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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 各所で急転直下、第19話。いいねいいね、こういうどっかズレたみたいな感覚がじわじわ煮詰まっていく感覚こそが今作の良さだと思っているので、いい具合にエンジンかかってる。

 「ここは俺に任せて先に行け」が積もりに積もって局所戦闘が複数発生。「三局の戦い」ってのはるろ剣(人誅編)で使われてたサブタイなんですが、こうしていろんな戦闘が同時並行で乱立する展開はなんか好き。これももしかしたらキン肉マンに教育された結果なのかもしれんけど。そして今回はそんな無数の戦いのそれぞれに異なる意味合いがあるのがまたアツい。ヒーロー側もアマラリルク側も、みんな違ってみんな強い。

 まずは「喜」の戦い、スピリッツVSクフフさん。前回時点で「ツィベタちゃんを殺したやつ」とクフフさんはスピリッツに狙いを定めたが、今回の対話を見る限り、もちろんペーシャとレーニャの関係性は知った上でそういっているようだ。スピリッツ側からも「ツィベタを殺した」と言われるのは色々と思うところはあるだろうが、以前の戦闘や今回のクフフさんの心の揺れを見れば、彼女がツィベタのことを特別に思っているのは一目瞭然。ここで対話をえらべるのがヒーロー側の強さである。「どんな時でも笑ってやがるから、大人ってのも悪くない」というクフフさんの不思議な主張。そこには世のしがらみに巻かれて笑わずにいられない大人へのたっぷりの皮肉が込められているが、クフフさんの場合は皮肉というよりも本当に「分からない」からこそそう言っている可能性もある。クフフさんが他人を笑わせようとするのは、最終的に自身が笑いたいという欲求に帰結しているようにも見えるのだが、そんな彼女がぴくりとも笑わないツィベタちゃんにべったりになったというのも数奇な運命。

 そして娘のペペシャは、かつての母の記憶に「お酒を飲んでる時の母が好き。だって笑ってくれるから」というものがあった。「酒を飲んで、嫌なことを忘れて無理やり笑う」。それはクフフさんが馬鹿にするおかしな大人の象徴のような行為であり、生前のレーニャだってそうした「苦しい大人の顔」を見せていたのかもしれないが、それでもペペシャはそんな母の笑顔に救われた。だからこそあの時の母に近づきたい思いから酒を飲んでいる(まぁ、単に好きなんだけども)。そんな母の想いを幾らかでも理解し、思い出に残しているクフフさん。そんな相手を、スピリッツは責めることなどしないのだ。互いにレーニャ/ツィベタに寄せる思いは同じ。アマラリルクは個人の願望の発露だとスティグマは言った。それなら、別に対立せずに同じ目標のために寄り添い合うことだって出来るかもしれない。笑顔を辞めたクフフさんは、この先本当に笑える日が来るのかもしれない。彼女の脳裏に一瞬よぎった過去の記憶、果たしてその根っこはどこにある。

 続いて「怒」の戦い、ミェンロンVSドキ。互いに男を賭けた(?)戦いだったが、ミェンロン固有の状態異常ステータス付与攻撃によりドキは劣勢。眠気は怒りを削ぎ、最終的には殴り合った男の子どうしの河原で友情形成みたいな流れ。そもそもドキの怒り自体がシンプルなわがまま由来のものであり、とりあえず暴れて、発散させてやればある程度は解決するものだったのかもしれない。まぁ、最後の最後でまた余計なことして喧嘩になってたけども……こいつら見てると、アマラリルクは想像以上に対話は簡単なのかもしれないと思えてくるな。それこそ、ツィベタちゃんの例が一番不幸だっただけで。

 次の戦いは……「愛」の戦いということになるのでしょうか。インチキくせぇ愛の天使の名はイノリ。彼女の固有スキルは愛の発露というエロ漫画御用達のもので、目がハート状態になっちゃったピルツさんは薄い本の格好の的である。完全なる精神支配というスキル自体はクッソ強かったのだろうが、イノリさんはちょっと相手を間違えた。確かにピルツさんは治癒を得意とする「慈愛」に満ちた人ではある。しかし、それ以上にほら、ツンデレだから……。ツンデレさんが一番耐えられない状況、それは素直な自分が他者に愛を囁いているという状況そのものである。あまりの拒絶感から自力で精神支配を脱するピルツさん。そしてシャイと同様私も先週心配してた「救護班って戦えるの?」という不安は「当たり前じゃろがい」というので文字通りに一蹴。格好いいローリングソバットを披露してくれました。さらに注射器を模した遠距離武器などもあり、ピルツさんの戦闘力も結構多彩。他人の反応を見て楽しむだけのエセ愛の天使VSほんとの白衣の天使。決め手はなんになるんでしょうね。

 そうして3局の戦いが繋いだ塔の上での最終決戦。せっかくだから「落」の戦いとでも名付けておこうか。こちらの大ボス・ウツロさんも登場シーンで小ボケを挟む程度の余裕とサービスは見せてくれているが、積もったマイナスの感情は他3人と違ってだいぶガチめ。曖さんとシャイの2人を相手取り、遠慮なく黒い瘴気をばら撒きながらの圧巻の試合運びだ。正面でぶつかるしかない武力の対決。そしてかつての記憶では曖さんは妹にまったく歯が立たなかったはず。シャイという助力は得たものの、ここから正面切っての切り合いで太刀打ちできるものだろうか。悪の刀の実力、相当高そうです。

 そして試合はこの4局だけかと思われたが、なんと黒球の外ではスティグマが暗躍。新たなアマラリルクメンバー・クァバラさん(CV橘田いずみ!)を連れ出し、なんとこのタイミングでアマラリルクの存在を全世界に発信し、その目的と能力までもを見せつける。今回の東京襲撃の目的は謎に包まれていたが、ここまで大きな動きを見せるつもりだったとは。まー、指輪をはめるだけで手勢が増えるプロジェクトだとしたらある程度の舐めプも納得できるが……当然、そんな勝手はヒーローが許さない。飛び込んできたのはスターダスト。いきなりのトップ対決はどんな展開を迎えるか。

 アツいっすねぇ。

 
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