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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 みなさんGWのご予定はいかがですか? 僕は特になかったので、配信でライブを観ました。健全な推し活で健全な生活を。

 とはいえ、Roseliaが絡んでいないライブを見るのは実は久しぶり。これまでもいくらか配信はあったと思うのだが、以前どっかで書いた通りに「キャパに限界があるからRoselia以外のライブ追っかけはセーブしよう」と心に決めたわけですよ。元々優先度がそこまで高くなかったモニカとポピパは我慢できるんですが、RASに関しては「我慢するのもなぁ」と思いながら我慢してました(Mujicaは我慢できませんでした)。で、このイベント。……これを視聴させる気になったのはやっぱりMyGO!!!!!の力だと思いますよ。昨年のアニメで再び燃料が投下されたおかげで3Dの方だって間違いなく盛り上がりを見せている界隈。そしてバンドリプロジェクトの花形の1つである合同ライブと聞いちゃぁ、「またまたどんなもんを見せてくれるやら」と気になっちゃってしょうがない。せっかくなのでこの機会に、普段3Dではあまり触れることのない2バンドに接してみようと思ったわけだ。

 

<以下、セトリとかマジでないけどネタバレ的somethingはあるかもしれないのでまだ観てない人は注意。あと、当然のことながらRoseliaライブ感想よりも圧倒的に軽めの感想になりますのであしからず>

 




 

MyGO!!!!!パート

 バンドとしてのMyGO!!!!!を追いかける時に、大きなハードルになる要素が2つある。1つは、「曲のタイトルがよく分からん!」という切実な問題。これはもう、バンドの個性なのでどうしようもないが、なかなか字面と音が一致しないために曲とタイトルが頭に入ってこないことが多く、今回も演奏された楽曲の多くが「聞いたことはもちろんあるけどタイトルが分からん!」という状態。だのでなかなかセトリも書けないわけさ。まぁ、そこはいいじゃん。

 そしてもう1つのハードル、これは異論反論はあるかもしれないがこの機会にはっきり書いてしまうと、ぶっちゃけ羊宮ちゃんはあまり歌が上手くないということ。どれだけオブラートに包もうとも、これは事実なのでしょうがないと思う。ただ、勘違いしないで欲しいのは、私はここでバンドの悪口を言って終わるつもりはない。むしろ、「歌唱スキルとしては絶対に他のバンドに劣るはずなのに、なぜMyGO!!!!!は人を惹きつけるのか」という題目を検討する気でいる。

 実はこれまで、3DMyGO!!!!!にがっつり接した機会はなかった。およそオープニングアクトとかそんなもんで、多くても2〜3曲程度を聞いたくらいなのであまり言及する機会もなかったのだが、やはり羊宮ちゃんは音が安定しない。というか出ない。特に顕著なのは低音パートで、本当に声がか細くマイクで拾えないくらいにかき消えてしまうし、音程も常に不安を残す。となると「なんでそんな人間にボーカル任せてるんだよ」という話になるが、答えは簡単「それでも任せたい歌がある」からだ。

 こちらも先にくさす意図はないと断ってから引き合いに出すが、バンドリプロジェクトで「デビュー時に歌が上手くなかったボーカル」といえばもちろん倉田ましろである。進藤あまねである。彼女の場合はまさに「素人」からのスタートで、そりゃもう声の出し方から何から何まで初体験のことばかり。歌が上手くないっつっても「こんな舞台に引っ張り出してきた大人の方に責任あるやろがい」と思っちゃうくらいにダメだった。しかし、(まだ他のバンドに見劣りするかもしれないが)現在の倉田ましろは随分とこなれてきて、ライブパフォーマンスも一定の水準を超えられるようになってきている。これはひとえに最前線の荒波で経験を重ねたこと、そして進藤あまねの驚異的な舞台度胸のなせる業。あの二十歳はマジでバケモンみたいな神経を持っており、どんな苦境においても豪快に笑って乗り越えてみせた。彼女は本当に「ズブの素人」から叩き上げで「役者」として、「歌い手」として鍛え上げられた稀有なサンプルである。

 転じて羊宮妃那という人物はどうか。こちらもおそらく歌い手としては素人だが、役者としてはそうではない。きちんと声優としての修練は積んだであろうし、役者としての声の出し方は一通り学んだ人物。そこに天性の声の資質も相まって、短期間で一気に役者としての表舞台に躍り出たホープである。ただ、この天賦の才である彼女の声が致命的に歌うことに向いていない。いや、まだ「歌うための声」が用意できていない。だからこそ、今回のライブでも「やっぱ聞いてて辛いな」と思う場面が多く、3DMyGO!!!!!はまだ大きな障壁を乗り越えられていない状態だ。

 しかし、そうした難関は本人たちの努力で超えるべきであるし、周りの大人たちが乗り越えるサポートをして然るべき。その1つの方策が、「MyGO!!!!!の曲をそもそも高松燈(羊宮妃那)に歌わせるものとしてデザインする」というものだ。今回のライブ、私は素直に「ちょっと聞いてて辛いな」と思うパートが多かった。しかし、それと同じくらいに「やっぱりこの声で聞きたいんだよな!」と思うパートも多かった。MyGO!!!!!の曲には台詞を叫ぶポエトリー部分が多く取られる傾向にあり、こうした「語り」になれば羊宮ボイスはこれ以上ないくらいの親和性を見せる。また、声質の関係で一定以上の高音パートになると、それこそプロ顔負けの声量と安定感を維持することもできる。本当に「綺麗な声」なので、特性と曲がはまった時の爆発力は、多少のリスクを抱えても掴みたいものになっている。今回はその「長所と短所」をあらためて確認できるライブだった。私は「影色舞」が初期のMyGO!!!!!楽曲の中では一番好きなのだが、これはテンポの速さに加えて全体的に音域が高く羊宮ボイスの良さを味わいやすい楽曲だからだろう。影色舞がしっかり聞けたことで一定以上の満足はありました。

 やべ、羊宮ちゃんに触れるだけでだいぶ長文になってしまったが……後半に愛美が言っていた通り、他のメンバーもこの2年で着実に「仕上げて」きているのだろう(正直、比較対象がないので私にはよく分からんが)。みんな堂々としたもんですよ。個人的に今回好みにズドンとはまったのは青木陽菜のギターワークかな。野良猫のイメージが強いとどんなプレイでも当然みたいに見えてしまいそうだが、きちんと「キャラの迫力」に負けないようにぎゅいんぎゅいんに振り回してくれているのが伝わってくる。プロジェクトの先輩には変態ギターが多いので、負けじと強かなプレイを見せてほしいもんである。ちなみに個人的にドラムびいきになりがちなのでりっきーのドラムワークが好きなのは大前提。「林鼓子」をアルファベットで書いた時に「COCO」になるという事実を初めて知りました。

 

 

○ポピパパート

 改めて何を書くか考えたら……あんま書きたいことなかった。なんかもう、MyGO!!!!!と比較した時にあまりにも貫禄があるというか、自由闊達にやりすぎててパッケージとして完成しすぎてるのよね。いや、要所で色々と無茶はやらかしてるはずなんだけど、そのユルさというか、楽しさも含めてのポピパじゃないですか。プロジェクトの中では唯一(?)演奏中も中の人が出てくることを許可されたバンド、キャラとのバランスを最低限で見ながらも、好き放題やってくれるこのスタイルはやはりバンドリならではの味わい。そして9年(!?)というとんでもない歴史の重み。

 実はさ、始まる前にポピパパートについては大きな懸念というか、正直期待してない要素があったんですよ。それは、「ポピパってガンガン新曲出てくるけど最近の曲がもう追えてないから、あんま分からん曲がいっぱい出てくるんじゃね?」という懸念。まぁ、こればかりは追わなくなった私の責任なので申し訳ないが、「最近の曲はあんまり思い入れがないからなー」と思ってたら、まさかの最近の曲なしという。一番新しくて「新しい季節に」だったか? その前だともう「イントロダクション」なので、そりゃもう耳に馴染むし肌にも馴染んでいる。個人的には最強かっこよしソングであるイニシャルとTime Lapse2本が同時に並び立ったもんだからそれだけでも白旗ですよ。Time Lapseのイントロ、なんであんなにクッソ格好いんだろう……。あとNO GIRL NO CRYも好きだなぁ。偶然かもしれんけど、今回のセトリはやたらとストライクゾーンに球を放られ続けて、想定してなかったもんだから完全に打ち取られてしまった感がある。悔しい。なおSUN!SUN!SEVEN!周りの茶番に関しては、普段からもっとひどい茶番(?)を繰り出し続けるどこぞのバンドを見慣れてるおかげで「まぁこんなもんやろ」という気持ちでした。どこのバンドも、関西出身のボーカルが一身にツッコミを受け続けますよね……。コーラ煮込みの人の様子がおかしかったのは多分いつも通りなので気にしない。

 

 

○アンコール

 とまぁ、こんな感じで見ていたので、「わざわざお金払って見たけど、やっぱ最推しじゃないとそこまで熱狂するもんでもないだろ」と思ってたわけなんですが、おじさんチョロいですからね。やっぱ合同パートは爆上げですよね……悔しい。ほんとにブシロードの思い通りに乗せられて悔しいのだが……いいですよね、合同ライブの最後……。いや、正直今回は「合同」要素に不満が多いんですよ? そりゃま、バンドリ世界線でポピパとMyGO!!!!!ってあんま接点ないから「合同」しようにも限界はあるよ。せいぜいRingのバイトでりっきーが香澄たちと繋がってる程度でしょ? メンバーに1人しか花咲川の生徒がいない時点でこのコラボは成立しないんですよ。そのはずなんだけど……。

 今回はゴリゴリに中の人が繋いできたわねぇ。「9年目の大先輩ポピパ」と「その背中を追いかける若手のMyGO!!!!!」という図式が見事に御涙頂戴ドラマにハマっちゃってさ。合同パートでのMVPは文句なしに小日向だ。もう、あんな話聞かされたら泣くしかないやん。誰かが泣いたらおっさんはもらい泣きしちゃうんだよ。よかったなぁ、ほんとに今回ライブができてよかった……そしてそんな後輩たちを見守るポピパ勢のあったかさね。バンドリプロジェクトはとても良い世界です。

 というわけで恒例のコラボ曲。MyGO!!!!!側からの提供はなんと「歌いましょう鳴らしましょう」!!! 上で「影色舞が好きなんですよ」と書いていたが、実は私のMyGO!!!!!推し曲2つ目がこの曲なんですよ。理由も上述の通り、サビの高音パートは羊宮ボイスの真骨頂だから。あとAメロとかも歌というより語りに近いので声の相性がいいのよね。そんな好き曲がコラボで選ばれて大舞台で披露されたのはただただ嬉しい。「音楽ってもんでしょ、人生ってもんでしょ」はこのステージにこそ相応しい最高のコピーになったよね。

 そして締めのティアドロの美しさ。青と赤のコラボレーションは分かっちゃいるけど感じちゃう最高の演出。キラキラドキドキ、底抜けハッピーのポピパの赤に、ギスドリ上等、悩んで迷って沈み込むMyGO!!!!!の青が混ざり込むモチーフ。こんな気持ちのいい曲の噛み合い方があるかね。そして今回のライブはきっとアニメ新シリーズでMyGO!!!!!ファンになって観にきた人もいるだろう。そんな人たちに送る最高のプレゼントは高松燈が高らかに宣言する「この手を離さない」。燈が差し出した手が向けられていたのは愛音かそよか、はたまたMyGO!!!!!というバンドそのものか。一生を約束したクソ重感情を背負い込んだティアドロップス。こりゃまた余計な文脈が出来てしまったもんだが、それが音楽ってもんでしょう。人生ってもんなんでしょう。

 だから、歌いましょう。

 
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