忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[11910] [11909] [11908] [11907] [11906] [11905]

 出来すぎた手練手管、第27話。何かしらの「成功譚」を謳ってはいるものの、どうにも作り物めいた匂いの強いお話。ただそれだけに、裏に横たわっているものの不気味さも同時に匂わせるわけだが。

 問題発生から解決までをギュッと1話に押し込んだこともあり、ドラマの筋書きが綺麗すぎる、というのがどうにも気に掛かる点。「コスプレイヤー」というテーマを取り上げた上でそこに何かしら汚ねぇ業界のネタを入れ込んでスキャンダラスな持って行き方をしつつ、最終的にこの作品全体でどこにも喧嘩を売らずに穏便にまとめる、そういうデザインだ。

 それはまぁ、素直に見れば綺麗なまとめ方ではある。筋立てとして成立してるのよ。視聴してて意外だなぁと思ったのは漆原Dのキャラ造形で、前回までだったら本当に単なるクズのパワハラ&セクハラ野郎だったし、問題を起こしたところまでは「はいはいそうなるよね」で済んだのだが、その後の社内会議のシーンで彼の持論が展開されると、どうにも単なる悪者1人の構図とも言い切れないぞ、みたいな雰囲気が出てくる。いや、こいつがクズであることは変わりないし、後からどう弁明しようと許されるものではないのだが、後出しジャンケンのような「こっちにもこっちの事情がある」という言説に、いくらかの説得力も感じてしまった。これが私の老害としての現状からくる感情じゃないことを願うばかりだが……。

 社会派を気取っている今作のこと、全ての問題は「社会」という漠然としたものに押し付けられている。Dの悪さは「数十年前なら許されていた」という免罪符にもならない免罪符があり、時代の変化についていけず追い詰められた男の苦し紛れの言い訳がどこか物寂しくも見えてしまう。「テレビマンが必ずしも悪者というわけじゃない。現代のテレビメディアがこうなってしまったのは社会の変化によるところが大きいのだ」という弁明も、幼い頃からテレビで育った世代からすると同情的に見てしまう部分もあるのだ。そうして「なんか汚いけど綺麗な話」にまとめあげた今回のお話は、あまりにルートが決まりすぎていたもんで、「各方面に喧嘩売らずに見せるにはこのシナリオラインしかないのかなぁ」という消極的な納得感があるのだ。

 ただ、これが本当に「テレビメディアの苦悩」を描くだけの物語であるなら話はそれで終わりなのだが……今回のお話の中心はそこにない。視聴者目線でのもやもやが残るのはまさに最後のアクアの一言が全てで、「どこからがルビーの仕込みだったのか」という話になってくる。

 ルビーの目的は「自分の出世」である。短時間で業界のトップに上り詰めてアイの仇を探す、それがルビーの最終目標。そのために自身の露出を増やし、業界内での評判を上げて味方を増やす。そうして取り上げられることで爆速での出世街道を突き進みたいというのがルビーの動機。そのためには業界人とのつながりをどんどん作れというのが元社長からのアドバイスであり、ルビーは今回そんな「コネづくり」のために最善の動きをした。しかし、この「よく動くためのフィールド」のどこからが、ルビーの仕組んだものだったのか。

 最初にAD吉住に声をかけたところは「ADは将来のDだから」というアドバイスに従ってのものだろう。そして彼からコスプレ関係の企画が出ていることを聞き、自分の知り合い連中に声をかけて番組が成立できる方向に持っていった。ここまでは単なる「評判を上げるための行為」なので不思議なものではない。しかし、仮に今回の騒動が全て「仕込み」だったとするなら、渦中のコスプレイヤーであるメイヤを引き込み、Dのセクハラを誘発し、さらにそこにメイヤが反発して炎上するところまでを想定しなければいけない。メイヤとの関係性がどの程度のものだったのかはさっぱり分からないが、果たして読み切れるものなのだろうか。

 あくまでもプロバビリティの犯行だったというのがシンプルな考え方で、炎上が起こらないなら起こらないで、単にルビーには「番組成立の手伝いをした」という実績だけが残る。もしメイヤの怒りが強すぎてルビーごときの奇策で鎮火できないほどの大騒動になったとしても、ルビーは単に「ちょっと知り合いを紹介しただけ」で、責任が降りかかることはない。であれば、何をどうしようとルビーにマイナスはない。そういうプランだったのかもしれない。

 ただ、その場合には最悪、メイヤは大きく傷ついて今後の活動に大きな影響を被る可能性があり、さらに吉住は直接的に責任が降りかかって追い込まれていた可能性も高い。今回「たまたま」うまくいったから美談になったものの、どこかでちょっとでも歯車がずれていれば、関係者全員が不幸になって終わりだった可能性も決して低くない。それをルビーはどの程度考えていたのか。騒動の中にみなみを巻き込んだのも気になるところで、友人に累が及ぶことはどこまで想定していたのだろう。自分の目的のために、どこまで犠牲にできるのだろう。

 このルビーの才は、果たして「星野の血」なのだろうか。黒い星は、何か取り返しのつかない罪禍の象徴なのかもしれない。

 

Amazonアフィリンク

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2026/01 02
S M T W T F S
30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/28 とみしの]
[01/21 NONAME]
[01/13 NONAME]
[01/09 朝美]
[01/05 NONAME]
バーコード