「エグミレガシー」 ―→6
あらゆる意味でイレギュラー、どう処理したもんかも分からんアニメ世界の異端児。どう評価したもんかさっぱり分からないが、今作を視聴している際の困惑の坩堝は、それ単体で体験として評価してしまえと、そう判断してショート枠にも関わらず点数をつけてしまった。
全力の予防線を張っておくが、私のこの評価を見て「なんだこれ、そんな不思議な作品があるんだ、ほな見てみるか」とか思って視聴されても一切責任は持てない。基本はギャグなので合う合わないがあるってのは前提だし、これを作品として認めない人もいる可能性はある。さらに認めた上で「いや、別に全然面白くもないが」と思う人もたくさんいるんじゃなかろうか。でも、あたしゃ「なんじゃこりゃ?」と思ってしまったんですよ。ほんで「なんじゃこりゃ?」が12週続いたんですよ。それって、すげぇことじゃない? 理不尽ってのは突然突きつけられるから驚きに繋がるし、面白みも感じられると思うんだけど、だからこそ1クールにわたって理不尽であり続ける脚本って難しいと思うのよ。
いやぁ、でもどうなんだろうなぁ、いわゆる「セカイ系」の作品になったとは思うし、これがふつーの画で、ふつーの語り口で90分くらいの劇場アニメにでもなってたら「陳腐な作品だなぁ」と思ったかもしれない。今作独特のクソみたいなキャラデザ、アニメを馬鹿にしてるとしか思えないような雑演出。そうしたものと噛み合って不条理が世界の1つとして認められてしまったからこその評価なのかもしれない。ちょっと冷静になればクソつまらん可能性もある。ギャグとしても、例えばヒゲちぎりデビルみたいなしょーもなさが爆発するシーンもあったんだ。でも、今となってはそのダレた感じすら計算づくだった気がしてくる……よくもまぁ、脚本書いた人はこのキャラをぶん投げられてここまでの話を考えたもんだ。「ヤクキメたみたいなキャラデザだし、ヤクキメねぇと書いてらんねぇぜ」とか思ったかもしれん。要所でサスペンスやホラーとしてやたら光ってたのなんだったんだろう。招かれざる客とか、ハチベーとか、最初は「単に中の人にドタバタさせるだけの身内の遊びだろwww」とか思ってたのにいつの間にかどのキャラもキャストをフル活用してんの本当ムカつく。
まぁ、気になる人は1話目で挫けず、3話目くらいまで見てみてください。その時点で1ミリも心が動かなかったらそっ閉じでいいです。多分、そっちの方が賢いと思います。
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