最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
宴の始末、第11話。小鞠の顛末、前回で片がついたとばかり思っていたので、ここまでしっかりと描いてくれたのはびっくり。単なる「恋の終わり」のお話ではなくて、今作が「負けヒロインのお話」なので、恋が終わった後がある意味で本番なのだよな。その辺の制作理念をしっかり見せてもらえたようで、とても素敵なエピソードである。 本来ならば、今回のお話で話題にすべきは温水の行動の是非であろう。小鞠のことを思えばああいった行動に出るのも理解はできるが、普通のアニメ、もしくは道徳の教科書であれば、なんかこぅ、小鞠が頑張って部長会議で報告できるようになって、「みんな頑張れば出来るんだから無理だと押し付けないで応援して!」みたいな話になりそうなもんだが、今作はそんなお為ごかしで終わらせたりはしない。人間、どんだけ頑張ったって出来ないことは出来ない。頑張れば苦手だって克服できるようになるかもしれないが、そのための時間はまだ足りなかったのだ。小鞠はあの通りの性格なので、コミュ障が一朝一夕で改善するはずもなく、挙句「部長になんてなりたくなかった」とまで言い始める始末。しかし、それが本心なのは間違いない。彼女が部長職を引き継いだのはとにかく元部長とBL先輩に心配して欲しくなかったから。そのために学園祭だって頑張って切り盛りしたし、2人が高校の文芸部に思い残すことなくその後の人生を進んでほしいと思ったがために、無理を承知で部長の重責を背負い込んだ。それが彼女なりの最善策であり、破らなければいけない殻だったのだ。 しかし人生ってのはそんなに簡単なもんじゃない。「破らなきゃいけない殻」と「破れる殻」は別物。気合と根性で乗り越えられない壁にぶつかってしまった時には、何か別な方法で解決することを考えなければいけないのだ。温水はさも当然のように「自分が代わろうか」という代案を持ち出したわけだが、それだけでは小鞠の現状を半分しか解決してくれない。部長会議はそれで乗り越えられるが、ここで自分が部長職を降りたら、もしかしたら先輩たちを心配させてしまうかもしれない。「出来ない」じゃなく「出来るかもしれない」ところを見て欲しかった。そういう意味では、やはり温水の提案は空気を読んでおらず、不適切なものだったということができる。 しかし、「出来ないものは出来ない」は真理であり、どれだけ高望みしたところで直近の部長会議を乗り越えられなければ意味がない。また、先輩たちが去ろうが、その記憶が薄れようが、まだまだ長い小鞠の人生は、小鞠の手で切り開く必要がある。だとしたら、今回のことでつまづいて傷を残すことは得策ではない。温水はそこまで考えて小鞠に「一旦降りる」ことを提案した。理詰めでいけば納得できるかもしれないこの提案も、心のすり合わせがうまくいっていない状態では摩擦を大きくするだけ。やはり主人公気質を持たぬ温水と「負け」ヒロインでは状況を打開する力はまだまだ弱そうだ。しかし、そうした不器用で鈍臭いコミュニケーションからしか築けない関係性というのもあるのだろう。この世界における「メイン」ヒロインは、果たして誰なんでしょうね。 今回も細部まで行き届いた完璧な仕上がりだったが、個人的にはLINEを使ったメッセージを効果的に使った演出ってのはやっぱり好きですね。「よりもい」のLINEとメールの使い方ですっかり打ちのめされ、「音声媒体であるアニメにおける文字情報の活用法」ということを考えさせられたわけだが、今回のLINE劇もかなり面白い部分を突いていたんじゃなかろうか。話すのが苦手な小鞠のキャラを掘り下げる役割もになっていたし、超至近距離での文字対話というのは2人の心の距離の表れとしても興味深い。お互いに声も聞こえる距離でのコミュニケーションなので、時に文字と声が重なって異なる感情を伝えたりするのも面白い。そして最後にはそんな文字での対話がメンバー全員に漏れちゃっていたというおまけ付き。こういうツールのアイディアってのはいかにも「新しい」世界っぽくていいよね。 今回は圧倒的に小鞠がヒロイン力を発揮したもんで他の連中はガヤにまわっていたが、相変わらず生徒会のお化けみたいな先輩の存在感が尋常じゃなくて笑ってしまう。ほんでチョークスリーパー焼塩、そしてカロリークイーン八奈見。あの量で痩せるのは流石に嘘だろ。チュロスをデフォで2本買う女、アニメの中でもそうそうおらんで。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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