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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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ずっとロリのターン、第9話。クロードとカミーユまでロリ化しちゃったら、もうこの作品のアダルトはじいちゃんしかいなくなっちゃうじゃない。子供時代のクロードは、フランス人っていうよりイギリス出身の魔法先生みたいだよな。声的に。

 これまで少しずつ積み上げてきたクロードとカミーユの微妙な関係性。今回は、回想シーンをメインに構成することで、そうした過去の諸々を一気に具体化させてきた。この作品の主人公は誰なんじゃい、とは思うが、湯音は相変わらずアリスに振り回されて楽しそうにしてるので、それはそれで良いこととする。ジャパニーズ・ティーにミルクも案外良いものですよ。

 改めてカミーユの過去が語られたわけだが、これまでのエピソードでも重ねて暗示されてきた物語であるだけに、今回新たに感じられる部分は少ない。とにかく身分と言う物に囚われ、同時に自分を束縛することで何かを保ってきた感のあるカミーユ嬢。作中に現れるありとあらゆるファクターが、彼女の窮屈な人生を具現化させ、あざ笑っているかのように見える。6話で登場した鳥籠状のクリノリンに加え、きつくきつく締め上げる彼女のトレードマーク、コルセット。そして前回からずっと存在感を示してきたふてぶてしい家猫に、何度もクロードとの間に立ちふさがった、重たい鉄製の裏門。全ての小道具が、ぎゅっと家の中に押し込まれるカミーユの人生そのもののメタファーである。そして、カミーユはそれを受入ながらも、完全に許容しきれず、あふれ出た不満や苛立ちを、不安定な状態でクロードにぶつけることになってしまう。

 幼い頃、クロードは当然無邪気な少年であり、仲良くしてくれるカミーユとは素直に「友達」でいたいと思っていたであろうし、彼女のために労を惜しまずに楽しさを共有しようとしていた。もちろん、カミーユだって気持ちは同じであったはずだが、幼い彼女の中に、既に「鳥籠」は植え付けられていたのだ。クロードとの仲がばれたらクロードにも迷惑がかかってしまうという強迫観念と、自分は家のために上流階級の相手と結婚するのだという諦観。幼い子供が持つべきではない感情であるし、十全にその意味を理解していたとも思えないのだが、彼女の中で、それは絶対だった。精神的に幼いところにそんな無茶な拘束だけが与えられたら、確かに不安定になってしまうのは避けられないだろう。クロードの誘いの中から「家を出る」ことについてだけは強い拒否反応を示し、本当なら仲良くしたいと思っていたクロードに対し、必要以上に素っ気ない態度に出てしまう。悩めるお姫様は、その歪んだ心理状態を解決出来ないまま、大人になって「ごまかすこと」だけを覚えてしまった。はたして、彼女とクロードの最終的な着地点はどのようになるのだろうか。

 こうしてみると、気の重い生活を強いられていたカミーユを救ったのが、妹のアリスであったことが再確認できる。奔放なアリスの存在は、姉のカミーユにとって、「叶わなかったもう1人の自分」でもある。自由に飛び回る妹を見て、まるでそれが自分の喜びであるかのように共有することで、カミーユはこれまでを過ごしてきたのだろう。共依存の関係にあると見れば、これはこれで良い姉妹像なのかもしれない。

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