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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「アストロノオト」 6

 杉田&釘が一つ屋根の下で繰り広げるB級臭を隠そうともしないアニメということで「こないだ終わったばかりの『モー想科学』の再来やんけ」って思いながら見始めたら、監督高松信司かい。あながち間違いでもねぇじゃねぇか。

 はっきり言って、第一印象はかなり悪いスタートだった。冒頭のスペオペ展開で明らかに昭和レトロを意識したヘンテコ作画からスタートして「まぁ、そういう作中作の演出やんな」って思ったら特に説明もなく本編に突入。一発目で登場したヒロインのキャラクターデザインはぱっと見にもエラく野暮ったいもので、昭和レトロを狙ってるんじゃなくて、マジでこのデザインでいくんかいとドン引きしてしまった。「何がどうなったらこのビジュアルで企画が通るんや……」と呆れたものである。放送後に確認したらキャラクターデザインを担当しているのが「ツルモク独身寮」などを手がけた人という、「知らん知らん」という配置。「ツルモク独身寮」って、何でか知らないけど名前は聞いたことがあるし多分有名な漫画だったと思うんだが、考えてみりゃ見たことねぇや。

 とまぁ、「こりゃぁうまくいってもモー想科学どまりだろうな……」と思ってたのが開始3分くらい。ただ、我ながらチョロいとは思うのだが、その後の展開が嫌いじゃない。むしろ好き。折に触れて表明しているが、私の好きな要素の1つに「長屋もの」ってのがあって、今作の雰囲気はそのストライクゾーンど真ん中。個性的な住人とのドタバタギャグ展開はそれだけでワクワクしてしまう。ただまぁ、もちろんこの設定からでも存分にコケまくった作品も多くあり、なぜかパッと比較対象として思いついたのは「パンチライン」。最終的にいくらかのSF要素が関わっているところも似てるといえば似てるだろうか。先が読めないオリジナルアニメなので、ここから先でネタ振りに失敗して大コケする未来も存分にあるだろう。

 でもまぁ、そこは高松さんの采配だし、箸にも棒にもかからないような作品にはならないと思うのよね。もし失敗するとすれば、それこそ昭和レトロの「レトロ」ばかりが目立って単なる古臭い作品で終わってしまう可能性。これはまぁしょうがない。「アパートの住人が実は宇宙人」も、いうたら「うる星やつら」と同じ展開ではあるのだし、これが大きくハネる理由にもならないだろう(考えてみたらこれって「うる星やつら」+「めぞん一刻」なのでは?)。あとはどれだけこのスタート地点から「現代アニメ」としての魅力を発揮できるかである。幸いにして、初見で「野暮ったすぎて時代錯誤も甚だしい」と思っていたヒロインの顔も、30分の視聴後には「あれ、案外可愛いかも」くらいになってしまっている。内田真礼による的確なキャラメイクの恩恵もあるだろうが、中の人たちの手慣れたコメディ感も見どころの1つなので、キャストのお仕事に振り回されるのもまた一興。地下アイドル役の降幡愛だけはまだ脳内ストレージのデータ不足のために初見で気づけなかったんだけど、そうか、この変な声を活かしてこういうキャラメイクもできるんだね。全員1話目できっちり印象を残せるキャラばかりだったし、今後のドタバタ劇には期待したい。まぁ、飽きたらそん時はそん時よ。

 
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