今期赤﨑キャラが壊れレズしかいない件、第7話。あきらっきーも愛されれば愛されるほど脱ぎ始めるキャラだったらウリスから見捨てられなかったかもしれないのに。
今回の主役はウリスさん。今までの鬱憤を晴らすかのように、自分語りでしゃべることしゃべること。ほぼAパートは釘宮劇場オンリーという展開。くぎゅボイスで悪逆非道なことを語ってくれるため、たっぷりと罵られたいK病患者には久しぶりに良いお薬になる展開。これまで特に語られて来なかった「ウリス個人のパーソナリティ」についての説明であるが、まぁ、単なるキチである。気付けばこの世界の女子中学生はおかしな連中ばかりではあるが、そんな中で最もシンプルに殺伐ポイントが高い存在だったのが生前のウリスさん。スケバン(死語)たちの常識である「顔はやめておきな、ボディを狙え」を遵守する昔気質の立派なクズであり、加虐を至上の喜びとしていた単なるあかん人。しかし繭さんは女子中学生の切なる願いならばそれがいかなる内容であろうとも駆けつけてくれるらしい。「そんなに何かをボコりたいなら、ゲームの中で徹底的にやればいいよ」ってんでウリスをセレクターへご招待。彼女はめでたくセレクターバトルにハマり、「もうずっとここにいたいからルリグ人生を満喫するよ」と晴れやかな表情。なんかこの世界、当初の思惑を無視してルリグになりたい奴が多すぎませんかね。
そんな真性だったウリスさんが、「黒い少女」改め「闇の少女」である伊緒奈と組まされたのは必然だったのか、繭の思惑だったのか。「オレより強い奴に会いに行く」が目標の伊緒奈、「オレより強い奴をボコボコにしたらそいつは一体どんな顔で泣き叫ぶんだろう」が目標のウリス。2人の快進撃は一時セレクター業界を牛耳るまでになっており、連戦連勝でもウリスがルリグから解放されないなどのボーナスがついていたわけだが、そこにやってきたのが史上最強の存在であるるう子だった。伊緒奈は「強い子素敵! あの子のルリグになればもっとビンビン来る試合が出来るわ!」と発情し、ウリスの方は「うわぁ、最強のチートキャラとかきゃんきゃん言わせてぇ」と欲情した。結果的には2人のバトルではるう子の勝利。つまり伊緒奈の願いだけが叶い、ウリスは願いに反して一次的にルリグの座を追い落とされ、伊緒奈として顕現することになった。でも大丈夫、ウリスさんはまた連戦連勝で場を荒らして、満足したらルリグ界に帰ればいいだけだから。ただ、問題はそこに遣わされたルリグがタマだったことなんだけども。これ、もしルール通りに契約が執行されたら、タマが新しい伊緒奈として顕現してしまうことになっていたのでは……。
まぁ、今となってはベースとなるセレクターバトルのルールなんてどうでもいいんだけどね。キチガイルリグのウリス、最強バトル少女るう子、そして「光の少女」タマに「闇の少女」イオナ。もう、イレギュラーしかおらんもん。誰がどこでどう勝ち進んだら、世界がどうなるのか、もうさっぱり分からない状態。とりあえず「るう子がタマをルリグにした状態で願いを叶えれば、ルリグの呪いが解放される」っていうのは間違いなさそうなので、最終的にはそこを目指すことになるのだろうが……はて、契約途中でのルリグの変更って認められるのだろうか。まぁ、キン肉マンなら試合途中でタッグパートナーを入れ替えても怒られないから大丈夫ちゃうかな。どっちにしろ繭さんの気分次第だろうしな。
繭は最近露骨にゲームにちょっかいを出すようになってきていかんな。開発者は大人しくユーザーの反応を見守るくらいにしておきなさいよ。伊緒奈は彼女のことを「母」と称したわけだが、まぁ、回想シーンの映像から見るに、「現世にいた頃の繭の思念が結実したのがセレクターシステム」ということになるのだろうか。人とのつながりを求めた孤独な少女の怨念がカードの形で具現化し、ルリグという分身と少女たちの願いを結びつける。強力な情念は数多の少女を巻き込む不幸の連鎖を引き起こして、現在に至ると。その発端となった繭の情念が「光」と「闇」に分かれ、別個に意思を持ったのがタマと伊緒奈ってことになるんだろう。タマは純心の表れ、伊緒奈は狡知の表れだろうか。ただ、そんな「闇の少女」がるう子という別な存在と出会って変質しちゃったから、メーカー側である繭がちょっとお怒りですよ、という。当社商品の勝手な改変は保証対象外ですのでおやめ下さい。もしそのことが判明したら、ゲーム途中でも伊緒奈の心臓を握りつぶしちゃうよ、と。やりたい放題やな。どこまでいっても繭の掌の上だとするなら、タマがどれだけマジモードになっても夢は叶わないということになってしまうのだが……多分、るう子の存在はそのうち繭を越えることになるんだろうなぁ。
ついに実現したるう子とタマのマジバトル。悲痛なタマの声をオーディエンスたちも固唾を飲んで見守って……ないやつもいるな。あきらっきーが完璧に壊れてしまった。仕方ない、拠り所となっていたウリスさんが確信犯的に彼女のメンタルをぶっ壊しに来てるんだから。「顔に怪我とかさせて、みっともない」って、いちいち本人に面と向かって言わずに間接的にいじめるあたりが流石のウリスさん。これ、どう考えても最終的に刃物を持ち出したあきらっきーにウリスが刺される未来しか見えないのだが。
少女に腹パンかます作品は、良い作品。
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