最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いきなりサブタイトルの四字熟語の意味が分からなかった第4話。っていうか、調べてみたら別に四字熟語ではないな。一応コトバンクから転載しておくと、「《李密「陳情表」から。自分と自分の影とが互いに哀れみ、慰め合う意》孤独で訪れる人もなく、寂しいさまをいう。」知らんがな。まぁ、一応今回のエピソードの雰囲気は出ているけども。 今回の主人公は、「首無しライダー」ことセルティ・ストゥルルソン。そして彼女の生い立ち心情を語るのは、20年にわたって彼女と同居している闇医者の岸谷新羅。新羅は前回もセルティに声をかけるくらいはしていたが、表だって登場するのは初。臨也や静雄、サイモンなどのぶっ飛んだキャラが多い中で、まだ一般人のように見えなくもないキャラクターであるが、彼の父親が完全にマッドであったために、彼の中でも何かが歪んでいる気はする。何より、まったく気にすることなくセルティと同居し、彼女に愛情を抱いている時点でおかしいのは確かだ。まぁ、4歳からデュラハンと行動を共にしていれば、別に恐れを抱く機会はないのかもしれないが。 今回の見どころは大きく2つあり、1つ目は、ようやく正体が割れたセルティの描写。首無しライダーの噂は1話からしつこく流されていたわけだが、実際に首があるか無いかは今まで分からなかったわけで、今回あっさりとその正体を現したのは少々驚き。また、前回たどり着いた「セルティの声は沢城」という事実も今回すんなりと裏が取れたため、現時点で池袋の街中に残っている謎はほとんど無い状態。そして、姿を現したデュラハンの姿形があまり恐ろしいものとして描写されず、すんなりと街の喧噪、部屋の一部として溶け込んでいるのが面白い。絶えず首元や手先から黒い霧をしゅんしゅんと沸き立たせるセルティの異形は確かにおかしいのだが、新羅があまりに平然と接しているためか、いつの間にかそれが当然であるかのように見えてくる。「首がない」という決定的な欠落も、彼目線で見れば大した問題ではなく、視聴者も新羅の価値観に引っ張られる形だ。今回から携帯による筆談に加えてセルティの意志がきちんと音声で伝わるようになったことも、そんな変化に拍車をかける。この奇妙な「存在感」はなかなか面白い演出である。 そして、そんなセルティという存在を成立させるもう1つの見どころが、岸谷新羅という男の描写。闇医者という職業こそイレギュラーであるものの、彼の立ち居振る舞いはごく普通のもの。そして、そんな一見普通の彼が、今回は「記録者」としての立ち位置を明確にする。具体的には冒頭に現れたビデオカメラによるリサーチがそうだし、セルティとの対話を一つ屋根の下にありながらチャット形式で行うというスタイルも、彼女との対話の記録者としての意味をもつ。さらに彼の描写の中で再三焦点が当たるのはカチカチとノックを続けるボールペン。これも「筆記者」としての彼のスタンスを強調する道具立て。回想の中で、彼の父親を象徴するツールが「探求者」としてのメスと、「記録者」としての万年筆だったのも、彼の血統の「記録者」としての特性を強調している。 つまり、新羅は物語内でも「記録者」であるし、視聴者にとっては、非常にオカルティックな今回の筋立ての「認定者」としての役割も持つ。一見すれば信じられないはずのデュラハンという存在も彼の「記録」によって「認定」されることで苦もなく受け入れられるし、彼の目線から見たセルティの欠落したが故の美しさも、普通の価値観ではないはずなのに何故か不思議と不快にならない。彼の人間としての何かを変えてしまったであろう、「肉の塊」であるデュラハンの艶めかしい肢体は、今回の何ともアダルトなムードの中でも一際見栄えのするシーンであった。 そして最後に、彼は絵描きの老人の力作であるデュラハンの肖像を手にして「これで完成しているのだ」と「認定」する。首を探し求め、そこに自らの答えがあると信じ続けるセルティと、首によって今のセルティが失われることをどこかで恐れ、その事実を忌避しようとする新羅。何とも奇妙な共同生活だが、どこか暖かく、見守っていたい男女の形である。今回みたいな話は、1話完結のエピソードとしてもきちんとまとまっているので、お気に入りです。 ところで、デュラハンとこの作品のタイトルの関係性を誰か説明してくれないか。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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