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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「閃光のナイトレイド」 5

 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」に続く、アニメノチカラ枠第2弾。雰囲気ががらりと変わって、暗闇を基調としたハードなサスベンスタッチの作品である。

 この手の作品の1話ってぇのは、判断が難しい。「戦う司書」もそうだったが、「能力バトルもの」の場合には個々人の持ってる能力をいかに効果的に見せるかという部分に主眼が置かれてしまうため、どうしてもシナリオの理解がおろそかになってしまう傾向にあり、この作品も全くそうしたくびきから逃れられていない。延々続く調査ミッション、人質救出ミッションのおかげでメイン4人がどんな能力を持っているかは伝わるのだが、彼らが生きる世界がどのようなもので、彼らのイデオロギーがどういうものなのかは、全く分からないのである。

 このあたりはおいおい解決していけばいい部分ではあると思うが、チームのコミュニケーションを描いている時に、こうした「知識不足」はどうしてもネックになってしまうんだな。特にこの作品の場合、主人公の相棒(浪川)のテレポート能力がなんだか使いにくそうだという部分は彼の心情に理由があるようなので、せっかく描写してもいまいち伝わってこないのは勿体ない。

 画面の方に目を向けると、流石にA−1 Picturesなので質は低くない。敵味方入り乱れての乱闘シーンなどは、暗いせいでやや見づらい部分はあるが、力が入っていることは伝わってくる。ただ、個人的には舞台が舞台なだけにどうしても「CANAAN」と比べてしまうんだよね。舞台が上海ということであの圧倒的な描写力を誇った「CANAAN」1話と比べてしまうと、流石に見劣りする。能力の描写についても、カナンの共感覚ビジョンと透視能力っぽいのを比べてしまうし、この作品はちょっと分が悪い(そういやテレパシー能力は「戦う司書」のミレポと被るし、無駄に沢城の影がちらついてる気がするな)。

 この作品独自のアプローチとして「出来る限り中国語の会話を再現する」という試みがなされているのだが、これが「上海っぽさ」を出すのに効果が出ているとは言い難いのも難点。どうせ日本人キャストがすらすらと中国語を話せるわけがないし、話せていたとしても、そんなこたぁ我々日本人視聴者にはよく分からない。どちらかといえばいちいち字幕で会話を追うストレスの方が大きくて、それならいっそ感情の機微を余すことなく伝えられる日本語描写で良いと思うのだが。どうも力を入れるべき点が違う気がするんだよなぁ。

 とにもかくにも、アニメノチカラ枠としては勝負の2本目。何とか結果を残して欲しいもんではあるが。 

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