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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「BanG Dream!(バンドリ)」 5

 無事に辿り付きました、今期最後の新番チェック。今期の執筆本数は32本、これに視聴継続分の15本を加えた47本が、今期視聴アニメということになる(ショートアニメを除く)。おっ、前クールがスタート時点で53本だったから、今期は巷の噂通りに本数が結構減ったぞ。アニメ業界の不振を聞き及ぶに喜んで良いのか悪いのかはよく分からないが、この本数でもまだまだ健全とは言い難いわけで、将来的にはもう少し落ち着くことを期待したいもんですね。あと、今期も出来ればもう少し削っていきたい。前クールと違って明確に女性向けのタイトルがそこまで多くないので、どれだけ削れるかは定かじゃないのだけど。2話目くらいまで進んだ現状、あんまり「切ろう」って思ってる作品はない。

 さておき、今作が今期最後にスタートした背景には、本来1話2話を放送するべき枠で中の人メインのライブ特番を放送していたためである。「リアルのバンドとアニメがリンクする」というのが売りらしく、そこを前もって強く押し出した形だ。まぁ、今更中の人が歌って踊ってってのも別段珍しいことじゃないが……ここまで強く押し出して、果たして集客が望めるのかどうか。「最初からメディアミックス前提」という意味では、最近のヒット作なら「ラブライブ」に近いセールス形態だと想像することが出来る。しかし、歌って踊るというこれまでのアイドル的売り出しと異なり、今作は「バンド」というジャンルでの挑戦。つまり、歌やダンス以上にキャストに特殊な技能・トレーニングを求めることになるわけだ。そして、1話2話のライブ番組を見た感じだと、「やっぱり楽器演奏となるとパンチが弱くなるのでは……」という懸念が強い。ラブライブやアイマスのような「アイドル」路線ならば歌が前面に出るし、全員が均等にパフォーマンス出来るおかげでメンバー全員が「アイドル」として売り出せるわけだが、バンドの場合、どうしたって目立つのはボーカル。ドラムやキーボードのようなパートは、その技術が問われることになり、「出ているだけでメンバー」というわけにもいかない。そして、アイドル以上に、この世の中にはバンドが溢れており、我々は常日頃から「売れてるバンド」の音を聞くことが可能で、声優畑の人間が急ごしらえで作った音を聞いても、大して新鮮味もないし、満足感も低いのである。まぁ、そうしたセールスの挑戦は今後の展開次第だろうが……少なくとも現時点では「アイドルグループ」ではなく「バンド」という形態であることのうま味はあまり感じられない。

 リアルの方に多くを求められないということは、やはりアニメ単体として評価することになりそうだ。映像制作はXEBEC、監督は大槻敦史氏。演奏シーンのCGモデリングは今回最後に流れたオープニング部分で使用されていたが、これはなかなか悪くない。バンドシーンを売りにしたアニメなら最近だと「SHOW BY ROCK」があったが、あれはライブシーンになると次元を超えちゃうからあんまり参考にならなかったし、今回作られた映像が、(あるとするなら)今後の「バンドアニメ」の規準になると見ていいのではなかろうか。完全に手描きで作り上げていた「けいおん」のライブシーンとはまた違った味わいである。キャラ造形も新鮮味は薄いが特に悪いものではないし、ベタな女子高生の克己ストーリーも、分かりやすさ優先であれば決して不出来ではなかろう。何でこの手の主人公は妹がいる2人姉妹の天然姉ばかりなのかは、永遠の謎。やはり平沢唯さんは現代アニメに多大なる影響を与えたと言えるのかもしれない(もっと先例はあるんだろうけど)。

 ただ、こうして「バンドアニメ」としての全体像は悪くないものになっていると思うのだが、ぶっちゃけ、1話目は筋立てがだいぶ雑。特に、主人公が星に導かれて質屋に迷い込み、あれよあれよとギターを抱えてライブハウスになだれ込むまでのパートは、振り回されたツインテの子の対応も含めて、マジで訳の分からない展開になっている。この手の主人公は「天真爛漫」が度を超えて「キチガイ」になってしまう危険性が割と高いのだが、残念ながら現時点では割とキの字に近い印象なのである。もうちょい自然にギター握らせる手もあったと思うのだが。ここから何とか、まともな女の子に揺り戻してもらえると助かります。他のメンバーはまだまだ顔見せにも至ってないような状況なので今のところは保留かな。

 中の人は、主人公の中の人は当然歌唱スキルも求められての登板、愛美である。歌の方は文句無しだが、さて、声優としてはどんなもんか。まだはっきりと色を持っているわけではない(というか私がそこまで認識していない)が、1話目だとちょっと発声に気になる部分は残ってるかなぁ。ミルキィのときなんかはまだ新人だってんで気にしてなかったけど、主人公を務めるに当たって、ここらで一歩レベルアップを図りたいところ。他のキャラも割と新人が多いので、全体的に不安要素は多い。そんな中でただ1人悠然と構えるのは頑張りアイドルでお馴染みの大橋彩香。へごの起用理由が「ドラムが叩けるから」ってのが凄まじいな。一体どんなモチベーションでドラムを始めていたのだろうか……どんちきどんちき。

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