最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「クラシカロイド」 6 巧妙な餃子のステマアニメ。いや、嘘です。そんなに喰いたくなりません。 これだからNHKアニメってのは油断が出来ない。「RINNE」の後番だし、子供向けやろけどちょっと見てみるか、くらいのテンションで観たのに、アバンの無声劇のところから一気に引きこまれ、訳も分からないままに観てしまう不思議なエネルギーのある作品。こういうオリジナルを作れるのはNHKの強みよなぁ。私が幼い頃、同じく教育テレビで「音楽ファンタジー・ゆめ」っていう短い番組があったんですよ。ググってもらえば動画もヒットすると思うんだが、これが小さい頃に好きだったんです。クラシックの名曲にCGデザイナーが好きにアニメーションをつけて流す、っていうだけの番組なんだけど、音自体も割と色々調整されていてアレンジャーの個性が出るし、毎回全然違う発想で好き放題にイメージを垂れ流すアニメーションも楽しみだった。本作は、その「音楽ファンタジー・ゆめ」がものすごく下世話に、分かりやすく、そしてヘンテコになったアニメだと思う。いや、結果出てきてるものは全然違うのだけど、根底にある「子供たちにクラシック音楽を味わってもらおう」っていう理念が共通していて、その結果、訳の分からないものが出てくるっていう部分がつながっているのだ。 制作はサンライズ。過去にサンライズ制作のNHK作品っていえば隠れた秀作「ファイ・ブレイン」なんてのもあったが、今回はさらに、監督に「銀魂」「おそ松さん」の藤田陽一というとんでもない配置。当然のようにベートーベンの中の人が杉田になり、1話目からあらゆる方面にやりたい放題である。キャラの作り方もぶっ飛んでいるし、ふざけたキャラクターデザインから繰り出される寸劇の数々は引き笑いを喚起しつつ、どこか無視出来ないいやな中毒性がある。そのくせ、主人公の女の子・歌苗ちゃんと思い出を巡るお話はストレートに共感を呼ぶものになっていて、屋敷が破壊されそうになったときにはちょっとグッと来てしまった。こんな画なのに魅せられるあたり、やっぱり演出のテンポに理由があるんだろうなぁ。 もちろん、シナリオ・映像以外にも今作は「音楽」に力を入れており、オープニングは布袋寅泰、エンディングは「田園」をベースに敷きつつ、作詞を森雪之丞、歌は「Gの閃光」のハセガワダイスケが担当。もう何がなにやら。こうして自然かつ強引にクラシックをねじ込んでいき、作中でも何となく偉人に触れていくことで、教育アニメとしての役割もしっかり果たす……ことが出来るかどうかは微妙だが、肩肘張らずに見られることは間違いないだろう。お子さん達をアニメで惹きつけるには、やっぱり本能的に楽しめる「画のテンポ」が一番の材料なのだ。理屈抜きでそうした部分を楽しめる作劇にしてもらえれば、こちらの作品も歴史に名を残す怪作になるかもしれません。 しかし、何で餃子なんだろう……。
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