最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
Abattoir Ghoul 肉切り屋のグール (3)(B) U
クリーチャー・ゾンビ 3/2 先制攻撃 このターンに〜にダメージを与えられたクリーチャーが1体死亡するたび、あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい値のライフを得る。 細かいサポートで、そんなに目立たないけど「まぁ、居てくれたらそれなりに助かるよね」という、十二使徒で言ったらピクシーか妖狐くらいの立ち位置のクリーチャー。パワー3の先制持ちなので、コモンクラスを相手にする分には負けないだけのバイタルがあるし、先制攻撃を活かせば、その他のコンバットトリックと組み合わせて一方的に相手を打ち倒すこともそう難しくない。ブロック側に回ればそれなりのライフを提供してもらえるんじゃなかろうか。でも、アタック時にはこれを相手にチャンプブロッカーを差し出す人はあんまりいない気もするんだけどね。なんか、あんまり黒っぽくないから妙な立ち位置だな。 Altar’s Reap 祭壇の刈り取り (1)(B) C インスタント 〜を唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。 カードを2枚引く。 クリーチャーをサクることについては並々ならぬこだわりを持つ黒がお届けする、新世代の「血の署名(M11)」。いや、比較対象としては「頭叩き(SCG)」の方が近いか。なんと、ソーサリーからインスタントに格上げされて格段に使いやすくなっている。2マナで2ドロー出来るインスタントがいつの時代にも弱いはずが無い。相手の除去に応じて使えば弾に無駄も出ないし、インスタントで自由自在に陰鬱条件をクリア出来てしまうので、はっきり言ってこの環境の中じゃエースといっても過言ではないフル回転の活躍が期待出来る。黒をやっているなら、全力でかき集めてしまって構わないのではなかろうか。 Army of the Damned 忌むべき者の軍団 (5)(B)(B)(B) M ソーサリー 2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンを13体、タップ状態で戦場に出す。 フラッシュバック・(7)(B)(B)(B) はい! お馬鹿! 先んじてマローが予告していた、「これまでで最も大きな数のトークンを生み出すカード」の正体がコレ。13て。13体て。すごいよ、そら凄いだろうけど、誰がどこで求めてる仕事なんだよ。そりゃ通れば勝てるよ。ブロッカー3体いれば即死しないかもしれないけど、多分即死するよ。おめでとう! いやぁ、一応なんとなくフレーバーを維持しようとしてる心遣いがいいですよね。悪魔の数字、不吉のDEATH13という数字に加えて、ゾンビが墓から蘇ってゆっくりと襲ってくる様子を表現したために、出たターンはタップ状態だ。大挙したトークンが一気にぬっと立ち上がる姿は、確かに立派なホラーですよね。まぁ、このスペルにフラッシュバックがついてることの方がよっぽどホラーだけど。誰が使うの? いつ使うの?! 墓地に落としてからプレイする作戦なの? 馬鹿なの? 死ぬの? よし、今後の世界ではこれを対策するために「尖塔の大長」が流行る! わけがない! Bitterheart Witch 苦心の魔女 (4)(B) U クリーチャー・人間、シャーマン 1/2 接死 〜が死亡したとき、あなたは自分のライブラリから呪い・カードを探し、それを対象のプレイヤーに付けた状態で戦場に出しても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。 黒にはそこまで多くない、人間軍団からの悪落ちキャラ。ひ弱なな人間なので5マナ1/2と信じられない虚弱体質を持っているが、それは能力が使いやすいが故の設定。ひとまず接死を持っているので、確実な相打ちブロッカーとして問題無くデッキで仕事を任せられる。そして、いざ彼女が死ねば、それは呪いへと生まれ変わり、相手プレイヤーに襲いかかるのだ。今回青・黒・赤に配備された呪いは、最軽量が2マナ、最も重くて5マナ。全てのレアリティを合わせても全部で6枚しか存在しておらず、そこまで有用なリソースとは言えないが、ただで場に出せるのだったら悪い話でもないだろう。デッキの呪い枚数と相談して彼女の投入を決めればいい。 Bloodgift Demon 血の贈与の悪魔 (3)(B)(B) R クリーチャー・悪魔 5/4 飛行 あなたのアップキープの開始時に、対象のプレイヤーはカードを1枚引き、1点のライフを失う。 「ファイレクシアの闘技場(9ED)」を内蔵させたデーモン。ご丁寧に5マナ5/4フライヤーのナイスステータスを保持しているおかげで、あまりにレアっぽい自己完結な全体像が素敵過ぎる。登場した次のターンからアホみたいなアドバンテージを提供してくれるその姿は、過去に「痛い、でかい、馬鹿みたい」を代表していたデーモンの面影は全く無い。「闘技場」と違って自分のライフがやばかったら相手にドローを押しつけたりも出来るしな。開けたパックから出たらおめでとう系。土地がめくれなくても宇宙ですよ! Bloodline Keeper 血統の守り手 (2)(B)(B) R クリーチャー・吸血鬼 3/3 飛行 (T):2/2で飛行を持つ、黒の吸血鬼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 (B):〜を変身させる。この能力は、あなたが5体以上の吸血鬼をコントロールしている時にのみ起動できる。 ↓(裏側) Lord of Lineage 系統の王 ー クリーチャー・吸血鬼 5/5 飛行 あなたがコントロールする他の吸血鬼・クリーチャーは+2/+2の修正を受ける。 (T):2/2で飛行を持つ、黒の吸血鬼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 どこをどういじっても強そうな吸血鬼の親玉レア。たくさんの配下を生み出していくイメージは実に分かりやすく、トークン1体1体が2/2であるっていう点がいかにも最近のレアらしい壊れっぷり。これ、一昔前だったら1/1でも文句なしで強レアって言われてたよなぁ。そのままトークンを4体出せたら準備完了で、お手軽な変身ギミックで自分も含めた全員が+2の強化を得て、恐怖の4/4フライヤー軍団がゲームをすぐに終わらせてくれる。別に変身せずとも2/2飛行軍団だけでゲームは終わる気がするのだが、念には念を入れるのが吸血鬼流なのだろう。在りし日の「吸血鬼の夜候(M10)」を凌ぐ修正値は、今後の吸血鬼デッキの隆盛を期待させるだけのパワーがある。唯一の難点は、出た時点で吸血鬼が足りなかった場合は、即座に何かしてくれるわけじゃないという点。1ターンでも生き残ればすぐにフル回転してくれるはずだが、即除去に対してレスポンスが効かない部分は、5マナレアとしては些か勿体無い。「骸骨の吸血鬼(GPT)」みたいに出た瞬間のお仕事+除去耐性があったら完璧だったのだが。贅沢過ぎる? そうかもしれん。 Brain Weevil 脳ゾウムシ (3)(B) C クリーチャー・昆虫 1/1 威嚇 〜を生け贄に捧げる:対象のプレイヤーは、手札を2枚捨てる。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。 当方虫、は苦手なので、ゾウムシと言われてもピンと来ないのだが、確かにイラストを見るとこんな虫がいたような気もする。ちなみに過去にmagicにおいてゾウムシの名前を冠するクリーチャーは存在していない。で、わざわざそんな昆虫が初登場したのは、そのながい鼻だか口だか分からない器官でもって、対戦相手の脳みそをちゅるんと吸い出すためである。4マナ1/1とサイズは小さいが、そのまま夜陰に紛れて忍び寄り、ちゅろん。めでたくそのプレイヤーは「精神腐敗(M12)」してしまうって寸法だ。「精神腐敗」に比べると1マナ重たいが、一応生きていて殴ることも出来るので、試合後半に手札が無い状態に居合わせても最低限の活躍が出来るのが売り。威嚇持ちはアーティファクトが去ったこの世界ならばそれなりの貫通力になるので、装備品やオーラをつけて突っ込ませるのにも使える。何のシナジーも無い地味キャラではあるが、決して損はさせない親切心が売りの可愛い奴である。 Bump in the Night 夜の衝突 (B) B ソーサリー 対象の対戦相手1人は3点のライフを失う。 フラッシュバック・(5)(R) シンプル。撃つと相手のライフが3点減るだけ。つまり、これを7発撃てばゲームに勝てるということだ。ただし、それだけだとちょっと弱い気がするので、終盤に思い出した時にフラッシュバック出来るようにした。つまり、これ1枚で6点削れる。3枚あれば大体ゲームに勝てるくらいの強さになった。実際、1枚で6点削れるカードというのは案外優秀である。構築で大活躍する「ゴブリンの先達」だとか「恐血鬼」あたりだって、平均値を取ってみれば案外6点をコンスタントに削るのは難しいくらいのもの。このカードはクリーチャーではないのでダメージを阻害されることはなさそうだし、小分けにして撃てるので手の中で腐る心配もない。そう考えると、リミテッドで「黒赤吸血鬼」みたいな速攻デッキが作れるのなら、案外アリなんじゃないかと思えるレベルである。過去には本体3点効果と「繋ぎ役」だけのカードである「溶岩の打ち込み(CHK)」が勝負を決めたことだってあるのだ。是非とも尖ったデッキを組んでこの絶妙なコモンを活かしてみてほしいもんである。惜しむらくは、ご丁寧にルーズライフに設定されているので構築環境で「黒赤吸血狂喜」みたいなデッキは組めない。狂喜狙いの人は、渋々「血の味(M12)」とか使うしかないか。いや、使わんけど。 Corpse Lunge 死体の突進 (2)(B) C インスタント 〜を唱えるための追加コストとして、あなたの墓地からクリーチャー・カードを1枚追放する。 〜は対象のクリーチャー1体に、追放されたクリーチャー・カードのパワーに等しい値のダメージを与える。 突如墓地のクリーチャーから殴られるという、理不尽な格闘呪文。微妙に似たようなギミックを搭載したスペルには「死の報い(WWK)」があったが、あちらが墓地回収スペルの役割も果たしていたのに対し、このカードはインスタントにする代わりにリムーブになったため、完全に除去としての効果のみになってしまった。墓地にそれなりのクリーチャーがいないと使えないという使いづらさはそのままであり、黒は墓地を使う色なので、安易にリムーブしてしまうのも何だか勿体無い。除去は除去なのでリミテッドなら使うことになるんだろうが、これをメインにするのはあんまり嬉しいデッキではなさそうである。 Curse of Death’s Hold 死の支配の呪い (3)(B)(B) R エンチャント・オーラ、呪い エンチャント(プレイヤー) エンチャントされたプレイヤーのコントロールするクリーチャーは、−1/−1の修正を受ける。 黒のレア呪いは相手限定の「魂の裏切りの夜(CHK)」。はるか昔から、相手だけマイナス修正ってのは常に強力で、「魂の裏切りの夜」以外にも「仕組まれた疫病(7ED)」なんかも採用実績がある。このカードは5マナと重たいのがネックだが、自軍の被害を気にせずに何枚でもデッキに入れられるのは魅力的。重ねばりすれば相手のクリーチャーはどんどん選択肢をうしなっていくはず。1枚だけで、とりあえず「墨蛾の生息地」の起動が妨げられるのは意味があるかもしれない。ただ、現代は除去も軒並み優秀になっている時代であり、「四肢列断」のような優良単体除去があれば、大がかりな装置は必要としていないのが現状である。このカードに出番があるかどうかは、メタ神様だけが知っている。 Curse of Oblivion 忘却の呪い (3)(B) C エンチャント・オーラ、呪い エンチャント(プレイヤー) エンチャントされたプレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地からカードを2枚追放する。 黒のコモン呪いは相手の墓地を浸食する。こちらから選ぶことが出来ないので狙ったカードが処分されるまである程度の時間はかかるが、1ターンに2枚というハイペースで削っていくので、全てのカードが消え去るまでにそう時間はかからない。相手が墓地を利用してやろうと手ぐすね引いた青のゾンビ軍団だったりした場合にはピンポイントで直撃できるカード。ただ、それ以外の場合にはせいぜいフラッシュバックをおさえる程度の働きにしかならないため、コモンといっても慌てて回収する必要も無いだろう。ま、こういうのが無いとリミテッドで特定デッキが暴れやすくなっちゃうからね。 Dead Weight 死の重み (B) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは−2/−2の修正を受ける。 今回の最軽量基本除去。1マナでタフネス2まで対応出来るのは充分な性能だし、オーラなので対応しきれないクリーチャーでも弱体化を狙うことは出来る。過去にこのジャンルだと「弱体化(9ED)」があり、完全上位互換であることを考えれば立派な選択肢である。ま、最近は「闇の掌握」だの「四肢列断」だの、マイナス修正も派手な値が増えてたからなんだか地味にみえるけどね…… Diregraf Ghoul 戦墓のグール (B) U クリーチャー・ゾンビ 2/2 〜はタップ状態で戦場に出る。 黒の永遠の夢、それが1マナ2/2のゾンビである。過去には「カーノファージ(EXO)」や「肉占い(TMP)」といった名作クリーチャーたちが登場し、構築での黒ビートを賑わせていた。そして、そんな伝統ある分野にまた新たな歴史が刻まれようとしている。どこからどう見ても1マナ2/2のゾンビだ。もちろんデメリットはあるが、攻撃に特化したデッキにおいて、この能力がどれほどのデメリットになるというのか。出たターンなんて召喚酔いしてんだからタップで構わない。重要なのは、2ターン目にパワー2で殴れるか否かなのだ。ラッキーなことに、現在基本セットには「墓地を刈り取るもの」もいるし、「墓への呼び声」「ゾンビの横行」など、ゾンビデッキを賑わせてくれるカードも多い。さぁ、あの時代のあの黒ビートへ。 Disciple of Griselbrand グリセルブランドの信奉者 (1)(B) U クリーチャー・人間、クレリック 1/1 (1)、クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたは、生け贄に捧げたクリーチャーのタフネスに等しい値のライフを得る。 クリーチャーをガンガンライフに変換するライフ配達人。起動コストも最小限だし、「ライフが大好き!」っていう人にとっては手軽につきあえるよいおっさんである。ただまぁ、クリーチャーってのは場にいてナンボなわけで、軽々にサクっていい存在ではない。あくまで除去で狙われた時の保険とか、その程度のスタンスなので、本来ならば「失われし者への祈り」なんかと大差ないカードでもある。しかし、世界はこのおっさんを求めている。そう、低価格の陰鬱誘発カードとして。最悪でもこのおっさん自身をサクれば陰鬱条件は満たせるので、陰鬱が必要な強力なカードが集まったなら、さりげないタイミングで声をかけておくと中吉。 Endless Ranks of the Dead 終わり無き死者の列 (2)(B)(B) R エンチャント あなたのアップキープの開始時に、2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。Xは、あなたがコントロールするゾンビの数の半分(端数切り捨て)に等しい。 「本当にエンドレスやん!」と一瞬心躍らせたが、冷静になると、意外とそうでもないことが分かるカード。端数を切り捨てるということは、これが機能するためには最低でも2体のゾンビを準備しておく必要がある。無事に2体いるところに着地しても、その後の増え方は3→4→6→9→13と、そこまで劇的なスピードとは言い難いのだ。今の世の中はカードたった2枚で無限のトークンを生み出すコンボデッキが席巻しているわけで、こんな堅実戦略でゾンビを増やすカードにどこまでニーズがあるかは判断しかねる部分である。一応、コスト無しでのトークン生産という基本コンセプトは強いので、専門のゾンビデッキでなら何かものすごいエンジンになるかもしれない。「墓所のタイタン」さんが手ぐすね引いて待ってますよ。 Falkenrath Noble ファルケンラスの貴族 (3)(B) U クリーチャー・吸血鬼 2/2 飛行 〜か他のクリーチャーが1体死亡するたび、対象のプレイヤーは1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。 クリーチャーを看取るたびに「取引の教会、オルゾヴァ(GPT)」が起動できるという、信心深い吸血鬼。死ぬクリーチャーの陣営を問わないために、相手クリーチャーが死んでも自軍クリーチャーが死んでも祭りを演出できるのはかなり強力であり、過去にはライフルーズ効果だけの「復讐に燃えた死者(SCG)」なんかでも活躍出来たことを考えると、これさえ守っておけばかなり有利なゲーム展開が期待出来るはずだ。この手のクリーチャーは「プロジェクトX」とかのコンボに気軽に組み込めるようになるので、今後は構築でコンボ系にも動きがあるかもしれない。 Ghoulcaller’s Chant グール呼びの詠唱 (B) C ソーサリー 以下の2つから1つを選ぶ。「対象の、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを手札に戻す」「対象の、あなたの墓地にあるゾンビ・カード2枚を手札に戻す」 普通に使うと「墓暴き(M12)」だが、ゾンビの場合にだけ効果が2倍。ゾンビにだけ優しい再利用スペル。「墓暴き」は基本セットのリミテッドでもそこまで使われるカードではないが、こうしてシンプルな形でアドバンテージが狙えるというなら話は別。さっさと青と結託してライブラリを削っておけば、序盤から手軽なコストでクリーチャーをサーチするスペルとして使っていけるのだ。是非、全国のゾンビニストたちはこいつで一発アドバンテージを狙ってくれ。 Ghoulraiser グール起こし (1)(B)(B) C クリーチャー・ゾンビ 2/2 〜が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるゾンビ・カード1枚を無作為に手札に戻す。 自分が出てくる片手間で適当に選んだ仲間を連れてくる、やる気があるんだか無いんだかよく分からないゾンビ。ゾンビ限定とはいえ、とにかくアドバンテージには違いなく、「グレイブディガー」よりも1マナ軽いのでグルグル回すループ的な動きも行いやすい。これや上記の「グール呼びの詠唱」を使って、細かくてもいいからひたすらクリーチャー輪廻を繰り返して数を稼いでいくのが、黒のゾンビの基本的な目標になりそうである。ほら、「大軍で襲い来る恐怖」が今回のテーマですから。 Gruesome Deformity 陰惨な醜さ (B) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは威嚇を持つ。 史上初の、威嚇を付与するオーラ。威嚇が「畏怖」と入れ替わって少しずつ定着してきてはいるわけだが、未だになんだかしっくりこないのはおっさんプレイヤーの宿命なのだろうか。畏怖をつけるオーラ「畏怖(10ED)」が2マナだったのに対し、こちらは1マナで提供されているので、はっきり言って上位互換。まぁ、「畏怖」も使われたっていう記録は残っていないので、このカードもそこまでニーズがあるもんではないと思うけどね。しかし、「威嚇」っていうのは、すっげぇ顔が怖いから他のクリーチャーが避けて通るっていう意味だったんだな。なんだか可哀想である。 Heartless Summoning 心なき召喚 (1)(B) R エンチャント あなたが唱えるクリーチャー・呪文のコストは(2)少なくなる。 あなたのコントロールするクリーチャーは、−1/−1の修正を受ける。 適当にクリーチャーを召喚してみよう、というエンチャント。おかげでサモンにかかるコストが一気に2も安くなるが、その分、クリーチャーはへろへろの状態で出てくるという寸法だ。コレを使って出てきたかどうかを問わずに−1をばらまくのは確かに鬱陶しいが、コストが下がるというのはそんなに簡単に起こる出来事ではない。過去には「血の呼び水(RAV)」という、似たような効果が得られるカードがあったのだが、このカードはクリーチャーをサクらないとクリーチャー呪文以外がカウンターされるという面倒極まりない制約がついており、とても使える代物じゃなかった。このカードは、弱くなるとは言え、とにかくキャストすることに意味があるクリーチャーをガンガン繋げていくコンボデッキ的な使い方が可能になる。過去には「魔の魅惑(TMP)」がコンボパーツとして活躍したわけだから、このカードが何かしでかす可能性は充分あるのだ。黒のコンボはいつでも夢があるなぁ。 Liliana of the Veil ヴェールのリリアナ (1)(B)(B) M プレインズウォーカー・リリアナ 【3】 <+1>: 各プレイヤーは、手札を1枚捨てる。 <-2>: 対象のプレイヤー1人は、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。 <-6>: 対象のプレイヤー1人のコントロールするパーマネントを、2つの山に分ける。そのプレイヤーは、自分の選んだ片方の山を全て生け贄に捧げる。 さぁ、このセットの目玉、プレインズウォーカーのお通りだ。満を持して登場したのはあのリリアナ姉さん。既にジェイスやチャンドラが3種類目をリリースして調子に乗っているというのに、初代プレインズウォーカーの中で姉さんだけがず〜っと頑なに初代の味を貫き通していた。彼女のホームグラウンドを訪れたことで、ようやく、次の姿を見せることが出来たのだ。感慨深い。やっぱり女性プレインズウォーカーといえばリリアナさんですよ。エルズペスは何だか偽善面してる割に案外わがままで気に入らないから。あ、ニッサさんは……影薄いなー。 さておき、生まれ変わったリリアナ姉さんは、なんと至上最軽量タイの3マナで登場することになった。能力を見てみると、その基本構造は同じコストで猛威をふるった「ジェイス・ベレレン」と似た形になっている。まず、登場時の忠誠数が一緒。どこぞの4マナなのに忠誠2だったエルフとは違うので安心運用が見込める。そしてプラス。これは起動するだけでアドバンテージにならないのがジェイスと同じ形だが、互いにドローというウィンウィンのジェイスより、相手の行動を絞りに行くリリアナの方が、使われた相手は嫌なはずだ。こちらの手札も一気に減ってしまうことになるのだが、黒だったらなんとかしろ。そしてイニストラードだったら何とかなる。はず。 小マイナスでようやくアドバンテージが取れる「悪魔の布告」を起動する。ソーサリー除去が聞きにくいミシュラランドがセットを去るので、いくらか使いやすい能力になるだろうし、どんな形でも、マナを払わずに使える除去は強かろう。「饗宴と飢餓の剣」を突破できるのもありがたい。そして大マイナスは、なんと拡大版の「行動か死か(INV)」。とにかくパーマネントが半分、という時点で、やっぱり他のプレインズウォーカー同様に、「起動すれば勝ち」である。気になる点としては、ジェイスとの決定的な違い、プラス能力で忠誠度が1しか増えない部分だろう。ジェイスは出したターンに忠誠5までいって一気に除去圏外に逃れることが出来たが、リリアナさんはアドバンテージのない能力を何回か起動しなければ使いにくいというのが難点といえる。その代わり、最終奥義への到達難度が、ジェイスよりも低い。必要なカウンターの数が少なく、増殖などを絡めて誤魔化すことも出来るため、早めに設置して大技に期待するのが主立った使い方になるのではなかろうか。もしくは、ある程度絞り込んだハンデス型のコントロールデッキに入れることでプラス能力の効果を相対的に高めるのも狙い目かもしれない。 総じて見ると、1枚で自己完結出来たジェイスに比べると、こちらはデッキも選ぶし、脆くもあるので使い方が難しい。しかし、やはり3ターン目に出せるプレインズウォーカーというのは、それだけで相手の脅威になるのは確実なのである。黒のコントロールデッキが「ソリン or リリアナ?」と尋ねられたら、やはり迷わずこちらを選ぶのではなかろうか。さぁ、姉さん出番です。 Manor Skelton 荘園の骸骨 (1)(B) C クリーチャー・スケルトン 1/1 速攻 (1)(B);〜を再生する。 間違った方向に努力しちゃった感じのクリーチャー。2マナ1/1で再生持ちといえば「蠢く骸骨(M10)」なわけだが、こいつはあのスケルトンの再生コストを重くして、代わりに速攻をつけてもらった。……うん、速攻ねぇ。未だかつて、スケルトンに対して「あぁ! 速攻がついていれば!」って思ったことって、無いよね。再生は別に関係無いしね。ものすごくうまくいったとしても、2ターン目に出して1点パンチするのがせいぜいだよね。その代償として、何度も使わなきゃいけない再生のコストが上げられるってのは……ちょっと使いづらい……まぁ、コモンだし、ブロッカーが欲しいときには使うけどさ。もう少し賢くなろうぜ。 Markov Patrician マルコフの上流階級 (2)(B) C クリーチャー・吸血鬼 3/1 絆魂 え? ソリンさんもこの次元に出張ってきてるの? てっきり「私をつかまえてごらんなさ〜い」ってお花咲かせてるリリアナさんと、「ま〜て〜〜」って言ってるガラクさんの2人の逢い引き現場という認識しかなかったんだけど……まぁ、吸血鬼が支配してる地域とかもあるみたいだし、ソリンさんも居心地の良い次元なのかも。で、そんなソリンとどんな関係があるのかよく分からないクリーチャーがこれ。貴族のくせにコモンだし、単に「夜の子(M12)」に1マナ足したらパワーが増えただけのクリーチャーだし、フーン度合いが半端無い。ワンパンチ入れればそれなりのライフアドバンテージが得られるのでリミテッドの穴埋めにはナイス。「吸血鬼の怒り」とかで補強するとより素敵。 Maw of the Mire ぬかるみの大口 (4)(B) C ソーサリー 対象の土地1つを破壊する。あなたは4点のライフを得る。 めでたく判明した、このセットの土地破壊枠。今回は本職であるはずの赤が「地獄の口の中」というどさくさ除去ランデスしか持っていないので、コモンで安定して土地が壊せるのは黒ということになった。そして、そんな貴重な土地破壊枠が、これである。……5マナなぁ。4ライフなぁ。「井戸の汲みつくし(EVE)」に比べて、2点回復量がアップしたぞ! ……いらんわぁ。そのおまけは確実にいらんわぁ。せめて相手のライフ減らせよ。黒のくせにこんなとこでライフ回復してんじゃねぇよ。俺の夢を返せよ。 Moan of the Unhallowed 神聖を汚す者のうめき (2)(B)(B) U ソーサリー 2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。 フラッシュバック・(5)(B)(B) ナイスフラッシュバック。フラッシュバックでトークンを出すスペルというとあの「獣群の呼び声(TSB)」が最右翼だが、このスペルはそんな大人気スペルを参照したのではなく、リミテッドで地味な活躍を見せたり見せなかったりした「灰毛の定め(JDG)」のアレンジである。スレッショルドによるおまけモードが無くなってしまったが、代わりに行きのマナコストが軽くなり、クリーチャー本舗の緑に負けないだけのコストパフォーマンスを実現させた。手軽に数を増量出来るため、「死ぬこと」を求められるこの環境においては重宝するし、試合後半にもゾンビ2体が思い出したように湧いてくるオプションは案外無駄にならないもの。「ゾンビの横行(M12)」で捨ててフラッシュバック、なんてのもおしゃれだが、大して美味しくないので自己責任で。 Morkrut Banshee モークラットのバンシー (3)(B)(B) U クリーチャー・スピリット 4/4 陰鬱 - 〜が戦場に出たとき、このターンにクリーチャーが死亡していたなら、対象のクリーチャー1体はターン終了時まで−4/−4の修正を受ける。 思い出したように時たま現れるクリーチャー、バンシー。ファンタジー的な属性としては、バンシーは女性の死霊で、その泣き声が家々に死の来訪を伝えるという、どちらかというと凶暴というよりはもの悲しさ優先のクリーチャーである。マジック業界では、「叫び回る(RAV)」だけでクリーチャーがへろへろになったり、「吠えたける(M11)」だけでプレイヤーがみんなして嫌な気持ちになったりするなど、その泣き声でもって場に出たときになんらかの効果を発揮するイメージが強い。今回のバンシーは、そんな中で「叫び回って」いた奴のアッパーバージョン。ラヴニカのバンシーは4マナ2/2で場に出たときに−2修正だったが、こちらは陰鬱効果で制限を加えることにより5マナ4/4というパワフルボディを実現させ、修正値も「闇の掌握」ばりの−4を達成。リミテッドでは2つの角度からエンドクラスのフィニッシャーとなっている。ただ、5マナはそれなりのコストなので、相手クリーチャーを除去した後でキャストするのはちょっと面倒。自軍に適当にサクれる機構を用意して臨むのが正しい姿勢だろう。 Night Terrors 夜の恐怖 (2)(B) C ソーサリー 対象のプレイヤー1人は手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選び、それを追放する。 コモン手札破壊。3マナで選択ディスカードということで、「強要(9ED)」が作り上げた3マナコモン枠に綺麗に収まる仕上がり。そこに、イニストラード風味としてディスカードでなくリムーブという手心を加えただけなので、これまで「強要」が好きだったプレイヤーは、そのままの感覚で使っていけるはずだ。どうしてもリミテッドだとこの辺のカードってのは入りにくいものだけど、使われると結構嫌な気分になる。爆弾レアに初見で殺されるのが嫌だ、という御仁は、これで一時の安心を得るのはどうだろうか。 Reaper from the Abyss 深淵からの魂刈り (3)(B)(B)(B) M クリーチャー・デーモン 6/6 飛行 陰鬱 – 各エンド・ステップの開始時に、このターンクリーチャーが死亡していれば、対象のデーモンでないクリーチャー1体を破壊する。 ざっくりしたデザインのデーモン。相手クリーチャーが死んだターンには「泣き面に蜂」だし、こちらのクリーチャーが死んだターンは「目には目を」となる。書いてあることは当然強い。ただ、このジャンルには既に更なる理知性と理不尽さを兼ね備えたシェオルドレッド先輩がいらっしゃるので、ファッティとしても除去としても、そこまで大したインパクトがあるわけではない。「出産の殻」デッキでアクセス出来れば強力な除去装置になる可能性はあるのだが、やはり確実性でいうなら法務官様にご相談願った方が話は早い気がする。リミテッドの雄どまりのカードか。 Rotting Fensnake 腐敗した沼蛇 (3)(B) C クリーチャー・ゾンビ、蛇 5/1 「ドロスのクロコダイル(10ED)」の種族変更再版。めでたくゾンビになったおかげで、諸々のゾンビサポートの恩恵が受けられるぜ! と喜んでみたが、「ドロスのクロコダイル」も最初からゾンビだった。じゃぁ、大して変わりません。せいぜい「清められし者、せし郎(CHK)」で増強出来るくらいの違いですわ。4マナパワー5というとびきりの頭でっかちっぷりは、殴りに行く場合にはそこそこ怖い。これなら「陰惨な醜さ」で威嚇をつけてもいいかな、っていうレベルだし、今回は先制攻撃をつける「とがった三つ叉」なんて装備品もあるので、そのあたりとの組み合わせを期待しつつ(どうやって三つ叉を持つのかは想像出来ないけど)、駄目なら確実な相打ち要員として使っていけそうである。すぐに死ぬだろうけど、それはそれで使い方もあり、「しょっちゅう墓地にいるゾンビ」として、墓地利用の選択肢になるのだ。いかにもゾンビデッキらしい鬱陶しい戦い方に絡めてみよう。 Screeching Bat 金切り声のコウモリ (2)(B) U クリーチャー・コウモリ 2/2 飛行 あなたのアップキープの開始時に、(2)(B)(B)を支払っても良い。そうしたなら、〜を変身させる。 ↓(裏側) Stalking Vampire 忍び寄る吸血鬼 ー U クリーチャー・吸血鬼 5/5 あなたのアップキープの開始時に、(2)(B)(B)を支払っても良い。そうしたなら、〜を変身させる。 変身ギミックなんてものはカードの使いづらさばかりが気になる鬱陶しいギミックだと思うのだが、こういうカードを見ると、確かに裏表でやりとりしたくなるのも分かる。普段は2/2飛行の小さなコウモリだが、任意のタイミングでマナを払うことでサイズの大きな吸血鬼へ。もちろん、本人の意志で変身しているので、元に戻って再び空を飛ぶのも自由自在。いかにも「吸血鬼」なイメージになっているではないか。「反転」カード群やレベルアップクリーチャーたちはあくまで「立身出世」のイメージだったので、こうした変幻自在のスタイルは、なかなか興味深い。さておき、クリーチャーとしてのスペックもなかなかのもの。黒ならば3マナ2/2フライヤーにデメリット無しなのはありがたいし、必要に応じてファッティに化けられるギミックも素敵。いざとなったら再び空に戻って最後の一撃を見舞ったり、選択肢が多いのも良い。リミテッドなら(ピック中にモロバレになることを除けば)、使いやすいクリーチャーである。 Sever the Bloodline 血統の切断 (3)(B) R ソーサリー 対象のクリーチャー1体と、そのクリーチャーと同じ名前を持つ全てのクリーチャーを追放する。 フラッシュバック・(5)(B)(B) がっちりばっちり徹底的に除去る。この手の効果は「残響する衰微(DKS)」の時に確認済みであり、特にトークン相手に無類の強さを発揮する。何万体のマイアトークンが襲ってこようとも、これ1枚プレイすれば全ておじゃんなのだ。これで「戦隊の鷹」が入れ替わりで環境を去らなかったら、面白いマッチメイクが見られたかもしれないのだが。ただ、それ以外の場、リミテッドなどの場合は、単なる4マナの確定除去である。フラッシュバックもあるので取ることに躊躇いはないだろうが、レアというほど劇的な効果にならないのでちょっとがっかり。いや、強いです、ごめんなさい。 Skeltal Grimace 骸骨の渋面 (1)(B) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに、「(B):このクリーチャーを再生する」を持つ。 あぁ、うん。いいよね、こういういかにも数合わせっぽいコモンが出てくると、「新エキスパンションが出るんだなぁ」っていう実感が湧きますよね。ただ、ここまでシンプルな黒オーラというのは案外珍しくて、基本的には「蛇の皮(CHK)」とか「トロール皮(M12)」のように緑に与えられるタイプのカード。黒だと「深夜の誓約(CHK)」みたいにシェイドをつける方が一般的な気がする。まぁ、イラストやカード名を見たら、単にこれが「蠢く骸骨(M10)」を憑依させるオーラだってのはすぐ分かるんですけどね。さて、リミテッドで使うかどうか。こういうオーラってのは使われるとすごく鬱陶しいんだけど、自分でデッキを組むとあんまり入れたいと思わないんだよなぁ。 Skirsdag High Priest スカースダグの高僧 (1)(B) R クリーチャー・人間、クレリック 1/2 陰鬱 – (T)、あなたのコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを2体タップする:5/5で飛行を持つ、黒のデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。この能力は、このターンにクリーチャーが死亡していた時にのみ起動できる。 エロイムエッサイムな人。たかだか2マナのクリーチャーのくせに、マナも払わず、カードも捨てず、クリーチャーもサクらずに5/5フライヤーを雇うことが出来るというのだから、悪魔礼賛も大歓迎だ。ただ、そんな契約を結ぶにはある程度の手間は必要。まずは生け贄。悪魔を呼ぶには生け贄が必要なのは定番なのだが、この人の凄いところは、自分と全然関係無いところで発生した死も、どさくさに紛れて「今の俺が捧げたから! 今の生け贄だから!」とごり押ししてしまえる部分。豚足やザクの足で説得されてたアザゼルさんもびっくりである。そして残るパーツは、一緒に召喚儀式を手伝ってくれる助手2名。3人で手を繋いで頑張ってエロイムすることによって、めでたく悪魔爆誕となるわけだ。破格の取引には違いないが、いうほど易しい条件ではない。こいつも含めて3体のクリーチャーが何もせずにボーッと立っている状態ってのは非常に効率が悪いだろうし、相手もクリーチャーが死ぬタイミングまでにこいつを除去れれば良いわけで、全員集合魔方陣完成までは色々と大変である。……でもやっぱりリミテッドで出されたらやるせないよな。 Stormkirk Patrol 流城の巡回兵 (4)(B) C クリーチャー・吸血鬼、兵士 4/3 〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージ与えるたび、その上に+1/+1カウンターを1つ置く。 スリス能力持ちの吸血鬼の中では最大クラスのサイズを持つ1枚。コストあたりのステータスもコモンとして見ればそこそこなので、シンプルな黒いデッキでのマナカーブ後半を務めるにはそれなりの駒。ただ、どうしてもこのサイズになると相手陣営も整ってしまうことが多く、他の吸血鬼に比べるとスリス能力が活かし切れないのが難点。出来ることなら、吸血鬼でデッキを組む際には、このサイズに頼らずとも相手を瞬殺出来るくらいのスピードデッキを狙いたいところではある。 Tribute to Hunger 飢えへの貢ぎ物 (2)(B) U インスタント 対象の対戦相手1人は、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい値のライフを得る。 「ゲスの評決」などで最近なかなか優秀なカードが続いている、サクり強要系の黒除去の新作。今までの「布告」と比べると1マナ重たくなっているが、その分幾ばくかのライフがもらえるというボーナスがついた。「布告」にありがちな、相手がトークン1体サクっておしまい、という状態だと1点のライフしかもらえずにスョボーンだが、上手い具合に相手のフィニッシャーに刺さった場合には、相手のパンチャーを潰した上で結構なライフがもらえるウハウハスペルに大変身。どうせタイミングがものをいうジャンルなんだし、ここまで当たり外れが大きくなった方が使う方も楽しかろう。ちなみに、フレーバーを見るとライフが回復するのは美人のおねーちゃんの血が吸えたおかげらしい。これでゾンビとかを頂いても美味しくなさそうだなぁ。 Typhoid Rats チフス鼠 (B) C クリーチャー・ネズミ 1/1 接死 史上初の、1マナ接死持ち(一応「毒のイグアナール(CON)」がいたけど、あれは条件付きだから除外)。わずか1マナで登場し、どんな大きな狼男やゾンビを相手にしても一向にひるむことなく相果てる。実に頼りになる防御の要だ。アタックにいっても積極的にブロックしたくないカードだし、1マナに置いておくコモンとしては満足のいく一品。みんなで素敵なチューライフを。 Unbreathing Horde 息せぬ群れ (2)(B) R クリーチャー・ゾンビ 0/0 〜は、あなたのコントロールする他のゾンビと、あなたの墓地にあるゾンビ・カードの数を加えた分の+1/+1カウンターを乗せた状態で戦場に出る。 〜にダメージが与えられる場合、そのダメージを軽減し、〜の上から+1/+1カウンターを1つ取り除く。 今回、青のゾンビは「人体改造によって生み出される、ちょっと強いゾンビ」であり、黒のゾンビは、「単体ではなく、集団で襲い来ることの恐怖」をテーマとした部族になっている。その結果13体のトークンが湧いたりするのだが、このゾンビは、そんな集団の恐怖を手軽に1体で味わえるようにしたもの。そのサイズはこれまで戦場で戦い抜いた先人達の数に比例し、あたかもキングスライムのごとくすべてが合体した状態で登場。集合体としての特徴はその撃たれ強さに表れており、斬られても叩かれても、パーツを構成するゾンビがポロポロと剥がれ落ちるだけで、本体はなかなか倒れてくれないのだ。うまいこと5/5以上のサイズで登場できれば、かなりの鬱陶しさを発揮するはずである。まぁ、トランプルもないし、本当にじわじわと迫り来る恐怖が、使っている側としてはなかなかもどかしいのだけれども。使う際には「うう゛ぁー」などの奇声を上げながらにじり寄ると雰囲気が出るぞ。 Unburial Rites 掘葬の儀式 (4)(B) U ソーサリー 対象の、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を、戦場に戻す。 フラッシュバック・(3)(W) こいつぁナイススペル。何を隠そう、私は基本的に「ライブラリ削るのと土地壊すのが好きな人」として有名な気でいるのだが、magicを始めた頃のオリジンはリアニメイトにあったのだ。当時大好きだった「デルレイッチ(MMQ)」なんかを「犠牲(USG)」で釣り上げるデッキが、一番最初に自分の意志で組んだ構築デッキだったのだ。当時の先輩に「犠牲」に対応してクリーチャーを皆殺しにされ、「そのカードの生け贄はコストじゃなくて効果だから、これで立ち消えだね」と言われ、理不尽に肩をわななかせたのも良い想い出である。で、そんなリアニ魂をうずかせてくれるのがこのカード。普通に使えば1マナ重たい「ゾンビ化(9ED)」だが、なんと、黒と並んでリアニ好きで有名な白を使えば、手軽にフラッシュバックが可能。「ゾンビ化」と「蘇生(TSB)」という2大看板が手を結んだ、夢のリアニスペルなのだ。手軽なアドバンテージが狙える上に、リアニデッキで必須の「釣り竿」の仕事が1枚で2回行え、更にリアニデッキでありがちな「墓地にクリーチャーを落とそうとしたのに釣り竿ごと落としちゃったよ!」という事態もナチュラルにフォロー。これこそが求めていたカードだったのだ! さぁ、デッキを組むぞ。墓地に落とすのはやっぱり「荒廃鋼の巨像」あたりかな! 落ちない! Vampire Interloper 吸血鬼の侵入者 (1)(B) C クリーチャー・吸血鬼、スカウト 2/1 飛行 〜はブロックできない。 シンプルな味わいの吸血鬼。性能で言ったら「天空のアジサシ(ZEN)」以下、というとちょっと寂しいが、これがカラーバイという奴なのだから仕方ない。防御を考えなければ何も問題無い、という黒でお約束のお馬鹿論法は健在なのだ。出来れば吸血鬼サポートの諸々のカードと合わせて使いたい。一瞬でも「吸血鬼の夜鷲(ZEN)」を思い出したら負け。 Victim of Night 夜の犠牲 (B)(B) C インスタント 対象の、吸血鬼でも狼男でもゾンビでもないクリーチャー1体を破壊する。 条件がガチャガチャしすぎて面倒な基本除去。そして、面倒なので色々と対象外になって残念なことになったりする。この世界で指定された3種族を除くとすると、まず目の仇にされるのが人間、スピリットの白周辺。それから赤と緑に多いエレメンタル、あとは地味にエンジェルやデーモン、デビルなんていかにも悪そうなクリーチャーも殺せたりする。ん、まぁ、基本セットドラフトでメインに「死の印」を入れておくのと同じくらいの感覚かしら。うちのコミュニティのドラフトの場合、デッキ組んでる時点で他人が何やってるかバレバレになるんで、それを見てからの投入でも間に合ったりしちゃうんだけどね。 Village Cannibals 村の食人者 (2)(B) U クリーチャー・人間 2/2 他の人間・クリーチャーが死亡するたび、〜に+1/+1カウンターを1つ置く。 イニストラードの村人は、常に狼男や吸血鬼の恐怖に怯えて日々を過ごしており、夜には決して家の外に出ることはないという(室内にいるだけで人狼から身を守れるとも思えないんだけど)。ここまで人間が迫害されている次元というのも珍しいかもしれない。だが、危険は目に見えるものだけではないのだ。仲間だと思っていた人間にすら、脅威は存在している。なんと、人間を食べて大きくなる人間である。ほんとに趣味が悪いクリーチャーだが、タイプ「人間」を持つクリーチャーがたくさんいることを考えると、結構な速さで成長する気がする。狼男たちも変身前には人間だし、白なんかはほとんどのクリーチャーが人間。相手陣営を除去してこいつがどんどん膨らんでいくのを見ていると、やっぱり食糧は大切なんだ、ということを思い知らされるのである。こういうカードがあると、改めて「人間」にスポットがあたって、昔作られたカードに意外な価値が生まれるかもしれません。まぁ、全部オラクル見て確認しなきゃいけないから大変なんだけど。あの「イシュトヴァーンおじ(TSB)」も今では単なる人間ですよ。きっと引退時に「普通の人間に戻ります」っつってステージの上に斧をおいて退場したんだろうなぁ。 Walking Corpse 歩く死骸 (1)(B) C クリーチャー・ゾンビ 2/2 えーっ マジバニラ?! バニラが許されるのは3/3までだよねー。などという誹謗中傷が聞こえてきそうな、いかにも穴埋め感漂うバニラゾンビ。しかし、悠久の時をゾンビと共に歩き続けてきた賢明な諸兄ならば、このクリーチャーが成し遂げた偉業は充分ご理解頂けるだろう。そう、これが史上初の、黒が手に入れた2マナ2/2バニラゾンビ。ついにゾンビは、兵士や熊と肩を並べる、立派な「基本戦力」としての産声を上げたのだ。「灰色熊(10ED)」を見て「2/2のバニラなんてね、せいぜいスタックの練習する時にショックで死ぬ役目しかないよね」と軽んじる緑、そして「栄光の探求者(ONS)」が作られた際に「なんで今更2/2バニラなの? せっかくのウィニー色なのに、熊とおんなじステータスのクリーチャーなんかいらねぇよ」と鼻で笑った白。お前らにこの悲願は分かるまい。黒は、長い歴史を「スケイズゾンビ(10ED)」と共に歩んできたのだ。あげく最近になっても「愚鈍な虚身(ZEN)」なんて訳の分からないクリーチャーを作られて「え? 今の時代にこれ?」と茫然とするしかなかったのだ。ゾンビは、熊に並んではならない。そんな理不尽な因習に縛られ、苦渋を味わってきたのだ。その時代が、ここでついに幕を下ろすのだ。さぁ! 新たなゾンビ・サーガの幕開けだ。このクリーチャーをぎっちり詰め込んで、クリーチャーが強いなどとほざく緑や白の鼻をあかしてやるのだ! 「あ、タイタンから出てくるから、別に2/2ゾンビとかいらねっす」。 ですよねー。 PR |
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