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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「リンカイ!」 4→4

 点数は変えられないので伝わりにくのだが、悪くないものも拾えた作品。最終的な感想は「つまらない」ではなく「もったいない」の方だったかな。

 はっきりいって、アニメとしての質は低い。1話目でダメダメだと思った競技シーンのショボさは最後の最後まで足を引っ張り、全くレースの緊張感や切迫感が感じられないチャリンコこぎこぎシーンはギャグかと思えるクオリティ。迫真の自転車レースのシーンを描くのが大変なのは分かるが、このテーマで作品を打ち立てたのだから、最低限そこには責任を持って欲しかった。わざわざ女の子だらけの萌え設定にしているのだから、そこで見せずになんの意味があるというのか。同じタイミングで「ウマ娘」という同じ業種(?)のバケモノ作品が公開されてしまったことも、残念な対比がより感じられてかわいそうだった部分である。

 こうしたアニメとしてのダメさは間違いなく批判されるべき部分なのだが、正直、作品の狙い自体はそこまで的外れなものでもなかったとも思っているのだ。「競輪選手を目指し、競輪で成り上がろうとする女の子たちの物語」という「おっさん趣味萌え化作品」の分かりやすいデザインなのでしょーもない要素もたくさんあることはあるのだが、シナリオのベースにはきちんと「競輪アニメなんだからここでしか描けないものを描かなければ」という義務感みたいなものは感じられる。単なる仲良しこよしの女の子イチャイチャストーリーではなく、競輪選手が抱える苦悩とか、競輪に携わる者のあるあるとか、そういう「ならでは」はちゃんと発揮されていた。まぁ、どこまで行っても「公営ギャンブル」という側面がある題材なので萌え的な「非現実」感とは食い合わせの悪い部分もあるのだが、そこから逃げずにきちんと生臭い部分、容赦ない部分にも触れていたのは上述の「責任」を果たした結果だと言える。アニメとして本作単体で何かを追いかけようという気は1ミリも起こらないが、今作を見たおかげでちょっとくらいは「そうかぁ、競輪ってこういう世界なんだねぇ」ということが理解できたし、興味も湧いた。最低限の「競輪応援アニメ」の仕事はこなせていたと思うのだ。「モンキーターン」を読んで競艇選手になろうと思った人間が存在するなら、もしかしたら今作から競輪選手を目指す未来の可能性だってあるかもしれない。……いや、流石に無理かな……。

 なんかこう、今作を糧にして本当に面白い「競技レース」のアニメが作れればいいんだけどな……(「ハイスピードエトワール」を切った奴なりの感想)。

 
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