最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「烏は主を選ばない」 6→7 最近のNHKはほんとにいいアニメばっかり立て続けに展開してくれてて助かる。我々国民の受信料が良質なアニメになるなら言うことなしやで……(私は波風立てるのが好きじゃない人間なので当然文句も言わずにせっせと受信料は払い続けてますよ)。 繰り返しになりますがいいアニメでしたね。常々私は「ミステリとアニメという媒体は根本的に相性が悪い」というスタンスを取り続けているわけですが、振り返ると過去に成功したアニメもゼロではなく、個人的には12話、13話の感想で言及した通りに「六花の勇者」が大好きな作品だった。そして今作の謎解きクライマックスは、「六花の勇者」最終回に負けないだけのパワフルなものだった。 さて、この2作が他のミステリアニメと一線を画すことになる共通する要素はなんだったのか。単純に考えると「ファンタジー活劇との組み合わせ」ってことになりますかね。「六花の勇者」は魔王討伐を目指す勇者たちのパーティという設定に「人狼」の要素を組み合わせたコンセプトで、今作は閉鎖された和風ファンタジー世界での権謀術数をめぐる政争に犯人当ての要素を盛り込んだ。そうして単なる謎解き一辺倒ではない構造があるおかげでアニメにした時に画面も賑やかになり、それなりの尺を退屈せずに見られる、というのは間違った分析ではないだろう。ちなみにここに肉薄したのが最近では「アンデッドガール・マーダーファルス」であった。 しかし、実際は「アニメ映えする要素と混ぜ合わせればいいんですね!」ってんで解決するほど簡単な話ではない。例えば「虚構推理」は怪異譚と組み合わせた上に「虚構」といういかにもアニメ向きなギミックまで盛り込んでいたのに、どうにも中だるみ感が否めなかったし、ミステリアニメの殻を破った感はなかった。ファンタジーとの組み合わせというなら「薬屋のひとりごと」だって似たようなデザインだったはずなのに、あちらの謎解きに心躍ることはなかった。はてさて何が違うものやら。 答えは、……分からん! そんなん俺は知らん。ただ、今作はとにかく肌に合ったというだけの話なのだ。マジで何が違うかを言語化はできないのだが、振り返ってみれば、私は3話目時点ですでにこの作品の感想を書いているし、そこから毎週毎週ちゃんと書くことがあったおかげで休まず更新し続けている。この「序盤から興味を惹かれる作劇」というのはとても重要で、ミステリの楽しさってのは、それまで蓄積してきた諸々(つまりは伏線)が最後に一気にバッと解放され、繋がれていく部分が快楽物質を生み出す。それってつまり、「貯める」だけの意識がなきゃダメなのだ。そして、えてして失敗したミステリアニメってのは、この「貯める」段階がどうしても作業的になってしまい、そこで興味が途切れて解決までモチベーションが維持できないことが多い。まぁ、要するに「捜査シーンやそれまでの筋立てが全部面白ければいいんだね」という話になるのだが、これだけじゃ「とにかくいっぱいおもしろかったです」というアホの感想でしかないのでなんも言ってないのと同じなのである。ほら、言語化できない。 でもマジでなんなんだろね。ざっと感想を読み返してみると、序盤の興味はこの世界そのものの構造についてだったのかな。「どういう世界なんだ?」「なんで烏?」「四家ってどういう存在?」みたいな個々の要素が全部「気にさせる」パワーを持って描かれていたんだろう。実際、こちとらネタバレには細心の注意を払いながらも、作中でよく分からなくなった人間関係とか名前なんかは公式ページで確認しながら見続けていたのである。退屈なアニメなら、そうまでして調べて視聴を続けようというモチベーションも起こらないわけで、「気にさせた」時点で今作の勝ちである。 まぁ、最低条件としては毎週見たいと思わせるだけの画面のクオリティ、それに謎は孕みつつも最低限何が起こっているかが理解できるだけの描写力が必要なのは間違いない。さらっと書いたけどこの2つが揃ってるアニメっていうだけでも相当なもんですよ。改めて、今作で京極義昭監督の評価は揺るぎないものになったんじゃないでしょうかね。 さて、続編は作られるんでしょうか? ダメ? 原作読まないとダメ? PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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