最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
さぁ千和だ。私が掲げる「黄金世代」の1つ、81年度組最強の一角。間違いなく一時代を作り上げた声優業界の覇者の1人であり、私の理想の役者像の1つと言える(中原麻衣の項で前振りしてました)。それにしても、「千和についてしっかり書くの久しぶりだな」と思ってスタートしたのだが、だいぶ時代が過ぎ去ったおかげで客観的に観た時のゼロ年代の千和の存在がまるで幻だったかのように思えている。それくらいに現実離れした、はるか高みの存在。いや、本人にそんなこと言ったら鼻で笑われて終いだろうが。
・馴れ初め あまりにも当たり前に千和がそこにいたせいで馴れ初めについてはもはやあんまり覚えてないのだが、多分接触としては「LAST EXILE」のラヴィかな? 千和が主演デビューしたのは「ココロ図書館」らしいのだが、この作品は見てなくて、そこからちょっとだけ千和は潜ってる期間がある。その後1年ちょいで表舞台にググッと上がってきてメインキャストをありえんくらいにごっそり持っていくことになるのだが、その発端に近いのは多分「LAST EXILE」だと思う。こちらのラヴィというキャラは割と正統派のヒロインではあるのだが、とても勝気でキャンキャン言うタイプだけど根っこは真面目という性質が千和ボイスの根幹をすでに規定していたのかもしれない。これが2003年のこと。 そして人類は取り返しのつかないことをやらかす。「月詠」である。「Nekomimi Mode」である。当時を知る人間であれば説明は不要だろうが、まー、とんでもないアニソン(?)が出てきたものだと業界騒然。折しも世間は「電車男」のブームなどでオタク文化が一気に世に出た時代で、そこに「萌え」の塊みたいな「文化」を建立されたらたまったもんじゃない。この時点で何やら千和のイメージもだいぶ固定された気もするのだが、このネコミミが序破急で言えばまだ「序」であろう。 千和がこのネコミミによってシャフトという当時からサブカルの最先端とも言える勝負気質のスタジオ、というか新房昭之に目をつけられたというのも大きな要素だったのかもしれない。翌年が同じくシャフト制作の「ぱにぽにだっしゅ!」の放送開始。さらに世は声優ブームに突入してラジオ放送も絶好調。ぱにらじ、ほんと好きだったなぁ。 別にイロモノだけでなく、同時期には「ARIA」シリーズも放送開始、「ケロロ軍曹」などというキッズ向け作品でも縦横無尽。ここからしばらくはロリ・ツンデレ本舗としての下地をならしていき、「破」が訪れるのは2009年、やはり差し向けたのはシャフトの刃。「化物語」の放送開始。千和がそっち方向に突き抜けるものかと唖然としているところに、トドメの一撃、「急」を迎えるのは当然「まどかマギカ」ということになる。……こうしてみるとシャフトの社史とか作ったら絶対千和に触れざるを得なくなるな……。 以降、2013年に結婚、出産を経て表舞台からは多少身を引く形になり、「千和ほどの逸材が表舞台から去るのは大きな損失だが、こればかりは彼女の人生。致し方なし」と思っていたのだが……なんか最近帰ってきてるな!? 子供に手がかからなくなったから復帰しているのだろうか。そして、千和はちゃんと「年を経た千和」であり、鋭いきっ先は一切錆びついちゃいない。人生これ演者。斎藤千和の役者人生はまだ道半ばである。
・良きところ 千和の良きところって何なんですか?(誰か俺の代わりに言語化してくれ) いやマジでさ、出会った直後から割と妄信気味だったから、今更その技巧についてアウトプットするの難しいんだよな。かつての自分が1回それなりに掘り下げてるから、とりあえずそっちの文章を参照しておこう。この文章で私が千和の特性として拾っているのが「理性による役作り」である。彼女のトークとかを聞いているとその辺りは本当にしっくりくる部分で、ロリとかアホの役が多いので誤解されがちだが、千和ってかなりの戦術家タイプ。台本の読みとかキャラの繋がりとかをしっかり考えて、そこに感情を合わせていくタイプの役者だったはずだ。だからこそ当時のアイドル声優ブームで担ぎ上げられた時には「向き不向き」で悩んで色々と辛かった時期もあったのだと思うが、「声優・斎藤千和」という1つの「キャラクター像」を獲得した後はそれすら強みになった。自分が求められているものが理解できれば、そこに十全に応えるだけの対応力を持ち合わせており、さらに歳を重ねることで周りの役者からもどんどん良いものを吸収していったのだろう。いつしか、オールラウンドなんて言葉では生ぬるい、どこまでもキャラを拾い続ける「役者の化け物」が誕生したのである。千和を評する時によく「泣きの演技が素晴らしい」みたいな言及があるが、それはあくまでも一面的なものの見方にすぎない。千和は、全部が素晴らしいのである。どんな局面においてもキャラを置き、最適な見せ方を心がけるが故、ドラマティックなシーンは必然的にドラマティックになる。それだけのことなのだ。本企画では100人もの女性声優を取り上げているが、この領域まで到達している「役者に生まれてくるべき人間」は両手で足りる程度だと思っている。 これまただいぶ観念的な話でふわっと褒めるしかなくなっちゃってるのがもうしわけないが、もうちょい物理的なところで拾っていくと、千和って意図的に「騒音」が出せる声なんですよ。うん、意味分かんない表現ですね。僕にも分かりません。ただ、そうとしか表しようがなくてですね。普通、声優といえば養成所に通って発生を学んで、腹から声を出すのを大前提に「いい声」をマスターするんですよ。聞きやすく、美しく、時に優しく。そういうものをまずは目指す。もちろん千和はそんなことが出来るのは大前提で、そこにさらに「本来なら使うことを求められてない声」を使い倒す。ギャンギャンとやかましく、耳に残り、脳に染みる声の使い方。過度に鼻にかけた胡散臭いまでの萌えボイスがきちんと「胡散臭さ」を残し、熱血馬鹿なら絶対に話が通じないんだろうという諦めを相手に与える。幼女の声に転じれば、確かに本物のロリは「聞きやすい声」なんか出さないはず。キーキーとがなるその声は「文字を伝える」のではなく「キャラを伝える」ことに特化している。たとえそれが言語を成さなくても、それでキャラが分かるなら何の問題もない。そうやって自分の声を、自分の「音」を使いこなすことを知っているのが斎藤千和なのだ。 そこには元々あった生真面目さからくる徹底したリサーチがあり、満足いくまで考え抜く責任感がある。「好きな声優さんは誰ですか?」と聞かれたら表の2柱を選ばざるを得ないのだが、「上手いと思う役者は誰ですか?」と聞かれたら千和の名前をあげるかもしれない。今後とも後進たちにその大きすぎる背中を示し続けてほしいものである。
・お勧めキャラ3選(3の倍数ならOKっていうルールはどうだろう) 自分で決めたルール、ほんとに守る気ないけどしょうがない。
・「月詠 -MOON PHASE-」より「葉月」 Nekomimi Mode込みで名前を挙げないわけにはいかないだろう。あの曲だけの一発ネタみたいに思われるかもしれないが、作中の葉月自身も二面性が大きく揺れる案外難しい役だったりする。まぁ、千和の仕事にそんな危なげを感じたことは1度たりともないが。
・「ARIA」シリーズより「藍華・S・グランチェスタ」 恥ずかしい台詞は禁止ですが、本企画では散々恥ずかしい言説が出てきているのでもはやセーフです。藍華はねぇ、千和のいいところ全部詰まってるような理想的なキャラなんですよ。ツンデレ風味はもちろんなんだけど、根っこの恐ろしいまでの真面目さが中の人をそのまま反映してるみたいでね。晃さんとの関係性の中での「可愛がられる後輩」感もたまらんし、時代が進んだらウンディーネとしての貫禄も充分になるし……ほんと、中の人と一緒にキャリアを重ねてるようなキャラやね。
・「ぱにぽにだっしゅ!」より「レベッカ宮本」 ロリ千和枠は一旦ベッキーで完成形かなぁ。いや、そんなこと言ったら戦争が起きる可能性もあるか……まぁ、とにかく作品の不条理を余裕で受け止められるだけのキャパがあったというのは間違いないです。ぱにらじでやってた「せっちゅ語」っていうコーナーがなんか好きでね。「ベッキーがうまく発音できなそうな言葉を送ってもらう」っていう意味不明なコーナーだったんですけど、そこで読まれた「日に朝シャン3回はさしものワシも躊躇するぞ」っていう文章がいまだに忘れられないんですよ。
・「ねぎま!?」より「モツ」 シャフト作品だってんで脇から生えてきたアニメオリジナルのカエル。相方のシチミはCV沢城みゆき。ちなみにネギの幼馴染のロリっ子・アーニャとの兼ね役で、みゆきちの方がネギのお姉ちゃん(的存在)であるネカネさん。中の人の実年齢とは当然逆転現象が起きている。アーニャも千和らしくて良いツンデレロリだが、モツのどうしようもないテンションが最高にくせになる。
・「魔法少女リリカルなのは」シリーズより「スバル・ナカジマ」 熱血千和。こちらも熱血なんだけど根が凄まじく真面目でお利口さん。ついでにスバルは出生の複雑さまで持ち合わせているので、「StrikerS」の時にはシナリオのキーパーソンでもあった。ちなみに何故か敵幹部2人も兼ね役。
・「ケメコデラックス!」より「ケメコ」 千和ほどの逸材を水島努が放っておくわけもなく、水島努に捕まったらこういうことをやらされるのである。マーベラス!
・「さよなら絶望先生」シリーズより「前巻までのあらすじ」 そこはメルじゃねぇのかよ、と思った人もよく知ってる人。いや、メルじゃねぇんだよ、と分かってるのもよく知ってる人である。あれだけで金取れるコンテンツだからな。
・「ストライクウィッチーズ」シリーズより「フランチェスカ・ルッキーニ」 そうか、ルッキーニもロリ千和の完成形の1つと言えるか……OK、ベッキー派と分かれて殺し合いましょう。俺は審判役で。キキキと笑う千和の声がほんと好き。
・「〈物語〉」シリーズより「戦場ヶ原ひたぎ」 というわけでガハラさんです。毎回書くけど、ほんとに西尾維新作品のキャラって、普通にしゃべるだけでも成立させるのがほぼ不可能な無茶苦茶な存在しかいないからね? その屋台骨を任された、しかも当時のイメージではあんまりなかったクール系秀才女子高生役の千和。これを革命と言わずに何というか。千和って本人は歌うの苦手だっていうけど、そんなことないよね。staple stableは普通に良曲だと思うわ。
・「暁のヨナ」より「ヨナ」 これは意外と見過ごされがちなキャラじゃないでしょうか。ほんとのほんとに真っ当な少女漫画のヒロインなんですが、いわゆる王族もの(そんなジャンルある?)のヒロインということで、愛嬌よりも強さ、高貴さに寄せたキャラクターデザイン。ここにもすっぽり千和がハマる。正統派ヒロイン千和のサンプルとして最善。
・「のうりん」より「ベッキー」 じゃぁ邪道はどこやねんということで、こっちに置いときますね。いわゆる「ご当地アニメで町おこししようとした自治体を絶望のどん底に叩き落とした千和」です。いや、千和には一切責任ないんですけど。
・「魔法科高校の劣等生」シリーズより「四葉真夜」 現代の主流となった「ママ千和」の原点になりそうなのがこの辺。「母親役の千和」は少しずつ数を増やしているが、最序盤に出てきた「母親」がよりによってこいつだった。何やらせてもバケモンじみちゃうのはしょうがない。
・「スパイ教室」より「マティルダ」 引き続きママ千和なんですが、クレイジー+母親を煮詰めるとこうなります。是非ご堪能ください。
・「わんだふるぷりきゅあ!」より「猫屋敷すみれ」 ママ千和の流れで取り上げないわけにいかないじゃない……。どこまでも猫に縁のある御仁である。そりゃいちいち飼い猫がしゃべって変身したくらいじゃ驚かないわけだ。
・「魔法少女まどかマギカ」より「暁美ほむら」 というわけで、現時点では千和ヒストリーは1度ほむほむで収束している。新たな時代の転換点を、千和はどこで生み出すのだろう。まぁ、千和ならさして難しいことでもないだろうよ。
久しぶりに大量の千和を浴びたくなって「前巻までのあらすじ」まとめ集見てたら日が暮れてた。 ここからまただいぶ日が空きます。3月は割と少なめ。というか2月が多すぎただけ。
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