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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ジンジャエール、第20話。考えてみりゃこんだけ世知辛い話してる割に今作は未成年が多いんだよな……。かなさん、何でも酔えるのはとても都合がいい設定ですよ(?)。

 さて、2.5次元舞台編はここで一段落ということになるだろうか。封切り初日の熱量がとんでもなかったんで、かなが言ってたように「この熱量で1ヶ月公演とかできるんか?」と心配していたが、それをこなすのが役者というお仕事なのだろう。堂々たる終幕シーンが描かれていたので「これが千秋楽の様子かぁ」と思ってたが、どうやらまだ全日程が終了したというわけではないみたいですね。単に監督を飲みに連れ出せた日のことがクローズアップされただけか。

 その前に、初日舞台におけるあかねとかなの関係性だけとても良かったので確認しておこう。前回のエピソードからかなのことを「太陽」、あかねのことを「月」と評したが、まぁ大筋でその感覚は間違っていないだろう。自分の人生を強引に切り拓くためのかなのまっすぐなモチベーションは、天才子役を天才役者にまで育て上げた。そんなかなの演技を見せつけられ、憧れにまだまだ届かぬと悔し涙を流したあかねの心情も察することができる。

 しかし、今回の一件でかな>あかねという上下関係が固まったかというとそうでもないってのが面白いところで。そう、別に月と太陽に上下関係が無いように、2人の役者道にはそれぞれの生き様があり、それぞれの良さがある。果たしてどれだけの人が気付いたかは定かでないが、天才有馬かなの目にはあかねの持つ特異性がはっきり認識できていた。それはあかねの演技自体ではなく、そのプランが相手役だったアクアに与えた影響。アクアは舞台後半に「苦しむ演技」を選択した。それは舞台のシチュエーションと過去の自分を重ね合わせ、無理やり地獄のような感情を呼び起こしてそれを舞台上でぶつけるというもの。彼の生きる意味を根元から奮い立たせることはできるが、その度にあの記憶がフラッシュバックするのだからまさに魂を削るような作業だ。そして、そんなアクアの選択した苦難の道に寄り添うのが黒川あかねだった。彼女はアクアのやろうとしていることを見抜き、それならばとばかりに自分の役である「鞘姫」に加えて「星野アイ」をも内包させる。かつて徹底的にアイをラーニングしたからこそ出来るこの荒技により、より舞台上がアクアの記憶と重なることになり、アクアの演技をブーストすることに成功したのだ。なるほどこれはかなには真似できないプランである。自分自身から発揮される役者としての「天性」より、他者から学び、真似びとったものを映し出すことで相手に影響を及ぼす演技。まさに光を反射する月のような存在。互いが互いを認め合い、今回の女の対決は痛み分けといったところか。

 こうして舞台の上でのあれこれが一旦片付き、本気でぶつかりあった「舞台役者」たちはさまざまな感情へと波及していく。ルビーはかなの演技を見せつけられて何を思ったか。兄の目に黒い光が宿り続けていることを、妹は気づいているだろうか。

 個人的に嬉しかったのは原作のアビ子先生と脚本のGOA氏の関係性。2人して隣り合った席に座ったりはしていないのがニクらしいが、それでも間に挟まった「原作コミック」と「台本」が寄り添うことで2人の融和がこれ以上ない形で示されたし、ひいては「原作と舞台」の最高レベルでの統合も示唆されている。世の中のメディアミックスがみんなこんなふうに幸せに終わればいいのにね。

 そして舞台は次のステップへ。アイの復讐のために舞台監督に狙いを定めていたように見えたアクアだったが、何とその視線の先にいたのは姫川だった。施設育ちだという姫川と、幼くして母を失ったアクア。2人は「足りない者どうしで似ている」というのが舞台監督の弁であったが、何とまぁ、その裏には血縁があったという。アクアもなんでそこ調べる気になったんや……。予想外すぎる展開から、果たしてアクアの野望は前進するのだろうか。次回は……総集編かい!

 
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