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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 あ〜ッてなる、本当にあ〜ッ!!ってなる最終話。もう、この2人ったらどうしたらいいのかしら!

 前回突然の宝探しエピソードでシナリオラインがやや外れたところに行ってしまい、今回最終回でどういう締め方をしてくれるのかと気にしてはいたのだが、まさかの「本当に何もしない」エンド。30分画面を見続けていても、ただひたすら、お互いの声が届かない電話とにらめっこしてやきもきしている純夏と汐がいるだけだ。痴話喧嘩もなければのろけ話もきゃっきゃうふふもない。まして女子部の華々しい日常なんてあるはずもない。何気ない、口にすれば本当に一言で片付いてしまうような2人の関係を、「電話」というたった1つのツールで引っ張って引っ張って引っ張って、落としてみせた。この脚本、倉田じゃなきゃ恐ろしくて上げられないぞ。

 そして、このエピソードを見せられただけで「あ〜ッ」ってなる自分が嫌になる。駄目だ。本当に、この2人のもやもやを見ているだけで、楽しいんだもの。この2人の、これが見たいんだもの。前回のエピソードのおかげなのかどうか、今回の汐は随分はっきりと純夏への気持ちを自分で意識するようになっている。電話をかけたいけど、「別に相手は単なる友達だから」という自制心でもって電話をかけないつもりだったのに、待ち焦がれる気持ちに嘘はつけず、次第に不機嫌になり、気もそぞろになり、耐えきれずにボタンを押してしまう。図書館でぼんやりとしている描写も電話が気になって長時間集中できなかったことを示していたし、しかも純夏が出るまで相当長い間呼び出してましたよ。一度は諦めて切ったのに、そのすぐ後にまたかけ直し。履歴を確認すれば、もう「何となく声が聞きたくて」というレベルの焦がれ方じゃない。本当に「電話をかけただけ」のエピソードなのに、汐の気持ちの決定的な変化は、恐ろしいまでに描写されているのである。もう、花束持って駆けつけるしかないよ、純夏さん。

 そして、焦がれる気持ちは純夏も同じ。親戚の手前、あまりはっちゃけることも出来ない純夏だが、電話が壊れてしまった後の一瞬の暴走モードはそれまで溜めに溜めた本能の抑制しきれなかった部分。どうせ電話が掛かったって「着いたよ」くらいしか言うことが無いはずなのに、それでもかけずにはいられない。これはまぁ、いつもの純夏さんですけど。

 そして最後の台詞の意味深なことと言ったら。「アタシの声、聞こえる?」と繰り返し尋ねる純夏に対し、汐は一言「良く聞こえる」と。彼女の耳に届いた純夏の「声」の中身とは何なのか。もう、妄想するだけで丼飯十杯は軽い。「なかなか繋がらなかったもの」が「繋がった」瞬間。このためだけの最終話。そしてそのためだけの1クール。純夏さん。これからも頑張って下さい。

 原作が未完なので、アニメが未完なのは当然だと思っていたが、未完を「見事な未完」で片付けるこの脚本。本当にしたたかで、正しいと思えるだけの説得力を持っている。予想を裏切りつつ、期待は裏切らないこの手際。流石の倉田英之先生でしたとさ。残りのサブキャラが全然出なくて可哀想、という見方もあるんだけど、必要なものとそうでないものの取捨選択の結果だからね。キョリちゃん、最後の最後まで食い物の話しかしてませんでした。 

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