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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」 5→5

 おっさんにはついていけない新しい文化を反映するアニメ。……だったのかどうかは良くわかりませんが、少なくとも「絆のアリル」よりかは視聴するモチベは圧倒的に維持できてましたね。「馬鹿だなぁ」という突き抜けたギャグの免罪符を手に入れた時点で、作中のシュワちゃん同様、無敵の人のポジションを手に入れた感はある。

 「Vの話なんてどうせ分からんしおもんないやろ」というおっさんの諦めだか僻みだかよく分からない感情は割と序盤で無くなった。いや、そりゃまどこまでいっても共感とかは無いんだけど、今作は「VTuberを楽しむ方法」とはまた違った部分でVの側面を切り出しており、アニメとして別次元でちゃんと成立してたとは思うのよね。もちろん細かいネタ回しはVへの理解がないとついていけない部分はあるはずなんだけど、そういうならではの「あるある」みたいな部分と、そこまでマニアックでもない番人向けのネタ回しのバランスは悪くなかったと思う。まぁ、下ネタに振る部分とか、ネットミーム前提のパロディとかがてんこ盛りだからどう頑張っても人は選ぶわけだけど……元々Youtuberなんてそんなもんだしな。

 個人的に無視できない要素だったのは制作のティーエヌケーと監督の浅岡卓矢という「不徳のギルド」の座組みで、前作が怪作に仕上がったことを考えれば何か革新的な部分もあるんじゃないかと期待していた。そして、今作においては「Vの存在感とアニメならではの見せ方」という部分できちんと爪痕を残す作劇になっていたと思う。特にVの表層の描き方が一工夫あって面白かったですね。1話目を見た時点で「あれ、Vのガワと中の人ってビジュアル的に変えずに描写するのか」と疑問に思ったが、今作におけるビジュアルってのは全て「認識」の表れであり、時に視聴者が、時に作中のキャラが対象を「VTuberだ」と認識した時にその姿が立ち現れるっていう、きちんと意味のある設定になっている。そしてV以外の人間は全て顔の無いピクトグラムで描かれ、Vとしての存在感が得られた時に鮮やかなキャラクター像を手にいれるという演出はまさに「仮想現実」としてのVの危うさや、自由さを表現したものになっている。晴先輩が声だけではずっとモブだったのに「あれが先輩の中身だったのか!」と気づいたとたんに姿を得る演出とか、してやられたもんね。中心にいるのが「ガワも中の人も同一化してしまったおかげで伝説になった淡雪だった」という設定自体が一種のミスリードになっているのも心憎い。多分、今作の「アニメ化」として出来そうなことは全部実現してくれていたんじゃないだろうか。

 まぁ、アニメ的に色々とみるべき点があったとはいえどこまで行っても内輪ネタだとは思うので、バズることもバズらないことも全てネタ扱いになるという、落とし前のつけ方がよく分からん作品ではあったのだが……ぼかぁ「Vそのものの存在よりはアニメの方がよっぽど受け入れられる」という結論です。単に佐倉×日笠のヨゴレ先輩後輩コンビが楽しかったという話は置いとくとして。汚ねぇAfterglowありがてぇ。またどこかで伝説の佐倉さん泥酔ラジオが見たいなぁ。

 
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