最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
歴史は繰り返すものか、第6話。そりゃね、高校生活ってのははたから見れば周回プレイにも見えるからね。内部にいる人間にとっては確実な上り坂のはずなんだけど。 というわけで今年もやってまいりました、運命を決めるオーディション。さらに今年は(通れば)府大会・県大会・全国大会と3回もオーディションがあるということで例年以上に気の重いシーズンである。なんらかの評価が下されるということは当然勝者と敗者が出てくる。そこには悲喜交々のドラマがあり、笑う者、泣く者、笑うに笑えない者など多種多様。これだけの大所帯に育った吹奏楽部であれば、そのドラマの量も尋常ではない。でもまぁ、今期は色々と詰め込んでいかなければならないので全部が全部というわけではなくエッセンスのみを手短に。 意外なことに、ドラマが大きく渦巻いたのはチューバパートであった。葉月の3年越しの悲願。これまでずっと舞台袖を温め続けた彼女がついにコンクールの会場へ。そしてこの采配が決して3年生になった彼女への温情などではないことが、他の編成から嫌でも分かってしまうというのは皮肉なもの。抜群の実力を持つ美玲は当然合格したわけだが、なんと残るチューバの1枠は1年の釜屋すずめのものに。あれだけ先輩面してたさつきがまさかの落選という衝撃の結果となった。 この決定について真っ先に異議を唱えたのは美玲。そりゃま、これまで築き上げてきた鈴木コンビの絆を考えれば当然のことだし、彼女の審美眼からすればまさかの初心者起用は意図がつかめなかったというのもあるだろう。純然たる実力が理由であれば、おそらくみっちゃんは文句を言いにこない。彼女はその辺りをきちんとわきまえている人間だからだ。しかし、今回の決定は美玲目線からも違和感があり、思わず部長に談判を持ちかけるくらいではあった。かくいう黄前部長もその辺ははっきりと滝センの決定を飲み込めておらず、遠慮がちながらもきちんと上奏し、見事に正論で返されている。 今回の一件はさっちゃんにとっては残念以外に言葉が無いが、やはりオーディションというシステム自体が孕む様々な危険性を匂わせている。楽器の実力や大会での必要性なんてものは明確に数値化されるものではないため、コンダクターがどれだけ正当な評価を下そうとも不平不満は起こりうる。その下地として「学年の違い」というデフォのステータスが横たわっているならなおさらのこと。久美子たち上級生はそうしたノイズに耳を貸さずに滝とほぼ同じ目線を持つこともできるが、まだそこまでの信頼が置けていない1、2年生からするとこの不満は高まりやすいと、美玲は伝えてくれている。やはりここまでの大所帯になってしまっては一枚岩ではいられない。3年目にして、久美子はこの問題に3度ぶち当たるのだ。 オーディション会場、真由が向かったその背中に久美子がフラッシュバックさせるのは昨年の奏の振る舞い。あの時は久美子・夏紀・奏という3人の関係性の中で起こった事件だった。「在籍日数が長い上級生が優先されるべき」「自分は身を引くべき」と考えたお利口少女・奏ちゃんのやらかした失敗は、あの時のあのシーン以外でも、どこかで起こり得た問題である。あの時に全ての感情を大噴出させたおかげでユーフォチームは鉄の絆を構築することに成功したが、そこに新たな要素として真由が加わり、絆の再構成が必要な状態。幸いにして真由は奏ほど浅はかではなかったが、だからとて問題は何一つ解決していない。あれだけ対人関係において正解筋だけを辿ることができる黄前相談所が、真由という異分子に対してはいちいち間違った答えしか出せていないのだ。やはり自身のスタンスに直接影響を及ぼす状況では、いかに黄前久美子とて揺らいでしまう部分はあるのだろう。考えれば考えるほど、意識するなと思って意識してしまうほどに、久美子は真由の扱いを取り違えていく。ついにはあすかに授かったあの曲すらも、彼女の内心をチクチクと刺す不安材料に転じてしまった。今の久美子を見たら、田中あすかはなんと言うだろう。呵呵と笑って背中の1つでも張ってくれるだろうか。 府大会のソリは久美子。そこはなんとか守り抜いた部長の意地。「ここからはずっとソリを2人で吹きたい」。麗奈の無邪気な願いすら、今の久美子には棘に感じられるかもしれない。黄前相談所が最後に解決しなければならない問題、それは彼女自身の話なのだ。 PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|