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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  政之助の不憫さ、情けなさが救いようのない第3話。江戸時代でも現代でも、ニートになる人間ってのはそれなりの理由があるわけでね……

 いつの間にやら米問屋の用心棒として雇われることに成功した政之助。松吉の口添えがあったおかげとはいえ、これまでは口入屋で「用心棒にこだわってたら仕事なんかねぇよクズ」と鼻で笑われていたわけで、御店の庭まで進出していただけでもエラい進歩ではある。ま、単に時期が良かったんだろうけど。松吉が「腕は立つらしいですよ」と作り笑顔でごり押しするのを見ても一切の疑問を持たず、「良い人かもしれん」と惚れ気味の政之助。ほんと、どこまでも駄目な男。

 しかし、人畜無害も受け取り方次第では美点。気付けば御店で子供と仲良くなっており、そのおかげで誘拐計画が変更、実にスムーズに仕事が一件片付きました。五葉の皆さんからの評判は上々ですが、もちろん政之助本人は薬物大福喰って寝ていただけです。無駄にでかい図体を小さく縮こまらせる政之助の心中は他の面々も分かっており、おたけは「ほら、大福でも食べなよ」と死者にむち打つような素晴らしい嫌がらせを披露。梅もなんだか愉快そうでした。いい連中なんだけど、この底意地の悪さは政之助には苦痛だろうなぁ。一人だけいまいち納得いかない様子なのは松吉で、自分が色々と苦労して情報集めをしているのに、「新メンバー」の政之助は単に昼間はごろごろしておこぼれに与っているだけ。しかも自分が五葉だという情報すら初耳のようで、その常軌を逸した鈍くささにイライラしている。でも、本人にやる気がないんだから仕方ないよねぇ。

 ま、多分今回の一件でせっかく見つけた新しい用心棒の仕事も首でしょう。サブタイトルの通りに「徐々に巻き込」まれているマサさん、彼に本当の幸せが訪れるのはいつの日のことでしょう。今回のエピソードを見る限りでは、近所で子供の面倒見てる方がよっぽど性にあってそうだけどね。

 そして、断片的に挟まれた重苦しい回想シーンが、今後の展開や、五葉のメンバーの心理面に大きな影響を与えそう。最初は今回誘拐された子供の話なのかと思ったのだが、どうやら幼い頃の弥一の記憶らしい。弥一を誘拐し、一歩間違えば殺されるところまで陥れたのは、また別な「弥一」という男。両親に裏切られた弥一の生い立ちは、同情すべきものなのか、忌むべきものなのか。単なるのんびりニート侍物語で終わる作品ではないようです。

 今回も、執拗に描かれる「江戸の日常」の風景が目に優しい。町を行き交う町人のモブの描写にもこだわりが感じられるし、少し皮が厚めの大福なんかの小道具も、気が利いている。また、あまり斬った張ったで見せる作品ではないので、政之助の人柄に合わせたのんびりした作劇が終始意識されており、例えば政之助が階段を転がり落ちるシーンなんかは、普通に描けばいいのに意図的にカットして「動き」や「騒々しさ」を排除している。こういうこだわりは、本当に見ていて楽しいです。

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