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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ランス・アンド・マスクス」 4

 初見では「アライアンスとマスクス」に見えないこともない(見えない)。

 そして初見ではなんだかよく分からない作品。普通、1話目を見れば「大体こういう世界でこういうことがやりたい作品なんやろな」というのは分かるものだが、今作の場合、「主人公騎士が幼女を守りたいお話なんやろな」ということは分かるものの、その「騎士」がどういう存在で、「幼女」が何ものなのかがよく分からない。いや、それ以前にまずこの世界がどうなってるのかが分からない。騎士は何か中央組織みたいなものから叙勲されるものらしいが、一応現代社会っぽい世界の中で、何故馬鹿でかいランスを抱えている騎士が普通に存在するのか、何を目的にそんな階級があるのか。主人公が何を求めてそんな道を歩んでいるのか。世間で騎士はどう見られているのか。謎がたくさんある。「幼女」の方も、一体いくつくらいなのかが1話目だけでは判然としない(キャラデザのせいで、途中で助けられた女子高生と同じくらいに見えなくもない)。また、何故冒頭で超絶危険なロッククライミングをやっていたのかも分からない。相当な高さまで膂力のみで登攀していたわけだが、そんなすげぇ力がある幼女にも見えない。「家に誰も一緒に住んではいけない」とメイドが言い含められており、幼女本人もそのことは納得しているようなのに、初対面の不審な少年をいきなり自宅に何の警戒も抱かず招き入れているのも謎だ。とにかく、この世界がどうなっているのか分からず、ロッククライミングの話じゃないが、どこを手がかり足がかりにして話を進めていいのか分からないのである。

 まぁ、こうした「世界観の見えなさ」は2話3話と見ていくうちに解消することも多いので1話目でそこを気にする必要も無いのだが、「ここが見どころだよ」という売り出しが無いので、話を追うモチベーションが維持しにくいのが難点。強そうな騎士の物語と言っても、1話目で姫を守るために戦った相手はいかにもそれっぽいチンピラ集団だけである。あんまりありがたみが無い。騎士が守る目的、幼女が慕ってくる目的、そして悪がはびこる目的、それら全てが分からない状態では、この不安定な世界観で心許なくなっていくのはしょうがないことだろう。あまりキャッチーな1話目とは言い難い。

 スタッフは、監督が「君嘘」で素晴らしい仕事をみせたイシグロキョウヘイ氏。さらに、原作ラノベの作者の名前をどこかで見たことがあると思ったら、元々アニメ脚本畑の人だった。つまり、最初からアニメ化されることが前提になっているようなもの。ということはそれなりにここから盛り上がっていく可能性もあるが……どうかね。見やすくなってくるかね。ま、しばらくは監督の名前に期待を持って眺めていくことにしましょう。

 主人公騎士の中の人は山下大輝。こうして「男の子らしい」主人公で起用されるのは初めてかもね。そして幼女の中の人は飛ぶ鳥を落とす勢い、小澤亜李。分かりやすくて良い幼女。そして、オープニングテーマを歌唱しつつ、なんかポンコツ気味の金髪を担当しているのが三森すずこ。そう、これだね。やっぱりみもりんはポンコツじみたキャラをやってるときの声が一番しっくりくる。登場シーンで馬と金髪で会話してる時に三森ボイスが聞こえてきたので「おっ、また馬かな?」と期待したけどちょっと違った残念。エンディング歌唱が竹達ってことは、多分竹達もキャスティングされてるってことだろな。うーん、ポニキャ。

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