この世界の教会、紋章がファイレクシアじゃん、第10話。「ジェイスという名前でどう考えても設定がサルカン」なキャラが出てきた時点で「あれ?」とは思っていたのだが、確認してみたらやっぱり作者はMTGプレイヤーのようである(ソースはAI検索)。このくらいのオマージュは……まぁ、ええんか? 他にも何かしらネタは仕込んであるのかしら(今キャラ表を確認したら、ザイロの婚約者がティボルトだった)。
さておき、前回までで一旦町のギルドを巡るお話は片がついたように思われたが、当然首魁を取り逃している時点で次への布石でしかない。ザイロたちが警戒を強める中、容赦なく敵軍の進行は始まり、フェアリーを駆使した進行はあまりに苛烈なもの。基本的に人類側の対抗手段が乏しいため、侵攻されたらされ放題、肝心の軍部は一部の権力者の領分を守るのが精一杯だし、そもそも上層部にはすでに魔王側の諸々が入り込んでいるという情報も多いため、半ば機能してない状態である。最後に団長さんが尊敬する叔父の唱えた文句で何か気づいていたようだが……団長の血縁者まで転げてたらもうどうしようもなくない?
まぁ、そんな人類軍に頼ることはできないので、勝負のカギは半グレ集団となった勇者たちに委ねられる。ザイロさんは面倒ごとこそ大っ嫌いだが、市街地が攻められるなんてあからさまな人類のピンチに対しては全力で抗わなきゃいけない。ツァーヴが負傷して戦力が削られた中、ベネティムに指示を出して次なる問題児を牢獄から解放することにした。男の名はライノー。役職は「砲兵」とのことで、ゴツい鎧と濃いルックス、むちゃくちゃな倫理観に中村悠一ボイスという特濃キャラクターでいかにも勇者らしい存在と言える。彼が「全員揃わなかったのか」と言っていた様子から、どうやらザイロ率いる9004部隊のメンバーはこれで全員らしい。こうして並べると……今のところ一番問題が無さそうなのがジェイスだが、次点に陛下がくるのが恐ろしい。いや、でも陛下単なるいい君主なんだよな。今回は食事シーンで優雅にナイフとフォークを使ってしょぼい焼き魚食ってるあたりに育ちの良さが伺えてニヤッとしてしまう。
ライノーについては「垂れ流す高説はとても真っ当」という路線は陛下に近いものの、陛下は純粋に「臣民」のことを考えてくれている単なる変なやつなのに対し、ライノーの場合はどうにも倫理観がバグっていて最終的になんかぶっ放せば解決すると思っているあたりが厄介。ザイロも解放することを躊躇っていた理由は何となく理解できる。しかし状況が状況なので贅沢は言ってられず、決して市街戦向きとは言えない巨砲でもガンガン使って制圧戦に挑むしかないのである。ドッタは一応斥候役としてそこそこ活躍、タツヤはいつも通りで、ベネティムもやるべきことは一応やっているようだ(余計なこともいっぱいしてそうだけど)。ここにジェイスが合流すれば戦力は最大になりそうだが……今回は敵側もだいぶ戦力が洗練されてて強そうなのよねぇ。
こういう作品の場合は「ついに誰か死ぬのでは!?」みたいなドキドキがあるものだが、今作に関しては「まぁ、死んでも刑は終わらないからな……」というので緊張していいのかどうかもよく分からない。とりあえずテオリッタ様が悲しまない展開になることを願うしかない。サインねだられてドヤ顔テオリッタ様だけでだいぶ癒されました。
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