ドラフト通信No.41 8/15

８月１５日　ドラフト模様（NPH,MBS,SOM）

ピック順　【Alessi】→【Serra】→【Thraxi】→【Mei】→【Metallica】

　コミケ・お盆休みなどが絡んだために変則日程で行われた今回のドラフト。変則過ぎて、うっかりこの記事を書き忘れるところでした。忘れてて思い出した時に「ピック表……書かなあかんのか……」と思った時の面倒くささは異常。普段よくこんなことをやってるもんだな。

　さて、今回もこの欄で日程のアナウンスをしておきます。前回お伝えした通り、今週末は私が郷里に帰省しているため、ドラフトは発生しません。そして、その翌週（２６日）ですが、私が「次の日に終日予定があるんだよね」と言ったら、「じゃ、さっさとドラフトだけして帰ればいいじゃん」という至極もっともなコメントを頂いたため、人数が揃えば開催される運びとなりました。というか、今回の面子は全員顔を揃えそうなので、普通に発生しそうな気がします。みんなクソ暑いのに元気だなー。


　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＭＥ　ＭＴ

ＡＬ　　ー　　○　　○　　○　　◎　　４ー０　１

ＳＥ　　×　　ー　　×　　◎　　◎　　２ー２　３

ＴＨ　　×　　◎　　ー　　×　　◎　　２ー２　２

ＭＥ　　×　　×　　◎　　ー　　×　　１ー３　５

ＭＴ　　×　　×　　×　　○　　ー　　１ー３　４
 

１位　【Alessi】　赤黒緑　＜四肢列断　火膨れ杖のシャーマン　キマイラ的大群＞

　一時は４連覇などで我が世の春を謳歌した時期もあったが、ここ２ヶ月ほどは戦績に２位と３位がずらりとならび、煮え切らなさが残っていたところに久し振りの優勝。なるほど、お盆休みにわざわざドラフトをやってみる価値はあったということだ。そして、このデッキが今回の卓のおかしさを実に良く体現している。なんか、やたら除去が濃いのである。このデッキは赤黒という２大除去カラーがメインとなっているため、「四肢列断」に始まり「石弾化」「盲目の盲信者」「火膨れ杖のシャーマン」×２「カルドーサの炎魔」「闇の掌握」×２「金屑化」「シルヴォクの模造品」と、なんと除去能力を有するカードだけで２桁になってしまうという驚異的な充填率を誇っている。おかげで、とにかくゲーム序盤から中盤にかけてはクリーチャーが墓地に全速力で突っ込む展開が多く、最終的に「火膨れ杖のシャーマン」あたりが生き残ってチビチビと無人の荒野を歩くことに。とにかく除去れる。それがジャスティス。まぁ、楽しそうで何よりである。
 

２位　【Thraxi】　赤白　＜覇者、ジョー・カディーン　金屑の嵐　ダークスティールの巨大戦車＞

　１引き全部レアだからある意味レアゲーなんだけど、ジョーさんは肝心なところで活躍出来なかったし、「巨大戦車」は一切戦績に絡んでいない。やっぱりここも「除去デッキ」なのだ。一応１引きのレジェンドに引っ張られる形で金属術を目指したおかげで赤白２色が安定、「石弾化」「急送」×２「金屑の嵐」「カルドーサの炎魔」「グレムリン地雷」「神への捧げ物」「拘引」「粉砕」と、こちらも９枚の除去、除去、除去。その代償としてクリーチャーは細くて、「ヴァルショクの模造品」あたりがメインなので、「火膨れ杖のシャーマン」がよく刺さる印象しか無かったわ。１パック目で「急送」を２枚引いて金属術にいく動機を無理矢理作り出したのはかえってあきらめがついて良かったと思っているのだが、それにしてもやっぱり金属術が難しい。何度「急送」でクリーチャーをタップして涙をのんだか分からない。そんな鬱憤を晴らした１試合といえば、「焼身の魂喰い」が１６点のライフを注ぎ込んで８点パンプして瞬殺出来たタイミングがあったことくらい。そういうニーズもあるんだよ。
 

３位　【Serra】　青白　＜磁器の軍団兵　ヴィリジアンのかぎ爪　水銀のガルガンチュアン＞

　あ、良かった、ここは除去デッキじゃないや。毎度お馴染み、住み慣れたホームの白ウィニーですかね。やっぱり１引き「磁器の軍団兵」の安定感は異常だなぁ。ただ、「尖塔の大長」なんて微妙なカードがちょいと流れてきたおかげで「軽く早く」という流れにはブレーキが掛かり、ついでに「水銀のガルガンチュアン」なんて訳の分からない神話も加わり、妙なところからレアゲー炸裂する様子も見られた。５／７の大長が適当なスペルをパクったと思ったら、次に７／７の大長がもっかい同じスペルをパクるんだから、ひどい話である。そういや「白の太陽の頂点」とか流したんだけど、今回はあれあんまり活躍しなかったんかな。……レアゲーやん。
 

４位　【Metallica】　青緑　＜非道の総督　血清掻き　銀のマイア＞

　地味めでなかなか難しい１パック目から「非道の総督」という心憎い１引きスタート。NPHに愛する感染のスタート地点が見あたらなかったのでそのまま青のフライヤーを多めに確保に向かい、２パック目で「血清掻き」が２体、その後は青も緑もあんまり望む流れにならず、そのまま２パック目までの資産で強引にデッキを組み上げた、という感じのデッキ。まぁ、「血清掻き」×２「尖塔の監視者」×２があるのでそこまで保てば畳みかける圧力は充分。地上は緑の「巨大カマキリ」「生命の接合者」といった渋い連中が良いお仕事をします。このデッキのカマキリの安定感はなかなかのものでしたよ。まぁ、やっぱり青緑だとなかなか相手に触れなかったから苦労はしたみたいだけども。そういや「腐敗したヒストリクス」とか「ファイレクシアの大男」も入ってた気がするな。バニララブデッキか。
 

５位　【Mei】　赤黒緑　＜納墓の総督　血清掻き　銀のマイア＞

　驚くべきことに、今回唯一の感染人はここである。実はね、今回も含めて３回連続で私が上家なんですよ。今回のピック表を確認すると、「石弾化」流しの「納墓の総督」だから、ようやく私のよく分からない圧力も実ったのかなぁ、と感慨深いものがありますね。いや、実際どうなのかしらんけど。そして、今回そんな小さな違和感を最大限に拡大させてくれた立役者が、ついに我々の下を訪れてくれた問題児、「ボーラスの工作員、テゼレット」である。２パック目で現れる上に２色拘束＋アーティファクトデッキを強要というとんでもないわがままぶりを見せるこのおっさん、手に余ったお利口さん２人は普通にスルーしたのだが、３引き出来る神話レアというのでうっかり詐欺に引っかかってしまった阿呆が１人。これを引いてその後しばらくは青にいけないかと画策していた様子がピック表からもよく分かるのだが、まぁ、無理に決まってますよね。その後で更に色が合わない「絡み森の主」を無理矢理引いて窮屈さに拍車をかけてるし。どう考えてもこれはピックが悪い戦績でしょう。ん？　俺は負けてるって？　いや、そういうもんだよ、ドラフトって。なんかね、殺しても殺しても墓地からクリーチャーが帰ってくるんだもん。

 

今回のピック表

 

　【Alessi】（赤黒緑）→【Metallica】（青緑）→【Serra】（青白）
　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　【Mei】（赤黒緑）　　　　　　 ←　　　　　　【Thraxi】(赤白)