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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 鎮目えええぇぇ! な最終話。まぁ、視聴者は全員同じ感想だと思うんだけど、「終わった」って感じじゃなくて、「終わらせた」最終回。前回までで全く伏線が回収出来ていなかったために「3期上等」だの「劇場版確定」だの言われてたけど、流石の岡村天齊。終わらせましたね! ……って、納得出来るほどウブじゃないわけで。

 もちろん、「終わった」要素も数多く存在している。ある意味一番最終回らしいポジションをもらったのは、決して幸せではなかったが、やはりメインヒロインの蘇芳だ。紫苑はマダム・オレイユ達の協力を得て、「何らかのプロジェクト」を進行させ、その代償として、イザナギとして命を失った。まぁ、彼のこれまでの扱い(と中の人の属性)から考えて「ま、ラストは死ぬよな」と思っていたので、彼が退場するのは別に構いやしない。そして、そんな紫苑の意志の一要素であったのが蘇芳。彼女は「記憶を植え付けられたコピー」として生を受けたものの、あくまでそれは流星核の性能を試すための実験体。イザナミの力によって流星核を失い、彼女もまた「自殺を強いられる」こととなる。次第に薄れていく記憶の描写は非常に痛々しく、駆けつけたヘイの無責任なフォローでさえ、彼女には慰めに聞こえたはず。もちろん視聴者は、そんなヘイの言葉に納得出来るはずもなく、これまで3ヶ月一緒に旅を続けてきた蘇芳のあまりにあっけない最期に振り上げた拳を向ける先がない。

 で、蘇芳をそんな目にあわせた憎き紫苑の「プロジェクト」とは一体何だったのか。マダムの話だと、彼の能力であるコピーの限界に挑み、空に浮かぶ月に絡んだものだったらしい。おそらくコピーによる「新世界」の創造、というのが一番近いニュアンスなのだろうが、結局そこにイザナミがどのように関わり、彼らが「合理的に」何を望んだのかは分からずじまい。蘇芳は最期に両親やジュライが幸せそうに暮らす「これからいくところ」のイメージを見ているが、あれが一体なんだったのか。分かるような分からないような。もちろん、霧原さんがいた東京は現実としてきちんと存在しているので、「蘇芳のハッピーエンド」は全てまやかし。どう見たって大団円にはなりはしない。

 では、そんなパブリチェンコ一家に肉薄していた三号機関はどうだろう。まず、霧原さんは意味の分からない晴れやかな顔で「次の目標」を進んでいる。あれだけ執着していたBK201への思いはどこへいったのやら。一応彼女はマダム・オレイユに付いていったおかげで、課長と並んで世界で最も「ことの顛末」を知る人間になったわけだが、それで彼女が満足できるとは思えない。結局機関はイザナミの何を恐れ、何を目的としていたのか。三鷹文書とは一体何だったのか。全て、分からないまま。今回ほとんど出番が無かった葉月と鎮目はもっとひどい。葉月さんはあれだけ義憤に燃えていたのにエラいあっさりヘイを許してくれたし、矛先を向け直した裏切り者への復讐も、戦闘シーンが一切描かれないという不遇の身。ようやくいいキャラクターの裏が見えた鎮目についても同様だ。せっかくの能力だったのに、葉月さんにかかると一撃だった模様。なんであんなに自信満々だったのよ。

 死に方と言えば、CIAのお偉いさんはもっとひどい。「これ以上ゲートでアメリカの権威を失墜させるわけにはいかん」と息巻いてなだれ込むも、関知しないところでことはさっさと進み、あげくイザナミのなれの果てみたいな残滓に中身抜かれて瞬殺あぼん。ほんと、何しにきたんだ。今まで何してたんだ。

 思わせぶりな復帰、再登場のマジシャンも何しにきたやら。生きていただけでも勿論驚きだが、だからって出てきた意味は分からない。彼についていけばジュライも救われたのだろうか。

 そして、結局何一ついいとこなしで終了した、我等が主人公ヘイさんと銀。ヘイさんは今回、「末期の蘇芳に調子のいいことをいう」という仕事しかしていない。銀に至ってはこれまで通りにガンガンドレインライフしまくってどこかへ消えただけだ。お前は連金生物ヴィクターか(月が絡んでいるあたりは、ヴィクターっぽい要素かもしれない)。そりゃ、もちろんヘイは蘇芳を捨てて銀についていくだろうとは思っていたが、だからってあまりになあなあ過ぎやしないか? もうちょっと揉めるとか、逆にいちゃいちゃするとか、サービスしてくれよ。二人だけでわかり合ったような顔をされても、視聴者は全くついていけません。マオは……モモンガのまま霧原さんについていくの? いや、別にいいけどさ。

 もう何がなにやら、さっぱり分かりません。ラストカットで「さよなら!」とか言われても、「ちょっと待て、面貸せ」としか言いようがない。覚悟してただけに、やっぱりそうだと質が悪い。岡村ぁ!! なんか……うまく言えないけど返せ! 何か返せ! ……そう、蘇芳の思い出を返せ。

 まぁ、多分この作品のことだから、こうして視聴後に荒れるのも戦略のうちかもしれない。煽るだけ煽って続編とか打ち出せば話題にはなるしね。でもな、1つだけ言わせて欲しい。「1クールは無いわ」。 

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