ドラフト通信No.150 2/14

２月１４日　ドラフト模様（BNG、THS×２）

ピック順　【Serra】→【Metallica】→【Sangriter】→【Mei】→【Thraxi】→【Alessi】→

 

　バレンタインデイピィ〜ック。野郎しかいないけどチョコはある。そんな恵まれた現場からお送りしております。ＩＨ調理器とフライパンでガトーショコラを作ろうとする系男子とかいます。そしてそこそこ成功します。「パティシエを名乗るにはまだまだだな」とよく分からない反省をしてます。やだ恰好いい。

　そんなこととは関係無しにに「神々の軍勢」２回目。なんかねぇ、絶対このセットが入ったらカードプールが弱くなって地味な試合になると思ってたんだけど、２戦やった段階での感想はそうでもないのよね。そりゃ２パックあるテーロスの存在感が相変わらず強いのはそうなんだけど、よく分からない絶妙な何かが回っている感じ。まぁ、パックが地味なのは事実だと思うんだけどさ。１パック目にやや地味なパックを開けて、そこからテーロスに入っていくっていう流れが叙情詩的なのかもしれん（すげぇ適当）。

　あと、以前プレリの暗号騒動で出ていたヘンテコカードセットの発売が正式に告知されたりしました。ドラフト専用の新セットってことですげぇ気になる。１回はやってみたい……けど、来年６月ってもうドラフト面子が６人いないんじゃないかな……。どうかな？　どうなるかな？

 

　業務確認連絡。次週は通達の通りにお休みになります。また、再来週は私が参加出来ません。好きにしてもらってかまいませんが、別にスケジュール調整のサポートとかしませんので、そのつもりで。自分が参加出来ないドラフトなんか知らんわ！

 

 

　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＭＴ

ＡＬ　　ー　　×　　◎　　○　　×　　◎　　３ー２　２

ＳＥ　　○　　ー　　◎　　○　　◎　　◎　　５ー０　１

ＴＨ　　×　　×　　ー　　◎　　◎　　○　　３ー２　３

ＳＡ　　×　　×　　×　　ー　　○　　○　　２ー３　４

ＭＥ　　○　　×　　×　　×　　ー　　×　　０ー５　６　●●

ＭＴ　　×　　×　　×　　×　　◎　　ー　　１ー４　５

 

 

１位　【Serra】　赤白　＜ケラノスの稲妻　神聖なる評決　威名の英雄＞

　悲願、宿願、念願、言葉は色々あるが、とにかくそういう類のもの。テーロス環境に入って長い長いトンネルを抜けた初優勝。五ヶ月に渡る呪縛にようやく別れを告げることに成功した。思えば遠くへきたもんだ。念願を叶えたのは、狙ったのか、たまたまか、（固執したのか）、ホームグラウンドのボロスの大地。１引きで鬼レアである「狩人の勇気」を余裕でスルーして「ケラノスの稲妻」スタート。２引きでも「クラグマの解体者」なのでそこまで強い引きとはいえず、こんな無理して大丈夫か、という流れだったのだが、今回の赤はそこから流れが来る。他の人間が全く赤に触る気配を見せなかったのだ。こうなれば、多少無理した早めの引きも抑えとしての意味が出てくる。「常炎の幻霊」を５引きで取れ、「ファラガックスの巨人」も余裕の８引き。馬鹿に出来ない活躍を見せた「性急な太陽追い」に至っては１４引きである。その後も「アナックスとサイミーディ」６引き、「マグマの噴流」９引き（！）などが光る。３パック目は多少カット気味のピックも増えるが、開けたパックから今回激戦区だった白の「威名の英雄」が引けた時点で既にペイしていただろう。後は実に分かりやすい授与授与ビート。ほどよくヒロイックも乗り、適当に授与をぺたぺた貼っていくだけでアドバンテージが膨れあがる仕組み。今回他の色に低マナ域が枯渇しており、完全に速度で別次元に行けたのがラッキーであった。おそらく本人の望む最高の形での厄払いとなっただろう。よし、もう勝たなくてもいいな！

 

 

２位　【Alessi】　青白　＜万戦の幻霊　海神の復讐　天馬の乗り手＞

　最終戦まで優勝争いの激戦を繰り広げたが、相手の無体なビートに競り負けて惜しくも２位。試合開始前は「弱い！」と連呼していたデッキだが、なかなかどうして。確かに、個々のカードを見ると「？」となる部分もあるだろう。「海岸線のキマイラ」は褒められたカードじゃないし、「旅する哲人」が入るとやっぱりどこか勿体ない匂いがする。だが、本人曰く「マナカーブしか考えない！」と割り切ったデッキは今回の重苦しい世界では見事メタを制し、何となくビートからの「海神の復讐」という決めパターンが確立出来た。中押しとしての「万戦の幻霊」の存在感は抜群だし、元々弱いカードではなかった「液態化」が、ここに来てグッと存在感を増したのも上げ潮の理由だったろう。やっぱり世界は「神々の思し召し」さえ握っておけば何とかなるのであった。

 

 

３位　【Thraxi】　緑白　＜勇気の原型　葉冠のドライアド　密集軍の指揮者＞

　流れにそってピックしていくと、上家らかもらった「宿命的介入」を中心としたセレズニア方向に自然と寄る形。ただ、今回は白が４人、緑は３人と一番厳しい色に飛び込んでおり、更にタッチにとどめた白が「勇気の原型」「密集軍の指揮者」とことごとく低マナ・色拘束という厳しいマナ事情。お世辞にも褒められたデッキでは無い。加えて上で繰り返したように、今回は特に緑の低マナ域が致命的に枯渇しており、「ケイラメトラの好意」でごまかそうにも対象がいない状態。結局、「ナイレア」なんかも手に入ったことから、序盤戦は無いものと割り切って土地１８枚体制でとにかく安定感を維持することを念頭に。幸い「ナイレア」や「セテッサのグリフィン」のおかげでマナフラッドはそこそこフォロー出来る。結局、速い上２人には為す術もなく敗れたわけだが、そうじゃないデッキにはサイズで圧倒出来るセレズニア的なマッチがきちんと作れたのでボチボチ。ドラフトでは初めて神でアタックすることも出来たし、プールの割には頑張れた感。ちなみに、ピック表を書いてて改めて「俺のデッキ、アンソーザなんて入ってたんや」ってびっくりした。試合中１回も引いてすらいない。

 

 

４位　【Sangriter】　緑青　＜ネシアン未開地の荒廃者　ネシアンのアスプ　ヘリオッドの試練＞

　相変わらずのパック運で１引きカットとかナイスな展開を見せ続ける男。普段は見慣れないレアをやたら敬遠する傾向にあるのだが、流石に頭が悪すぎる「ネシアン未開地」は引く。この１引きの流れなのか、重たかった緑軍団からは「ネシアンのアスプ」２枚がここに集中し、魅惑のネシアンデッキとなった。事前のパックで「ケンタウルスの戦上手」流しの「波濤砕きのトリトン」なんかはなかなか見事なピックで、高マナ域でごちゃつくのをギリギリ回避している。まぁ、それでも今回はやっぱりクリーチャーベースを組み上げるのにはかなり難儀していたけども。「航海の終わり」や「捕海」あたりが見つからなかったので、なかなか相手の盤面に触りにくかったのは厳しかったか。最近どんどん「迷宮での迷子」が好きになっている様子。あと「層雲歩み」からの「切り裂く風」ね。「結局カードで損……してない！」みたいな。

 

 

５位　【Metallica】　黒緑　＜窒息死　髙木の巨人　旅するサテュロス＞

　「悪いデッキじゃないのに回りがみんな強かった」とのこと。ま、確かに今回黒はほぼ独占であり、除去は少ないながらも「悪意の幻霊」×２や「思考囲い」と、序盤の展開を支えるカードがあるのでそこそこ戦えるデッキだったとは思うのだが……やはり黒のカードプールがきつかったか。「洞窟のランパード」みたいに効率的にダメージを稼げるカードがもっとあれば良かったのだが、殴る手段が「ケンタウルスの戦上手」からの「悪戯の騒乱」など、とにかくもっさり。「高木の巨人」などもいるはずなのだが、ピンポイントで引き込めずに押し負ける展開が多かった。接死ディフェンスは機能してたはずなんだけど「今日はトランプルに泣かされた」とのこと。なるほど。

 

 

６位　【Mei】　白青黒　＜アクロスの空護衛　殺し屋の行動　目ざといアルセイド＞

　前回全敗、今回１勝。大丈夫、着実に進歩はしている。デッキのどこが悪いってことも無いのだろうが、やはり今回唯一の３色デッキ、というところに問題が見え隠れしているだろうか。また、カードを狙うバランス感覚がややズレている部分があるようで、今回は「対象に取るスペル」の多さに比して土台となるクリーチャーが足りていない。「ニクス生まれの盾の仲間」と「羽撃王」の選択にはまだ理由付けが出来たが、やっぱり２パック目１引きの「殺し屋の行動」は、色の選択も加味するとちょっと行きすぎではなかろうか。まぁ、この時点ではこの後何枚の「天馬の乗り手」が取れるか分からないのだから希望を持ちたいのも分かる部分ではあるが……

 

 

今回のピック表

 

　【Serra】（赤白）→【Metallica】（黒緑）→【Sangriter】（緑青）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Alessi】（青白）←【Thraxi】（緑白）←【Mei】（白青黒）