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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「女神のカフェテラス(第2期)」 ―→5

 なんかもう、「おめぇはそれでいいや」の極致だ。伝統芸能というのは守り継ぐことと打ち破ることのバランスが難しい。今作は、案外チャレンジ精神に溢れた「破」の精神を持った作品だったかもしれない。

 確認したら、作者の瀬尾公治も今年で御歳50歳。名実ともにマガジン作家陣の大ベテラン。初めて連載を開始したのが20年ほど前だったらしいのだが、そこから5本もの連載を繰り返し、ほぼ全てが似たようなテイストのラブコメ。マンネリズムの極みの中、もはや作家性におんぶにだっこで手癖で描き続けても文句は言われない(いや、文句は言われても気にならない)域にまで達しているはずだ。その上で、この作品が出てくるってのはけっこう偉いことなんじゃないかと思うのである。

 2期目での注目ポイントは何と言っても「5人のヒロイン勢にさらに5人追加」というありえない展開。しかも元ヒロインをベースにしたコピー品との対決、暗黒聖闘士形式での追加という未だかつてない導入で、ラブコメというジャンルに風穴を開けた感がある。いや、意味はないんだけども……「その発想は無かったし、あったとしても誰もやろうとは思わなかった」みたいな無茶苦茶な展開。10人のヒロインなんて御しきれるはずもないし、単にとっ散らかってラブコメの体裁すら保てない危険性がある中、ひたすらドタバタギャグに徹してノリと勢いで回し続けるこの作風は、案外やろうと思ってもできなかった形式なのかもしれない。考えてみりゃ、マガジンといえば先輩の赤松健が「ヒロイン30人」という更なる無茶を実践してそれなりの結果を残した誌面。案外そうしたチャレンジ精神というのは受け継がれるものなのかもしれない。まぁ、今やヒロイン数が「100」に辿り着こうという作品すら生まれる時代ではあるが。

 設定を作り、盛り込み、切り盛りする。その結果だけを見ればなんだかんだで成立していたし、明け透けなエロもここまでいってしまえば単なるギャグに特化して古臭い笑いがいい味わいになる。私の中の瀬尾公治の作家性はここまで振り切れるものだとは思っていなかったので、正直ちょっと感心したくらいである。まぁ、残念ながらアニメーションとしてのクオリティは並も並だったので大きな加点には繋がらないが……手塚プロのチープな作画がこの「温故知新」にはちょうどいいのかもしれませんな。

 「ドタバタしてたなぁ」という何となくの記憶だけで飲み込んでおくのが吉なので、この後の結末とかもあんまり興味はない。3期は、別になくてもいいですが……あったら観るんだろうな。

 
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