ですわよね〜、な第6話。前回の感想で「何も無くても1話出来るから凄い」みたいなことを書いてたんだけど、今回は前回にも増して何も無かった。何も無いのに1話ある、この奇跡。
一応今回は、強いていうなら唯がメインでぎー太との愛情を確認する回といえるだろうか。ただ、前々から思ってはいたのだが、この娘の場合、愛情とか、お馬鹿とか、天然とかいう表現よりも、やっぱり病気じゃないのか。放送コードギリギリのキャラクターじゃないのか。もう駄目なんじゃないのか。確か一つの事物に異様なまでの執着を示して現実感が薄れるのって、麻薬常習者の傾向だったような……そして1/8音を聞き分けて指摘する感覚器官の鋭敏化も……いや、別に唯が薬中って言いたいわけではないが、ギャグを通り越してうすら寒くなるときがあるんだよな。憂のかいがいしさは、妹というよりも「看護人」のそれだろうし。まぁ……社会復帰目指して頑張ってください。
そんな殺伐とした印象すら抱かせる、常軌を逸した唯エピソードは、間に姉妹デュエットなどを挟みつつ、相変わらずの空気は固持。どれだけキチガ○じみていようが、やっぱりこの世界でやられると素敵空間として処理されてしまうのである。ギターを包んだビニール片のディティールとか、女子高生の着替えシーンを軸にしてるのにエロに回さず見事に唯のぽやぽや感だけを引っ張り出す構図の取り方とか、最後の澪のシーンの無駄な緊張感と盛り上げ方とか、本当に細かいところまで抜かりない配慮が行き届いている。これを見るために毎回正座してるわけなんで、文句の言いようもないです。
今回は唯だらけだったので他のキャラの押しはちょっと弱かったが、さわちゃんの苦労は唯のスロットルが止まらないので積もる一方だし、これだけ唯押しのエピソードなのに、何故かオチが回ってくる澪のポジショニングも抜け目ない。通販好きで無駄におばちゃん臭いあずにゃんも、多分その筋の人にはたまらんオプションなんだろう。ムギは……今回なんかしてたっけ? お嬢様のくせにやってることが小間使いっていうギャップが凄いな。きっとバイトなんかも経験したこの2年間で多くの気遣いを学んだに違いない。
そして、今回は、裁縫が出来るというニュースキルを披露してくれた我らが部長。各所で話題になっていました、今回のハイライトはやっぱりこのシーンでしょう。シャツ・イン・スカートなだけでなんか別人……
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