最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「残響のテロル」 6→4 んーむ、ちょっと期待しすぎたかな……なんか、ぬるっと終わってしまった。オリジナルアニメってそれなりに「やりたいこと」の主線が見えやすい場合が多いのだが、これって結局何がやりたかった作品だったのかなぁ。 渡辺信一郎は今期これと「ダンディ」の掛け持ちだったわけだが(製作時期が一緒かは知らんけど)、「ダンディ」ではやりたいことを全てやりきり、様々なクリエイターの力を結集させる非常に贅沢なプロジェクトとして結実したが、こちらは原案も担当しながら、どうもうまいことプロジェクトのゴールまで見据えた展開にはならなかった。お話が入っている箱は素晴らしい。ノイタミナ作品なので予算もそれなりにあったのだろうし、映像技術が高いことは疑う余地は無い。テロの対象となる「都市」と、そこに住む「人」のサイズ差がよく分かる画面構成になっており、それを更に俯瞰的に上から見て熱戦を繰り広げるスピンクスの2人、警察組織という対立構図はとても見やすい。CGワークも流麗だし、なんだかウェットな空気感も作品の質にはとてもマッチしている。画面を見ていれば最後までずっとワクワク出来る作品である。 しかし、いかんせん筋立てにつかみ所がなさ過ぎる。序盤にスピンクスが挑戦をかけ、それに警察組織が踊らされるという展開は面白かった。「なぞなぞアニメ」と揶揄されたり、「こんなもん、どうとでも考えられるじゃねぇか」と文句を言われたりもしていたが、こうして「常人が見ると違和感がある景色」の方が、かえって次元の違う人間達が戦っているように見えて面白い。謎多きスピンクスコンビはたった2人の青年であり、それだけの人間に警察組織全体が翻弄されているのを見るのも実に痛快だ。このままずっと「日本の防衛機構を脅かしながらテロリストが戦い続ける」というアニメになるのだったら、それはそれで楽しめたのではなかろうか。 しかし、残念ながらそんなものではドラマを作ったとは言われないらしい。最後までぼかして、ギリギリまで引っ張っていたナインとツエルブの犯行動機の「なんやねんそれ」感。もう少しやりようあっただろうに。わざわざ核燃料盗みに行くあたりからして既におかしい。そして、そんな2人の心優しいテロリズムに付き合ってくれるハイヴの内面も、なんだかよく分からない。そりゃ生い立ちから考えればロクな人間じゃないだろうし、問題があったのは確かだが、彼女の退場はあれでよかったのか。いや、そもそも彼女のナインたちへのアプローチ方法はあれで良かったのか。空港での対決構図って、一番意図が見えにくいところだったんだよなぁ。更に、同じく女性キャラでは、何故リサちゃんが巻き込まれてしまったのかがさっぱり分からない。ツエルブも単なる男の子なのだからちょいと気が緩んで囲い込んでしまっただけ、と言われればまだ納得出来るが、それ以外に彼女に何らかの付加価値をつけようとすると、どうしたってお話が破綻してしまう。でも、価値がなければやっぱりツエルブたちが彼女を取り込んだ意味が分からない。うーむ、なんだったんだろう……最終的には何も解決することなく、「それなりに納得の行く幕引き」にはなっていたのだけども、やっぱりもう一歩進めた「終わりらしさ」が欲しかったなぁ。 というわけで、やっぱり脚本である。まー、テロリストなんてデリケートなものをテーマにしてしまうと、その扱いはどうしたって慎重にならざるを得ないのかね。そりゃ、冷静に考えればあの2人は射殺されても文句言えないようなことをいっぱいやってるんだから、ああいうラストで衝撃を受けるよりも納得する方がただしいのかもしれない。んー。 中の人については、スピンクス2人が楽しそうにしていたことを除くと、まずは当然リサ役の種﨑敦美。もうちょい目立てる役だとレギュラーキャラとして楽にカウント出来たんだけど……結局微妙な立ち位置で残念だったな。可愛くは出来上がっていたので不満はないのだけども。それ以外だと、警察のおっさん役の咲野俊介が個人的には気になっている名前である。いや、単純に「47都道府犬」で宮崎犬をやっていた人の声を他所で初めて聞いたからさ。そういや潘めぐみが英語台詞も含めてなかなかの好演。いや、英語はやっぱりあかんのだけど、ハイブみたいに面倒で年齢の高い(?)キャラってなかなかやらないからね。親の七光りではない、独自の味が出てきてますよ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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