最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
<白>
Aegis of the Gods 神々の神盾 (1)(W) R エンチャント、クリーチャー・人間、兵士 2/2 あなたは呪禁を持つ。 シンプルなテキストながらなかなか贅沢。かつて白にはこれの被覆版である「真実の信仰者(10ED)」が存在していたが、今風に改変されたために当然のように呪禁になり、更にコストも少し色拘束が緩くなった。「真実の信仰者」が活躍したっていう話は残念ながら聞いたことがないが、色拘束が緩んだのは現在の環境にマッチしている。ボロスあたりでは頭数として一応候補にはなるので、環境に本体を狙うカードが増えてくればひょっとしたらサイドボードくらいまでは食い込めるかもしれない。現時点では「思考囲い」「灰色商人」あたりの黒がなかなか強力だから、その辺がメタれれば。一応ストームとかも封殺出来る可能性が高いので、下の環境も頑張れなくはないかも。かも。
Ajani’s Presence アジャニの存在 (W) C インスタント 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともに破壊不能を得る。 奮励 (2)(W) ん? おい、しっかりしろ「定命の者の決意」! 死ぬな! 同じブロック内で完全に負ける事なんて(あんまりないけど)たまにあるじゃないか! 色が違うんだ! しょうがないじゃないか! レアリティが同じくせにマナコストが軽くておまけまでついてるなんて踏んだり蹴ったりだけどあっちは破壊不能の専門家の白なんだからしょうがないじゃないか! プレインズウォーカーの名前がついてるカードなんだからしょうがないじゃないか! だから死ぬな! 決意ぃぃぃぃ! という悲哀が漂うカード。「決意」便利だし、これはもっと便利。使われる頻度で言うと1マナバージョンが6割、4マナバージョンが3割、残り1割ってところだろうか。中盤以降にも腐らず、ヒロイックがうはうはな軽量コンバットトリックなんて、これ以上何を望めばいいやらね。あ、一応「決意」が勝ってる点があるぞ。白は「異端の輝き」されるかもしれない。(誤差にもならない)
Akroan Mastiff アクロスの猛犬 (3)(W) C クリーチャー・猟犬 2/2 (W)(T):対象のクリーチャーをタップする。 確かに、どこからどう見ても立派なマスチフ犬。元々闘犬なんかにも使われる犬なので、そりゃクリーチャーとしても充分戦えるだろ、と思ったら、何故かタッパーである。犬のくせに「おとりの達人(9ED)」みたいな策を弄することが出来るのかよ。まぁ、イラストのイメージだと、相手が襲われたらびっくりして倒れちゃうってことなんだろうけど。猛犬に吠えられてコケちゃう神様とかカワユス。とにかく久しぶりに登場した純正タッパー。4マナはやや重たいが、これまではこのコスト域が「エファラの管理人」だったわけで、「木戸番スラル(GPT)」と同じくこの犬の方が何倍も信頼出来る。特にこの世界は1体をひたすら育て上げる一点豪華主義なので、タッパーによる抑止力はかなりでかいだろう。普段からお犬様には丁重に接すること。
Armament of Nyx ニクスの武装 (2)(W) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは、それがエンチャントである限り二段攻撃を持つ。さもなくば、そのクリーチャーが与える全てのダメージを軽減する。 世界を二つに分けるタイプのオーラ。驚くべきことだが、このセットは、収録された授与クリーチャーがアンコモンの1サイクルでほぼ全てである。これまで授与カラーとして特徴を出してきた白と黒はその特性が無くなってしまった。代わりに、この「ニクス生まれ側から見た神様応援オーラ」が白黒に収録されており、エンチャント・クリーチャーを応援する姿勢を明示している。白の武装は、人間における「信仰の戒め(ISD)」のような立ち位置。付与先がエンチャントならば見事このニクス製の武器を使いこなせるので「熟達した戦い(LRW)」を演じることが出来て、そうでない場合はまったく手に馴染まないので「牙抜き(AVR)」された状態になってしまう。どちらにしても、コモンの3マナなら及第点の効果といえるだろう。惜しむらくは、ヒロイック持ちは基本的にニクス生まれではないのでそれをパワーアップさせるのに使えないってところだが、まぁ、その辺はストーリー性重視でね。
Banishing Light 払拭の光 (2)(W) U エンチャント 〜が戦場に出たとき、対象の、いずれかの対戦相手がコントロールする土地でないパーマネントを、〜が戦場を離れるまで追放する。 これが新たな世界の「忘却の輪(M13)」だ。ルーリングも今風に書き換えられており、出して即待避による追放技が使えなくなった他、コンボ対策で自分のパーマネントは対象にとれない。まぁ、「放逐する僧侶」なんかと同じテキストである。リングはいつの時代も強い。「拘留の宝球」が頑張っている現在でも、青に触らないデッキからお呼びがかかるのは間違いないだろう。世間的にエンチャントが割られやすくなっているは向かい風であるが、その分、このセットでは多くのエンチャント支援カードも増えている。新たなリング合戦の始まりだ。
Dawnbringer Charioteers 黎明運びの戦車兵 (2)(W)(W) R クリーチャー・人間、兵士 2/4 飛行 絆魂 英雄的 - 〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 白の構築済みに入った、プロモの普通レア。いや、普通っていうには強いんだけど、既存の能力全部まとめてくっつけただけだから地味。問題はプレリだとプロモをデッキに入れられちゃうので、白を選んだ人間を相手取る時は毎回コイツの処理をしなきゃならんということだ。4マナはアカンよなぁ。リミテッドで出されたらやんわりキレていいとこ。前のターンに「天馬の乗り手」に「窒息死」間にあってホッとしてたりするとなおのこと。「構築でも行けるかな」とか一瞬思ったけど、「テューンの大天使」でいいんだな。リミテッド番長のレアってちょっと寂しい。
Deicide 神討ち (1)(W) R インスタント 対象のエンチャント1つを追放する。それが神・カードであるなら、そのコントローラーの墓地と、手札と、ライブラリからそれと同じ名前を持つカードを好きな枚数だけ探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーのライブラリを切り直す。 これで終わりです。もう、物語のオチ言うてしまってるやないか。いや、そりゃエルズペスさんが負けるとは思ってないけどさ。いやー、見るも哀れなゼナゴスさんのお姿。情景は全然違うのに、「魔界大冒険」で大魔王が心臓に銀の矢を撃ち込まれてるシーンを思い出しました。さておき、普通に使うと単なる「消去(M13)」である。ほとんどの場合にはコモンクラスの働きしかしない。が、相手がタッサさんとかゼナゴスさんとかの場合に限り「一掃(BOK)」まで格上げされる。まぁ、「一掃」もアンコモンだけども……。何故これがレアかといえば、ストーリー的にも大事だし、こんなもんがぽこぽこ出てきたら神様の権威が地に落ちてしまうからだ。リミテッドでせっかく「イロアス」とか剥いてドキドキしてたのに、ほいと除去されて帰ってこないのでは切なすぎるだろう。まぁ、神様って「古代への衰退」で死ぬんだけどさ。これによって、構築環境での神様の信頼度はより低下することになる。メインでは投入されづらかろうが、メタが合えば確実にサイドには用意されるカードだ。そのままでも単なるエンチャント対策に使えるから抵抗なく合わせられちゃうんだよね。そして私のフィナックスデッキはどんどん存在意義を失っていくことに……まぁ、もとから無いけどさ。
Dictate of Heliod ヘリオッドの指図 (3)(W)(W) R エンチャント 瞬速 あなたのコントロールするクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。 各色に与えられたのがこの「Dictate/指図」サイクル。共通仕様は「単なるエンチャント」「全体に影響する効果を持つ過去のカードのリメイク」「瞬速」の3つ。こちらの指図の主はニクスにおわす神々の中でも一際畜生として有名なヘリオッドさん。テーロスのために粉骨砕身で頑張ってきたペスさんに対して「お前のせいでゼナゴスがぁ!」とブチ切れてしまうという、管理職にしたくない癇癪持ちだし、その割に自身が持ってる能力がそこまで強くなく、持ち物の槍の理不尽さの方ばかり際だっている。そんなヘリオッドがあれこれ口出ししてきた「指図」サイクルが畜生でないわけがない。なんと2倍の効果を持つ「栄光の頌歌(10ED)」に瞬速付き。下手したら「ターンエンドまで全軍+2するインスタント」だって5マナくらいかかってもおかしくないレベルだというのに、それが常駐する。リミテッドなら当然エンドカードであり、単に設置して絶望感を与えるだけでなく、コンバットトリックとしても運用出来てしまう。マジキチ。3ターン目槍、4ターン目ヘリオッド本人、5ターン目これ、というヘリオッド充なデッキを展開すると8/9のおっさんが殴ってくる事案も報告されており、4マナ払うだけで5/4のトークンがぽこぽこ出てくるらしい。はぁ?
Eagle of the Watch 警備隊の鷲 (2)(W) C クリーチャー・鳥 2/1 飛行 警戒 キーワード2つだけというフレンチバニラだが、実はこれが全く新しいクリーチャーってんだから分からないものである。過去にあった近いラインだと、1/1警戒なら2マナで「スカイシュラウドの隼(7ED)」、1/2なら「急使の鷹(RAV)」、2/2なら4マナになって「修道院のグリフィン(ISD)」となる。間違い探しみたいな微妙な違いだけど、一応完全新作なのだ。まぁ、フライヤーってのは殴る仕事なんだから、よりによってタフネス1が防御向けの警戒をもってもしょうがないだろ、っていうのがお約束の突っ込み。ただ、この世界はすぐにサイズが変わるので、「ヘリオッドの選抜」で2/3になるだけでもすこぶるウザイし、「槍先のオリアード」なんかも割とがっちりはまる。まぁ、このセットでは最軽量のパワー2フライヤーなのだから、あまり考えずにとりあえず引いておけば、すぐに「蒸気の精」と相打ちする出番が待ってるよ。
Eidolon of Rhetoric 弁論の幻霊 (2)(W) U エンチャント、クリーチャー・スピリット 1/4 各プレイヤーは、各ターンに2つ以上の呪文を唱えられない。 「法の定め(10ED)」を内蔵したクリーチャー。「法の定め」自体が3マナのエンチャントだったのだから、おまけとしてそれなりにがっちりしたクリーチャーが出てくるのはそれなりの強化。まぁ、これをデッキに入れるってことは能力を頼んでの事なのだろうから、除去られやすくなってしまったことはデメリットになっているとは思うが。このような1ターン1呪文制限は最近だと「疲労の呪い(DKA)」があったがあちらはリミテッドも含めて特に問題にはされないカードだった。ちなみに「吹き荒れる潜在能力(DGM)」と一緒に出すとお互い呪文が唱えられなくなるなんて謎コンボで一時話題になりましたが、これが再びスタンでも使えるようになったわけですよ。エンチャントが一気に増えた世界だから、そのあたりで何か地雷コンボが成立するかもしれない。
Font of Vigor 活力の泉 (1)(W) C エンチャント (2)(W)、〜を生け贄に捧げる:あなたは7点のライフを得る。 各色コモンに設置された「泉/Font」サイクル。基本仕様は、1,2マナで設置出来るグローバルエンチャントで、起動コストを払ってサクると、その色の基本呪文っぽい効果が得られるというもの。本当にコモンらしい穏やかな能力がほとんどだが、このセットの星座能力に合わせて、エンチャントの設置数を水増し出来るのが売り。信心稼ぎにも一役買ってくれるし、一応「グリフィンの夢掴み」や「神々との融和」といったエンチャントに反応するカードにも対応可能、というささやかな利点もあるにはある。白の泉は7ライフゲインなので完全に「天使の慈悲(M13)」。合計5マナなので元々4マナのインスタントより割高だが、分割払い出来ることが利点である……って、真面目にメリットを考えてみても、そもそも「天使の慈悲」を採用したデッキを見たことが無いので割と空気。よほどのテーマデッキでも出来ない限りはグルグルする。ちなみにこのサイクルはフレーバーテキストも統一されており、全て「Drink deep, and...(大いに飲むがいい、さすれば〜)」となっている。白の泉は「さすればお前の健康は取り戻せるだろう」。……青汁か。
Godsend 神送り (1)(W)(W) M 伝説のアーティファクト・装備品 装備したクリーチャーは+3/+3の修正を受ける。 装備したクリーチャーが1体以上のクリーチャーをブロックするか、ブロックされるたび、あなたはそのうち1体を追放しても良い。 対戦相手は、〜によって追放されたカードと同じ名前を持つカードを唱えられない。 装備・(3) エルズペスさんが手に入れちゃった伝説の神殺し。なるほど、これなら確実にゼナゴスさんも殺せますね。まぁ、コレ見せられたらアイツは絶対殴ってこないと思うけども。全体的なコストはこの性能なので当然ちょっと重たい。それでも充分ペイする能力ってことなんだろうが、能力が全部戦闘絡みなのは不安要素。その他の除去に対する耐性がないので、一世を風靡した各種「剣」シリーズみたいな安心感はない。すれ違い続けたら単に色のついた「ヴァルショクの戦具(MRD)」なわけだし。まぁ、今の環境には壊れ装備品も特にないし、案外ニーズはあるかもしれないが。ちなみに、どう考えても神様が作った物だと思われるのだが、何故かこのカードはエンチャントではない。これをくれたと思われるクルフィックスさんは神の中でもヘンテコな奴なので、多分「ニクス製の武器だと神殺せないから、普通のアーティファクトもっていきな」とか言ったんだろう。リミテッドで万一出された時は当然キレていいわけだが、うっかりいつものくせで「解消の光」あたりを撃って「割れ……ないんかい!」とかで手軽にもう一回キレられる。
Harvestguard Alseids 収穫守りのアルセイド (2)(W) C エンチャント、クリーチャー・ニンフ 2/3 星座 - このターン、対象のクリーチャーに与えられる全てのダメージを軽減する。 テーロスで登場し、各色で名前が異なっていたニンフ軍団。今回はその全てが星座持ちに姿を変えて収録されているのだが、能力の強弱のせいか、青と赤だけがアンコモンに配備されている。また、星座持ちカードの枚数も各色はバラバラであり、白と青が2枚(レアリティはコモンアンコと、アンコレア)、赤が1番少なくアンコ1枚のみ、黒が4枚、緑が5枚という配分。赤が少ないのは「定命」サイドであるゼナゴスの本拠地だから何となく分かるのだが、それだとなんで緑が多いのかはよく分からない。どの色の神様が一番怒ってるか、ってことなんだろうか。とにかく、そんな白星座のうち1枚だが、星座誘発で「恩寵の重装歩兵」と同じ能力を発揮。1ターン限定とはいえ気軽に殴れるようになるので、前のめりなデッキでは見た目以上に重宝する能力だ。授与カードなんかはどんなクリーチャーでも「恩寵」化出来るわけで、これ1枚でアタック優先度は大きく変わってくる。自身も2/3と最低限の動きは見せてくれるし、同時にコモンで収録された「ニクスの武装」の土台にもフィットする。あまりエンチャントの数なんかは考えずとも、手頃なコモンとして旧アルセイド同様に何枚かはキープしておきたい。
Lagonna-Band Trailblazer ラゴンナ団の先駆者 (W) C クリーチャー・ケンタウルス、スカウト 0/4 英雄的 - 〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 1マナ0/4だね。そうだね、もーもー言ってた奴だね。え? 違うの? ヒロイックで大きくなるって? ……あの牛の立場は? あの「早いデッキ相手だったらマジでサイドボード検討するわ」とか言われてたのに、結局出番が無かったあの牛は? 毎回13引きを選ぶ時に「一応牛を切っておこうかな……いや、まぁいいだろ」とか思って下に流すと上からも流れてきちゃって「うひゃぁ!」ってなるあの牛は? そう、もう彼は本当にお払い箱なのね……。0/4ならデッキには入れないが、それがでかくなるなら一考の余地あり。2ターン目に「試練」張って殴るならこんなに安心出来るカードもないし、「災いの印」「層雲歩み」「ヘリオッドの選抜」「ケイラメトラの好意」と、とりあえず出してドローを回したいキャントリップオーラはほとんど2マナだ。なら、綺麗なマナカーブは0/4からで決まりだろう。貴重な1マナケンタウルスなので、うっかりロードを1引きしちゃった人なんかも是非。多分、「このヒロイックつけるとどれくらい価値が上がるんだろう」っていうWizards社の実験材料やで。
Launch the Fleet 船団の出港 (W) R ソーサリー ターン終了時まで、対象のクリーチャーは「このクリーチャーが攻撃するたび、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを1体、タップし攻撃した状態で戦場に出す」を得る。 奮励・(1) 自軍クリーチャーがそこそこブリマーズの領域。まぁ、ブリさんの手下は優秀だったので警戒もついてたけど、こちらはあくまで普通の民兵団である。つまり「民兵団の誇り(LRW)」。上手くすればクリーチャーの数が倍加する呪文。コストも軽く、やろうと思えばおそらく自軍アタッカー全部に奮励することも余裕だろう。上手いことトークンを並べるようなデッキならば、擬似的にトークンを倍加させる呪文とも言える。ただ、実際には「民兵団の誇り」はキスキンという種族ボーナスがあるにも関わらずほとんど使われないカードだった。やっぱり、攻撃誘発であり、出てきたトークンも殴ってるからすぐに死ぬっていうのがあまりうけない理由なのかもしれない。リミテッドでも、昨今は横に広げるデッキがほとんどない状態なのでこの程度の圧力は今ひとつ。何か劇的に相性の良いカードがあれば化ける可能性もなくはないのだが……。
Leonin Iconoclast レオニンの偶像破壊者 (3)(W) U クリーチャー・猫、モンク 3/2 英雄的 - 対象の、対戦相手のコントロールするエンチャント・クリーチャーを破壊する。 あんまり見たこと無いタイプの顔立ちのレオニン。メスだからなんだろうけど、これまでメスっぽかったレオニンももうちょっとごつい顔してたような。なんかシャム系でシュッとした面立ちである。さておき、そんな細面美人で不思議な民族衣装がオシャレなレオニンだが、書いてあることは割と容赦無い。やってることは「オドゥノス河の底ざらい」の逆で、エンチャントクリーチャーのみをピンポイントで地獄に送り込む。旧時代からずっとエンチャント除去の専門家を務めてきた白の面目躍如だ。使えるシーンは限定されているが、それってつまり不必要に授与するかどうかで悩まなくて良いってこと。相手が「悪意の元霊」とかを出したら、その時だけ優先して対象に取ればいい。アンコモンで提供されたわりにはかなり使いやすいアサシンである。
Mortal Obstinacy 定命の者の強情 (W) C エンチャント・オーラ エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。 エンチャントされたクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは〜を生け贄に捧げても良い。そうしたなら、対象のエンチャントを破壊する。 「熱意」「決意」に続く「定命の者の」シリーズかと思いきやちょっと違う。実際は白と赤に収録された2枚サイクルで、「相手にダメージを与えたら壊すよ」能力のカード。1マナで+1出来る最低限の効果に加えて、そこからアタックを介してエンチャント破壊が出来る(赤はアーティファクト破壊)。この世界でのエンチャント破壊は当然値千金だが、そのための「帰化」系呪文として考えると余計な条件がついたので割と使いにくい。その分、クリーチャー強化として場に残し続けられるモードがあるので、その間を取った納得出来るコストが1マナってことだ。なかなか悩ましい。出来ることならこれだけをエンチャント破壊とカウントせずに「解消の光」をもう1枚くらいキープしていた方が安心出来るが、上手いことフライヤーに張れればそこそこ安定運用は見込めるだろう。ヒロイックへの後押しとしてはボチボチの選択か。ちなみに、今回白のコモンで成長型ヒロイックは0/4のみ。白だけでこれまでのようなヒロイック戦術が貫ける確率はがくっと下がった。青コモンなら同様のカードが確保出来るので、これまで以上に白青が必須の組み合わせっぽい。
Nyx-Fleece Ram ニクス毛の雄羊 (1)(W) U エンチャント、クリーチャー・羊 0/5 あなたのアップキープの開始時に、あなたは1点のライフを得る。 優しい。優しすぎる。あり得ないレベルの超癒し系アニマルの登場に、殺伐としたテーロス世界もほっこり。イラストも安定のTerese Nielsenだ。ただ、この癒し効果が何故生まれるのかというと、単に羊毛のモフモフに包まれているから、というわけではなく、この羊を美味しく頂くためっぽい。うメェー。とにかく、あの「つぶやく幻」に自動ライフゲイン装置「アジャニのマントラ(M11)」を搭載したという、超絶後ろ向きクリーチャー。2マナタフネス5は普通同じコスト域での突破は不可能なので、攻め気の薄いデッキならば「平和な心」のような疑似除去としてカウントすることも出来る。単なる壁ではリミテッドでもデッキインは躊躇われるが、それが少しずつライフで突き放していくなら話は別。がっちり&ゆっくりで、新たな未来を模索するのだ。そして、「壁じゃないから実は殴れる」という「クラーケンの幼子」と同じネタも忘れちゃいけない。「テューンの大天使」と同じデッキに入れておくと、自分の能力で勝手に羊型ミュータントに姿を変えて荒れ狂う可能性も。リミテッドだと「アルセイド」張られて2/7警戒で殴ってくる事案なんかも割とありそうだ。ちなみに、クリーチャータイプ「羊」も実にレアなタイプで、カードとしては金属製だった「錆胞子の羊(MRD)」に続いて史上2体目。その割にあんまり珍しい感じがしないのは、ひとえに「羊術師(TSB)」のおかげだろう。
Oppressive Rays 抑圧的な光線 (W) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは、そのコントローラーが(3)を支払わない限り攻撃もブロックも出来ない。 エンチャントされたクリーチャーの起動型能力は、それを起動するためのコストが(3)多くなる。 色々出来ないわけじゃないんだけど、かなりやりにくくなるサブ「平和な心」。3マナちゅうのは結構な出費であり、たとえば「蒸気の精」が2点殴る時や「エファラの管理人」が熊を止めるのに払うかと言われるとなかなか辛い。序盤ならば割とはっきりした「除去」だ。しかし、放っておけばいつかはインフレも進み、3マナ程度では影響が出ないシーンもやってくる。つまり、このカードをフル活用するなら「序盤から逃げ切る」タイプのデッキが向いてるってことになるわけだ。一時的に「波濤砕き」のブロックを制限するだけなら、確かにこれは強力だろう。「中盤引いたら弱い」は1マナのカードなら大体そうなんだから、そこは割り切ったお付き合いを。ちなみに、カードには明記されていないが、このコンバットコストの支払いは「プロパガンダ」系と同じタイミングなので、攻撃・ブロック宣言時に払うことになる(つまり、払った後でタップしてアタックをやめさせたりは出来ない)。
Oreskos Swiftclaw オレスコスの速爪 (1)(W) C クリーチャー・猫、戦士 3/1 ちょっとだけ種族が変更になった「第六隊の刃(FUT)」。せっかく未来の可能性を見てきたセットなんだから強引にここに収録しても良かったんだろうが、やっぱりクリーチャータイプ「レベル」が突然出てくるわけにはいかなかったんだろう、こんな感じになりました。前の世界には上位互換の「果敢なスカイジェク(GTC)」が居たのでちょっと見劣りするが、いつの世だって2マナパワー3は正義だよ。相手はたまらずに「旅するサテュロス」でブロックしてくるかもしれないよ。それだけでも彼は充分生きた証を残せるのである。ほら、バニラなおかげでたっぷりとした「テーリアス」のフレーバーが楽しめるじゃないか。ちなみに、今セットにバニラは3体存在している。結局「テーリアス」ってどんな中身だったんだろうな。
Pharanx Formation 密集軍の隊形 (2)(W) U インスタント 対象のクリーチャーは、ターン終了時まで二段攻撃を得る。 奮励(1)(W) 最近少しずつ安売りが進んでいる二段攻撃だが、今回は流石にアンコモンでの提供。「ボロスの魔除け(GTC)」のモード1つ分、って考えるとちょっと寂しいかもしれないが、そりゃこんだけヒロイックに溢れてる世界なのだから、これだけでも充分過ぎる。おまけに5マナでの奮励モードも中盤以降充分なインパクトを与えることが出来るときているのだから、大体「不屈の猛攻」と同じくらいの重要度と見て良いのではなかろうか。しいて難点をあげるなら「威名の英雄」に使いたくないことくらい。
Quarry Colossus 採石場の巨人 (5)(W)(W) U クリーチャー・巨人 5/6 〜が戦場に出たとき、対象のクリーチャーを、そのオーナーのライブラリの上からX枚目のカードの下に置く。Xは、あなたのコントロールする平地の数である。 今回全色に収録されたのが、基本土地の枚数を数えるギミック。レアリティはまちまちで、青と赤がレアになっている。一応単色押し傾向を強める意味があるのでこの世界にいる意味は分かる……かな ?白の巨人は相手クリーチャーをふんづかまえて、ライブラリの中へと放り込む。投擲力は平地の枚数依存だ。テキストだと分かりにくいが、「X番目のカードの下」に入ることになるので、ドロー出来るのはX+1ターン後。なんでこんな変なテキストになったかを想像するに、多分「平地0枚」の場合でもスムースに解決出来るように、だと思う。7マナの巨人が出たターンにそんなことされるんだから、仮に数ターンのお別れだとしても永遠にサヨナラとほぼ同義である。つまり「発光の始原体(GTC)」と大して変わらないくらいの能力ってことだ。マナが伸びる期待があるなら、充分フィニッシャーとして信頼出来るカード。問題は、勢い込んでこれを1引きとかして見た後に、もう1枚流れてきたらどうするかっていう。
Reprisal 復仇 (1)(W) U (7th等から再録) インスタント 対象の、パワー4以上のクリーチャー1体を破壊する。それは再生出来ない。 「大物潰し(ISD)」や「邪悪退治」などのときにちょくちょく引き合いに出していた大先輩カードが、この怪物ランド次元でいよいよ復活。2マナという軽さ、そして(あんまいらんけど)再生すら許さない断固とした姿勢。ブラボー、この世界のために生まれてきたような素晴らしいカードだ。そりゃエルズペスさんだって調子に乗りたがるのも分かる。この世界ならばいつ引いても充分使用に耐える優先度の高いカードに違いない。それにしても、占術1つ付けるためにあんなに重くなった「邪悪退治」って一体なんだったんスかね。
Sightless Brawler 盲いた喧嘩屋 (1)(W) U エンチャント、クリーチャー・人間、戦士 3/2 授与(4)(W) 〜は単独では攻撃出来ない。 エンチャントされたクリーチャーは+3/+2の修正を受けるとともに、単独では攻撃出来ない。 各色に与えられた「デメリもどうぞ授与」サイクル。共通仕様は、アンコモン授与で、相手につけることで行動制限にもなりうるデメリットを持っていること。白は「忠実なペガサス」が赤から強奪した「単独行動禁止」デメリットを併せ持つキラキラしたおっさん。ラメ入りローションプレイみたいな状態である(ニクス生まれなのでしょうがない)。単体だと一回り小さい「くすぶり獣」みたいなもの。「忠実なペガサス」はデッキ次第ではそれなりの手駒であるが、そこそこの頻度でダメージが通せる「ペガサス」に比べると、このおっさんは上手く殴れたとしても平均的2マナ域と相打ちしてしまう程度の戦力なので、あんまり単体での魅力はない。となると授与モードが前提となる。5マナで+3/+2はそれなりの修正値。制限は加わるものの、わざわざ自軍に授与する場合には殴れる公算があってこそだろう。そう考えると案外悪くない(よくもないけど)。相手に張って鬱陶しいアタッカーを抑える使い方もあるにはあるが、「鬱陶しいアタッカー」っていうのは「とにかくでかい」か「回避能力がある」の2パターンがあり、前者ならいいが、後者の場合には何かの拍子に枷が外れるとパワーが上がっているのが致命傷になりかねない。安全弁として使うのはかなりリスキーだと思う。トータルすると、色々と微妙なアンコモン。多分「アルセイド」の方が安定。
Skybind 空封じ (3)(W)(W) R エンチャント 星座 - 対象のエンチャントでないパーマネントを追放する。次の終了ステップの開始時に、そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。 イラストがシュール。ノーマルスーツで宇宙出ちゃった感じのアクロス兵が白目剥いてるわけだが、彼はエンドステップに地上に戻ってきたところで息してるんでしょうかね。フェニックス一輝ならアナザーディメンション後も平気な顔で歩いて来るけども。白が割と得意としているちらつき効果を恒常的に与えるカード。オーラやカウンターわっしょいのこの世界なら、相手クリーチャーを一旦どかすだけでも除去に近い意味合いがあるので充分機能する。相手がエンチャントの時は諦めるしかないけど。自軍に使う場合は187の使い回しが目的なわけだが、この世界のキャントリップはオーラがほとんどだからな……「灰色商人」とか「ナイレアの信奉者」あたりの信心誘発が一番の候補。「ファリカの癒し人」や「グリフィンの夢掴み」だと次弾も装填出来てなかなか美味しいかも。
Skyspear Cavalry 空槍の騎兵 (3)(W)(W) U クリーチャー・人間、兵士 2/2 飛行 二段攻撃 これまでアンコモン以下で飛行と二段攻撃を同時に持っていたのは「空狩人の散兵(10ED)」ただ1体のみ。このクリーチャーはそれを2マナ重くすることでパワーとタフネスのアップに成功した。まぁ、3/3飛行と対峙すれば結局相打ちなのだから5マナ域の戦力としては普通なのだが、トリック1枚で劇的にダメージが変わるため、この世界の空を制圧出来る可能性は割と高い。現在でも活躍中の「地平の識者」が1ターン早く出てくると思えばイメージしやすいだろう。オススメの相棒は「タッサの使者」。2枚ドローする前に相手がデッキを叩きつけてくれると思われる。
Stonewise Fortifier 石識の防衛者 (1)(W) C クリーチャー・人間、ウィザード 2/2 (4)(W):このターン、対象のクリーチャーから〜に与えられる全てのダメージを軽減する。 名前の漢字を一瞬「石原夏織」に見間違えた私は病気でしょうか。はい、そうです。小技をマスターした「旅する哲人」。アイツが勝っている点は何一つないので、「オレスコスの太陽導き」と2人で哲人を囲んで陰湿ないじめを繰り広げる様子が目に浮かぶが、こいつ自身にいじめる権利があるのだから仕方ない。起動に5マナもかかる後ろ向きの能力なんてあってもしょうがない、という気もするのだが、2ターン目に出してこそ輝くはずの熊が、終盤でも使える可能性があるってのは充分な説得力なのだ。5マナで相手アタッカーを1体封じられるわけで、使用感としては前の環境の「セレズニアの歩哨(RTR)」に近いだろうか。まぁ、どうせなら哲人も猫も全員仲間に入れてあげて、ハイパーしろくまデッキとか組んであげると親睦が深められて良いんじゃなかろうか。私はやらんけども。
Supply-Line Cranes 補給線の鶴 (3)(W)(W) C クリーチャー・鳥 2/4 飛行 〜が戦場に出たとき、対象のクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く。 鶴! Magic世界の鳥で鶴ってのは珍しい。というか、明示的に鶴だと書かれたのは初めてのことだろう。イラストを探せばひょっとしたら他にもいたのかもしれないけども。過去に「鶴」の名を冠したカードは、ジャパネスク文化を代表した神河世界の「象牙の鶴の根付(SOK)」だけ。やっぱり日本のイメージが強いのかな。調べたら割と世界各地にいることはいるみたいだけど。さておき、そんな鶴クリーチャーだが、「出た時好きなとこにカウンター置いていいよ」という緑のお家芸を何の臆面もなくパクってきた、どっちかっていうとサギ。コウノトリなら赤ん坊を連れてくるが、この鶴は武器を輸送してくれるおかげでこんな能力になっているらしい。何が酷いって、自身が2/4フライヤーと既にでかく、多くの場合は5マナ3/5フライヤーで充分過ぎるっていう点。「先見のキマイラ」が5マナ3/4メリットありを実現させた時にも驚いたものだが、今度はコモンで5マナ3/5だ。まだまだクリーチャーの性能向上は続いていくのだろうか。
Tethmos High Priest テツモスの大神官 (2)(W) U クリーチャー・猫、クレリック 2/3 英雄的 - 対象の、あなたの墓地にある点数で見たマナコストが2以下のクリーチャー・カードを戦場に戻す。 汽車とマンモスのデザインを足しあわせたのが、古代炎神キシャモスである。となると、このクリーチャーは鉄道+マンモスの新しい炎神の仲間という結論に至るのが当然の帰結だが、そんなことは全くない。雰囲気からすると地名なんだろうけど、突然こんな初見の名前を最終セットで出されても困るよな。そして、そんなどうでも良い話から入ってみたのに、このクリーチャーが充分強いのも困る。珍しい形のヒロイックだが、「再誕の宣言(DIS)」や「太陽のタイタン(M12)」が持っていたコスト指定ありのリアニ能力が繰り返し使えてしまう。2マナ以下という設定はそこまで無茶なものではないが、やはり直接アドバンテージに繋がる能力ってのはジワジワ嫌なもの。これで「レオニンの投網使い」を引っ張るなんて小技を使える可能性もあるし、白の低マナ域は「恩寵の重装歩兵」「アクロスの空護衛」「密集軍の指揮者」「戦識の重装歩兵」と、単純にコストでは割り切れないタフガイ揃いなのだ。ヒロイックデッキの名オフィサーとして人員の水増しに期待がかかる。そして、それ以上にイラストの前面にいるライオンの顔が気になる。こっちみんな。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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