最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
相変わらずじっとり、しっぽり進んでいます第2話。この緊張感を維持しながらもゆっくりと流れる空気は、なかなか他の作品には無いものですな。
五葉のメンバーと顔合わせを終え、次第に政之助が引きずり込まれていく様子を描く今回。何とも奇妙なのは、弥一以外のメンバーは政之助の「役に立つ部分」を見ておらず、本来なら情けをかけてやる必要が無いという点。梅の態度なんかはそれが分かりやすくて、最初はひどくぶっきらぼうな接し方をしており、おたけとの関係を見て味噌汁をこぼしたり、色々ときつくあたっているシーンも見受けられる。しかし、おたけは最初から政之助に対して親しげに接していた。これは彼女の人柄もあるだろうが、単にウブな政之助をいじるのが楽しかった、というのもあるだろう。 そんな微妙な立ち位置の政之助が少しずつ打ち解けていく最低限の条件となったのは、やはり弥一の信頼だろう。弥一に言われたからこそ梅も邪険に扱うことが出来なかったわけだし、おたけも彼の太鼓判があればこそ、政之助で遊んでみようという気になったはず。五葉という組織の中心にはやはり弥一という厳然たる存在があるということを、少しずつ人間関係を解題しながら伝えてくれている。 きっかけさえあれば、人畜無害の政之助との関係性は次第に良いものへと変わっていく。梅もいつの間にかあれやこれやと気にかけてくれるようになっているし、落ち葉拾いをするおたけとの関係性も、最初の頃よりもずっと自然なものになった。当人はまだメンバーになるという踏ん切りはついていないようだが、弥一の手練手管で丸め込まれる流れを見ると、あの店に腰を据えるのもそう遠い未来ではなさそうだ。 で、この政之助のスタンスだが……現代でいうなら完全にニートのそれ。派遣切りにあって職を探すも余計なプライドが邪魔して職種を選んでしまって八方ふさがり。今回は五葉へ加わることへの抵抗感から渋々人足の仕事にも就いてみたが、やっぱり駄目。普通に考えると、自宅を警備して最期を迎えるタイプの人間。それが気付けば悪党共の集団に丸め込まれ、片棒を担ぐようになっているという……結構まずい流れだ。幸い五葉は「いい奴ら」だったから良かったものの、一歩間違えたら転落人生まっしぐらじゃないか。この情けなさは……実に共感が持てます。江戸を舞台にしたニートの社会復帰物語。それがこの作品なのかもしれません。 相変わらず四季を感じさせる美術がきれいなこの作品。今回のコンテは宮地昌幸氏。少しずつ固められていく江戸の雰囲気が、いい感じに身に染みます。 PR |
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