最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
議論百出、最終話。さぁ、とりあえず終わりましたね、色々考えましょうか。とはいえ、今回新たに出てきた情報はそこまで多くはない。最後の最後でドカンとサプライズされた要素は2つ。 1つ目がこはるんの正体。彼女は純粋に学術的な興味からマッドにサイエンティフィックな研究をしているのかと思ったら、なんだか存外浪花節。あの神山さんの娘さんでしたか。確かに父親が見る見る年老いていくのを見たらじっとしてられないだろうが……親子そろって色々アグレッシブだし、なんか倫理観が歪んでいる連中である。こはるんの狙いは、納鳴村に潜入してナナキの存在をより具体化することで、神山のナナキを持続させ、彼に再び融和してもらうこと。一度手放したというナナキでも、もう一度村に戻って探し出せれば、神山が復活出来るかも、という考え方だ。でもなぁ、そもそも基本的に他人のナナキは見えないわけで、村に入ってもこはるんには神山のナナキは見つけようがないよなぁ。その他、モルモットでの実験を通じてナナキを強大化し、さらに使役する術まで見出していたのは立派なものだが、その方向性は元々の目的とあんまり噛み合ってなかったような……ひょっとして、途中から単にジャックやケツさん、颯人みたいに馬鹿な男を掌の上で転がす楽しさに目覚めちゃったんじゃないでしょうね。 結局、こはるんの思惑はただでさえ軟弱な颯人のせいで今ひとつの結果に終わり、たまたま連絡が取れたトランシーバーで父親との直接対決に至る。娘さんは必死に頑張っていたというのに、お父さんはどこ吹く風。むしろナナキを村の中に切り離し、自分の内面と外面を完全に分けたことで客観視が可能になって良い研究対象だと言い始める始末。ほら、やっぱりマッドだ。まー、余計なものを切って捨てることが研究者の心理的なストレスを取り除いてプラスに働くということは実際に有りそうな話だが……。でもさ、「自分の内面を切り出してそれを観察する」っていう納鳴村オリジナルメソッドは他の研究者が確認することが難しいよね……リピータビリティの低い調査・研究って学界においてあまり意味が無いのでは。親父さんの脳天気な発現にこはるんも腰砕け。何とか振り絞って出てきた言葉「すっとこどっこい」って、最後の最後で水島センスを爆発させたしょうもない結末であった。 もう1つの新事実は、謎だったレイジの正体について。これまで、こはるんの過去話も含めて彼の存在については色々と考察を繰り返してきたが、なんとまさかの「私にだけ見えるお友達」。そりゃわからねぇよ。真咲さん、1人だけ村に来る前から患い過ぎてませんかね。ハナから実在しないならその後見つからないのも、ナナキとして顕現しても特に齟齬が生じないのも頷ける……って、ちょっと待て。レイジが「真咲の理想を形取った存在」だったとするなら、じゃぁ何で最初に納鳴村に来たんだ? 元々「レイジに誘われて最初に村に来た」って言ってたはずなのだが……あくまで「そういう村がある」という情報を手に入れた真咲が、深層心理で「その村にいってみたい」と思ってたことをレイジが代弁してくれていたということか。でも、それだとしたら村の中で嬉々として調査をするレイジと、それに付き添うだけの真咲、っていう回想シーンはなんかおかしくないか? そして、そんな存在であるレイジが村に入ってナナキを見て逃げ惑い始めたのはおかしくないか? 言わば「真咲のナナキが生み出したナナキ」がいたわけだろ? もしレイジが非実在イケメンでしかないのなら、彼がナナキを見て逃げ出す、なんてシチュエーションは起こりえないはずなのだが……この部分の矛盾については、現時点で上手い説明が思いつかない。 細かいことは抜きにして、とりあえずこはるんの方はトランシーバーによって親子の話し合いがもたれて解決。その傍らで、クレイジーサイコなにかとして吹っ切れた颯人も、光宗が早口で諭して事なきを得た。あれだけババアナナキが肥大化したってのに、解決・退場がいともあっさりな颯人さんはマジで情けないな。そのついでに光宗は真咲に真実を話し、めでたくカップル第一号が成立。真咲はレイジを取り込んで現実へ戻り、光宗もそれを追う。彼のナナキは元々存在していた「時宗」が残った状態で新しく「なんか可愛いヤツ」を作り出す、二重ナナキという珍しい状態。神山さんに見てもらったら色々と研究が捗りそう。一応、先週導き出した「今の光宗が村に帰ったらでてくるナナキは真咲でなきゃいけない」という推論は、ちょっと変形しつつもちゃんと回収されていたのだからその部分はすごいかもしれない。結局、光宗の生み出すナナキってどっか可愛い部分があるので、多分光宗ってのはどこまでいっても割とファンシーな思考の人間ってことなんだろうなぁ。 残りはエピローグ。村に残る人、出る人。なるほど確かに全員が歩調を同じにする必要はないのか。「村に残れば廃人になる」というリスクがあるにも関わらず残った連中もすごいが、これまであんだけ苦労していた村の脱出をあっさり成し遂げた脱出組はもっとすごい。いや、そこはおかしいだろ。光宗たちはあれだけすったもんだした結果ようやく抜け出せたわけで、他の連中が何の苦労もなくスルッと村を抜け出せているのはいくら何でも。あいつら、ひょっとして何人かはナナキの「受け入れ」じゃなくて「切り離し」で脱出した奴らもいるんじゃなかろうか。数日後には参加メンバーの大半が急激に老化するオチじゃなかろうか。むしろ見てみたいぞ(熱帯夜さんを除く)。 居残り組は、こはるんがいてくれるし、なんだかんだでカップル第2号が成立しそうなヴァルカナさんも居残り組になったので、すぐに問題が起こることはないかもしれない。ただ、ナナキの剥離からの無気力化がどの程度の速度で進行し、どの程度普遍的な症状なのかによっても彼らの末路も変わってくるだろう。ちゃんと「自分の意志で」残りたいって言えた奴らは問題無いのかな。結局、こはるんのナナキが何だったのかは分からず終いだったなぁ。彼女は徹頭徹尾村から出る気が無いまんまだったので、彼女のナナキは「寂しがって」出てくる必要がなかったからね。ケツさんとジャックは諸々の問題を抜きにして純粋にこはるんの手駒になっただけのようなので、気力があるままで作業できるメンバーは意外に少なくない。彼らは、最終的に「初の納鳴村永住村民」になれるのかどうか。今後、また新たな来訪者があった時に、彼らはどんな風に出迎えてくれるんでしょうね。 退出組は、何の苦労もなく例のバスに乗り込み、まさかのあの歌を歌いながらのエンディング。だからさぁ、そういうところで訳の分からないこだわりを……この辺も水島センスだなぁ。ダーハラの都合のいい立ち位置とかもそうだけど、帰還組は結局現世に大して深刻でもない問題しかなかった連中ということになるので、より一層緊迫感もなければ、達成感もない。駄目な奴らの、駄目な共同生活の儚いメモリーなのです。個人的に一番の心残りは、結局ナンコさんがめざましい活躍を見せてくれなかったことです。最後の仕事が腕っぷしでジャックたちを叩きのめすことって、探偵の仕事じゃないよう。 色々ありました12話の物語、これにて一件落着(?)。ベタに締めるならば、「もし納鳴村が実在するとして、あなたは行ってみたいですか?」ってところかな。多分、俺が行ったらケツさんの隣で一緒に石矢を撃ちまくってそうなのでやめときますね。 PR |
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