やっぱりソフトテニスを「そふてに」とは略さない気がする第2話。作中でもそんな言い方絶対しないだろうしな。まぁ「なんしきっ」だとわけ分からないからな。
2話目になっても、相変わらず妙な背景や気の抜けたような建物の構造なんかが目に着きやすいのはどないやねん、と思う反面、これが特にマイナス印象にならないのはすげぇな、とも思う。スタッフロールで初めて気づいたのだが、なんと上坪さんに加えて、今回は演出で飯村正之氏が参加している。なるほど、シャフト組から実績のある人間が参加して画面を構築しているわけで、シンプルな線の中から見せるべきところをきっちりピックアップする技法が確立しているのは当然のことである。なんだか初期の「ひだまり」を見ているかのような、不思議な懐かしさがあります。その上でシャフト演出ほどどぎつい画面になっているわけでもないので、解題の仕方としては非常に興味深いです。誰かいっぺん新房昭之から連なるシャフトファミリーの家系図とか描いてくれないもんかな。
で、そんな「あんまり作画に手間がかからなくて良さそうだね」という画面で繰り広げられるドタバタ学園スポコンライトエロコメディ(長いな)は、全ての要素のバランスが非常に好みである。今回は琴音メインということでスポコン部分とそれに付随したラブコメ要素が多めだったわけだが、ゆる〜いテイストの割に真面目にテニスに取り組んでいるのでキャラクターたちの練習風景にも好感が持てるし、表情豊かな部員達のおかげでギャグパートも面白い。真面目とギャグのバランスが上手く取れていたのは、ひとえに琴音のキャラが自然に出ていたおかげだろう。顔見せエピソードとしては、文句のない出来である。
ただ、そのおかげで新キャラのエリザベスが目立たなかったのは勿体なかったところ。食パン一斤抱えての登校という非常にインパクトのある登場シーンは美味しかったのだが、その後の明日菜との絡みも唐突だし、他の部員4人と比べると、ちょっと存在感が薄い。今後の展開次第だが、基本的にはギャグ要素多めで見ていきたい気もするので、出来ればミッシーとの恋愛要素以外のパートでももう一押し欲しいところである。
それにしても、母親役に大谷育江、先生が氷上恭子と、なんだかおとなの女性の声にやたら特徴がある世界である。そして、キタエリは本当に頑張るなぁ。
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