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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」 4

 転生元が適当スギィ! まー、この辺のツッコミもいい加減飽きたが……転生元の人生に1ミリも意味がないんだから、単なる「生まれながらにこまっしゃくれたムカつくやつ」でいいじゃん(よくはない)。

 スタンダードストレートシュートなろう。「社畜から生まれ変わったら、周りの環境に恵まれてちやほや育てられるだけの貴族でした」だったら、もう悠々自適のディレッタント生活でもいいじゃんね。一応「このままだと破滅するかも」みたいなはめふらを立てているのでモチベーションの説明にはなってるけども……すごい世界だよね。本を読むだけでリアルタイムの政情が裏の事情も含めて全部筒抜けになるんだってさ。この世界の情報のありようをまず説明してくれ。今作は第7王子でも八男でもなく長男なので将来的に貴族の家を継ぐのが確定しているらしいが、他の作品がそうしたポジションを避けるのは「不遇の身」を表現している場合と「気楽な立場」を表現している場合の2通りがあり、今作はその逆なので「恵まれてるけど責任ある立場」ということになるだろうか。まぁ、どこまで行っても「ふつーの立場」なんだけどさ。

 一応今作ならではの要素をピックアップするなら、タイトルにある通りに「鑑定スキル」に極振り自分のチートはあくまで監督役としてのものに限定しているところ。もちろん何故生まれながらにそんなスキルがあるかなんて説明はないけど、通常のなろうなら唾棄すべき対象である鑑定スキルに潔くオールインし、そこからパワプロみたいにしていい選手を集めて戦うことのみにスポットを当てているのは一応面白い部分か。まぁ、「生まれが貴族だから家臣に全部任せて生きてるやつ」がますます人任せになるっていうだけなのでスカッと感はないんだけどさ。これ、せめて生まれを権力者にしなかったらもう少し目線が合わせられる設定になったかもしれないんだけどな。もちろん、チートな「鑑定能力」のディティールについてはよく分からないフワッとした設定なので今後もあらゆる要素を都合よく解釈可能なのだろう。だってさ、1話目時点では主人公の目から見えてる「才能」って全部兵としてのものばかりなのよね(人を見る時に「築城」スキルいるか?)。ということは、今回雇った超絶才能の若者の「野心」とか「忠誠心」とかを見られるかどうかは分からない。徹底して囲った上で、いきなり寝首をかかれる想定はしていないのだ。その辺の保証は……多分ないよね。なろうだもんね。

 いきなり最初の1人から「差別される奴隷」を選んで「私は現代的な感覚の持ち主だから差別しないですよ。周りの偏見に負けない俺かっこいい」みたいなマウントとってるのもわかりやすいなろうだし、ほんとになろうは奴隷という概念が好きすぎる。これ、海外からバッシング受けないもんですかね。

 ちなみに今作の制作はstudioMOTHERという聞いたことないところなのだが、前作は「夫婦以上、恋人未満。」。……1話目はそこまで悪くなかったが、過度な期待は持たない方が良さそうだ。まぁ、パッケージの脇に「どこからでも切れます」ってメモっておくといいと思う。

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