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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ○「C」 6

 ようやくここまでたどり着きました。今期の新番組もあとちょっと、ここに来てノイタミナ枠で期待の1本でございます。何しろあの「モノノ怪」「空中ブランコ」の中村健治の新作。しかも今回は完全オリジナルと来てやがる。構成は安心の高木登。さらにデザイン協力にはさとうけいいちの名前まであるじゃないですか。こいつぁみなぎらない方がおかしいってもんだ。

 初回は、いきなり冒頭から遠慮無い中村的ぶっ飛び演出で、一体どこを見ていいのかさっぱり分からない画面構成。おかげで一秒たりとも目が離せず、数分の映像だけでヘトヘトになってしまう。当然作ってる側は更に大変なんだろうとは思うが、このマゾヒスティックな徒労感こそが彼の真髄。そして、本当に油断してると怠慢を責め立てるような話を構築してきやがるので、「どうせオサレ演出だろ」といって目を離すわけにもいかない。どうしてくれよう。

 ただ、今回は完全オリジナルということで、「空中ブランコ」や「モノノ怪」の突き放したような徹底的な演出とは一線を画し、中村監督にしては割と「普通の」画面が多い。現代が舞台で、何となく「まっとうな」シナリオを予期させる部分も多いため、ひょっとしたらある程度演出の先鋭化を犠牲にしても、分かりやすさの方に比重を置いているのかもしれない。主人公が現実世界で勤労や勉学に励む姿は特にひねた演出も無しに淡々と描かれていたし、得意のテクスチャワークなどは、現実に即したリアル世界を表示するためのツールとして機能している。思った以上に平坦な画面は、中村作品であることが分かるのに充分な異物感を持ちながらも、すんなり入ってくる毒気の薄い仕上がりになっている。これはこれで驚きの成果である。

 そして、ひとたび「金融街」絡みになった時の演出は、相変わらずのはっちゃけっぷり。ただ、今回は単に「異世界を異世界として描く」だけであり、「モノノ怪」のように「現世に降り立った異物」を描くわけでもないし、「空中ブランコ」のように「歪んでしまった現世」を描くわけでもない。ある意味「すごく普通の異世界バトルもの」である。おかげで、これまでの作品に比べて馴染みやすさは段違いになっていると思われるので、ここらで一発、普通の売れ線アニメを狙ってみるのも悪くない。1話目の時点では、充分にその権利がある作品に見えるのだ。今期放送された新作の中でも、一番気になる引きを実現させているんじゃなかろうか。来週以降も楽しみです。

 そして、そんな好き放題の世界を支えるキャストの面々だが、これで中村作品全作に出演し、作品の顔であることが名実ともに明らかとなった櫻井孝宏。今回も自由奔放な演技で怪しげな世界を盛り上げるのに一役買っている。「空中ブランコ」で主演を務めた三ツ矢雄二もちゃっかり出演。このあたりのクロスオーバーはなかなか楽しい。主人公の公麿役には、最近飛ぶ鳥を落とす勢いの内山昂輝。このあたりの声域はライバルも多そうだけど、がんばってらっしゃるな。そして、女性陣では戸松遥と牧野由依。1話目は牧野由依のクラスメイト役の持つ熱加減がすごく気になった。いつの間にか役者としてもスキルを上げている気がする。戸松は今回ほとんどしゃべってないけど、アイキャッチの「C」の一言だけでも、気にさせるだけのなにかがあります。次回以降も楽しみなのは、中の人事情でも同じことよの。

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