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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今年の漢字は「尊」です、「尊」に決まりました、第17話。てっぺんの猫耳を見て分かる通り、「尊」という漢字は猫の象形なんですよね。歴史の果てにたどり着いた、たった1つの真実です。

 もう、ボロ泣きです。恐ろしいことです。1ヶ月以上前、なんなら3ヶ月前くらいにはほぼ約束されていた王道展開、誰もがこの回が来ることがわかっており、今か今かと待ち構えていたお話。心の準備は万全だったし、本当に楽しみにしながら日曜日を迎えました。それくらいに当たり前で、ベタすぎる1話だったのに、もうダメです。後半は全カットで涙腺アタックです。プリキュアおじさんは気持ち悪いとよく言われますが、俺はこの話で泣かない人間とは話が通じなくても構いません。

 ここまでの猫屋敷家絡みのお話に私が入れ込んでいる理由は、今作が本当に「猫」という存在に対してどこまでも真摯だからなんですよ。猫耳を筆頭に可愛らしい「猫」というモチーフはあらゆる萌えに用いられ、すでに陳腐すぎるガジェットにすら成り下がっているが、そんな安易なテンプレートに終わらず、徹底的に「猫とは何が素晴らしいか」をプリキュアという歴史あるシリーズの中でどのように描いていくか。そこに余念がない。もちろん過去にはキュアマカロンという素晴らしい先人がいるが、彼女は純粋な「猫」ではなく「猫のような性格の女の子」を描いていただけであり、ニャミーはそこからさらなるパラダイムシフトを起こした純正猫存在。そこで描くべきテーマは当然練り直す必要があるだろうし、この世界でしか描けない「猫」がある。

 今回のお話、制作側も当然大事な大事な節目の回であることは理解しており、作画が適当になりがちなニチアサ東映作品の中でもかなり気合が入った本気の仕上げ。序盤には「赤ちゃんツアー」という動物の赤ちゃんをめぐる情景が描かれるが、この時点ですでにだいぶ可愛い。冒頭の猫屋敷母娘の交流の時点でそうとうに可愛い。まぁ、猫屋敷ママンの愛らしさは今更説明する必要もないが(中の人は直近の別作品で「猫の王」という役で登場しました)、そんなママンが温かく見守る愛娘の表情も実に愛らしい。作画の妙も相まって、額に入れて飾っておきたい何気ない日常風景。

 そこから「この街の生態系は大丈夫なのか?」と不安になるくらいに雑多な動物たちの赤ちゃんの様子が描かれ、ここにもまた可愛いが溢れている。人間の親子愛という尊みから直で「生まれたばかりの赤ちゃんはどんな生物でもみんな可愛い」というこれまた絶対不変の真理である尊みへ。全カットがサービスシーンと言っても過言ではないのである。

 そうしてたどり着いたいつも通りのガルガル騒動。猫屋敷まゆはどこまで行っても優しさの子。重大な局面ではいつも誰かのことを考えて動いてしまうのだ。そして、そんな子だからこそ、ユキは放っておけないのだ。先週の次回予告でも印象的に取り入れられた決定的ワンシーン。ユキの介入・威嚇・人間への変身・そしてプリキュアへの変身。ただただ押し寄せる「尊」を無抵抗で受け入れるしかない。期待の変身バンクも実に巧妙で、ここまで堅持してきたニャミーのクールビューティーな雰囲気をわずかばかりズラし、なんともコケティッシュな魅力に溢れたものになっている。身も蓋も無いパクトのデザインも秀逸で、多分私史上初、「ぷいきゅあの変身アイテム欲しい!」と思ってしまうくらいのデザイン。中のにゃんこデザインが可愛すぎる。

 最大級の親愛の情に、迷惑をかけられたことへのちょっと憤慨。それらの感情を全て込めた結果の一言が「仕方ない、かまってあげる」である。そこから展開される戦闘スタイルもこれまで描かれてきたニャミーのものに加えて隠すことなく発揮される愛情が込められており、猫の持つ気高さ、高貴さにどこか気まぐれな雰囲気も滲む奔放な振る舞い。今回バトルフィールドが竹林だったのは、相手のガルガルが「虎」だったことが最大の理由だろうが、そんなニャミーのしなやかさの表現にも効果を付与するためだろう。

 「まゆを守る」、ただその1点のみで振るわれる拳(肉球)。剥き出しの闘争心が噛み締めた口の犬歯に垣間見える獰猛さも肉食獣の危険な魅力を感じさせるが、そこで徹底して相手をねじ伏せるようなことはしない。突然ふいといなくなってしまうその振る舞いはやはり猫。あの後、2人きりでの時間には会話はあったのだろうか。多分まゆはそれどころじゃなくてあんまりユキに声はかけられなかっただろう。そして当然のように突きつけられるこむぎたちへの絶縁宣言。そりゃそうだ。ユキさんはこの街のガルガルのことなんて知ったこっちゃないのだから。「わたしとあなた」。それがユキの世界なのだから。

 猫屋敷ストーリー、もう少しだけ続きます。あと2週くらいは、このめくるめくにゃんだふるワールドにお付き合い願おう。

 
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