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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 セリコである。セリコはいつの間にやらセリコになっていたが、これは実は本人のTwitterからきている。おそらく熱心なファン(多くはiRisファン)は初期からセリコという呼び方をしていたのだろうが、私はあんまり生の本人を見聞きする機会がなく、Xをフォローしてたら本人が「セリコ」呼びしてたので「なるほどそういうものか」と思って真似した次第。つまりこの情報からわかることは、「本人のラジオとかは大して見聞きしてないけどアカウントをフォローしちゃうくらいには好き」ということである。ブログ内での言及はそこまで多くないが、この子もこの子で面白い存在には違いない。

 




・馴れ初め

 セリコとの出会いは割とはっきり記憶している。一応ブログ内検索してみたら厳密には「ムシブギョー」にレギュラー出演していてそこで名前は認識しているが、そんな新人が一気に出てきた作品が「犬とハサミは使いよう」である。だいぶ古くなってしまった上に評判も絶妙な作品だった(主に作画が理由だ)ので軽く触れておくと、今作の中でセリコが担当したのはアイドルの秋月マキシ。登場は中盤からだが、作品自体のエンディングテーマをアイドル・秋月マキシ名義で担当しており、その歌詞のワンフレーズでもある「シャイニー!」がちょい話題になり、しばらくはシャイニー芹澤などとも呼ばれるようになった(キルミー赤﨑と似たようなもんである)。個人的にはこの時のエンディング歌唱が普通に良かったこともあり、「しっかりしてるし、業界的にも注目されてる若手なんやろな」ということで一線級に名乗りを上げることになった。

 まぁ、アイドル歌唱が要求されたことでその時点である程度露出は増えてるし、すっかり忘れてたけど、私イベントで彼女のステージ観に行ってたわ。あれ、だいぶ初期から入れ込んでたのは事実か? ただまぁ、残念ながら私はそこからiRisに流れなかったのでアイドル活動をそこまで追うこともできなかった(し、他のメンバーについてもそこまで突っ込んで追えなかった)。現在のメンバーの活躍ぶりを考えるともう少し初期から追っかけてたら早い段階でアイドル沼に沈んでいた可能性もあるのだが……確かiRisってメインのフィールドが「プリパラ」関連で、私はそっちがノータッチだったから触れられなかった、っていうのはあるのよね。あとになってアニサマみたいなでかいアニソンフェスでステージに出てるの見て「はえー、アニソン業界の声優ユニットでここまでガチのアイドル活動できる子らがおったんやー」って見入ってしまったくらいで。今にして思えば、的確に防衛本能が働いて回避してたんやろな。だいぶ深いと思うよ、セリコ沼は。

 

 

・良きところ

 前にも1回どこかで触れた気がするのだが、私の考えるセリコの良さは、「自分が可愛いということを知っている ことをファンが知っている ことを知っている ことをファンが知っている」ことである。トラブったプログラム文章みたいになっているが、この心の理論の乱反射を受け止めきっていることがセリコの最大の特徴であり、武器であると考えている。

 1つずつ解題しよう。まず、業界にいる女性声優のほとんどは、「自分が可愛いこと」は認識しているだろう。もしかしたらそうじゃない人もいるのかもしれないが、表に出てくる職業(現代はそう断言して問題ないだろう)をやっている人間なのだ。それなりに自己肯定感高めの人らが多いだろうし、周りの人間も「カワイイカワイイ」と持ち上げるのだから、まぁ「私って可愛いよな」と思ってる人たちは多いはずだ。

 しかし、ここから1つのふるい分けが行われる、自分が可愛いと、認めるか認めないかである。こと日本人については、どれだけ自己認識が「私は可愛い」だったとしても、「いやぁ、私なんて」と言ってしまう人が大半である。これは声優という花形職業でも然りで、「私は可愛い」なんて正面きって言い始めたら余計な反感を買うかもしれないし、思っていてもわざわざ口には出さない。そこで「私って可愛いよね」を積極的に発信していくことで、ファンは「なるほど、この人は自分が可愛いことを知っているのだな」と「知る」ことになる。普通なら、この辺りで反射は終わる。

 しかし、セリコはここからが違う。積極的に「私がナンバーワン」を押し出し続けることで、「ファンは私が自分のことを可愛いと思っていることを知っている状態だ」ということを知っている。つまり、これで大っぴらに「可愛い営業」が解禁されるわけだ。「ファンは芹澤優を可愛いと思っている」「芹澤優も芹澤優を可愛いと思っている」。何の気兼ねもなく最大級のリンクを生み出している状態だ。そうして「芹澤可愛いセールス」が最大限に発信されると、最後にファンたちも「そうだよな、セリコは俺たちがセリコが自分のこと可愛いって認識してるの前提で動いてるって期待してるんだもんな」という、更なるリアクションを返すことができるようになる。もう1度書いておくと、芹澤優は、「自分が可愛いことを知っていると、ファンが認識していることを理解している前提でファンが動いてくれることを信じている」のだ。このムーブ、相当な自信(と紛れも無い現実)がなければ取りえない、業界でもセリコオリジナルのものなのだ。

 そうして可愛い可愛いセリコ。アイドルとしての活動にはそのありえないくらいのプロポーションの良さとルックスの良さで大手を振ってまかり通るわけだが、「だったら何で声優やねん」という当然の疑問についても、「だって声も可愛いから」の一言で片付けられてしまう。デビュー直後から最低限以上の仕事をこなしていたことを考えれば、この子も「演じること」については天性のものを持つタイプ。そして、上述のような「かわいさの暴虐」はそのまま声の演技にも転用可能だったりする。セリコの仕事の特徴はわかりやすく「アイドル」であり、作中でもアイドル然としたキャラクターを担当することが多い。共通項は「絶対の自信に裏打ちされたかわいさ」であり、これもダイレクトにご本人が反映されている。そしてここからその実像をひねり回すのが声優業の楽しいところであり、「綺麗な顔を歪ませる」楽しさや、どれだけ汚ねぇことをやらせるかの勝負にもなったりする。これだけ「アタシ可愛いでしょ」をアピールしてもなお嫌味さを出さない絶対的な存在は、生まれながらの人たらしであり、何をやっても許される生まれながらの免罪符。高いところからかけられる圧は戸松のようでもあり、迸らせる劇場はすみぺのようにもあり。世にある「アイドル声優」のイデアは、いつしか全てセリコの足下に統合されていくのだ。

 

 

 

・お勧めキャラ3選(最近「プリパラ見とけばなぁ」って思うことが多いな)

 

・「犬とハサミは使いよう」より「秋月マキシ」

 やはり開闢のキャラとしてここは外せない。確認したらiRisとしての活動はほぼ同時期にスタートしており、切込隊長として存在をアピールする意味もあったのかもしれない。「レモネイドスキャンダル」については、カラオケDAMの「あにそんボーカル」で本人歌唱のやつが楽しめるので、興味がある人は是非トライしてみよう。

 

・「実は私は」より「白神葉子」

 私のお気に入りだったドタバタギャグアニメでメインヒロインの葉子さん役に抜擢されたのがセリコ。やはり「滲み出る愛嬌と絶対無敵の愛され具合」は初期から不動のものである。そういえば、この時点で「関西弁が漏れるメインヒロイン」を担当してるんやな。後述の誰かに続く。

 

・「賭ケグルイ」シリーズより「夢見弖ユメミ」

 すでに当企画では何度か触れているが、これこそセリコのセリコたる所以、みたいなアイドル役。絶対的に自分が一番だと信じているメンタリティ、そしてファンにそれを強要して全力で利用し尽くすセールススタイルまで、かなりセリコに近いところがあるのが凄まじい。ユメミは徹底的にファンを利用し尽くすために最大限にファンを大切にしているという、オタクの理想像のようなアイドルであり、セリコも根っこのところでは同じようなものを持ってるじゃなかろうか(理想を押し付けてく)。

 

・「魔法少女サイト」より「穴沢虹海」

 まだまだ続くアイドル業。しかし、気づけばもはや「裏側」こそが本職じゃないかと思えるくらいにぶっ壊れが板についてきた。ユメミはまだギリギリアイドルの範疇に収まってはいたが、にじみんは余裕でその限界をぶち抜き狂気に変える。普段が「可愛さの権化」を務め上げている声が、キャラが反転した時の気持ちよさは本当に突き抜けている。知らない人は色々調べてみると楽しいぞ。絶対にセリコにしかできない特殊エンディングのMVだけ置いときますね。

 

・「SHOW BY ROCK!!」シリーズより「スモモネ」

 ショウバイロッカーとしては絶対に外せない、ファンタジーな世界観では異彩を放つセクシャルの権化であるエロモモンガ。レイジンは曲が全部格好いいので彼女のパフォーマンスもとにかく映えるんですよ。いや、作中でなかなか演奏シーンまで映らないんですけどね。レイジンさんはやっぱPrallelism Crownだな。

 

・「やくならマグカップも」シリーズより「久々梨三華」

 セリコ的にはお馴染み的なムードメーカーポジション。「やくも」はどのヒロインも全部可愛いが、そんな中でもかっちり主人公の姫乃を支えつつ楽しいムードを作ってくれる欠かせない潤滑油である。とか言いつつ、一番の思い出は実写パートでセリコがはしゃぎ回っていたことである。いい番組だった……。

 

・「エグミレガシー」より「ゴールデンレトリバー ()

 え? いや、そりゃセリコの名作キャラの1つに違いないでしょ……。残念ながら「アイドル」的役割はエンドちゃんが持ってっちゃったんで今作に限ってはアイドルではないが、エンドはその存在感自体が危ういので事実上のメインヒロインはこっちの可能性もある。不条理を不条理として受け入れられる胆力が求められる仕事だった。

 

・「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」より「川井モナ」

 上述の「隠れ関西弁ヒロイン」の最新版。作品自体は虫ダンスなどが話題になったせいで大したことないと思われがちだが(実際そうだが)、モナのキャラクターの強度だけはブレてはいない強みだとは思っている。というか、「可愛い」の自認っぷりが本当に中の人の感情をストレートに乗せられるキャラなもんで、それを聞いてるだけで楽しいのである。

 

・「忍者と殺し屋のふたりぐらし」より「イヅツミマリン」

 壊れちまった倫理観の世界において、唯一の良識人(?)。こういうはちゃめちゃ世界で汚ねぇ声を垂れ流すセリコって何でこんなに可愛いんでしょうね。匂い立たない程度に微かに仄めかす百合的テイストも美味極まりない。

 

・「上野さんは不器用」より「上野」

 並いるアイドルキャラを押し除けて、なぜか私の中で一番印象深く、最高だった芹澤ヒロインはこの上野さんだったりする。なんかもう、全力で汚ねぇし全力で下世話なんだけど、それら全てのマイナスが綺麗に反転して全部が最高のプラス点になっちゃうという、これ以上ないセリコのプリティー&キュートマジックなのです。恋する女の子が綺麗なのかもしれませんが、セリコはファンの全員にガチ恋させているからこそ、輝き続けるのかもしれません。

 

 他のiRisメンバーについて触れられなくて申し訳ないがしゃーなし。だってほら、セリコがTwitterにあげる写真ってソロが多いから……(徹底してんな)。

 

 

・関連リンク集

新番チェック・犬とハサミは使いよう

新番チェック・実は私は

魔法少女サイト 第3話「毒りんごとお姫さま」

番組感想・上野さんは不器用

新番チェック・やくならマグカップも

新番チェック・黒岩メダカに私の可愛いが通じない

忍者と殺し屋のふたりぐらし 第5葉

 

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