○「ワンルーム、日当たり普通、天使つき。」 5
この国は不定期で空から天使が落ちてくることで知られていますが、皆さんは落ちてくる天使作品といえば真っ先に何を思い浮かべますか。僕は「天使になるもんっ!」ですね。もしくは「ぴたテン」。ジェネレーションギャップなんかに負けないゾ!
というわけでいわゆる落ちものヒロイン。お隣に置いとく天使様はほんとの天使じゃないけど、ワンルームに居座った天使はほんとの天使です。原作は漫画作品ということだが、ここまでどストレートな落ちもの天使ラブコメが現代でもがっつり連載されてるという事実は驚きでもあり、なんか元気もらえる感じもしますね。テンプレってのは求められるからこそ類型化するってことで。
まー正直特に惹かれるものがあるわけじゃないのだが、大きな減点要素もなく「まぁ、そうなればそうなるやろ」の精神で普通に飲み込める1話目。主人公の反応も理解が及ぶレベルで違和感はないし、何よりも最初に心配になるのが「同居始めちゃうと経済的に圧迫されてしまう」だったもリアルといえばリアル。我が国は貧困が加速しているので天使を拾うのも考えものですね。いや、多分俺がウン十年前に同じ状況になったとしても貧困に喘いでるけど。普通に考えて突然来た同居人の分の生活費を捻出するなんて簡単じゃないのよ。野比家とかそう考えるとちゃんとしたご家庭なんだぜ。
制作はオクルトノボルという怪しげなスタジオで実績からもあんまり期待する要素はないのだが、少なくとも1話目のクオリティは可もなく不可もなく。とにかくメインヒロインさえ可愛く描けてしまえばそれでいいタイプの作品なので、リソースを多少絞っても方向性さえ間違わなければ成立するだろう。オープニング映像を見るとこっからハーレム展開みたいな流れが見えてちょっと怪しいのだが……少なくとも1話目はメインの2人だけで回して特に間伸びした感じにもならなかったし、なんとか1クールの間くらいは誤魔化し誤魔化し成立させてほしいところ。
一応の加点要素としては「ようやくとのぴーに主演作品が」って部分ですかね。遠野ひかる、SHOW BY ROCK!ファンからすれば圧倒的にメインを張ってほしい声優の1人なのだが、声質の特性もあってなかなかピンでメインやらせてもらえてなかったのよね。せっかくの個性派ボイス、活かさなきゃ損ですからね。なんでOPが小倉唯やねん、とのぴーに歌わせろ。
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