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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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SHY 東京奪還編」 ―→7

 好きでした(結論)。もう、それくらいでいい気もする。

 3期ないのかなぁ、と本気で願っている作品。この先のアニメ化が無いとしたら、流石に原作は押さえようかと考えている。それくらいに満足できるアニメだった。

 今作の意外なところは、いうてそこまで突拍子も無い何かが飛び出してくることはないということ。端々のガジェットになんか変なものは転がっているが、一番描きたいものは「ヒーロー」という存在であり、まっすぐな信念を貫くヒーローを描くのに小細工は不要。王道展開で描かれる友情・努力・勝利の物語は、今やジャンプですら稀少になった(かもしれない)少年漫画のど真ん中。ただそれだけの作品に、そこまでの高評価が与えられるってこと自体が結構なイレギュラーである。

 ただ、真っ直ぐだからこそその堂々たる立ち回りをしっかりと吟味できるってもんでね。分割にして蓄えた作画リソース、安藤正臣監督が的確な舵取りを行う構成。1話とて取りこぼしなく、狙った通りの方向に物語が現出している。実は2期に入って監督自らのコンテ回がなくなったのでゴリゴリの「イズム」みたいなものは多少薄らいではいるのだが、そこは任せられるスタッフがいるからこその采配。エイトビットはここのところ作品が渋滞してたもんだから品質が担保されるか心配だったのだが、ありがたいことに今作はちゃんと力を入れて作る作品として認定されていたようである(というか、他の作品もほとんど崩れはないのでエイトビットもいつの間にやら安定したスタジオになったもんである)。

 2期に入って最大の注目ポイントはなんといってもクフフさん。本当はメインで頑張ってる曖昧姉妹に注目しなきゃいけないんだろうし、実際注目はしてたはずなんだけど、今期分だけじゃなくて1期から継続して更にはこの先まで続いている「SHY」という作品においては、やっぱりアマラリルクの謎を抱え込んでいるクフフさんの存在が肝。ツィベタちゃんの一件で壊れてしまったかと思われたクフフさんの心が、むしろ「治って」きているような様子も見られるし、対話の相手がスピリッツだったことでこの世界の「善」なる部分も浮き彫りになっている。そして、それらのきっかけを作ったのは全てシャイの手柄。相変わらずの挙動不審でいまだに「らしくない」ヒーローのはずのシャイが、終わってみれば世界で一番のヒーローになっているという分かりやすい成り上がりの物語も気持ちの良いものである。まぁ、世界はまだまだ混沌に包まれているのだから喜べる要素はあんまりないのだけども……そこが見たいからこその3期プリーズなんだよなぁ。

 ちなみに今期は同時に「ヒロアカ」も放送されており、様子は全然違うが何か通底するものを感じさせる「憧れのヒーロー譚」を同時に視聴することができた。まぁ、クライマックスもクライマックスなヒロアカと比べる意味もあんまり無いかもしれないが、やっぱ日本における「悩めるヒーロー像」って、こういう痛みを伴うドラマで映えるのよな。どっかでデクとテルのコラボ漫画とか作られないもんですかね(その場合トガちゃんとクフフさんが掛け合いとかしてくれるんだろうか)。

 
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