンサルをやっていたからこそ、世界がこんな見え方になったのだ。5話のあの地獄のようなプロットは今作でなければ実現し得なかったもの。最強のヒロインが最恐のラスボスもかねているというこの感覚、いかにもラノベ的でありながら前代未聞。このお話、結論はどこにいくんでしょうね。もうここから日南と付き合うとかいう展開はないよな。……ないよね?

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