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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<白>

 

Apostle’s Blessing 使徒の祝福 (1)(ΦW) C

インスタント

対象の、あなたのコントロールするクリーチャー1体かアーティファクト1つは、ターン終了時まであなたが選んだ色1つかアーティファクトに対するプロテクションを得る。

 白にはお馴染みの「祝福/Blessing」の名を冠する、プロテクション付与インスタント。今回はブロックオリジナルの特性を出すために、対象をクリーチャーだけでなくアーティファクトにも広げており、コストにもファイレクシアマナが導入された。どこをどうみても「剃刀の障壁(MRD)」の上位互換になっているあたりに、「ミラディン人ごときがファイレクシア様に勝とうなんざ1万年と2千年早いんだよ!」という自信がうかがえる。実際、2マナで好きなプロテクションは充分メインで投入できるカードであるし、Φマナのおかげでどんな色でも好き放題トリックとして運用出来るようになっているため、リミテッドならあり得ない頻度で、あり得ない角度から飛んでくるマジキチスペル。山だろうが沼だろうが「疫病のマイア」だろうが、とにかく1マナでも起きていたらプロテクションを警戒しなければならないのである。本当に最悪だ。Φマナスペルは、大体全部ヤバイ気がするので、先頭のこのスペルで先にお断りしておきます。

 

Auriok Survivors オーリオックの生き残り (5)(W) U

クリーチャー・人間、兵士

4/6

〜が戦場に出たとき、あなたは対象の、あなたの墓地にある装備品1つを戦場に戻してもよい。そうした場合、その装備品を〜につける。

 荒廃しきったこのイカれた時代、世紀末にも必死で戦い続けるミラディン人の1人。6マナ4/6とフィジカルでも頑張っている上に、武器まで廃品利用でなんとかやりくりしようとしているその姿勢には頭が下がる。そこそこのステータスでアドバンテージが狙いやすく、更に「アージェンタムの鎧」のような装備品でもコスト踏み倒しが出来るため、デッキ次第では一発逆転のエンドカードの座も狙えるなかなか良さそうなカード。生体武器を引っ張ってくるとちょっと損した気分になるが、この世界は装備品が牛耳っていると言っても過言ではないため、これによってもたらされるアドバンテージは相手に対しても結構なプレッシャーになるはずだ。白の装備品デッキの後詰めに1枚入れておくと、マナカーブの上から下までコンセプトが統一されるので実に綺麗である。ただ、必死でファイレクシアに抗っているはずなのに付いちゃう装備品が「生体融合外骨格」とかだとドラマ的に涙を禁じ得ないので、使う際にはハンカチのご用意を。

 

Blade Splicer 刃の接合者 (2)(W) R

クリーチャー・人間、工匠

1/1

〜が戦場に出たとき、3/3で無色の、ゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

あなたのコントロールするゴーレム・クリーチャーは先制攻撃を持つ。

 特定の色に与えられた「接合者」サイクル。場に出たときにゴーレムトークンを引き連れてくる能力と、自軍のゴーレムになんらかの能力を付与する能力がサイクル共通のシステムとして与えられている。ちなみに、「接合者」自体は白が最も多くて3体、緑が2体に青が1体という、やや片寄った配備になっている。これはおそらく、ゴーレムを強化していくスリヴァーのような戦術がリミテッドでとりやすいよう配慮された結果なのだろう。そんなゴーレム総本山たる白のレア接合者だが、3マナで1/1と3/3先制攻撃が手に入るわけで、コストパフォーマンスはかなり高い。こいつ自身が除去られても3/3が残るだけで充分だし、ライフを攻めるデッキならば、なかなかの先兵といえるのではなかろうか。ただまぁ、結局レアだし、1エキスパンションにしかいないサイクルなので、「リミテッドでゴーレムデッキ!」とかいう夢はあまり見ない方が良い。あくまで単体で優秀なカード、というだけで止めるしかないだろう。

 

Cathedral Membrane 大聖堂の皮膜 (1)(ΦW) U

アーティファクトクリーチャー・壁

0/3

〜が戦闘中に墓地に置かれたとき、この戦闘中に〜がブロックした各クリーチャーに6点のダメージを与える。

 2マナ0/3と些か低めの壁だが、クリーチャーとぶつかって壊れたときにだけはとんでもない量の報復行為を行うため、実質的には6/3という前のめりステータスとも考えられる。何がひどいって、実際には何が原因で壊れたかは問われないため、例えば2/2をブロックした後で「鉄を食うもの」あたりの餌にしても理不尽な仕返しは可能であるという点。実際はそこまで頑張って運用するようなカードでもなさそうだが、どうせどの色でも使えるΦマナカードなので、一応覚えておくと何かに使える可能性はあるだろう。低マナ域で気楽にアーティファクト数を稼ぐことが出来るし、「選別の高座」あたりのお供として覚えておくと、何か面白いデッキが組めそうではないか。

 

Chancellor of the Annex 別館の大長 (4)(W)(W)(W)

クリーチャー・天使

5/6 飛行

あなたはゲーム開始時に手札からこのカードを公開しても良い。そうした場合、各対戦相手が最初の呪文を唱えたとき、そのコントローラーが(1)を支払わないかぎり打ち消す。

いずれかの対戦相手が呪文を唱えるたび、そのプレイヤーが(1)を支払わない限りそれを打ち消す。

 ゲーム開始時に手札からチラ見せするだけでちょっとだけ有利にゲームがスタートする奇妙なギミックを内包したサイクル、それが「大長」シリーズ。序盤では全く役に立たない無駄なサイズと、それを埋め合わせるチラ見せギミックがセット販売されているのが共通仕様だ。ゲーム開始時に機能するギミックは「力線」と「宝石の洞窟(TSP)」に続いて3種目だろうか(一応「血清の粉末(DKS)」もか?)。白の大長は天使なので、7マナ5/6飛行という大ざっぱで必殺なステータスは充分なレベル。加えて全てのスペルに「マナの税収(PLC)」を仕掛けるという、すごく遠回しな嫌がらせが効いてるような効いてないような。正直、7マナのこいつが登場した時点で1マナの課税くらいどうでもいい気がするけど。どちらかというと、チラ見せギミックの1マナの方が効果は大きくて、事実上、序盤の1ターンを飛ばされているのと同義になるため、どんなデッキにも等しくダメージを与えることが可能になる。大長サイクルのチラ見せでもトップレベルの影響力なのだが、この嫌がらせをしているデッキの初手に7マナの天使がいる時点でどうかという気もする。これもサイクル共通のジレンマですね。いっそちら見せした後に「先読み」とかで退場して頂くのがいいかもしれん。

 

Dispatch 急送 (W) U

インスタント

対象のクリーチャー1体をタップする。

金属術そのクリーチャーを追放する。

 普通に使うだけだと「ぐるぐる(8ED)」にも劣る史上最弱クラスのスペルだが、もう、このカードは金属術が達成出来る前提でなければ意味が無いだろう。条件さえクリアすれば、「剣を鍬に(ICE)」「流刑への道(CON)」と居並ぶ白の最強除去カード群をも越える、史上最強クラスのスペルに跳ね上がる。ここまでのスペックならばデメリットのことなんか考えずに、とにかく史上最強祭りを開くことだけを考えればいいのだろう。リミテッドレベルでも金属術はそこそこ達成出来るわけだし、構築デッキならば言わずもがな。押し寄せるファイレクシア群を駆逐すべく、なんとか金属術マンセーデッキを組み上げるのだ。一応、今後のメタ環境を左右するレベルのカードだぞ。ちなみに、このカードはこの手の条件付き効果変更スペルには珍しく、金属術達成時にも1つ目の効果(タップ)は残っている。どうせリムーブするんだから一緒だけど、デッキに「休賢者(LRW)」とか入れてると一応意味がある。どんなデッキだ。

 

Due Respect 相応の敬意 (1)(W) U

インスタント

このターン、パーマネントはタップ状態で戦場に出る。

カードを1枚引く。

 カード名からすると、馳せ参じるパーマネントが全て傅くイメージなんだろうか。なかなか面白いネーミングだが、置換すると「一時的な「宿命(6ED)」」。キャントリップなので損はしないし、序盤のターンで相手のアップキープに打ち込めれば、土地を縛れるので事実上のタイムワープになる。中盤以降でも、土地を置く予定のマナ勘定が狂わされるのは結構痛いし、ブロッカーを用意しにくくなるために戦闘にも影響が出る。地味なスペルに見えるが、使われると想像以上にキツいスペルではなかろうか。先行する自信がある白デッキならば、入れられるだけ突っ込んでおいても無駄にはなりにくそうだ。ちなみに、基本的には土地を縛るためにアップキープにプレイするのが良いように見えるが、こちらが攻めている展開ならば、相手のブロックプランを崩すため、第2メインフェイズで相手のクリーチャーキャストにスタックしてのプレイの方が効果的な場合もある。色々と使い方が問われるカードだ。

 

Elesh Norn, Grand Cenobite 大修道士、エリシュ・ノーン (5)(W)(W) M

伝説のクリーチャー・法務官

4/7 警戒

あなたのコントロールする他のクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。

あなたの対戦相手のコントロールするクリーチャーは、−2/−2の修正を受ける。

 今回各色に登場した、ファイレクシア法務官サイクルの白版。このサイクルは、でかくて重たい身体に、自軍への恒久的メリットと、それを裏返した相手へのデメリットを内蔵させるという、自分に優しく他人に厳しいギミックが共通している。そして、こいつの場合はそりゃぁ出たらエラいこと。お前絶対白いクリーチャーじゃないだろ、という突っ込み待ちのカードだが、これがファイレクシアに染まった世界の白であるというなら致し方ない。一応過去の先輩にも「隆盛なる勇士クロウヴァクス(PLC)」っていう前例があるので、白がこういう仕事を絶対にしないってわけでもないからな。現環境の「鍛えられた鋼」でもフィーバータイムが巻き起こるというのに、このカードは更に「虐殺のワーム」しつつ全軍補強。もう何がなにやら分かりませんわ。流石にファイレクシアのお偉いさんは格が違った。出して1ターンでも生き残って殴れればゲームは終わる。取らない理由は何一つ無い。あまりの統制力のおかげで構築まで見えそう、とか一瞬思ったけど、7マナのカードの時点で割と嘘っぽい。どうせ装備品を張ったクリーチャーを死に至らしめる決定力もないしな。

 

Exclusion Ritual 排他の儀式 (4)(W)(W)

エンチャント

刻印 - 〜が戦場に出たとき、対象の土地でないパーマネント1つを追放する。

各プレイヤーは、追放されたカードと同じ名前を持つ呪文を唱えられない。

 刻印を利用し、特定のカードが複数使われるデッキを締め上げるカード。当然のように土地は刻印できないため、もし構築で使うならば「戦隊の鷹」を押さえるのが今の世界では一番の正解プレイングになるのだろうか。ただ、それは構築で使うことを夢想した場合であり、実際は6マナでこの程度の効果では構築入りはしない。大人しく土地が壊せない「砂漠の竜巻(MMQ)」として、ちょいと重たい除去効果を満喫するがよかろう。窮屈なコストには違いないが、クリーチャーからプレインズウォーカーまで、広範に対処出来る上に後腐れのない、「存在の破棄」の親玉みたいなカードである。一応「分散」などのバウンスでシナジーもあるので、そういうデッキならそこそこのニーズだ。もう、ここまで来たら「イシュ・サーの背骨」でいいじゃないか、って気もするけどな。

 

Forced Worship 強制された崇拝 (1)(W)

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは攻撃出来ない。

(2)(W):〜をそのオーナーの手札に戻す。

 このセットにおける「平和な心」系オーラだが、何故か今回はブロックを抑止出来なくなってしまった。「まぁ、手札に戻して再利用出来るギミックがあるから仕方ないのかなぁ……」とも思ったのだが、なんだか釈然としない。何かおかしいと思ったら、「手の檻(CHK)」のほぼ下位互換なのだ。一応キャスティングコストが安くなっているものの、繰り返し使うであろうバウンスコストでチャラであるし、防御を抑止出来ないというのはこの手のカードにしては片手落ちである。当然リミテッドの防御手段としては使っていくカードになるんだろうが、先に「拘引」が出ている時点で、なんだか寂しいと思われるのも致し方なかろう。それにしても「手の檻」は便利だったな。イラストはキモかったけど。

 

Inquisitor Exarch 審問官の総督 (W)(W)

クリーチャー・クレリック

2/2

〜が戦場に出たとき、次のうちから1つを選ぶ。「あなたは2点のライフを得る」「対象の対戦相手は、2点のライフを失う」

 各色に与えられた「総督/Exarch」サイクルの白。このサイクルは全てクレリック・クリーチャーであり、場に出たときに2つの対照形になった効果のうちから1つを選んで発動させるのが共通仕様となっている。そんなサイクルの白は、ライフゲインかライフルーズという、ものすごくとってつけたような効果しかもっていないのだが、2マナ2/2という白らしい優れたステータスが売り。場に出たときに2ライフルーズさせる熊というなら、一昔前ならば充分構築に食い込めた人材であろう。リミテッドでもゴリゴリ押し続ける白デッキならば良いアクセントになるし、こういうカードが序盤に見えただけでも、相手はΦマナのためにどのくらいのライフを使っていいかを計りにくくなる。今まで以上にライフというのが難しいリソースになるため、リミテッドならば充分一線で活躍出来るカードになるはずだ。Φマナを考えたら、好きなマナを1マナストックしておけるカードとも言えるわけだし、実はかわいい奴なのかもしれん。



Lost Leonin 敗残のレオニン (1)(W) C

クリーチャー・猫、兵士

2/1 感染

 「ファイレクシアの消化者」が白くなったら、1マナ軽くなった。白は今回も「包囲戦」のときと同様にコモンに感染持ちのクリーチャーが2体与えられており、リミテッドだと「包囲戦」で頑張って「ノーンの僧侶」「枝モズ」を集められれば感染デッキも出来なくもなくもなくもないくらいの陣容にはなっている。2マナ2/1で感染は優秀なのは間違い無いので、一応の期待は持ってもいいのかもしれない。ちなみに、ファイレクシア人たちは剃刀ヶ原でたたきつぶしたレオニンやオーリオック、ロクソドンなどの皮膚をはぎ取り、機械外皮を埋め込んで忠実な兵士にしたてあげているらしい。このカードはそんな不幸な末路を辿ったレオニンのなれの果てなので、使う場合には精一杯の哀悼の意を表しながらプレイすること。

 

Loxodon Convert ロクソドンの改宗者 (3)(W) C

クリーチャー・象、兵士

4/2

 レオニンは悪落ちして感染を持ったのに、ロクソドンは相変わらずらしい。一応、温厚な象さんでも教義を捨て去った結果前のめりステータスになったぞ! というのが斬新なポイントで、過去に白のクリーチャーでここまでパワーに傾倒したカードというのは存在していない。そんな記念すべき第一歩ではあるのだが、「白い「巨大ゴキブリ(7ED)」だよね」とかいうと身もふたもないので注意。象が怒るとゴキブリ並み、これテストに出ますよ。同じコスト、同じ種族の「ガルマの保護者」がタフネスで4点も水をあけている時点で、ゴキブリ呼ばわりも致し方なし。

 

Marrow Shards 骨髄の破片 (ΦW)

インスタント

〜は各攻撃クリーチャーに1点のダメージを与える。

 Φマナ1つだけなので、事実上ピッチで飛んでくるトリックスペル。たかだか1点ではあるのだが、世界中のどれだけの人間が「シルヴォクの生命杖」を握り締めた「疫病のとげ刺し」や「逆棘の戦具」をまとった「太陽の槍のシカール」に泣かされたかを考えれば、これが手に入ったことの意味は小さくないのである。特に線の細い感染デッキの場合は、これを常に警戒しなきゃいけないのは大変だ。白は「窒息の噴煙」などの類似カードもあるので、むしろ除去に乏しい緑や青が使うパターンの方が多くなるかもしれないね。

 

Marrow Splicer 練達の接合者 (3)(W)

クリーチャー・人間、工匠

1/1

〜が戦場に出たとき、3/3で無色の、ゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

あなたのコントロールするゴーレム・クリーチャーは、+1/+1の修正を受ける。

 接合者サイクルの白アンコモンの部。アンコモンのくせに効果が最も質実剛健で、スリヴァーでいうところの「筋肉スリヴァー(TMP)」任務を務める、ゴーレム戦術の胆である。こいつがもし2枚集められれば、それだけでゴーレムに寄せる意味が出てくるため、「ゴーレムの鋳造所」や「六角板のゴーレム」なんかを引いてしまう危険な罠が待ち構えているので注意だ。とりあえず4マナでトータルパワーが5なので、それだけでも充分強い。初手で押さえておいて、運が良かったらゴーレムに寄せるとかいう心持ちでいいのかもしれない。まぁ、どうせアンコモンまでのレアリティに「接合者」は5体しかいないんだから、そもそもゴーレム戦術なんて考え方自体が夢物語でございます。

 

Norn’s Annexノーンの別館 (3)(ΦW)(ΦW) R

アーティファクト

クリーチャーは、そのコントローラーがクリーチャー1体につき(ΦW)を支払わない限り、あなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃出来ない。

 ファイレクシア流に改造された「亡霊の牢獄(CHK)」の亜流。コストは重たくなったが、4点のライフを払えばどんなデッキでも手軽に3マナでキャストできるので速さは一緒。そしてプレインズウォーカーも合わせて守ってくれるし、相手に要求するコストも白マナ限定とかなり無体な要求をするようになってしまった。一応ライフを支払うことで回避出来るわけだが、その方法で殴れるクリーチャーは最大でも9体。防衛ラインとしては完璧な仕事ぶりである。今後、白マナを含まないデッキではアーティファクト破壊が標準装備になるだろうか。ノーンさんえげつなさ過ぎる。

 

Phyrexian Unlife ファイレクシアの非生 (2)(W) R

エンチャント

あなたはライフが0点以下であることによりゲームに敗北しない。

あなたのライフが0点以下である限り、あなたに与えられる全てのダメージは、その発生源が感染を持つかのように与えられる。

 白と黒にたまに登場する、死を回避する疑似死エンチャントの一種。単純にダメージでは死ななくなり、そこから感染ダメージでさらに10点までなら耐えられるようになる。いわば、強制的「ライフ30点製造装置」である。エンチャントが割られない前提で、相手が普通のダメージで勝負を挑んでくるならば、3マナで10点のライフが得られるのはそれなりに強い。これを張ってから「アジャニのマントラ」のようなカードでちまちま1点ずつ回復すれば、次のアタックは感染ダメージではなくなるために更に耐える期間が長くなったりして面白いかもしれない。ただし、やっぱり「エンチャントが割られない」「相手が普通のダメージで来る」という2つの条件をどの程度満たせるのかは微妙なライン。感染デッキ相手では何の役にも立たないカードなので、メタ次第で日の目を見るかどうかが決まりそうだ。赤単相手のサイドボードくらいならばそこそこ使えそうだけど。余談だが、今回緑に登場した「メリーラ」ちゃんは毒カウンターを得られなくなる効果があるため、2枚並べば、負けることがなくなる。でっていう。

 

Porcelain Legionnaire 磁器の軍団兵 (2)(ΦW) C

アーティファクトクリーチャー・兵士

3/1 先制攻撃

 磁器といっても、別にお高い骨董品を扱うボスキャラというわけではない。これまでのカードだと「ノーンの僧侶」のように、白くて硬質な外皮をまとったファイレクシアの白い軍勢の一部を、「磁器軍」と称するのである。で、そんなカチンカチンな連中の統率者がこのクリーチャーだが、堅いはずなのにタフネス1。案外脆かった。しかし、この脆さも理由があり、事実上2マナで3/1先制攻撃になるというとんでもないスペックがやり過ぎ感満載。相手に先行する予定の白ならば何点ライフを支払っても構わないわけで、そんなデッキが2ターン目からパワー3の先制攻撃を繰り出してくるのは悪夢以外のなにものでもない。これに更に「調和者隊の聖騎士」とかまで絡み始めたらどうしようもない。今後の白ビートの命運を左右する期待の1枚。安定して使えるので構築レベルすら見えるカードな気がするぞ。「ステップのオオヤマネコ」退場後のスタンダードに注目。

 

Puresteel Paradin 純鋼の聖騎士 (W)(W) R

クリーチャー・騎士

2/2

装備品があなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはカードを1枚引いても良い。

金属術あなたがコントロールする装備品は、装備・(0)を持つ。

 現在メタ環境を席巻している「石鍛冶の神秘家」同様、装備品を力強くプッシュする新たな白の刺客。「女魔術師」シリーズのように装備品に喜び勇んでドローを付けてくれるし、その装備品の運用を「神秘家」以上にお手軽にしてくれるために、普通のクリーチャーとしてもかなり強力。今後の環境で夢の装備品フェチタッグが見られる日は遠くないかもしれない。一応、2人とも2マナとマナ域が被っているのはちょいと悩みどころだが、「神秘家」は純粋にアドバンテージが得られるカードなので何枚でも放り込めるわけだし、「神秘家」のおかげでこいつがもたらすアドバンテージ構造も比較的安定して維持できる。今後の装備品次第だとは思うが、「神秘家」環境がこのまま続くのだとしたら、検討に値するカードなのは間違い無かろう。「粗石の魔道士」「皮剥ぎの鞘」セットからの装備品ビートとかも面白そうだ。

 

Remember the Fallen 倒れし者の記憶 (2)(W) C

ソーサリー

次の内から、1つまたは両方を選ぶ。「対象の、あなたの墓地にあるくりーター・カード1枚を手札に戻す」「対象の、あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を手札に戻す」

 これは強い。現在のリミテッドでも「病的な略取」はコモンで手に入る貴重なアドバンテージカードとして重宝しているわけだが、このカードは更にマナ拘束を軽くして、似たような効果を実現させているのだ。確かにリソースの質としてはクリーチャー2体に勝るものはなかろうが、このカードの大きなところは、後者のアーティファクトのところで「アーティファクトクリーチャー」を選ぶことに制限がないというところ。つまり、結局はクリーチャー2体を回収することが可能なのである。それに加えて装備品やら呪文爆弾やら、アーティファクトの回収作業も出来るわけで、あらゆるシーンで確実に役に立つ必須コモンだ。これで「マイア鍛冶」と「起源の呪文爆弾」とか回収されたら、もう微妙すぎてどんな顔をしていいか分からないよ。

 

Sensor Splicer 探知の接合者 (4)(W) C

クリーチャー・工匠

1/1

〜が戦場に出たとき、3/3で無色の、ゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

あなたのコントロールするゴーレム・クリーチャーは警戒を持つ。

 白接合者の最後の1人は、コモンなのでコストパフォーマンスが悪く、なおかつ与えられる能力も警戒なので割とどうでもいい。まぁ、頭数だ。5マナで3/3警戒と1/1なら、コモンとしてはそこそこの見返りではないか。あと、他の接合者と違って、戦闘中に殺されても結果に影響が無いので安心してゴーレムを殴りに行かせることが出来るのも売りだぞ。そんな消極的な褒め言葉はいりませんか、そうですか。

 

Shattered Angel 砕けた天使 (3)(W)(W) U

クリーチャー・天使

3/3 飛行

いずれかの対戦相手のコントロール下で土地が戦場に出るたび、あなたは3点のライフを得ても良い。

 ファイレクシアの手によって改造手術を施された悲運の天使……のはずだけど、アンコモンでお手軽に手に入る上、効果もなんだか優しい。相手の上陸にかこつけてライフが結構な量もらえるので、ライフレースがしたいならばそれなりに有効なファッティとして機能するだろう。感染相手の時の寂しさは言わずもがなだが、あり得ない量のΦマナ呪文を駆使するなどして溜飲を下げよう。天使のくせに「空長魚の群れ」と相果てる姿が頻出すると思われるが、ポンコツなのでそんなもん。4〜5手目くらいまで流れてて「まぁ、一応取るけど」とか言われるくらいの人。

 

Shriek Raptor金切り声の猛禽 (3)(W)(W)

クリーチャー・鳥

2/3 飛行 感染

 タフネスを2もアップさせた「枝モズ」、もしくは空飛ぶ「嚢胞抱え」。パワー2で飛行持ちの感染クリーチャーがやばいことは「肉喰いインプ」先生が既に証明済みで、このクリーチャーは「枝モズ」の最大の悩みであった線の細さをわずか1マナで解消させ、積極的に白から毒殺を狙いに行けるようになった記念すべき1枚だ。ただ、こいつ1枚だけではとても頑張れないので、やっぱり低マナ域を埋める感染カードが必要だ。だと、やっぱり白はキツイ。じゃぁなんでこいつが居るんだ、っていう話になって、デッキに入らない未来が見えるんだ。悪くないのに、こいつは悪くないのに。いや、ダブルシンボルはちょっと責任が重いな。

 

Suture Priest 縫合の僧侶 (1)(W) C

クリーチャー・クレリック

1/1

いずれかの他のクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出たとき、あなたは1点のライフを得ても良い。

クリーチャーがいずれかの対戦相手のコントロール下で戦場に出たとき、あなたはそのプレイヤーが1点のライフを失うことを選んでも良い。

 一応白のクレリックということで、白っぽさを残しつつもファイレクシア風味を醸し出したナイスアレンジクリーチャー。「ノーンの僧侶」もそうだったけど、イラストは無機質な造形になっていてクリーチャータイプも単に「クレリック」なのでどんな存在かよく分からないのが怖い。よくよく顔を見れば、ファイレクシアのシンボルである仮面(アポカリプスのエキスパンションシンボルになった奴ね)にそっくりじゃないか。怖い怖い。で、能力だが、白ではお約束の「魂の管理人(M10)」能力に、その裏返しとなる「血の求道者(ZEN)」の能力をくっつけたもの。「魂の管理人」が1マナ、「血の求道者」が2マナで、それを合体させてお値段据え置き2マナぽっきりってんだから、コモンのくせに恐ろしくコストパフォーマンスが高いクリーチャーである。リミテッドならば2ターン目に出すだけでかなりのライフアドバンテージが得られるだろうし、この環境ならば「マイア鍛冶」や「マイアの種父」など、これを使ってライフを得やすい構造も多い。かなり期待して良いカードなのではなかろうか。まぁ、感染デッキになっちゃうと相手のライフとかどうでも良くなるけどね。

 

War Report 戦争報告 (3)(W)

インスタント

あなたは、戦場にあるクリーチャーの数とアーティファクトの数を加えた数だけのライフを得る。

 この書式だと、アーティファクトクリーチャーは2回カウント出来るんでしょうかね。頑張って混戦状態に持ち込めれば、10点規模のライフゲインが狙えるカード。白お得意のマイアトークンなんかを駆使すれば、4マナの目標回復量である8〜10点はクリア出来るレベルだろう。Φマナカードを有効利用するためにも、是非このカードの投入を……って、やっぱりどこまで行ってもライフゲインはライフゲインだろうに。白い太陽が通過するのをじっと待ってればいいじゃない。

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コメント
無題
MP行かないから天使様が怖い!
黒落ちした墮天使ではなくて、あれでしっかり白ってところが根深いところですね。こんなことつらつら考えている人も相当根深いな。
【2011/04/26 23:05】 NAME[Serra] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
そうか、清純な方はボツったから、あのNew白金イラストはお蔵入りなのか。
今回の天使はマジでイラスト怖いよね。「大長」も充分怖いけど、「砕けた天使」はトラウマもの。あれは無理だわ。
【2011/04/27 01:04】


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