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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ブルーアーカイブ The ANIMATION」 4→3

 一時が万事というか、ここまで1話目視聴時の印象・予断を更新せずに終わった作品というのも珍しい。

 「何かそれっぽいもの」の表層をただひたすらなぞり続けるようなアニメ。「それっぽい」は「ソシャゲっぽい」であり、「現代アニメっぽい」でもあるかもしれない。何か見たことがある要素がガチャガチャと出てくるけどそれらが何一つ説明もないままにストーリー風のものを進めていく。ほんとに「コンテンツ」というものから「中身」を徹底的に取り除いたような、そんな虚無の風格があった。

 プレイヤー数が多いソシャゲとのことなのでゲーム自体にはきっと何かしら人を惹きつける要素はあるのだろうが、それがアニメとして何一つ伝わってこない、こういう現象ってのは過去いくつもあった。個人的には「FGO」の時の感覚が一番近く、主人公キャラの扱いにやたらとかぶる部分もあるのだが、「FGO」の場合はまだ「フェイト世界の理」があることは知っていたし、そこに何かしら理解の及ばない部分があるのは致し方ないという諦めもあった。こちらの作品ももしかしたら同じ状態にあるのかもしれないが、フェイトシリーズと違ってこちとらミリしらである。「何かあるのかもしれないなぁ」と察して寄り添うことすらできず、「説明してくれないならこちらから歩み寄る理由もないわ」と互いにそっぽをむくだけである。

 一応最後まで視聴したのは「人気作なんだったら何かあるかも」という(1話目時点でだいぶ薄かった)期待と、「資本を考えればアニメ映像としてはそれなりのものが出てくるはず」という妥協、あとは最後にホシノのキャラはまだ見られると思えたことくらい(主に中の人が理由)。1つ目の「期待」は綺麗に裏切られたというのが結論であり、映像に関しても、そりゃ悪いもんでもないがどうにもお仕事感が強いというか、「こういうシーンにはこういう画面がありがちですよね!」みたいな「過去の蓄積から適当に引っ張り出したもの」ばかりで何かしら映像的な売りを作ってやろうという意気込みはあまり感じられない。ホシノのキャラも、最終的には意味のわからんシナリオラインの咎を全部押し付けられたような訳のわからんスタンスに置かれてしまったために救いにはならなかった。

 これ、原作ゲームで多少なりともお話が成立しているのだとしたら、それを伝える気がなかったアニメスタッフの責任ということになるわけだが、メディアのシフトによってそこまで大きな陥穽が生まれるものだろうか。もう、アニメ作りの方法論がよく分かんなくなってきた。まぁ、粗製濫造の極まった現代において、こうして何かしらの要素を織り重ねたミルクレープみたいな「作品のような何か」が形作られるのは必然なのかもしれない。「Blue Archive」(憂鬱な保存記録)というタイトルはもしかしたらそういう揶揄なのかしら? 

 

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