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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 奈央坊だい。奈央坊は割と初期の頃から奈央坊って呼んでた気がするんだけど、これって起源はどこなんでしょうね。よく分かんねぇうちに誰かの真似して使うようになった。ちなみにWikiの表記だとひらがなで「奈央ぼう」になっているが、敬愛を込めて「坊」の文字を使うようになったのは私の勝手な判断である。

 

 




・馴れ初め

 さて、奈央坊との馴れ初めについてもつまらなくて申し訳ないがだいたいのオタクと似たり寄ったり。まぁ、単に事実なので盛ったりは出来ないわけだが、「神のみぞ知るセカイ」の中川かのん役である。確認したら当然これが事実上のデビュー役だったらしい。

 知らない若者のために簡単に説明すると、「神のみ」はスタイルとしては現在放送中の「100カノ」に近い「ヒロイン大挙型」のラブコメで、だいたい1クールで3〜4人くらい相手にしてた印象(正確なところは忘れちまったが)。そのうち何人目だったか忘れたがそこそこ後半に登場したのが奈央坊演じるかのんで、これが「現役アイドル」という設定で歌って踊ってライブもするキャラなのである。割とヒロイン勢にはゴリゴリのキャスティングをしていた作品だったので「アイドル役」なんていかにも人気声優を入れてきそうなところだが、意外なことにここで新人声優を起用し、実際のCDリリースなど、一種のバーチャルアイドル的な売り出し方もしていた。おかげで嫌でも目につくところにおり、「そこまで推されてる新人はどんなもんじゃい」てなもんでね。当時は確かアーツに所属してたか養成所通いか。そんな若造をメイン級の役に放り出してどうなるものかと思われたが、これが存外うまいことやった。

 その後もスルッとメイン級の役をいくつか勝ち取り、奈央坊は自然にトップランナーの地位へと躍り出ることになる。ついでにその辺りの時期に早くも「エンコー声声優」とかいう謎のレッテルを貼られていたのも不可思議な現象。別にこれって悪いことじゃなくて、それだけいろんなところでいろんなキャラやって視聴者にも声の印象が定着してたってことですからね。いや、本人がどう思ってるかはしらんが。

 

 

・良きところ

 声の演技だけでいえば、これまでピックアップした役者なら福圓先生の方向性が近いだろうか。まっすぐなヒロインボイスであり、スコーンと突き抜けるようなトーンが気持ちいい。萌えボイスへの柔軟な切り替えもお手のもので、ロリに回したり、それこそエンコーに回したり(?)と自由自在。福圓先生の時には「純度」という言葉を使って表現したが、奈央坊の場合は同様の概念を「素直さ」と表現したい。まっすぐに感情を乗せれば屈託のないロリっ子になるし、自分の欲求に素直で善悪の判断にも迷いがなければモラルに欠けた声にも平気で色を混ぜられる。しかしその根底にはやっぱりまっすぐな性根が横たわっており、それが東山キャラに共通するあっけらかんとした魅力に繋がっているのではなかろうか。

 で、そんな奈央坊についてあまり触れる機会がなかったのでこの機会に話題を1つ切り出したいのだが、私の中で、奈央坊のあたりが1つの「時代の切り替わり」の認識なのである。この「奈央坊のあたり」はふわっとしてる概念なのであまり正確な年代や年齢を表すものではないが、「声優」という職業の受け止め方が、世間においても、そして役者自身においても少しずつ変化していった果ての、1つの完成形が奈央坊だと思っている。それはどんな変化かというと、誤解を招く言い方になりそうだが「裏方と表舞台の融合」だ。すげぇ簡単にいえば「歌って踊って楽器も弾ける、タレントとして多方面に活躍することが当然の声優」という姿である。

 もちろん、それ以前の世代にもそうした声優はたくさんいる。アイドル声優ブームなんて何回きてるかもよくわからんのだし、私の知らないような古い時代から、声優はアイドルまがいの活動をして歌ってきた。しかし、そうした活動にはどこか「まがい」という感覚がついて回る。世間には「声優が表に出てくるなんてけしからん」という考えの人間もいるわけで、「ただキャラクターの裏で声を出していろ」という感覚がまだどこかに残っていたのは間違いない。そして、その考え方を否定する必要もない。時代が求める声優像とはそういうものだ。

 しかしご存知の通り、声優はどういうわけか花形の職業に少しずつ様変わりしており、今やアイドルの1形態としても成立するほどの土壌がある。そして、若手の声優たちはそうした姿に憧れて声優を目指す。そんな「表舞台型声優」の1つの到達点が、東山奈央だったように思うのだ。だからこそデビューが中川かのんだったし、その後も奈央坊は別に「アーティスト」として大手を振って歩くわけではないが常に何らかの音楽活動に携わり続けている。さらにはダンサー、ミュージシャンとしての活動も幅広く、何をやらせても超人的なパフォーマンスを披露する。そして、それらの活動が決して声優業から乖離していない。例えば古い時代であれば水樹奈々なんかはどうしたって「声優」と「アーティスト」は切り離して考える必要があるが、奈央坊はそうじゃない。「声優の東山奈央」が、そのままステージで歌えるし、踊れるのである。今となっては当たり前の話かもしれないが、この両立を成し遂げるということが、どれだけ大きなパラダイムシフトであることか。

 先日、去年のアニサマの様子が放送されていたので試聴したが、そこには歌い手として登場しつつも、別なステージでありえんくらいにダイナミックなダンスを披露する東山奈央がいた。本当にプロ顔負け、いや、彼女こそがプロなのだ。迂闊にもその姿を見たら「天才かよ」と言いたくなるのだが、彼女はむしろ圧倒的な努力型のイメージがついて回る。おそらく、現代声優業界で活躍するスター達は、人の何十倍も努力して今の地位をもぎ取った怪物達ばかりなのだろう。そして、そんな怪物の頂点に君臨する「新世代声優」のあるべき姿、それが東山奈央。

 奈央坊は進化をやめない。そのくせ、どこにいてもケロッとした顔で愛嬌を振りまける。畏敬の念を抱きつつも、そんな彼女の立ち振る舞いに、私は「坊」の字をつけて呼んでしまうのだ。

 

 

・お勧めキャラ3選(無理はしない)

 ここまで、マルチな奈央坊の活躍にばかり話が向いてしまったので、以下のコーナーで「役者」東山奈央の素晴らしさに改めて触れよう。

 

 

・「異国迷路のクロワーゼ」より「湯音」

 デビューこそ中川かのんだが、私は同時期にがっつり見ていたこっちの作品のメインヒロインの方が印象に残っていたりする。ロリ奈央坊のプロトタイプ。もはやこの時点でメインヒロインをやることに誰も疑問は持ってなかったよな。

 

・「ラブライブ!」より「高坂雪穂」

 「妹声」奈央坊のスタート地点として。奈央坊ボイスの妹さん・娘さんは、ほとんどが気立がよく、素直な子なのである。たまにわがまま言っちゃったりするのも可愛いのである。娘にしたい声優第1位(大橋彩香と同点優勝)。

 

・「はたらく魔王様!」シリーズより「佐々木千穂」

 エンコー声優と言われていた全盛期かもしれない。真っ直ぐボイスの真っ直ぐヒロイン。そこに「近所のファストフードで働いてそう」というオタクの妄想たくましいほど良き距離感の近さまで提供してくれるのだからたまらない。数年越しで「休日のわるものさん」のコンビニ店員という同タイプのキャラも活躍している。

 

・「きんいろモザイク」より「九条カレン」

 奈央坊ヒストリーの、文字通り輝く1ページ。「英語が出来るから」というシンプルな理由でキャスティングされているあたりがまたマルチな才能でして。カレンの突き抜けたアホっぽさと流暢な英語の発音がマッチングする不思議な陶酔感。

 

・「少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん」より「ゴマちゃん/阿南スガオ」

 これもマルチっぷりというか……役者としての変態的なレンジの広さを見せつける配役。小動物役をやれ、まではまだ分かるんだけど、兼ね役でスガオくんやらすなよ。ほんで出来るのかよ。

 

・「アイドルマスター シンデレラガールズ」より「川島瑞樹」

 個人的にはアイマスで受けた衝撃で一番でかかったのはここかもしれない。すっかり奈央坊のイメージが固定された後に遭遇してしまい、「こんなエッチなおねーさんが奈央坊のはずがない」と困惑。新田美波の時といい、アイマスはこんなキャスティングばっかやな!

 

・「ゆるキャン△」より「志摩リン」

 気づけばしまりんも奈央坊フォーマットの代表選手みたいになってるよな。低いところから攻めても無理なく聞かせて、あんな胡散臭いキャラのくせに素直に受け入れられる。奈央坊とツーリングするために二輪の免許取りたい。(本人が持ってるかどうかは知らん)(多分持ってない)

 

・「グレイプニル」より「青木紅愛」

 よかった、援交してそうだ……(???)。私は「奈央坊がエロくてもいいじゃないか」と学習したおかげでどすけべ女子高生奈央坊概念も容易く受け入れられるようになったのです。そのついでに人殺したりしてるとなおのこといいですね(????)。

 

・「神クズ☆アイドル」より「最上アサヒ」

 そこそこ最近出てきた「無敵のアイドル東山奈央」概念。やっぱりステージ上で輝く声なんだよなぁ。「一生懸命でひたむきなアイドル」像が似合いすぎる。

 

・「SHY」シリーズより「小石川惟子」

 個人的には最近の奈央坊ヒストリーの中でもトップクラスのヒットキャラ。惟子さんはまっすぐな女子中学生なんだけど、器の大きさがヒーロー以上だったり、特に由来もないのに語尾が微妙に変だったりしてすごく可愛いのである。お手本にすべき「親友」キャラ。

 

・「コードギアス 奪還のロゼ」より「キャサリン・サバスラ」

 エンコーパワーが突き抜けておっぱいがはじけてしまったタイプの奈央坊キャラ。この悪態のつき方、失礼な態度、そのくせ滲み出ちゃう「でもいい奴なんだよなぁ」感。奈央坊に虫ケラのように踏み潰されたい人生だった。

 

・「合コンに行ったら女がいなかった話」より「琥珀」

 エンコー? するわけないじゃないですか。男装バーにいるんですから。まさかの男装イケメン奈央坊。そんな変化球がこんなどストレートな萌えキャラになるとは思わないじゃないですか。いくつになってもピュアピュア。

 

・「リズと青い鳥」より「傘木希美」

 この子を最後に持ってくるのはどうかと思ったのだが……東山ヒストリーの光と闇。最も明るく、最も暗い場所。全ての感情を飲み込む化け物。いや、希美自身はむしろ化け物じゃない方なんだけど……だいたい山田尚子が悪い。

 

 

 なんか伝わりにくい世代論に終始しちゃって奈央坊の魅力発信に結び付けられてない気がする。知るかこんにゃろう! こんなテキスト読んでる暇あったら奈央坊の声聞きに行け!(企画趣旨全否定)

 

・関連リンク集

番組感想・神のみぞ知るセカイ

アイドルマスターシンデレラガールズ第3話」

番組感想・ゆるキャン△

番組感想・かくりよの宿飯

この音とまれ! #17「再会」

新番チェック・神クズ☆アイドル

SHY 第3話 「食卓会談」

合コンに行ったら女がいなかった話 #04

異修羅 第14話 「黒曜、リナリス」

 
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